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交通事故による後遺障害9級|認定要件と慰謝料の相場について

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交通事故によるケガが原因で後遺障害が認定された場合、加害者に対して慰謝料などの賠償金を請求することができます。この記事では、後遺障害9級について、

  • 後遺障害9級の内容
  • 後遺障害9級の認定を獲得するポイント
  • 後遺障害9級の慰謝料の相場
  • 慰謝料を増額させるポイント

を弁護士が解説します。

目次

交通事故による後遺障害等級の9級とは?

交通事故によりケガをした場合、医学的にこれ以上回復できない後遺症が残ることがあります。
この後遺症について、自賠責保険の基準で障害の等級を認定されたものを後遺障害といいます。
医師の治療および症状固定の診断を受けた後、所定の審査を経て後遺障害の等級が決められます。
後遺障害は、症状の部位と程度・深刻度などによって、

  • 「要介護」の1~2級
  • 「介護不要」の1~14級

の等級に分類されます。

いずれも1級の症状がもっとも重く、症状が軽くなるに従って2級、3級……と等級が下がっていきます。

参考:後遺障害等級表|国土交通省

各等級には、後遺障害によりどれだけ労働能力が失われたか、その目安が定められています。これを、「労働能力喪失率」といいます。後遺障害9級の労働能力喪失率は35%とされており、これは労働能力が健常者の65%程度しかないことを示しています。
後遺障害9級は、症状ごとにさらに1~17号に分かれています。9級は、他の等級と比べ該当する症状の種類が最も多いことが特徴です。

後遺障害等級9級の認定要件

それでは、後遺障害9級各号に認定されるための要件を見ていきましょう。

(1)【1号】両眼の視力が0.6以下になったもの

交通事故で眼を強打するなどにより、両眼の視力が0.6以下になった状態です。
裸眼ではなく、メガネやコンタクトを付けたときの矯正視力が0.6以下になった状態がこれにあたります。
なお、両眼の視力が0.1以下になると、等級は6級に上がります。

(2)【2号】一眼の視力が0.06以下になったもの

片方の眼の視力が、メガネやコンタクトを付けたときの矯正視力で0.06以下になった場合がこれにあたります。

(3)【3号】両眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの

半盲症とは、視野の右半分または左半分が見えなくなってしまう状態をいいます。
視野狭窄とは、視野が狭くなることをいいます。
視野変状とは、視野の一部が欠けることなどをいいます。
これらの症状が両眼に残った場合が該当します。

(4)【4号】両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの

「著しい欠損」とは、まぶたを閉じた時に角膜(=「黒目」の部分)を完全に覆えない状態をいいます。
この症状が両眼に残った場合が該当します。

(5)【5号】鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの

「鼻を欠損」とは、鼻の軟骨部分の全部、または大部分を失った状態を指します。
「機能に著しい障害」とは、鼻呼吸が困難になること、または嗅覚を失うことをいいます。
これら両方の症状が残った場合が該当します。
なお、鼻を欠損した場合、7級12号(外貌に著しい醜状を残すもの)に該当する可能性もあります。

(6)【6号】咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの

「咀嚼」とは、口の中で食べ物をかみ砕くことです。
咀嚼障害については、堅い食べ物が食べられなくなった状態がこれにあたります。
言語障害については、子音を発音する「口唇音」・「歯舌音」・「口蓋音」・「喉頭音」という4種類の発音方法のうち、1種類の発音方法ができなくなった状態を指します。
これら両方の障害が残った場合に、9級6号と認定されます。
なお、これより障害の程度が重い場合は、4級2号や1級2号にあたる可能性もあります。

(7)【7号】両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

「1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない」とは、以下のいずれかの状態を指します。

  • 両耳の平均純音聴力レベルが60dB以上
  • 両耳の平均純音聴力レベルが50dB以上で、かつ最高明瞭度が70%以下

聴力検査には、「ピー」といった単純な音を聴き取れるかを調べる純音聴力検査と、言葉を聴き取れるかを調べる明瞭度検査があります。
これらの検査の結果、上記のいずれかにあたると9級7号と認定されます。
なお、これより障害の程度が重い場合は、7級2号や6級3号、4級3号にあたる可能性もあります。

(8)【8号】一耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの

片方の耳の平均純音聴力レベルが80dB以上となり、かつ、もう片方の平均純音聴力レベルが50dB以上となった状態がこれにあたります。

(9)【9号】一耳の聴力を全く失ったもの

「一耳の聴力を全く失ったもの」とは、平均純音聴力レベルが90dB以上になった状態を指します。片方の耳がこの状態になると、9級9号と認定されます。

(10)【10号】神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

神経や精神の障害により労働能力に支障が生じ、就労できる仕事に制限がある状態を指します。
一人で仕事を進めることはできるものの、作業効率などに問題がある状態がこれにあたります。

(11)【11号】胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

呼吸器や心臓などの障害により労働能力に支障が生じ、就労できる仕事に制限がある状態を指します。
10号と同様、一人で仕事を進めることはできるものの、作業効率などに問題がある状態がこれにあたります。

(12)【12号】一手のおや指又はおや指以外の二の手指を失ったもの

片方の手の親指、または親指以外の2本の指を失った場合です。
左右どちらの手でも該当し、利き手であるかどうかは問いません。

(13)【13号】一手のおや指を含み二の手指の用を廃したもの又はおや指以外の三の手指の用を廃したもの

片方の手のおや指を含む2本の指、またはおや指以外の3本の指の用を廃した場合です。
「用を廃した」とは、手指の末節骨の半分以上を失ったもの、または中手指節関節などの可動域に著しい運動障害を残すものを指します。
12号と同様、左右どちらの手でも該当し、利き手であるかどうかは問いません。

