ヤミ金融に関するQ&A

Q1.ヤミ金業者とはどのような業者ですか?

 ヤミ金業者とは,主に,出資法の上限金利である年利20%(平成22年6月18日の改正前においては29.2%)を超える高金利で貸付を行う違法業者をいいます。携帯電話への連絡やダイレクトメール等で貸付の勧誘を行っては多重債務者に超高金利で貸付をし,もし滞納した場合には自宅・勤務先・親族等に非常に厳しい取立を行ってくるのが特徴です。なお,この他にも無登録などの貸金業法違反の違法業者を広く含みます。以下に代表的なヤミ金業者の手口を紹介します。

(1)090金融
店舗を持たず,携帯電話のみで営業している業者です。電話またはダイレクトメールによって融資勧誘を行います。返済が滞ると,勤務先,親族,あるいはご近所の無関係な人に対してまでも次々と嫌がらせの電話をして回収を図ろうとしてきます。
(2)登録詐称業者
上記の090金融とほぼ同様の手口なのですが,これらの業者は実在する貸金業者を装って融資の勧誘を行います。一見すると大手貸金業者からのものと見まがうほどの巧妙なダイレクトメールを使って勧誘してきますので注意が必要です。
(3)押し貸し
融資の申込をしていないのに勝手にお金を振り込んできた上で,高金利を要求してくる業者です。
(4)融資保証詐欺
融資申込をすると,「返済実績を作ってくれれば50万円融資可能ですよ」などと言って少額のお金を振り込んできた上で,その数倍のお金を返済分として要求してきます。なお,こうした業者に対して要求どおりのお金を支払ったとしても結局予定どおりの融資を受けることはできません。
(5)空貸し(架空請求)
突然電話をしてきて,ありもしない貸金の返済を要求してくる業者です。このような業者は,以前の借入実績を不正に入手して,まだ債務が残っているかのようにさも装って請求をかけてきます。
(6)システム金融
主に中小企業向けに高金利の貸付を行う業者です。FAX等で融資勧誘を行い,実際の貸付の際は,担保として手形・小切手等を要求してきます。返済に詰まると,同一グループと思われる別の業者から次々と融資勧誘が入るようになります。

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Q2.ヤミ金業者はどこから多重債務者の情報を得るのですか?

 主に自己破産や民事再生をした際に掲載される官報から情報を得ているといわれています。官報には裁判所からの公告として,自己破産や民事再生をした方の名前と住所が掲載されます。日本全国の地方裁判所から情報が集まるので当然なのですが,毎日,非常に多くの方の情報が掲載されます。そのため,意識して懸命に探さなければ,誰にも気づかれないのが一般的です。

 しかし,ヤミ金業者だけは,官報を見ているといわれています。なぜなら,自己破産や民事再生を行った人は,それまでの借金がゼロあるいは大幅な減額がされていて,かつ,しばらくの間は正規の貸金業者から借入をすることができないからです。

 ですから,官報に掲載されると,その後,数ヵ月間は自宅にヤミ金業者からのダイレクトメールが届くことがあるようです。また,一度でもヤミ金業者からお金を借りてしまうと,その情報が悪用され,別の業者から融資勧誘の電話がかかってきてしまうこともあるようです。 万が一,ヤミ金業者からの勧誘があった場合は,絶対に応じてはいけません。

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Q3.ヤミ金業者からの融資勧誘はどのように対処すればよいですか?

 官報に掲載されると,その後数ヵ月間はヤミ金業者からのダイレクトメールが届くことがあります。これらのダイレクトメールに記載されている連絡先に連絡してしまうと,融資を受けるよう強硬に勧誘され,法外な金利を請求されるはめになってしまいます。このようなダイレクトメールには絶対に応じないように注意してください。

 万が一,お金を借り入れてしまった場合には,ご自身で解決するのは非常に困難です。すぐに弁護士に相談してください。その際には,ヤミ金業者の名前,住所,連絡先,ダイレクトメール,お金のやり取りなどをメモにまとめておくとご相談がスムーズに進みます。

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Q4.ヤミ金業者とは知らずに借金をしてしまったのですが,どうすればよいですか?

 万が一,ヤミ金からお金を借り入れてしまった場合は,すぐに弁護士に相談してください。ヤミ金について,誤解されている方も多くいますので,とにかく私たちに相談してほしいのです。

 ヤミ金業者は,出資法に違反した異常な高金利で貸付を行っていますので,貸付行為それ自体が法律上無効になります。ですから,借り入れたお金そのもの(元本)さえも一切返済する必要がありません。

 しかし,ヤミ金への返済が滞ると,ヤミ金業者は自宅,勤務先,その他借入する際に伝えた連絡先などに対して,あらゆる手段を使って執拗な取立を行ってきます。「ヤミ金に対しては元本さえも返済する義務は一切ない」ということがわかっていたとしても,個人の方がヤミ金を相手にして対応することは非常に困難です。ひとりで対応している上,相手は取立の手を緩めないのが実情ですし,場合によってはさらに脅迫的な言動や暴力へエスカレーションする可能性もあります。

 ですから,ヤミ金業者から借金をしてしまったら,すぐに弁護士に相談してください。当事務所では,ヤミ金被害のご相談にも積極的に応じています。

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Q5.ヤミ金業者に対してこれまで支払ったお金を取り戻すことはできますか?

 ヤミ金業者からお金を借り入れてしまった場合,貸付行為それ自体が法律上無効になりますので,借り入れたお金そのもの(元本)も含めて一切返済する必要はありません。

 また,ヤミ金業者に対して既に返済してしまったお金は,利息や元本も含めた全額をヤミ金業者に返還させる権利があります(最高裁判所平成20年6月10日判決)。

 ただし,ヤミ金業者が携帯電話のみで営業している(いわゆる090金融)等,実態が不明な場合は,任意の交渉で返還させることは困難なため,警察への被害届の提出や,裁判所への訴訟提起などの法的手続を取る対応が必要となってきます。

 また,ヤミ金業者に対する返済方法が銀行振込であった場合は,「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(通称:振り込め詐欺救済法)」により分配金の支払を受けられる場合があります。
詳しくは弁護士にご相談ください。

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Q6.ヤミ金業者から,返済ができない代わりに銀行口座を開設してキャッシュカード等を渡すよう言われました。どうすればよいですか?

 ヤミ金業者に対して銀行口座を譲渡することは,詐欺罪または犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)違反等の罪に問われることのある違法な行為ですので絶対にしてはいけません。

 万が一,このような要求を受けた場合は,毅然とした態度で断り,ご自身での解決が難しい場合は,すぐに弁護士に相談してください。

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アディーレ法律事務所