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任意整理に「強い」専門家は?相談先を選ぶ際に知っておくべきこと

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「任意整理に『強い』専門家って、どうやって選べばいいんだろう」

任意整理とは、負債の額を正確に計算し、残った負債について今後発生するはずだった利息を無しにすることや、返済期間を長期化することで毎月の返済額を減らすことなどを目指して債権者と交渉する手続きです。

次の3点を満たす、任意整理に「強い」と言える専門家に依頼すれば、安心して任意整理を進められる可能性が上がります。

  • 債務整理に精通している
  • 誠実に対応してくれそう
  • 費用体系が明瞭である

この記事では、

  • 任意整理の概要
  • 任意整理を弁護士に依頼した方が良い4つの理由
  • 任意整理に強い弁護士を選ぶための3つのポイント

について、弁護士が解説します。

この記事の監修弁護士
弁護士 谷崎 翔

早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。

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任意整理とは債務整理の1つ

任意整理とは、次のような手続きです。

支払い過ぎた利息がないか、負債の額を正確に再計算(引き直し計算)

→残った負債について、返済期間を長期化することで毎月の返済額を減らせないか、今後発生するはずだった利息(将来利息)を無しにできないかなどと、個々の債権者と交渉

既に債権者から裁判を起こされている場合などを除き、基本的には貸主側と借主側の交渉で進める手続きです。

たとえば、100万円を15%の金利で借り、3年で返済する計画を立てたとしましょう。
そうすると、毎月3万4665円を返済するうち、その一部が利息に充当され、利息は3年間の合計で24万7934円となります。

一方、任意整理によって、この将来利息をカットできれば、和解以降利息を支払わずに済み、借金返済の負担は大きく軽減されます。

また、任意整理ではできるだけ支払の分割回数を増やし返済期間を長くするように交渉します。もし、元本のみの90万円を2年で返済しなければならないとすると、月々3万7500円ずつ返済する必要があります。これに対して、90万円を5年で返済すると仮定すると、月々1万5000円ずつ返せば済みます。
このように、任意整理では、将来利息のカット、月々の返済額の軽減を期待できます。

任意整理の注意点:一定期間は「ブラックリスト」入り

上記でご説明したメリットがある一方、任意整理をすると、一定期間信用情報機関に事故情報が登録され(いわゆる「ブラックリスト」です)、次のようなことが原則できなくなるという注意点もあります。

<事故情報が登録されている間は原則できないこと>

  • クレジットカードの作成や更新
  • 新規の借入れ
  • 第三者の保証人になること

事故情報は、永遠に登録され続けるわけではありません。一定期間ののちに、削除されます。

任意整理をした場合の事故情報の登録期間について、詳しくはこちらをご覧ください。

任意整理をしてブラックリストに入るってホント?信用情報に関する正しい知識

ブラックリストに載るなら、任意整理はしない方がいいのかな…

任意整理をしなくても、2~3ヶ月程度返済を滞納すると事故情報が登録されてしまいます。

また、それ以降も滞納が続けば、給与の一部分や預貯金などの財産への差押えを受けるリスクもあります。

早めに任意整理を始めれば、差押えのリスクを下げつつ、返済の負担を軽減できる可能性があるのです。

どちらにせよ事故情報が載ってしまうなら、返済できない借金を抱え続けるよりも、任意整理で返済の負担を減らせるほうがメリットが大きいです。

借金を滞納した場合の差押えのリスクについて、詳しくはこちらをご覧ください。

借金や税金を滞納し続けると、事前連絡なく差押えをされるって本当?

任意整理を弁護士に依頼した方が良い4つの理由

任意整理を弁護士に依頼した方が良い理由は、主に次の4つです。

  • 弁護士に依頼するとまもなく、原則として貸金業者からの取立てがストップする
  • 貸金業のプロである債権者と直接交渉しなくて済む
  • 過払い金があるかどうかを調査し、過払い金がある場合には、貸金業者に対し過払い金の返還請求をしてもらえる
  • 司法書士よりも対応可能な業務範囲が広い

それぞれについてご説明します。

(1)理由1|任意整理を弁護士に依頼すると、貸金業者からの取立てがストップする

任意整理を弁護士に依頼した方が良い理由の1つめが、任意整理を弁護士に依頼すると貸金業者からの取立てが一旦原則としてストップすることです。

任意整理の依頼を受けた弁護士は、任意整理の対象とする債権者に対して「受任通知」を送ります。
弁護士などから受任通知を受け取った貸金業者は、債務者に対して直接の取立てを行ってはならないこととされています。
そのため、依頼すると取立てのストレスから解放されることとなります。

受任通知には、債務整理を始めることや、取立てをストップするようにとの要請などが書かれています。

(2)理由2|債権者と直接交渉しなくて済む

任意整理を弁護士に依頼した方が良い理由の2つめが、貸金業のプロである債権者と直接交渉しなくて済むことです。

貸金業者からお金を借りたときのことを思い出してみてください。
本来であれば、契約自由の原則からして、返済期間だけでなく、利息の有無・利率などを借主・貸主の間で適法な範囲内で、自由に話し合って決めることができます。

しかし、実際には貸主が利息の有無や利率などについて口出しすることは難しく、あらかじめ詳細の決められている契約を締結するかしないかの選択肢しかないのが通常です。

任意整理をするときも同様に、借主が自ら返済の条件を交渉しようとしても、貸主は応じてくれないことも多いです。

お金を返せなくなった人に対して、貸主は契約書を証拠として、裁判を起こして、判決を取ったうえで強制執行をすることができます。また、返済できなかった期間が長ければ長いほど遅延損害金などがかさみ、支払わなければならないお金は増えています。このようにお金を借りるとき以上に、返済できなくなってしまったときのほうが借主の立場は弱いのです。

