2005/03/05 自己破産すると退職金はどうなるか パート2

今回のテーマ
【自己破産すると退職金はどうなるか パート2】
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●「自己破産をすると退職金は没収されてしまうの?」
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前回のおさらいからです。前回は,破産手続開始決定前に退職をしている場合について説明しました。

まず,破産手続開始決定前に退職はしているが,退職金が支払われていない場合ですが,支払いが見込まれる退職金の4分の1相当額を裁判所へ支払う必要があります。
次に,破産手続開始決定前に退職をしており,既に退職金も支払われている場合ですが,支払われた退職金の99万円を超える金額を裁判所へ支払う必要があります。

それでは,今回は,「自己破産をすると退職金はどうなるか パート2」といたしまして,破産手続開始決定前に退職していない場合の退職金の取扱いについて説明します。

前回説明したように,退職金債権はその4分の3の金額が法律上差押が禁止されています。そこで,破産手続開始決定前に退職していない場合も同様に4分の1の金額を裁判所へ支払わなければならないことになりそうです。

しかし,破産手続開始決定前に退職していない場合,退職金が支払われるのは将来のことですので,会社を退職する際に実際に退職金が支払われるかどうかは不確実であります。そこで,この場合には,破産手続開始決定時に支払が見込まれる退職金の8分の1の金額で20万円を超える金額を裁判所へ支払うという運用がされています。
この金額を自己破産をされる方が裁判所へ支払えば,会社を退職する必要はありません。
もっとも,退職金の8分の1の金額で20万円を超える金額が多額の場合に,その金額を支払うことができない場合であっても,退職金を担保に借入をすることを裁判所が認める場合には,借入金を裁判所へ支払うことによって,退職することを回避することができます。また,少額管財という手続にして,その手続の中で管財人に対して,支払うべき金額を毎月積み立てていくという方法もあります。

次回は「自己破産すると子ども名義の貯金・学資保険はどうなるのか」について説明します。

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【編集後記】

昨日東京は朝から雪が降りました。積もることがほとんどない東京も,昨日は少し雪が積もり,3月とは思えないくらい寒かったです。

寒い時期には,やはり温かい食べ物ですよね。鍋物・おでん・ラーメン…昨日その話をしていたら,女性スタッフの一人が焼き芋と言っていました。焼き芋もいいですよねぇ。

そういえば,焼き芋といえば,以前当事務所の近くで餃子の移動販売をしていました。「ぎょうざ~,ぎょうざ~」と大音量で鳴らしてたので,思わず買ってしまいました。でも,その後依頼者の方とのご相談があったことに気付き,残念ながら餃子はスタッフの胃袋に収まってしまいました(笑)。

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アディーレ法律事務所