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浮気相手に接触禁止の約束をさせるときの注意点

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『夫が部下と不倫……。きっぱり別れるというので離婚はしませんが、職場が同じなので心配です。仕事以外では一切連絡はしないと誓ってもらいたいです。』

浮気相手が同じ職場という場合には、今後、また浮気をするのではないかと心配になりますよね。

浮気が発覚した後、離婚をせずに夫婦関係を修復・再構築する場合には、浮気相手に「接触禁止」の約束をしてもらうことはとても効果的です。
その際の注意点は、次の2つです。

  1. 書面に残すこと
  2. 約束を破った時の違約金を決めておくこと

今回の記事では、

  • 浮気相手に接触禁止を約束させるときの注意点
  • 接触禁止の具体的な文言
  • 違約金の合意

などについてご説明します。

この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

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接触禁止の約束について大切なこと

浮気相手に接触禁止の約束をさせる時に大切なポイントは、次の2つです。

書面に残すこと

約束を破った時の違約金についても決めておくこと

この2点を押さえておけば、配偶者が再び浮気相手と会ったり連絡をとった場合には、浮気相手は基本的には約束した違約金を支払わなくてはいけません。

違約金の約束も有効なんですね!

違約金について約束させることは、「損害賠償額の予定」といって民法420条1項により有効なのです。
とはいっても、後でご説明しますが、約束を破ったら1億円を支払う、といったようなあまりに法外な金額の時は、そのままの金額は認められませんが…。

第420条1項(賠償額の予定)

当事者は、債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる。

引用:民法 第420条1項|e-Gov法令検索

それでは、それぞれについて詳しくご説明します。

書面を作成すること

口約束でも約束としては有効です。
ですが、約束の内容を書面で残しておかなければ後で「そんな約束はしていない」と言い逃れされてしまうかもしれません。
そこで、証拠として残すためにも、必ず書面を作成するようにしましょう。

書面の題名はどうしたら良いですか?
題名を間違えたら、効果がなくなりますか?

題名はそれほど重要ではありませんので、題名だけで書面の内容の効果がなくなることはまずありません。
通常は「合意書」や「示談書」などとすることが多いでしょう。

書面は同じ内容のものを二部作成して、一部を浮気相手に渡し、一部は自分で保管します。
書面の最後には、約束の当事者である自分の氏名・住所、浮気相手の氏名・住所を記載し、それぞれ押印しましょう。
後から「私ではない」と言われないために、浮気相手の氏名・住所は、運転免許証や保険証を見せてもらい、間違いがないか確認するようにしましょう。

そもそも、不倫相手と何かを約束するという行為に抵抗があります……。
一方的に約束させることはできませんか?

それでしたら、「誓約書」という形で、配偶者とは接触しないと誓ってもらうことも可能です。
「合意書」にする場合も「誓約書」にする場合も、効果は同じです。

接触禁止の具体的な文言

(1)「接触」とは

もう夫と会わないようにするには、具体的に、どんな条項を入れれば良いですか?

今後は「接触」をしないという条項を入れる必要があります。

「接触」とは、一般的に、面会、電話、メール、FAX、手紙、SNS等あらゆる手段で連絡をとることを指します。

ですから、もしも今後、仕事などで接触する可能性がなければ、次のような文言で誓約書を書いてもらうと良いでしょう。

『●は▲に対し、この合意書(※題名に合わせます)作成後は、合理的理由もなく■と面会しないこと及び電話、メール、FAX、手紙、SNSなどいかなる手段でも■と連絡を取らないことを約束する。』

※●は浮気相手、▲は自分、■は浮気をした配偶者です。

浮気相手と夫の一切の連絡・接触を断ちたいところですが、なかなかそうもいきません。
浮気相手が慰謝料を全額支払った場合は、相談者の夫に、一部を自分に支払うよう請求できますから(求償権の行使)、そのために夫に連絡するかもしれません(※浮気相手が求償権の放棄をしている場合は除きます)。