もし貸主が自ら返済計画の見直しなど和解契約を持ち掛けてきたなら、要注意です。その和解契約の内容が、例えば今後一切支払わなくてよいという、いわゆるゼロ和解のように、一見借主に有利なようにみえても、実は請求できるはずの「過払い金」(後ほどご説明します)をなかったものにするなど借主に不利な条件での和解契約である危険性があります。

一方、貸金業のプロである債権者との交渉を行っている弁護士であれば、借主にとって不利な条件を見抜き、リスクを踏まえた上で話合いをまとめられる可能性が上がります。

(3)理由3|「過払い金」がある場合には、「過払い金返還請求」をしてもらえる

弁護士に任意整理を依頼した方が良い理由の3つめが、「過払い金」がある場合に「過払い金返還請求」をしてもらえることです。

過払い金とは、支払い過ぎた利息のことです。

まだ借入れが残っている貸金業者でも、先ほど出てきた「引き直し計算」をすると、実は返済が終わっていて、過払い金を請求できると判明する場合があります。この場合、残っているお金を貸金業者に対して弁護士が請求してくれます(過払い金返還請求)。

(4)理由4|弁護士の方が司法書士よりも対応可能な業務範囲が広い

弁護士に任意整理を依頼した方が良い理由の4つめが、弁護士の方が司法書士よりも対応可能な業務範囲が広いことです。

法律の専門家といえば、弁護士と司法書士を思い浮かべる人が多いかもしれません。

債務整理に関して、弁護士は法律相談はもちろん、代理人として貸金業者との交渉や訴訟ができます。

一方、司法書士の中でも認定司法書士のみが、個別の債権額(借金および過払い金)が140万円以下のものに限り、法律相談、交渉、訴訟(簡易裁判所のみ)ができるとされています。

このように司法書士には担当できる個別の債権額に限度がありますが、弁護士は制限なく対応することが可能です。依頼者のトータルサポートができるのは弁護士ということになるでしょう。

任意整理に強い弁護士に依頼するためのポイント3つ

任意整理に「強い」弁護士に依頼するためのポイントは、次の3つです。

  • 債務整理に精通しているかどうか
  • 誠実に対応してくれそうかどうか
  • 費用体系が明瞭かどうか

それぞれについてご説明します。

(1)債務整理に精通しているかどうか

弁護士選びの1つめのポイントが、債務整理に精通しているかどうかです。

これは、ホームページ上の記載などから推測することがある程度可能です。法律事務所の中には、ホームページ上で、これまでの各種事件の解決実績を掲載しているところがあります。そのようなケースはあくまでも一例にすぎませんが、その法律事務所が何に力を入れているのかなどを知ることができるでしょう。

(2)誠実に対応してくれそうかどうか

弁護士選びの2つめのポイントが、誠実に対応してくれそうかどうかです。

無料の法律相談ができるのであれば、実際に相談してみるのも良いでしょう。
その際には、次のような点をチェックすることがおすすめです。

  • 相談時の弁護士や事務員が高圧的な態度でないか
  • 説明は丁寧で分かりやすいか
  • 質問にはきちんと答えてくれるか など

また、任意整理を依頼する前に気になる点を整理したり解決したりしておくこともおすすめします。

次のような一般的な質問であれば、ホームページ上でも解決できる可能性があります。

「任意整理をするデメリットは何ですか?」
「任意整理をしたことが家族・知人・会社に知られますか?」
「学生やアルバイトでも任意整理は可能ですか?」

「私の場合でも任意整理ができるのか?」など状況を踏まえた具体的なアドバイスをお求めの場合には、実際に相談して事情を説明したほうがより確かな答えを得られるはずです。

(3)費用体系が明瞭かどうか

弁護士選びの3つめのポイントが、費用体系が明瞭かどうかです。

任意整理に強い事務所であれば、基本的に任意整理にまつわるサービスが体系的に確立されているため、費用体系も明確に定まっている傾向にあります。料金がわからない中で、一般的に費用が高額ともいわれる弁護士に依頼するのは躊躇い(ためらい)があるでしょうから、費用体系が明確であることでそのような不安が払しょくされるはずです。
ホームページに任意整理の料金体系が明示されているかを確認してみてください。

また、任意整理の弁護士報酬については、日本弁護士連合会が基準を定めていますので、弁護士はその基準を守っています。悪質な法律事務所であれば、日弁連の定める報酬基準に反している可能性もありますので、ご注意ください。

【まとめ】任意整理に強い弁護士を選ぶためのポイントは3つ!

今回の記事のまとめは次のとおりです。

  • 任意整理とは、次のような手続き。

    支払い過ぎた利息がないか、負債の額を正確に再計算(引き直し計算)
    →残った負債について、返済期間を長期化することで毎月の返済額を減らせないか、今後発生するはずだった利息(将来利息)を無しにできないかなどと、個々の債権者と交渉
  • 任意整理を弁護士に依頼した方が良い理由は、主に次の4つ。

    • 弁護士に依頼するとまもなく、原則として貸金業者からの取立てがストップする
    • 貸金業のプロである債権者と直接交渉しなくて済む
    • 過払い金があるかどうかを調査し、過払い金がある場合には、貸金業者に対し過払い金の返還請求をしてもらえる
    • 弁護士の方が司法書士よりも対応可能な業務範囲が広い
  • 任意整理に強い弁護士に依頼するためのポイントは、次の3つ。

    • 債務整理に精通しているかどうか
    • 誠実に対応してくれそうかどうか
    • 費用体系が明瞭かどうか

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