2006/10/01 携帯電話に掛かってきた甘い誘惑?(第6回)

今回のテーマ

【携帯電話に掛かってきた甘い誘惑?】(第6回)

50代のCさん(男性)は,15年前から東京に単身赴任をされていました。遠方の自
宅には,奥様と3人のお子さんが住んでいます。Cさんは一流企業に勤めていました
が,Cさんの収入だけではご家族の生活費が足りなかったため,Cさんの奥様のパート収入により,住宅ローンの返済とご家族の生活費をなんとか賄っていました。
ところが,3人のお子さんが大学へ進学した頃から,お子さんの学費・生活費の負担が一気に増大しました。Cさんと奥様の収入では生活費が足りません。Cさんは,毎月の生活費の不足分を補填しようと,金融機関から借入を開始しました。
Cさんの借金は徐々に膨らみ,Cさんが当事務所へ相談に来られたときには,1,00
0万円もの金額になっていました。

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「私に電話を掛けてきて,同時に上司に連絡を入れ,受話器越しに会話をさせようとまでしてきているのです・・・。上司もあまりに頻繁に連絡があるものですから,カンカ
ンに怒ってしまって・・・。」

Cさんから連絡があったのは,夜の8時を過ぎたころでした。

私は早速○○プランに連絡をしました。

「はい。」

電話を掛けた相手は,気だるい声で電話に出ました。声の向こうでは繁華街の雑音が聞こえましたので,外に出かけているみたいでした。

「弁護士の石丸です。Cさんの件ですが,Cへの取立行為をやめていただけません
か?」

「はぁ?だって貸した金返してもらってないもん。金返してもらえるまでやめるつもり
ないよ。」

080金融は携帯電話のみで営業をしています。現在は携帯電話をレンタルする会社もあり,個人の特定が難しくなっているため,ヤミ金業者は弁護士介入後も違法行為を継続してくるのです。

「違法行為をこれ以上続ければ,民事・刑事を問わず,法的手続を取らざるをえませんね。」

○○プランとは,介入後何度もやり取りをしていました。その度に貸付行為の無効性を説明してきましたが,依然としてCさんへの取立行為をやめようとはしません。

私はもはや法的手続を取らざるを得ないと考えてました。

「やれるもんならやってみろよ!」

ヤミ金業者は最後に捨てゼリフを吐き捨て,電話を切ってしまいました。

電話を切った後,私は事務員に口座凍結と弁護士会照会の手続きを取るよう指示しました。

ヤミ金業者は,多重債務者等から口座を買い取り,振込口座に利用しています。以前は口座を開設するのが簡単であったため,ヤミ金業者にとって口座凍結はさほど影響が少ない手続きでしたが,現在は不正利用防止のため口座開設の手続きが厳格となり,容易に口座を開設できなくなり,口座凍結がヤミ金業者に与える威力が増大しました。

○○プランの場合には,携帯番号と口座番号が判明していました。そこで,弁護士会照会を利用し,契約者・口座開設者の情報を開示するよう請求します。

弁護士会照会とは,弁護士会を通じて携帯電話会社や銀行に氏名,住所等についての照会を行う手続のことをいいます。弁護士会照会で判明した情報をもとに刑事告発・行政指導・民事訴訟等の法的手続をとることが可能となります。

書類を準備し,翌日書類を発送しました。
数日後,銀行から口座凍結が完了した旨の連絡がありました。銀行口座が凍結されると,以後はその口座は利用できなくなってしまいます。

「先生,○○プランからお電話です。」

事務員が興奮気味に電話を取り次ぎました。○○プランは,口座が凍結されたことを知って慌てて電話を掛けてきたみたいです。

「弁護士の石丸です。」

「口座が使えなくなっているけど,どういうことだよっ!」

先日の態度とはうってかわって,ひどく焦っているようです。

「いや,お約束どおり法的手続を開始しているんですよ。現在あなたの情報も調査していますよ。」

「・・・。」

「まだCへの取立行為を継続されるのですか?」

しばらく沈黙が続いていました。

『ヤミ金業者からは絶対に借りてはいけません!』

債務整理を弁護士に依頼すれば,取立・返済が止まります。毎月返済のことで悩む必要はありません。ましてや,ヤミ金業者から借入をする必要なんて一切ありません!

債務整理については小冊子『are you happy?』で詳しく解説しています。限定50名様に無料贈呈中。

□ご請求は当事務所のホームページから・・・

 → http://www.adire.jp/step/book.html

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【編集後記】

皆さん,こんにちは。

実は,本日でアディーレ法律事務所を開設して丸「2年」となります!

そこで,少し昔にさかのぼってみたいと思います。

当事務所は,2年前の10月1日に,私が一人で,自宅の台所に開設しました。
当時は4畳半くらいの狭い台所に,ダイクマ(ディスカウント・ショップ)で購入した
組立式のテーブルと中古のコピー機を置いて仕事をしていました。

それから1ヶ月半後に池袋に事務所を借りたのですが,はじめは私と事務員2名だけ。
毎日朝9時から夜12時過ぎまで働いていましたのでとても忙しかったのですが,夜仕事帰りに事務員と飲みに行ったり,仕事のことで口論となったりと,非常に楽しかったことを覚えています。

確か,去年は残業している事務員と飲みに行ってお祝いしました。
今年も恐らく同じような創業祭になりそうですが・・・。
そこは成長していないみたいです(笑)。

借金で苦しむ多くの人達の参考になればと思い,事務所開設当時に始めたこのメルマガも一緒に2周年となりました。
今後もこのメルマガが少しでも皆さんのお役に立つことができれば幸いです。

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