2012/05/05 ある依頼者の事例 〈2人の子を持つシングルマザーが人生の再出発〉

今回のテーマ
【ある依頼者の事例<2人の子を持つシングルマザーが人生の再出発>】

Tさん(52歳女性)は,離婚後2人のお子さんを女手ひとつで育てるシングルマザー。ウェブデザイナー,ライターなど複数の肩書を持ち,フリーランスの個人事業主として働いていらっしゃいましたが,過労で倒れてから病気がちになり,生活費を消費者金融などからの借入でまかなうようになったそうです。

借金で苦しんでいた当時のことを,Tさんはこう振り返ります。「離婚後,病気がちになり12年ほど前から生活費を借入やカードローンに頼るようになりました。総額400万円近くになってしまい,生活するだけで手いっぱいで月々の返済はできない状態でした。年末の年越しだというのに手元には1万円程しかなく,これ以上借りることも返すこともできない状態。カード会社からの請求書がたまっていくばかりの八方ふさがりでした。子どもがいなかったら死んでいたかもしれません」

そんな行き詰まった生活を一変させたのは,偶然見かけた当事務所のテレビCMだったそうです。「名前が『ア』で始まることで記憶に残ったこと,CMの女性の語りかけるような言葉が心に響いたことで思いきって相談に行こうと思いました」と,相談にいらっしゃるまでのいきさつを話してくださいました。

借入は7社に370万円という金額でしたが,ご相談にいらした時点でのTさんの収入が不安定で返済が困難であったこと,引き直し計算(貸金業者の違法な金利を法定金利に直して計算をやり直すこと)をしても借入額の減額が見込めなかったこと,から自己破産の手続をとることになりました。自己破産をしたことで借入がなくなり,精神的にも金銭的にも生活の立て直しに臨めるようになったのです。

<Tさんからひとこと>
子どもの進学問題や教育費の不足,借りては返すの生活の悩みをひとりで抱え込み,肉体的にも精神的にも限界でした。相談費用などまったく余裕がなかったし,手続にいくら必要で,それをどう捻出できるかもわかりませんでした。「相談料が無料」であったことが私の救いになりました。月々の返済額より少ない金額での分割払いができるというシステムは本当にありがたかったです。
自分の失敗をさらけ出すことは勇気がいりますが,いっぽう,自分の人生をやり直すチャンスがもらえることも意味しています。前を向いて歩ける喜びをもう一度手にしてみてください。お金に支配されない人生を取り戻すチャンスだと思います。

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<編集後記>
自己破産をすると海外旅行に行けなくなる,戸籍に載る,選挙権がなくなる,など都市伝説めいた悪評がつきまとっているようですが,それらはすべて誤解です。

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