2006/09/23 携帯電話に掛かってきた甘い誘惑?(第5回)

今回のテーマ

【携帯電話に掛かってきた甘い誘惑?】(第5回)

50代のCさん(男性)は,15年前から東京に単身赴任をされていました。遠方の自宅には,奥様と3人のお子さんが住んでいます。Cさんは一流企業に勤めていましたが,Cさんの収入だけではご家族の生活費が足りなかったため,Cさんの奥様のパート収入により,住宅ローンの返済とご家族の生活費をなんとか賄っていました。
ところが,3人のお子さんが大学へ進学した頃から,お子さんの学費・生活費の負担が一気に増大しました。Cさんと奥様の収入では生活費が足りません。Cさんは,毎月の生活費の不足分を補填しようと,金融機関から借入を開始しました。
Cさんの借金は徐々に膨らみ,Cさんが当事務所へ相談に来られたときには,1,000万円もの金額になっていました。

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Cさんの債務整理のご依頼をいただいてから,3日が経過しました。

当初17社あったヤミ金業者ですが,3日を経過した時点で半分ほどの業者と和解を成立することができました。

まだ和解が成立していない業者のほとんども,Cさんやご家族・ご勤務先への請求行為はやめていましたので,後はCさんがこれまで支払った金額を返還してもらえるよう交渉を進めていました。

「何度もお伝えしていますが,Cが支払った金額は不当利得として全額返還する義務があるんですよ。」

「それは分かりました。でも,うちも最近弁護士が介入することが多くて,ほとんど営業できない状況なんですよ。0和解ということで勘弁してもらえませんか。」

「ご返還いただけないのであれば,法的手続に入ります。他人にお金を貸せるのですから,Cが支払った金額を返還することもできるはずですよね。」

弁護士が介入した場合,ヤミ金業者は刑事罰等の法的手段を取られることをまず嫌います。次に,少しでも利益を確保しようと,金銭の返還も避けようとします。

弁護士としては,ヤミ金被害をこれ以上拡大させないためにも,安易な妥協は絶対にしてはなりません。

借りたお金は返さない,返済したお金は全額返還してもらう。ヤミ金業者から借入をしたのは自業自得であるから,そのような人に不当に利益を与えるべきではない。

ヤミ金業者だけでなく,警察もそのように考え,ヤミ金被害に積極的に取り組んでいただけないことがあります。

しかし,ヤミ金業者はそもそも経済的に困窮し,ヤミ金業者から借入をするしか方法がない状況を利用し,不当な利益を得ています。しかも,被害者意識を薄めるために親切な対応をしたりと,その手口は非常に巧妙になっています。

このような事実のもとでは,単純にヤミ金業者から借入をしてしまった人を責めることによって問題を解決することはできません。

ヤミ金被害を拡大させないためには,多重債務者等を巧みに利用して,不当な利益を得ているヤミ金業者を絶滅させることが必要なのです。

結局,この業者とは,Cさんが返済した金額全額を返還してもらい,和解を締結することができました。

「先生,Cさんからお電話です。」

私は,Cさんからの電話に出ました。

「先生ですか?たった今会社から至急出社するように言われました。あれから毎日ヤミ金業者から何度も連絡が行っているようなんです・・・。」

Cさんは,会社へ向かう途中に電話を掛けてきました。

「連絡をしているヤミ金業者はどちらですか?」

「○○プランです。先生,その業者とはどのような状況なんですか?」

○○プランは店舗を持たず,携帯電話のみで営業をしている,いわゆる「080金融」と呼ばれるヤミ金業者でした。しかも,借入をしてからCさんは一度も返済していませんでした。

そのため,私が電話してからもCさんや事務所に嫌がらせを繰り返し,執拗に返済を要求してきていました。

「私に電話を掛けてきて,同時に上司に連絡を入れ,受話器越しに会話をさせようとまでしてきているのです・・・。上司もあまりに頻繁に連絡があるものですから,カンカンに怒ってしまって・・・。」

Cさんの電話を切った後,私は椅子に座ったまま天井を見上げ,今後の対処について考えていました。

『ヤミ金業者からは絶対に借りてはいけません!』

債務整理を弁護士に依頼すれば,取立・返済が止まります。毎月返済のことで悩む必要はありません。ましてや,ヤミ金業者から借入をする必要なんて一切ありません!

債務整理については小冊子『are you happy?』で詳しく解説しています。限定50名様に無料贈呈中。

□ご請求は当事務所のホームページから・・・

 → http://www.adire.jp/step/book.html

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【編集後記】

皆さん,こんにちは。

最近,すっかり秋になりました。少し前までは残暑が厳しかったのですが,今では夕方になると涼しい風が吹きます。

秋という季節は過ごしやすいですが,これから厳しい冬を迎えるとなると少し寂しい気持ちがします。

秋と言えば「紅葉」!特に奈良・京都の秋は紅葉がすごいことで有名です。

当事務所の上嶋弁護士も,来週奈良・京都に出かけるみたいです。

何をするのか尋ねてみたところ,「最近疲れが溜まっているので,鹿と戯れたい」という回答が・・・。

忙しくて夏休みがとれなかったことに対する不満でしょうか(笑)。

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アディーレ法律事務所