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「歩行者妨害」ってどんな違反?

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「歩行者妨害」(横断歩行者等妨害等)とは

車を運転する人であれば、「横断歩道は歩行者優先」というルールをご存じですね。
道路交通法38条1項は、「横断歩道は歩行者優先」というルールについて、具体的に次のように定めています。

  • 運転者は、横断歩道の手前では、基本的に停止できるような速度で進行する義務がある。
    (横断しようとする歩行者がないことが明らかな場合は除く)
  • 運転者は、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合には、停止してその通行を妨げないようにする義務がある。

つまり、横断歩道前では、横断しようとする歩行者がいないことが、交差点の信号機や道路の見通しなどで明らかでない限り、停止できるように減速しなければならず、横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合には、手前の停止線で必ず一時停止しなければなりません。

これに違反することを、「歩行者妨害」違反とよんでいます。

歩行者妨害違反の取り締まり件数は年々増加している

(1)取り締まり件数

警察庁のホームページによれば、歩行者妨害違反の取り締まり件数は年々増加しています。

参照:横断歩道は歩行者優先です|警視庁

2014年は9万4433件でしたが、2018年には18万1290件となっており、5年でほぼ倍増しています。

歩行者が道路を横断中に事故に遭うことが多いため、警察が特に注目して取り締まりを強化していることが分かります。

2018年10月には、警察庁より、各地の警察に対して、歩行者優先を徹底するために広報啓発・指導を強化するよう通達が出されました。

参照:信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報啓発・指導の強化について(通達)|警視庁

今後も、取り締まり強化の方針は継続するものと考えられます。

(2)取り締まり強化の理由

警察庁によると、2018年には、交通事故死の35.6%が歩行中の歩行者であり、その約7割が65歳以上の高齢者です。そして,高齢者の歩行中事故は、1.高齢者の側の横断違反(信号無視ではなく、横断歩道外横断や車両直前の飛び出しです)が33%、2.横断違反なし(青信号や信号機のない横断歩道の横断中と思われます)が42%と、その2つで7割以上を占めています。

参照:安全かつ快適な交通の確保|警察庁

そこで,警察庁は、交通事故死をさらに減らしていくために、上記の大きな原因2つに着目して、1.歩行者には横断歩道を渡るように意識を高めてもらい、同時に、2.車両の側に,特に信号機のない横断歩道での徐行と一時停止による歩行者優先を徹底する取り締まり強化を推進していると考えられます。

また、東京オリンピックで外国人観光客が増えることが見込まれています。
観光客の中には、歩行者優先が浸透した国から来る人もいることでしょう。
スイスでは、横断歩道前に立っていると、ほぼ100%の車が停止します。
一方、日本では、ドライバーの皆さんのマナー向上で徐々に改善していますが、まだ全国平均で17.1%、東京では、わずか5.8%に留まります。

参照:信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2019年調査結果)|JAF

このような国と比べると、日本では、まだまだ歩行者優先のルールが浸透していないと言わざるを得ませんね。
そこで、このような観光客の安全を守り、世界に向けて歩行者優先のルールをもつ国であることをアピールするためにも、取り締まりを強化しているものと考えられます。

罰則や違反点数は

歩行者妨害の罰則は3月以下の懲役又は5万円以下の罰金、反則金は普通車で9000円です。
違反点数は2点です。
歩行者妨害の反則金と違反点数は、赤信号無視と同じです。
そこで、まず、横断歩道付近で渡るかもしれない歩行者を見かけたら徐行し、横断歩道前で立ち止まっている歩行者を見かけたら、それは赤信号だと思って、一時停止するようにしましょう。

【まとめ】

取り締まり強化は、交通事故を防止し、「横断歩道は歩行者優先」のルールを浸透させるための政策です。
運転者がこのルールを守ることはもちろんですが、歩行者も、横断歩道のない道を横断することは大変危険なので避けるようにしましょう。

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