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不倫の慰謝料を請求された…同じ境遇の人の気持ちや対応時の注意点

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kiriu_sakura

※アディーレ法律事務所では様々な法律相談を承っておりますが、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます。予め、ご了承ください。

「既婚者の男性と交際していたら、その人の奥さんから慰謝料を請求された!不安だし、このまま彼と会えないのかと思うと悲しい…」

交際していた男性の奥さんから突然慰謝料を請求されたら、びっくりすると同時に、とても不安を感じることでしょう。

また、もう彼と会えないと思うと、寂しい気持ちになったり、奥さんがあなたに慰謝料請求していることを、彼は知っているのかと気になったりするかもしれません。

こんなとき、同じような状況に置かれた人はどんな気持ちになるのでしょうか。

この記事を読んでわかること

• 不倫の慰謝料を請求された側の気持ち
• 慰謝料を請求されたときの注意点(やるべきこと・やるべきでないこと)

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

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不倫の慰謝料を請求された側の気持ち

不倫の慰謝料を請求されたとき、同じ境遇の人はどのような気持ちになるのでしょうか。
代表的な例を5つご紹介します。

(1)どうしたら良いかわからない

慰謝料請求の連絡は、突然されることも多いです。
そのため、請求されてすぐの段階では、「どうしたら良いかわからない」と感じる人が多いようです。

ほとんどの人にとって、慰謝料を請求されるのは初めてのことでしょうから、頭が真っ白になってしまい、請求を無視してしまったり、言われたとおりの金額を支払ってしまったりするケースもあるようです。

少なくとも、 すぐに冷静さを取り戻し、適切な対応ができる人はあまりいないでしょう。

(2)自分たちの関係が知られてショック

彼の奥さんから慰謝料を請求されたということは、 彼との関係を奥さんに知られたということになり、そのこと自体にショックを受ける人もいます。

彼が、自分たちの関係について奥さんに話したのか、何かの拍子にバレてしまったのか、それすらもわからない状況であれば、彼の気持ちが大変気掛かりなことでしょう。

また、奥さんに自分たちの関係がバレたことはわかっていても、慰謝料までは請求されないだろうと思っていたり、すでに奥さんから「慰謝料を請求する」と言われたことがあっても、口だけだろうと思っていたりする場合もあります。

そのような場合であっても、 実際に慰謝料を請求する書面が届いて怖くなった、というケースは少なくありません(特に弁護士からの書面である場合)。

(3)なんとかごまかしたい

慰謝料を請求する書面が届いてもなお、「証拠は無いはず」とか「ウソをついてごまかそう」と考える人もいます。

「彼の奥さんがどこまで自分たちの関係を把握しているのか分からないし、絶対に不倫を認めないでごまかしていれば何とかなるのでは…。」そう思う方も多いです。

ですが、後でご説明しますが、 彼の奥さんがどこまでの証拠を握っているのかはわからないため、安易にウソをつくことはやめておきましょう

(4)慰謝料を支払えるか不安

請求された金額が高額な場合や、自分がもらっているお給料が少ないなど経済状況が良くない場合、 慰謝料を支払えないと感じて不安になる人もいます。

なかには不安な気持ちに負けて、請求を無視し続けてしまう人もいるようです。

(5)請求額が意外と少なく安心

請求された金額が比較的少額な場合や、経済的に余裕がある場合、すぐに一括で支払えるため安心した、という人もいます。

激怒した奥さんが家に押しかけて来たり、職場などに不倫の事実をバラされたりするなどの 嫌がらせをされるケースもあることを考えると、お金で解決できそうだと感じて安心するようです。

慰謝料を請求されたときにやってはいけない4つのこと

次に、不倫の慰謝料を請求された際にやってはいけないことについてご説明します。

(1)慰謝料請求を無視する

慰謝料を請求する旨の書面が届いたら、無視しないようにしましょう。
もし、 慰謝料請求を無視し続けていると、誠意がないとみなされて交渉が難しくなったり、裁判を起こされたりする可能性が高くなってしまいます

