2004/11/20 自己破産と今後の借入・ローンの可否について

今回のテーマ
【自己破産と今後の借入・ローンの可否について】

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●「自己破産すると今後借金をすることは出来ませんか?」
このご質問も日々お受けします。
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自己破産することによって,今後借金が出来なくなるという法律上の制限はありません。

しかし,借金の返済が約束通り出来なくなった人に対しては,貸す方も今後の貸付について慎重になるのは当然です。そこで,金融機関は各々独自の審査基準を設けており,貸付を行う際に審査を行っています。
ただ,金融機関の方でも共通した事故情報を保有しており(いわゆるブラックリストというものです。),サラ金業者などはこの情報に基づいて貸付制限を行っている場合が多いようです。どのような内容の情報が,どの範囲で共有されているかについては,色々な噂がありますが,重要な個人情報の共有であるため,金融機関も全貌を明らかにしておらず,実際のところよく分かっていません。
各金融機関により異なるのですが,一般的には5~7年間程度貸付が制限されると考えられています。但し,これはあくまでも目安に過ぎませんので,借金の目的,金額,返済の目処,担保や保証人の有無などによっても異なってきます。

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●「じゃあ自己破産すると数年間借金出来ないというのは本当なんですね?」
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自己破産すると数年間新たな借入が制限されるというのは間違いありません。

ただ,これは自己破産に限ったことではありません。任意整理にしろ,民事再生にしろ,約束通りに借金を返済出来なくなったという意味では同じですから,これらの場合も自己破産と同様に今後の借金が制限されることになります。弁護士に債務整理を依頼していない場合であっても,何回か支払いが滞ってしまうと同様に貸付が制限されてしまいます。

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●「貸付の制限は自分だけでなく家族にも及んでしまうのですか?」
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前号まででもお話したように,自己破産はあくまでも個人の問題ですから,ご家族に対する貸付が制限されるということは一切ありません。

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●「今後借金が出来なくなるのは困るのですが?」
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一度自己破産すると今後10年間(平成17年からは7年間)は,再度自己破産を申し立てて,借金をなくすことは認められません。
もし,簡単に借入をすることが出来てしまうとすると返済に困っても,もう救済する手段がなくなってしまうのです。

自己破産をしてせっかく借金がなくなるのですから,今後は借金をしなくても生活が出来るようにしなければなりません。そのような意味からは,今後借金が出来ないというのは,望ましい面もあるのです。

次回は,自己破産の2つの手続について説明します。

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【編集後記】

明後日に事務所の引越を控え(このメルマガは木曜日に書いています),通常の仕事をこなしながら,てんやわんやの状態が続いています。
物理的な移転もさることながら,住所と電話番号が変わってしまうというのは,依頼者や業者,裁判所,弁護士会へのご連絡,各種掲示の変更,届け出,登録替えなど,色々と大変です。
現在,そのような状態のため,お問い合わせや面接予約について,迅速な対応が取れない場合もありますが,何らかの形では必ずお返事をいたしますので,ご迷惑をお掛けすることもあるかとは思いますが,よろしくお願いします。

メルマガの内容がよくわからないとか,この場合はどうなんだというようなご質問は,当事務所のホームページから無料でお受けしていますので,お気軽にご連絡下さい。
よりわかりやすいメルマガを目指してがんばりたいと思います。

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