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B型肝炎キャリアとは?B型肝炎の無症候性キャリアの給付金について

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B型肝炎ウイルスに感染しているが治療が必要ではない方はいませんか?

このような方についても、B型肝炎ウイルスの無症候性キャリアとしてB型肝炎給付金を受給することが可能です。

本記事では、無症候性キャリアのB型肝炎給付金について解説します。

B型肝炎ウイルスのキャリアとは?

B型肝炎ウイルスの無症候性キャリアの方についても、B型肝炎給付金を受給することが可能です。

ここでは、B型肝炎ウイルスについて、また、B型肝炎ウイルスのキャリアの意味について解説します。

(1)B型肝炎ウイルスとは?

B型肝炎ウイルスとは、B型肝炎の原因となるウイルスのことです。

B型肝炎ウイルスは、血液や血液を含んだ体液を介して感染するウイルスで、以前は輸血や注射器の連続使用による感染例も多かったのですが、現在では医療の進歩や衛生観念の発達により輸血や注射器の連続使用による感染は減りました。

しかし、現在でも、性交渉や覚せい剤の濫用における注射器の連続使用等によって感染する例はみられるようです。

(2)B型肝炎ウイルスのキャリアの意味

B型肝炎ウイルスに感染すると、肝臓の細胞にウイルスが入り込み、遺伝子に組み込まれてしまいます。
大人になってからB型肝炎ウイルスに感染した場合、免疫が十分に発達しているため、免疫機能によって短期間のうちにB型肝炎ウイルスは体内から排除され、短期間だけ感染するにとどまります。

これに対して、幼少期にB型肝炎ウイルスに感染した場合、免疫が十分に発達していないため、ウイルスを体内からうまく排除することができずに、長期間に渡って感染したままになってしまいます。この状態をキャリア(持続感染者)といいます。

そして、キャリアのうち約90%は、慢性肝障害を伴わない無症候性キャリアとして生涯をすごします。一時的に肝炎症状がでることもありますが、短期間にとどまります。

B型肝炎ウイルスのキャリアかどうかは、血液検査により知ることができます。血液検査の結果として、「HBs抗原陽性」「HBV-DNA陽性」「HBe抗原陽性」がでた場合、B型肝炎ウイルスに感染していることがわかり、6ヶ月以上の期間感染したままであればキャリアということになります。

また、HBc抗体が単に陽性というだけでなく、高力価陽性といって、陽性の中でも数値の高い状態にある場合にも、キャリアということになります。

無症候性のB型肝炎キャリアでも給付金は支給される

前記のように、無症候性キャリアは、慢性肝障害を伴いません。

もっとも、このような無症候性キャリアの方もB型肝炎給付金の支給を受けることは可能です。

ここでは、B型肝炎給付金制度のついての解説や、無症候性キャリアへの給付金について解説します。

(1)B型肝炎訴訟における給付金とは?

B型肝炎ウイルスの持続感染者は110万人以上と推計されており、そのうち最大40万人以上が幼少期に受けた集団予防接種等における注射器の連続使用が原因とされています。

B型肝炎給付金とは、このような注射器の連続使用によってB型肝炎ウイルスに感染してしまった方が、国を相手にその賠償を求める訴訟を提起し、この訴訟の中で国との間で裁判上の和解が成立した場合に受給することができる給付金のことを指します。

給付金を受給することができる対象者は、集団予防接種等における注射器の連続使用により直接B型肝炎ウイルスに感染してしまった一次感染者のみならず、一次感染者から母子感染や父子感染をした二次感染者も含まれます(二次感染者から母子感染または父子感染をした三次感染者も含まれます)。

具体的な要件は以下の通りです。

【一次感染者】

  • B型肝炎ウイルスに持続感染していること
  • 満7歳の誕生日の前日までに集団予防接種等※を受けていること
  • 集団予防接種等における注射器の連続使用があったこと
  • 母子感染でないこと
  • その他集団予防接種等以外の感染原因がないこと

※「集団予防接種等」とは、集団接種の方法で実施された予防接種およびツベルクリン反応検査を指します。

【二次感染者】
〈母子感染の場合〉

  • 母親が一次感染者の要件をすべて満たしていること
  • B型肝炎ウイルスに持続感染していること
  • 下記アイウのいずれかから、二次感染者の感染原因が母子感染であるといえること
    ア:母子のB型肝炎ウイルスの塩基配列が同定されていること
    イ:出生直後の時点でB型肝炎ウイルスに感染していること
    ウ:父子感染等の母子感染以外の感染原因がないこと

