2005/01/03 破産手続と免責手続

今回のテーマ

【破産手続と免責手続】

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●「破産すると借金がなくなるって聞いたんですけど?」
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一般的には,破産すると借金がなくなるという認識で間違いはないと思います。

ただ,法律的には破産手続と借金がなくなる手続(免責手続)とは,それぞれ別のもので,破産が認められても,免責は認められないという場合も一応あり得ます。

破産は,これ以上借金の返済が出来ない状況であることを裁判所が認めればすることが出来ます。つまり破産とは,借金返済が出来ないという状態を裁判所が認める手続に過ぎません。

一方,免責は破産を前提として,破産者の借金をなくす手続をいいます。
基本的には破産をすれば免責は認められますが,以下のような場合には,免責は認められないことがあります(一例)。

1著しい浪費や賭事で多額の借金を負った場合
2故意の不法行為(犯罪等)による損害賠償債務
3詐欺的な借入がある場合
4財産の隠匿行為がある場合
5申立について虚偽の報告がある場合
6過去7年以内に免責を受けている場合

もっとも,との程度であれば1著しい浪費に相当するのか,どのような行為が3詐欺的な借入,4財産の隠匿に当たるのか等については,具体的な事案によって異なりますのでその判断は簡単ではありません。

また,1~7に該当する事項があっても,弁護士が代理人についた場合は,管財人を選任した上,免責について調査し,個人の反省を促した上で裁量免責が認められる場合もありますので(これを少額管財といいます),免責を受けられるか否かについては,ご自分で判断せずに,専門家に相談されることをお勧めします。

次回は,平成17年1月破産法の改正,について説明します。

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【編集後記】

皆様明けましておめでとうございます。
皆様の昨年はいかがでしたでしょうか。大変だった方もいらっしゃるかと思いますが,今年こそは是非良い1年にして参りましょう。
昨年は私も色々あった1年でしたが,今年も慢心せず全力で取り組む1年にして行きたいと思います。
なにはともあれ,本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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アディーレ法律事務所