2009/1/30 金融不安が言論の自由に与える影響

今回のテーマ

【金融不安が言論の自由に与える影響】

(株)あいであ・らいふ(東京都港区、代表嘉藤愼哉社長)と関連会社(株)あいであ・らいふホール ディングが、昨年12月15日、東京地裁へ自己破産を申請しました。負債総額は2社合計で約24億6,000 万円。債権者は少なくとも約2,000名といわれています。

(株)あいであ・らいふは1974年設立の出版社。月刊ビジネス誌「頭で儲ける時代」や月刊ライフス タイルマガジン「男の隠れ家」などで知られてきましたが、定期購読者の減少やインターネット、フ リーペーパーなどの台頭により活字離れが進み、広告収入の激減、販売部数の伸び悩み、売り上げの 減少などが破産の理由とされています。

昨年1年間だけを見ても「主婦の友」「ロードショー」「プレイボーイ日本版」「月刊現代」など の著名な雑誌が相次いで休廃刊しており、出版社の倒産や書店の淘汰など、出版不況への危機感は高 まるばかりです。

日本の出版販売総額は1996年の2兆6,563億円をピークに減少し続け、2007年には2兆853億円まで落ち 込んでいます。また、書店のほとんどは零細事業者で、個人経営が約4割、経営者の約5割が60代以上 とされ、高齢化がすすんでおり、そのほとんどが経営難に苦しんでいるのが現状です。

昨年12月に入って中小企業が金融機関から融資を受ける際に国が事実上返済を保証する緊急保証制 度の対象業種が618業種から698業種に拡大され、出版業もようやくそのうちのひとつに新しく指定さ れました。

出版業は比較的小資本でメディアに参入できる業種です。その不況は、自由な表現・言論活動の場 の減少を意味します。物事の真実が明らかにされるためには、自由な表現・言論活動が活発に行われ、 多数の人の多角的な視点から論じられる必要があるのです。出版不況が与える影響は、経済面だけ にとどまらないということを私たちは意識しなければならないと考えます。

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【編集後記】
「情報ライブ ミヤネ屋」「たかじんのそこまで言って委員会」「大キングコング」など大阪でのメ ディア出演・出張も多くなりました。新大阪での乗り降りやタクシー乗り場への移動などだいぶ慣れ てきたのですが、何度も大阪に来ているのに大阪を満喫できずに帰京してしまっている気が…(汗)。 その理由をよくよく考えてみると、いつもスケジュールの都合上、新大阪駅とテレビ局をタクシー で往復するだけで、それ以外の場所に降り立ったことがないことに気がつきました! いつかは大阪 ならではのおいしいものを食べたり、観光名所に立ち寄ったりしてみたい! と毎回、帰りの新幹線 でビールを飲みながら考えています。

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