〈父子感染の場合〉

  • 父親が一次感染者の要件をすべて満たしていること
  • B型肝炎ウイルスに持続感染していること
  • 二次感染者の感染原因が父子感染であるといえること

(2)無症候性キャリアの方への給付金

前記した要件を満たせば、給付金を受給することが可能です。
それでは、無症候性キャリアの給付金額等はどうなっているのでしょうか。

無症候性キャリアの場合、給付金額は以下のようになります。

20年の除斥期間等を経過していない場合600万円
20年の除斥期間等を経過している場合50万円

定期検査費の支給等の政策対応

B型肝炎給付金の金額は、損害を受けたときから20年を経過しているか否かで金額が異なります。無症候性キャリアの方の場合は、B型肝炎ウイルスに感染したときが損害を受けたときになります。

幼少期に受けた集団予防接種等における注射器の連続使用によってB型肝炎ウイルスに感染してしまった方は、国に対してその賠償を求める権利を有しているのですが、この損害賠償請求権は、B型肝炎ウイルスに感染してから20年間が経過してしまうと消滅してしまいます。

もっとも、そうすると被害者の救済が十分に図れないため、特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法は、20年を経過した場合であっても、減額された金額ではありますが、一定の金額を支給することにしています。

無症候性キャリアの場合、B型肝炎ウイルスに感染したときが期間制限の起算点(スタート地点)となります。

つまり、集団予防接種等を受けたときから20年間を経過すると、除斥期間等を経過していることになります(集団予防接種等によってB型肝炎ウイルスに感染する可能性があったのは1988年1月27日までですので、一次感染者の場合、すべての方が除斥期間等を経過していることになります)。

これに対して、二次感染者や三次感染者のうち母子感染者の場合は、出生日が期間制限の起算点となりますので、出生から20年間を経過すると、除斥期間等を経過していることとなります。

なお、二次感染者や三次感染者のうち父子感染者については、B型肝炎ウイルスに感染していることを確認できる最初の時点または7歳の誕生日の前日のいずれか早い方の日が起算日となります。

無症候性キャリアの方のうち、20年間の除斥期間等を経過した方については、50万円の給付金に加え、定期検査費の支給等の政策対応がなされます。その具体的内容としては以下のものとなります。

  1. 定期検査および定期検査に付随する診療行為等に要する費用
  2. HBVの母子感染を防止するためにかかる費用(ワクチン・グロブリン投与費用、検査費用およびこれらに付随する診療行為等に要する費用)
  3. 同居家族に対するHBVの水平感染を防止するためにかかる費用(ワクチン投与費用、検査費用)
  4. 定期検査手当 定期検査1回につき1万5千円(定額)※年2回まで

無症候性キャリアの方が和解しておくメリット

無症候性キャリアの方は、B型肝炎給付金を受け取れるだけでなく、和解後の定期検査費用の一部を国が負担してくれるようになります。

また、和解後に病態が進行して慢性肝炎等を発症した場合には、B型肝炎訴訟手続よりも簡易な手続きで、追加の給付金を受給することができます。

(1)無症候性キャリアは病態が進行する可能性がある

B型肝炎ウイルスのキャリアの90%は慢性肝障害を発症しませんが、10%は、慢性肝炎、肝硬変、肝がんを発症する可能性があります。

B型肝炎ウイルスは感染してもすぐには発症しないケースが多く、知らないうちに病態が進行し、ある日突然発症をすることも少なくありません。

そのため、定期的に検査を受ける必要があります。
無症候性キャリアの場合、和解しておけば、給付金とは別に定期検査費等の費用も支給されるので、ご自身の健康管理という点からも、無症候性キャリアとして和解しておくメリットは高いといえます。

(2)給付金対象者は追加給付金を請求することができる

無症候性キャリアとして給付金を受給した方については、和解後に病態が進行した場合、追加の給付金を請求することができます(特措法8~10条)。

B型肝炎給付金を受給するためには、国を相手に裁判を起こして、その裁判手続きの中で、幼少期に受けた集団予防接種等における注射器の連続使用によってB型肝炎ウイルスに持続感染したことを証明する資料を提出した上で、国との間で和解を締結する必要があり、この手続きには1年以上の長い時間がかかってしまいます。

