2005/01/22 自己破産と民事再生の違い

今回のテーマ
【自己破産と民事再生の違い】

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●「自己破産と民事再生とは,どう違うんですか?」
借金返済に困った人が債務整理を考えて色々と調べる際,まず浮かんでくる疑問がこれだと思います。
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自己破産とは,これ以上借金返済が出来ないことを申し立てて,裁判所で借金をなくしてもらう手続です。
これに対して,民事再生とは,定期的な収入がある多重債務者が住宅を手放さずに,月々減額された借金を払い続けて債務整理する手続きです(なお,住宅ローンについては,返済期間の延長は可能ですが,減額はされません)。

両者は,裁判所を通して債務整理を行うという点で共通しますが,以下の点で異なります。

 

まず,自己破産をして免責が認められると,原則として借金が法的になくなります。
これに対して,民事再生の場合には,住宅ローン以外の借金は大幅に減額されますが,なくなることはないという点に違いがあります。
民事再生の場合には,減額された借金については原則3年間で,住宅ローンについては再生計画で定められた期間(最大10年のリスケジュースが可能です。)で返済していくことが必要となります。

次に,自己破産をすると,住宅等の高価な財産が処分されてしまいます。
これに対して,民事再生の場合には,減額された借金と住宅ローンをきちんと返済していけば,住宅を処分されてしまうことはありません。

また,自己破産の場合には,その手続中は,会社の取締役や保険外交員などの一定の職業に就くことが制限されますが(これを資格制限といいます。),民事再生の場合にはこのような資格制限がないという点も異なります。

両者には以上のような違いがありますが,一般的には,一定額の収入が確保出来ず,または処分されたくない高価な財産をお持ちでない場合には,今後の生活を建て直す上では,自己破産が経済的に有利と言えます。

次回は,自己破産しても免責されない債務,について説明します。

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【編集後記】

今週から当事務所に新たに事務スタッフが入りました。彼(20代の若者です。)が入ってから,以前は仕事に追われ殺気立っていた事務所の雰囲気も明るくなりました。女性事務スタッフの一人も,彼に好感をもたれたいとの思いからか,以前にくらべてとても穏やかになり,「これも彼が入ってくれた効果かなぁ」と彼に感謝しています(笑)。
当事務所には,広いバルコニーがあります。最上階で見晴らしもいいので,暖かくなったら皆でバーベキューでもしようかと,仕事の合間に励ましあいながら仕事をこなしていく日々です。
暖かくなるのが待ち遠しい今日この頃です。

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アディーレ法律事務所