求償権の放棄について詳しくはこちらの記事もご参照ください。

求償権は不倫の慰謝料トラブルの火種?トラブル回避の2つのポイント

また、万が一、道でばったり出会ってしまうかもしれません。
そのような場合にまで、約束を破った責任を負わせるのは、妥当ではありませんね。
そこで、「合理的理由」のない連絡・接触を禁止するのです。

(2)仕事上に関して―仕事上は必要最低限の接触のみ認める

同じ会社に勤めていれば、仕事上の関わりは出てきてしまうでしょう。
そこで、仕事に関わる必要最低限の接触は認めざるを得ません。

そこで、先ほどの条項の「この合意書作成後は、」の後に『業務上やむを得ない場合をのぞいて』などの文言を加えると良いでしょう。

違約金の合意

さらに、接触禁止の約束を破った場合に、浮気相手に違約金を支払う義務を負わせれば、約束が守られる可能性は高まります。
具体的には、次のような条項になります。

『●が○項(※接触禁止を約束した条項)の接触禁止の約束に違反した場合は、違約金として、▲に対し、1回あたり金○○円を支払う。」

ところで、違約金の額はいくらでもよいと言うわけではありません。
高すぎると、公序良俗に反するとして(民法90条)、高すぎる部分について無効となる場合があります。

例えば、1000万円の違約金の合意について争われた裁判で、裁判所は、150万円を超える部分について、公序良俗に反し無効と判断しています(東京地方裁判所判決平成25年12月4日)。

違約金の相場はありますか?
どのくらいの金額が良いのでしょうか。

相場というわけではありませんが、裁判例を考慮すると、数十万~100万円程度の範囲で合意するとよいでしょう。
もちろん、それ以上の金額が絶対に認められないというわけではありませんが、あまりに高額だと相手も支払を拒む可能性が高くなりますから、それだけもめる可能性が高くなります。

浮気相手が今後も夫と同じ職場にいるのが心配なので、仕事を辞めてもらいたいです。
辞めさせることはできませんか?

お気持ちは分かりますが、仕事を辞める・辞めないは会社との雇用契約の問題ですから、強制的に辞めさせることはできません。

会社に不倫の事実をばらしたら、居づらくなって辞めませんか?

会社に不倫の事実をばらすと、不倫相手の「名誉棄損」になって、逆に不倫相手から慰謝料を請求されたり、刑事罰を受ける可能性もありますから、してはいけません。
やはり、接触禁止を約束させて、破った場合には違約金を支払うという形で今後の不用意な接触を抑制されるのが良いでしょう。

【まとめ】浮気相手に接触禁止の約束をさせる時は、「書面に残すこと」と「約束を破った時の違約金についても約束すること」が大切です

今回の記事のまとめは、次のとおりです。

  • 浮気相手に今後、配偶者と接触しないことを約束させ、破った時には違約金を支払うとの合意は有効である。
  • 接触とは、一般的に、面会、電話、メール、FAX、手紙、SNS等あらゆる手段で連絡をとることを指す。
  • 職場が同じで業務上の接触が避けられないようであれば、その旨を合意書に記載する。
  • 違約金は数十万~100万円程度が相当。裁判では、1000万円の違約金を支払うとの約束について、150万円を超える分は無効と判断された事例もある。

今回は、接触禁止の約束について注意すべき点を説明しました。
合意書には、慰謝料や口外禁止の約束を記載することも多いです。
法的に有効な合意・書面を残すためには、ご自身で対応するより、書面の作成や交渉のプロである弁護士に依頼することを検討するとよいでしょう。

アディーレ法律事務所では、浮気・不倫の慰謝料請求につき、相談料、着手金をいただかず、原則として成果があった場合のみ報酬をいただくという成功報酬制です。
原則として、この報酬は獲得した賠償金等からのお支払いとなりますので、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要がありません。
また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません。
(以上につき、2021年9月時点)

次のサイトで、不貞行為の慰謝料を請求する際に接触禁止の条項を合意書に記載した事例をご紹介していますので、ご参照ください。

浮気・不倫の慰謝料請求でお悩みの方は、浮気・不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。

この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

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