これに対して、無症候性キャリアとして国との間で既に和解を締結している場合には、再度裁判を起こす必要はなく、提出する資料も病態が進展したことを明らかにするための資料だけですので、簡易かつ短期間の手続きで追加の給付金を受給することができます。

この点で、無症候性キャリアとして給付金を受給することは、病態が進行した場合の一種の「保険」として、かなりのメリットがあるといえるでしょう。

追加給付金の額は、以下のようになります。

進行後の症状
死亡肝がん肝硬変(重度)肝硬変(軽度)慢性肝炎





除斥期間等を経過していない無症候性キャリア3000万円3000万円3000万円1900万円650万円
除斥期間等を経過した無症候性キャリア3600万円3600万円3600万円2500万円1250万円

B型肝炎キャリアでB型肝炎訴訟をしていない方は弁護士に相談

B型肝炎給付金を受給するためには、必要な資料を収集したうえで、国を相手に訴訟を提起する必要があります。

個人で資料集めや訴訟提起を行うことも不可能ではありませんが、手続きをスムーズに進めるためには弁護士に依頼する必要があります。

(1)必要資料の収集やチェックは複雑で専門的知識が必要

B型肝炎給付金を受給するためには、様々な資料を収集することが必要になります。

この資料を自分自身で収集することも不可能ではありませんが、血液検査については検査項目や場合によっては検査方法に指定がありますし、役所や医療機関等の様々な場所に問い合わせをする必要があります。

また、提出するべき資料としてカルテが求められていることとの関係上、カルテの中身をチェックし、他の医療機関への通院歴が見つかった場合には、その医療機関からカルテを開示してもらった上で、再度カルテの中身をチェックするという作業も行わなければなりません。

さらに、他原因による感染を疑わせるような記載がないか等をカルテからチェックする必要もあり、この作業には医学的な専門知識も必要となってきます。カルテの量が相当な量に及ぶ場合もあり、その場合にはカルテチェックに膨大な時間を費やす必要がでてくることも稀ではありません。

このような事情から、B型肝炎給付金を受給しようとお考えの方は、個人でB型肝炎訴訟の手続きを進めるよりも、弁護士に相談する方がよいでしょう。

(2)B型肝炎訴訟には期限がある

B型肝炎給付金制度により実際に給付金の受給を受けた方は、B型肝炎給付金の対象者として国が推測していた45万人に遠く及ばない5万7779人(2020年1月31日法務省HP発表による)にとどまっています。つまり、受給対象者であり給付金を受給できるのに受給していない方が今でも多く存在するのです。

このような事情から、2016年5月、B型肝炎給付金の請求期間を5年間延長することなどを定めた改正特別措置法が成立しました。

これにより、請求期限は、2022年1月12日までとなりました(なお、2021年2月5日、請求期限を5年間延長する特措法改正案が閣議決定されました。

これによって、請求期限が2027年3月31日まで延長される見込みが高くなっています)。
この請求期限内に訴えを提起しなければ、受給権を失ってしまうことになります。

そのため、給付金の請求をお考えの方は、必要資料の収集等を早期に終わらせ、この期限内に訴えを提起する必要があります。

請求期限を経過してしまい受給権を失ってしまわないように、B型肝炎給付金の受給をお考えの方は、お早めに弁護士に相談することをおすすめします。

【まとめ】B型肝炎キャリアでもB型肝炎給付金の受給は可能

本記事をまとめると以下のようになります。

  • B型肝炎ウイルスキャリアとは、6ヶ月以上の期間B型肝炎ウイルスに感染した状態にある方
  • 特段の治療が必要のない無症候性キャリアの方でもB型肝炎給付金を受給することが可能
  • 無症候性キャリアとしてB型肝炎給付金を受給した場合、給付金のほかに定期検査費等の支給もある(除斥期間等を経過した無症候性キャリアの場合)
  • 無症候性キャリアとしていったん給付金を受給していれば、病態が進行した場合、追加の給付金を簡易かつ短期間の手続きで請求することができる
  • B型肝炎給付金を受給するための資料収集は複雑で専門的知識も必要となるため、請求期限を経過し受給権を失ってしまわないために、弁護士に依頼するのがおすすめ

アディーレ法律事務所では、B型肝炎に悩まれている方を一人でも多く救いたいという思いから、B型肝炎給付金の受給をお考えの方のご相談をお待ちしております。

無症候性キャリアとしてB型肝炎給付金の受給をお考えの方は、アディーレ法律事務所にご相談ください。

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