(14)【14号】一足の第一の足指を含み二以上の足指を失ったもの

片方の足のおや指を含む2本以上の指を失った場合です。

(15)【15号】一足の足指の全部の用を廃したもの

片方の足の全ての指の用を廃した場合です。
「用を廃した」とは、おや指は末節骨の半分以上、他の指は遠位指節間関節以上を失ったもの、又は中足指節関節などに著しい運動障害を残すものを指します。

(16)【16号】外貌に相当程度の醜状を残すもの

「外貌」とは、頭部、顔面部、首など、手足以外の日常露出する部分をいいます。
「醜状」とは、傷跡などが残ってしまうことです。
「相当程度の醜状」とは、顔に5cm以上の線状の傷が人目につく程度以上に残っている状態を指します。
なお、男女で認定要件に差はありません。

(17)【17号】生殖器に著しい障害を残すもの

交通事故によって生殖器に障害が残った状態です。
「著しい障害」とは、男性では陰茎の大部分の欠損や勃起障害、女性では両側の卵管の閉塞や癒着などが挙げられます。

後遺障害等級の9級認定を獲得するポイント

後遺障害の等級認定を受けるためには、前提として医師により症状固定の診断を得る必要があります。
等級認定は、審査機関(通常は、損害保険料率算出機構)に提出する診断書の内容によってその結果が変わってきます。
したがって、信頼できる医療機関を受診することが重要です。
そして、真面目に診察を受け、医師としっかりとコミュニケーションをとることで、後遺症が残ってしまった際には親身に対応してもらえるような関係作りが大切です。

後遺障害等級9級の慰謝料の決め方

では、後遺障害9級が認定されたとして、加害者に対して請求できる慰謝料額はどのように決まるのでしょうか。
後遺障害慰謝料の金額を算出する基準には、

  • 自賠責の基準
  • 任意保険の基準
  • 弁護士の基準(裁判所の基準ともいいます)

の3つがありますが、どの基準を用いるかによって慰謝料の額が変ってきます。

3つの基準を金額の大きい順に並べると、通常は

弁護士の基準>任意保険の基準>自賠責の基準

となります。

慰謝料の額について、被害者が自分自身(または加入している保険会社の示談代行サービス)で相手方と示談交渉を行うと、相手方の保険会社は、自賠責の基準や任意保険の基準を用いた(弁護士の基準より)低い金額を提示し、話をまとめようとするのが一般的です。
これに対し、被害者に代わって弁護士が示談交渉を行う場合は、通常最も高額な弁護士の基準が用いられます。

(1)自賠責の基準による9級の慰謝料相場は249万円

自賠責の基準では、後遺障害9級の慰謝料相場は249万円と定められています(2020年4月1日以降に起きた事故の場合)。
これは、上記の3つの慰謝料算出方法の中で最低の水準です。
任意保険の基準を用いた場合は、自賠責の基準と同程度か、自賠責の基準より高額であっても弁護士の基準には届かない金額です。

(2)弁護士の基準による9級の慰謝料相場は690万円

これに対し、弁護士の基準を用いた場合、後遺障害9級の慰謝料相場は690万となります。
事故の相手方との示談交渉を弁護士に依頼すると、弁護士費用などの費用がかかります。もっとも、弁護士の基準により示談交渉が行われるようになるため、獲得できる賠償金の額が大幅に増える可能性があります。
また、弁護士費用特約が付いている場合には、原則的に弁護士費用は保険会社が負担してくれます。
さらに、示談交渉を弁護士に任せることで、ご自身で相手の保険会社と交渉する必要はなくなりますし、安心感も得ることができるでしょう。
交通事故の慰謝料請求にあたって、示談交渉を弁護士に依頼するメリットはここにあります。

後遺障害9級で総額2900万円以上の賠償金を獲得した事例

ここで、実際にあったケースをご紹介しましょう。
Gさん(女性・38歳・主婦)は、赤信号で停車中の乗用車に同乗していた際、後方から来た乗用車に追突されてしまいました。
その後Gさんは、1ヶ月の入院と1年以上の通院を経て症状固定となりましたが、握力の著しい低下が残ってしまいました。
Gさんの後遺障害について9級10号が認定され、事故の相手方の保険会社から示談金額の提示があったものの、その金額の妥当性に疑問を感じたGさんは、アディーレ法律事務所に相談されたのです。
弁護士による示談交渉の結果、後遺症慰謝料などの増額も含めて2900万円以上の賠償金で示談が成立しました。

【まとめ】等級認定や慰謝料請求でお困りの方はアディーレ法律事務所にご相談ください

交通事故による後遺障害の等級認定については、診断書の書き方など、適切な認定を受けるためのコツがあります。
また、交通事故の示談交渉は、通常は事故の相手方が加入する保険会社と行うことになります。保険会社は交渉のプロであり、被害者自身で交渉を行うのは容易ではないのが実情です。
そこで、等級認定手続きや示談交渉を弁護士に依頼すれば、適切な等級認定を受けられる可能性が高まりますし、慰謝料額を増額できる可能性が高まります。
交通事故の後遺障害等級についての疑問や、慰謝料請求に関する手続きについては、アディーレ法律事務所へご相談ください。

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