2005/04/16 自己破産手続~選択の基準~

今回のテーマ

【自己破産手続~選択の基準~】

「多額の借金があって返済できないんですが?破産だけは何とか避けたいのですが・・・」と相談者から多く寄せられる質問です。
これまで自己破産の総論,各論をいろいろとお送りしてまいりましたが,今回からいろいろな実例を交えながら自己破産の手続きを見てまいりましょう。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

例)(Aさんの借金・財産等の状況)                
5社 370万円
    高額な財産一切無し
    賃貸マンション(家賃8万円) 注)一人暮らし
    Aさんは近々結婚予定

以上のような借金と財産状況のような場合,私の考え方としてはおよそ以下の流れです。

(1)利息制限法に引き直しをしてどれほど借金が下がるか
(2)Aさんの毎月の収入から家賃や光熱費や接待交際費等差し引いて借金への返済に充てられる額はどれくらいか
(3)自己破産を選んだ場合,処分対象(原則時価20万円以上)の財産があるか

具体的に検討していきましょう。
(1)利息制限法による引き直し計算により,今回は,5社合計で約50万円減額になったとしましょう。よって借金は370万円から320万円に下がりました。

(2)給与20万円,家賃8万円,光熱費・電話代等3万円,交際費4万円,雑費1万円程とした場合,差引の可処分(自由に使える)額は約4万円となります。

今回の例について,結論から申し上げると自己破産(同時廃止)をご利用されるのがよろしいのではないかと思います。
  理由は以下のとおりです。
(1)可処分額4万円で借金320万円を支払っていくことは極めて困難である。
     ○任意整理を利用する場合,320万円を3年間(無利息)で払うこととなる。
      月額約9万円の支払となり,どうみても4万円では支払い不能である
     ○民事再生を利用する場合,320万円は100万円に減額され,この金額を原則3年間(無利息)分割返済していくこととなる。
      月額約3万円の支払となり,この場合は4万円の範囲内になる。
(2)処分対象の高額財産が無いこと
(3)破産しても仕事に影響が無いこと
(4)ご本人の今後最低3年間ほどの生活状況全般

 今回の事例のポイントは,「自己破産か個人民事再生のどちらを選択されるか」
というところだと思います。
  ご本人の負担額で比較した場合,借金が0円になるか100万円を3年間支払っていくか?ということです。あと弁護士費用もかかってまいります。

 個人民事再生をご利用される場合,最低でも3年間は債権者へ毎月約3万円を支払っていかなければならないので,結婚を控えているという状況からしても,結婚を機に再スタートを切るという意味合いも込めて一番負担が少ない自己破産をご利用されることを進めます。

□自己破産以外の債務整理に関する事項についてのご質問・ご相談は

 → http://www.adire.jp/step/book.html

 で無料で受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

□好評につき増刷しました!『先着200名様限定!』無料プレゼント!

 自己破産について詳しく解説した「自己破産ハンドブック」のご請求は

 → http://www.adire.jp/step/book.html

 から受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

次回は【自己破産手続-選択の基準2-】について説明します。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【編集後記】

皆さんこんにちは。

自己破産を選ぶ際の基準についてはこんな感じです。
実際には,利息制限法に引き直しをして借金が大幅に下がる方も中にはいらっしゃいます。
あくまでも自己破産をテーマにした内容でお送りしておりますので結論が破産という方向になってしまっておりますが,実際の相談では他の手続きが可能と判断した場合は,他の手続きで進めることも可能です。

ページトップへ

アディーレ法律事務所