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子どもを小学校に通わせるのは安全?小学校におけるアスベスト(石綿)対策

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今度子どもが小学校に入学するのですが、そこは、私が子どもの頃通っていたところで、おそらく築50年くらいになると思います。都会から離れたところなので、もうすっかり人もいなくなってしまって建て替えの予定もありません。以前小学校でアスベスト(石綿)が使われていることが問題になりましたが、大丈夫なのでしょうか。

文部科学省は、2005年以降、小・中学校でアスベスト(石綿)が使用されているか、劣化・損傷していないかの調査を進めてきました。2019年8月時点で、99%調査は完了しており、劣化・損傷している個所については適宜専門業者による措置が行われています。

今回の記事では、「小学校におけるアスベスト(石綿)対策」について解説しましょう。

参照:学校施設等における石綿含有保温材等の使用状況調査(特定調査)の結果について|文部科学省

相次いだ教諭の死亡

約40年前、学校生活でアスベスト(石綿)は当たり前のように存在していました。
仕事中にアスベスト(石綿)を吸ったために中皮腫にかかって亡くなった事例をご紹介します。

1973~1976年までアスベスト(石綿)がむきだしになった体育館のある小学校で勤務した体育教師が2002年に中皮腫で亡くなりました。アスベスト(石綿)がむきだしになっていたので、ボールなどが当たる度に粉塵が舞い散っていたと認定されました。
1978~1984年頃にかけてアスベスト(石綿)の繊維に火をつけて炎症反応実験をしていた化学教師が2007年に中皮腫で亡くなりました。実験の準備にあたって繊維を短く切る際に高濃度の粉塵を吸い込んだ可能性があると認定されました。
2人は、労災が認定されています。

参照:【学校関係者の中皮腫・アスベスト被害】公務災害認定や労災認定事例|中皮腫サポートキャラバン隊
参照:理科実験でアスベスト被害――死亡の男性教諭に労災認定|週刊金曜日オンライン

現代の小学校の危険性

2013年に、文部科学省が実施した調査によると、公立小学校の5%、私立小学校の6%でアスベスト(石綿)が使われていました。
もっとも、アスベスト(石綿)による被害は、その粉塵を吸い込むことによって起こります。
上記調査時点でアスベスト(石綿)の粉塵が飛散する状況にある建物は1つもありませんでした。

参照:学校施設等における吹き付けアスベスト等対策状況フォローアップ調査
データ集|文部科学省

そのため、これから小学校に通うお子さんについてアスベスト(石綿)被害を心配する必要はないといえます。
もっとも、アスベスト(石綿)を使用している建物を解体する際に、粉塵が舞う危険性があります。

2013年にはアスベスト(石綿)を使用した小学校を事前調査や飛散防止処理を行わずに解体したことから、700人以上がアスベスト(石綿)に曝される事件が起こりました。

参照:事前調査・対策を怠った事故が多発|富士セラ株式会社
参照:アスベストの事前調査なしに小学校解体(上)~飛散事故で児童ら曝露か(井部正之)|アジアプレス・ネットワーク

一般的には、アスベスト(石綿)の含まれている建物を解体する際、市役所から案内があるはずです。

参照:安井小学校校舎改築工事におけるアスベストの除去工事について|西宮市立西宮高等学校

市役所にはアスベスト(石綿)に関する相談窓口がありますので、気になるようであれば問い合わせてみるのが良いでしょう。行政の対応に疑問点がある場合には、監査請求や訴訟といった法的手段を採ることも可能です。

今お子さんを小学校に通わせてアスベスト(石綿)による被害を受ける可能性は低いでしょう。ただし、近隣の小学校が解体される際、気になるのであれば、建物にアスベスト(石綿)が使われているのか、飛散防止措置は十分かを役所に問い合わせてみるのが有用です。

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