2006/05/20 自己破産を選択する基準 つづき

今回のテーマ

【自己破産を選択する基準】つづき

20代後半のAさん(女性)は,ご主人と結婚後,ご主人の実家に同居しています。2人の子供にも恵まれ,幸せな結婚生活を送っていましたが,ご主人が勤務先の業績悪化により退職してから生活費のために借入を開始しました。その後ご主人は再就職しまし たが,収入が減少し,毎月の生活費を補填するためにAさんは借入を増やしました。当事務所に相談にお越しになられたときには,Aさんには360万円もの借入があり,毎月の収入ではとても返済できない金額に膨れあがっていました。

Aさんはアルバイトで月5万円ほど収入があります。生命保険には加入していて,解約返戻金が5万円ほどありますが,それ以外には高価な財産はお持ちでありませんでした。

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先週の問題<Aさんがなぜ自己破産をする決心が決まらなかったのか?>の解答から始めましょう。

Aさんが自己破産の要件である「支払不能」であることを確認し,私はAさんに自己破産が最善である旨をお伝えしました。

しかし,Aさんは自己破産をする決心がなかなか決まらない様子です。

そこで,私はAさんに自己破産を躊躇する理由を尋ねました。

すると,Aさんは「自己破産をすると戸籍に載って,両親に知られてしまいますよね?」と,重い口を開きました。

私はAさんがご主人のご両親と同居されていることを思い出し,「ご主人やご両親には今回の件は秘密にされているのですか?」と再度尋ねてみました。

Aさんはご主人には打ち明けていましたが,ご両親には秘密にしているということでした。

自己破産をされると,官報という国の発行している新聞に氏名と住所が掲載されます。
官報は誰でも購読することが可能ですので,自己破産の事実を周囲の人に知られてしまう可能性は否定できません。

しかし,官報を購読している一般の方はまずいませんし,官報には毎日何百人もの人が掲載されていますので,その中から特定の人を見つけるのはまず不可能です。

また,Aさんも誤解しているように,自己破産の事実が戸籍や住民票に掲載されることはありません。同じように選挙権も制限を受けません。

毎年22万件も自己破産が申し立てられている現在でも,自己破産のマイナスイメージにより,誤解をし,自己破産を躊躇される方がいるのは非常に残念です。

自己破産の事実を周囲の人に知られることは,以上のようにほとんどありません。ただ,同居の家族には,債権者からの通知等により債務を抱えていることが知られてしまう場合があります。また,生活を再建するためにはご家族の協力が不可欠な場合もあり ます。ですので,当事務所では可能な限りご家族にご相談されることをお勧めしています。

私はAさんに,自己破産の事実を周囲の人に知られることはほとんどない旨を説明し,最終的にAさんは自己破産をすることを決心していただきました。

Aさんからご依頼をいただいた私は,早速債権者へ受任通知(弁護士介入通知)を発送し,取立・返済を止め,自己破産申立のための準備に取り掛かりました。

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【編集後記】

皆さん,こんにちは。

台風が近づいているようです。事務所のあるサンシャインの外を出ると風がすごいことに驚いてしまいました。

昨日は,アディーレでも一時期勤務していただいた私の先輩弁護士(「兄弁」と呼びます。)が14日に結婚をされたということで,事務員と近くのお店で結婚祝いパーティーをしてきました。

いつもは色々と教えてくれる頼りになる兄弁が,周りにかまわず奥さんにベッタリ。

少し戸惑いながらも,お二人の幸せそうな様子に,私や事務員までも幸せな気持ちになりました。

当事務所も新入社員が入り,当事務所のブログもにぎやかになりました!

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