2006/06/24 原因がギャンブルだと自己破産はできない?(第2回)

今回のテーマ

【原因がギャンブルだと自己破産はできない?】(第2回)

30代後半のBさん(男性)は,学生の頃からパチンコをしていましたが,社会人になってもパチンコを止められませんでした。最初は自分の収入の範囲でパチンコをしていましたが,次第にエスカレートして,消費者金融業者から借入をして,1回に数万円をつぎ込んでしまうまでのめり込んでしまっていました。また,部下も何人かでき,仕事帰りには週に2~3度飲みに連れて行くようにもなりました。
Bさんが相談にお越しいただいた時には,既に700万円もの借入があり,毎月の返済額も20万円近くになっていました。Bさんは消費者金融業者へ返済しては,生活費を新たに借り入れるという,いわゆる「自転車操業」に陥っていました。

Bさんは,近く第二子が誕生されるということです。これを機に長年の借金生活を建て直すことを決意されたそうです。

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Bさんは,借入の主な原因がギャンブル・浪費であったため,自己破産ができないのではないかと不安に思われていました。

破産法では,ギャンブルや著しい浪費により多額の債務を負った場合には,免責不許可事由に該当することを規定しています。

そのため,ギャンブルや著しい浪費により多額の債務を負った場合には,免責が許可されないことが基本となります。

ただ,破産法には同時に,「(免責不許可)事由に該当する場合であっても,裁判所は,破産手続開始の決定に至った経緯その他一切の事情を考慮して免責を許可することが相当であると認めるときは,免責許可の決定をすることができる」と規定しています。

これを「裁量免責」といいます。

Bさんのようにギャンブル・浪費により借入をしたといった免責不許可事由に該当する場合にも,具体的な事情により免責が許可される場合があるのです。

現在では,この「裁量免責」が多くの場合に利用されており,免責不許可率は0.08%(1万人に8人)となっています。そのため,よほどの事情がない場合には,免責が許可される運用となっています。

以上のことをBさんに説明すると,Bさんはとても驚いた表情をされていました。

そして,ご家族のために生活を建て直したいと,自己破産をされることを決心されました。

Bさんのように,免責不許可事由がある場合には,自己破産の手続きの中でも「少額管財」事件となる可能性があります(東京地方裁判所の場合)。

「少額管財」では,裁判所より破産管財人(通常は弁護士が選任されます。)が選任され,裁判所に代わって,免責不許可事由の有無・程度や免責の相当性,財産状況等を調査したり,債権者へ債務者の財産(破産財団といいます。)を平等に配当します。

本来「少額管財」が正式な手続であり,,「少額管財」を簡略化したものが「同時廃止」となります。

Bさんから自己破産手続の依頼を受けた私は,さっそく各債権者へ受任通知を発送し,Bさんへの取立を止め,各債権者から開示された取引履歴を利息制限法所定の法定利息に引き直し計算をし,債権調査を始めました。

「少額管財」事件については,当事務所の小冊子『are you happy?』で詳しく説明しています。当事務所では小冊子『are you happy?』を限定50名様に無料贈呈しています。

□ご請求は当事務所のホームページから・・・

 → http://www.adire.jp/step/book.html

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【編集後記】

皆さん,こんにちは。

W杯もいよいよ決勝リーグ。日本代表は残念ながら予選リーグ敗退でした・・・。

試合の放送時間が日本では夜中。

私も1・2戦目はお酒を飲みながら観戦しましたが,さすがにブラジル戦は眠ってしまいました。

4年前は日本中がW杯一色。

「やはり前回と今回では盛り上がりが違うなぁ」と思っていましたが,記憶をたどってみると4年前も自宅でお酒を飲みながら観戦・・・。

変わったのは,4年という期間が経過し,夜遅くまで起きていられなくなったことくらいです・・・(笑)。

皆さんも夜更かしには,ご注意を。

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