裁判になれば、裁判所へ出向いたり、提出する書類を作成したりと、あなたにも相当な労力がかかることになるでしょう。

(2)相手方に対してウソをつく

既婚者の男性と肉体関係を持った事実があるにもかかわらず認めないなど、安易にウソをつくことがないように注意してください。

慰謝料を請求された最初の段階では証拠を出してこなかったとしても、すでに証拠を握られている可能性もあります。

ウソをついたことがわかってしまうと、相手方を怒らせてしまい、慰謝料の減額に応じてもらうことが難しくなってしまいかねません。
また、裁判になってしまった場合、ウソをついていたことが「反省していない」と裁判所に判断される材料になってしまい、慰謝料が増額方向に傾く可能性があります。

(3)感情的になる

慰謝料を請求されたことに驚き、感情が昂ってしまうことがありますが、その感情を請求した側である彼の奥さんにぶつけてしまわないようにしましょう。

相手方を傷付けるような不用意な発言や、嫌がらせなどの不適切な行動は、後々になって自分にとって不利に働いてしまう可能性があります。場合によっては、慰謝料が増額されてしまうことにもなりかねません。

(4)請求された内容を鵜呑みにする

どうしたら良いかわからないまま、 送られてきた書面に署名することや、請求されたとおりに慰謝料を支払ってしまわないように気を付けてください

相手方が請求してきた慰謝料の金額が、 相場よりも高額な場合があります。
また、 事情によっては、あなたに慰謝料を支払う法的義務がない可能性もあります。

不倫の慰謝料を請求されたらどうすれば良い?

不倫の慰謝料を請求されたのであれば、やるべきことは下の図のとおりです。

不倫の慰謝料の請求は、そのまま鵜呑みにするのではなく、 請求内容をよく確認するようにしましょう。

ケースバイケースではありますが、 そもそも慰謝料の支払い義務自体がない場合や、減額や分割による支払いを交渉できる場合があります。

(1)法的に慰謝料を支払う義務があるか確認する

まず、請求された慰謝料が本当に支払わなければならないものなのかを確認しましょう。
例えば、次のような場合には、不倫の慰謝料を支払う法的義務はありません。

• 既婚者と知らずに肉体関係を持ち、既婚者だと気付かなかったことに落ち度(過失)もない
• 肉体関係を持った時点で、すでに相手方夫婦が離婚を前提に別居中であったなど、夫婦関係が破綻状態にあった
• 脅されたりして無理やり肉体関係を持たされた(肉体関係を持ったことが、あなたの意思によるものではない)   など

請求された本人が支払義務の有無を判断するのは難しい場合があるため、弁護士に相談することをおすすめします。

(2)請求された慰謝料の金額が妥当か確認する

不倫の慰謝料の相場は、次のとおりです。

不倫の慰謝料の裁判上の相場(目安)
不倫が原因で離婚した場合 100万~300万円
離婚しない場合 数十万~100万円

上記は、裁判上の相場ですので、裁判ではなく、示談(話し合いによる解決)をする場合には、この金額よりも高くなることもあります。ただ、示談であっても、基本的には、この裁判上の相場を意識して交渉することになるでしょう。

そのため、この相場を大きく超える高額の慰謝料を請求されているのであれば、減額を交渉できるケースもあります。

また、あなたが「求償権(きゅうしょうけん)」を放棄する代わりに、支払う慰謝料の減額を交渉できる可能性があります。

不倫の慰謝料の場合、例えば、不倫当事者のうち一方が慰謝料を全額払った場合、他方に対して、自分が支払った慰謝料の一部の支払いを求めることができるのです。この支払いを求めることができる権利のことを 求償権といいます。

例えば、あなたが奥さんから慰謝料として120万円を請求され(*慰謝料の金額として120万円が相当と認められる場合)て120万円を全額支払った場合、不倫相手である彼に対して、「あなたにも責任があるのだから、私が支払った慰謝料のうち、60万円を私に支払ってください」といえるのです(※求償できる金額は、不倫当事者の負担割合によって異なります。必ずしも先に支払った慰謝料の半額と決まっているわけではありません)。

相手方の夫婦が離婚しないのであれば、家計は同じであることが多いでしょう。
その場合、彼の奥さんが、あなたから慰謝料を受け取った後に、(あなたから)自分の夫に対して求償権を行使されることを嫌がる可能性があります。

その場合、あなたがあらかじめ求償権を放棄する(つまり、後から彼に対して金銭を請求しない)と約束する代わりに慰謝料を減額してほしい、という交渉ができる可能性があります。

ただし、 求償権の放棄を約束することを材料に、慰謝料の減額交渉ができるのは、請求している側(彼の奥さん)が求償権の放棄を希望している場合にかぎります。

請求された側から、「求償権を放棄するから、減額後の慰謝料しか払わない(=自分の負担割合に応じた分しか支払わない)」と主張することは認められていません。

求償権の放棄について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

不貞慰謝料の求償権と放棄するメリットとは?弁護士が詳しく解説

(3)弁護士に相談する

不倫の慰謝料を請求された場合、 請求されている慰謝料を支払う必要があるのかどうかや、請求されている金額が妥当であるかなどを検討する必要があります。

そして、支払義務がないことを主張したい場合や、減額の交渉をしたい場合には、あなたの主張が正しいことを示す法的根拠が必要です。

また、慰謝料を請求された段階であれば、相手方にはすでに弁護士がついていることも十分に考えられます。 交渉のプロである弁護士を相手に、自分で交渉を進めていくと不利になってしまう場合があります。

そのため、不倫の慰謝料を請求されたのであれば、まずは弁護士に相談してみることをおすすめします。

【まとめ】慰謝料を請求された際の気持ちは人それぞれだが、まずは冷静に請求内容を確認すべき

今回の記事のまとめは次のとおりです。

【代表例5つ】不倫の慰謝料を請求された側の気持ち

  1. どうしたら良いかわからない
  2. 自分たちの関係が知られてショック
  3. なんとかごまかしたい
  4. 慰謝料を支払えるか不安
  5. 請求額が意外と少なく安心

• 慰謝料を請求された際は、請求を無視したり、ウソをついたり、感情的になったりしないようにすべき
• 請求された内容を鵜呑みにして、送られてきた書面に署名することや、請求されたとおりに慰謝料を支払ってしまわないようにすべき
• 不倫の慰謝料を請求されたら、法的に慰謝料を支払う義務があるか確認する
• 支払う義務があるとしても、請求された慰謝料の金額が妥当か確認する
• 法的な判断は難しい場合があり、自分で交渉してしまうと不利になる可能性がある

突然、不倫相手の奥さんから慰謝料を請求されたら、驚くと同時に、彼との思い出がよみがえり、もう会えないのかと悲しい気持ちに沈んでしまう方もいることでしょう。

しかし、請求を無視していると、奥さんを余計に怒らせてしまい、慰謝料の減額交渉が難しくなってしまったり、場合によっては裁判を起こされたりして、かえって不利な結果となってしまいかねません。

かといって混乱した気持ちのまま、自分で慰謝料請求に対応し、条件について交渉することは、精神的にも相当な負担となってしまうはずです。

そのため、不倫で慰謝料を請求された場合の対応については、弁護士に依頼することをおすすめします。

アディーレ法律事務所では、不倫慰謝料を請求された方からのご相談は何度でも無料です。
また、当該案件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため、費用倒れの心配はありません

(以上につき、2023年6月時点)

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不倫の慰謝料請求をされてお悩みの方は、不倫の慰謝料請求への対応を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

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※¹:2024年4月時点。拠点数は、弁護士法人アディーレ法律事務所と弁護士法人AdIre法律事務所の合計です。

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