お電話では土日祝日も休まず朝9時~夜10時まで(Webでは24時間対応)法律相談のご予約を受付けています。 万全な管理体制でプライバシーを厳守していますので、安心してお問い合わせください。

不倫慰謝料の念書とは?そのメリット・デメリットと作成方法を解説 

作成日:更新日:
kawahara_LA

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

不倫が発覚したとき、感情が渦巻く中で冷静な判断をするのは難しいものです。 

しかし、今後のトラブルを避けるために、不倫慰謝料の念書を適切に作成することは非常に重要です。 

念書は、法的に有効な証拠となり、慰謝料請求をスムーズに進めるための強力な武器となります。また、念書を作成することで、相手に対して再発防止の意思を明確に示すことができ、精神的な安心感を得られるでしょう。 

このコラムでは、念書の具体的な作成方法やそのメリット・デメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みいただき、正しい知識を身につけてください。 

この記事を読んでわかること 

  • 不倫慰謝料の念書について 
  • 不倫慰謝料の念書のメリットとデメリットについて 
  • 不倫の慰謝料の念書の作成方法について 

ここを押さえればOK!

不倫が発覚した際に、不倫慰謝料の念書を作成することが重要です。
念書は法的証拠となり、慰謝料請求をスムーズに進めるための強力なツールです。
この記事では、念書の作成方法とそのメリット・デメリットを解説しています。

念書には不貞行為の事実、慰謝料の金額と支払い方法、不貞行為の再発防止策などを記載するのが一般的です。念書を作成するメリットとしては、慰謝料請求の証拠になること、トラブル防止、不倫再発の防止が挙げられます。しかし、当事者間の関係悪化や念書の無効リスクもあります。
念書作成時には当事者の署名捺印、作成日の記載、内容の明確化、適正な慰謝料設定が重要です。
また、公正証書にすることで、偽造リスクの回避や強制執行が可能となります。

不倫慰謝料の念書作成には弁護士の助言が有効です。不倫の慰謝料請求でお悩みの方はアディーレ法律事務所へご相談ください。

浮気・不貞による慰謝料のご相談は何度でも無料

費用倒れの不安を解消!「損はさせない保証」あり

ご相談・ご依頼は、安心の全国対応。国内65拠点以上(※1)

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件部にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

不倫慰謝料の念書とは

念書とは、後日のため証拠として念のため書き写しておく書面のことをいいます。 

不倫慰謝料における念書であれば、例えば不貞行為の事実や慰謝料の金額と支払方法、口外禁止等を記載することが一般的です。 

不倫慰謝料を約束する書面としては、念書のほかに誓約書や示談書などもあります。しかし、法的にはどちらであっても意味や効果に変わりありません。 

不倫慰謝料の念書を作成するメリットとデメリットとは

不倫慰謝料の念書を作成することには、メリットとデメリットが存在します。 

メリットとデメリットを踏まえて、不倫慰謝料の念書の作成を行うようにしましょう。 

(1)メリット

不倫慰謝料の念書を作成するメリットは、次の3つです。 

  • 慰謝料請求の証拠になる 
  • トラブルを防止できる 
  • 不倫の再発を防ぐ 

それぞれ見ていきましょう。 

(1-1)慰謝料請求の証拠になる

念書があることで、慰謝料が払われない場合でも、慰謝料請求の証拠が確保できます。 

例えば、念書で合意した慰謝料が支払われずに、裁判を申し立てる場合、有利な証拠になるため、あなたの主張が認められる可能性が高まるでしょう。 

(1-2)トラブルを防止できる

 口約束ではなく「書面」にしておくことで、のちに「約束した・約束していない」などといったトラブルを防ぐことができます。 

また、金額や支払方法、支払期日などの認識の相違をなくすこともできるでしょう。 

(1-3)不倫の再発を防ぐ

不倫を二度としないことを約束させ、さらにペナルティーを設定することで、不倫の再発防止の効果を期待できます。特に、夫婦関係を今後も継続する場合には、不倫の再発防止を約束しておくことは重要でしょう。 

(2)デメリット

不倫慰謝料の念書のデメリットは、次の2つです。 

  • 関係が悪化するおそれがある 
  • 念書が無効となるリスクがある 

それぞれ見ていきましょう。 

(2-1)関係が悪化するおそれがある

例えば、配偶者との婚姻を継続する場合に、配偶者に対し厳しい内容の念書を作成すると、配偶者との関係が悪化するおそれがあります。 

(2-2)念書が無効となるリスク

念書はあくまで本人の自由意思でサインをして完成させるものであり、相手方からの強要に応えて無理にサインをするものではありません。

そのため、署名を強要したり、脅迫したりするなど無理やり書かせた念書は無効となり、効力もなくなる可能性があります。 

不倫慰謝料の念書の作成方法

不倫慰謝料の念書の作成方法について説明します。 

(1)不倫慰謝料の念書に記載すべき事項

不倫慰謝料における念書には、次の事項を記載することが一般的です。 

  • 不貞行為の事実: 誰と誰の間でいつからいつまで不貞行為があったのかを明記する 
  • 慰謝料の金額と支払い方法: 金額、支払い方法、期限を詳細に記載する 
  • 不貞行為の再発防止: 再発した場合のペナルティー(例:違約金)を設定することで、不貞行為の再発防止する 
  • 双方の署名・押印: 念書の信憑性を高める 

不貞行為の事実に加えて、謝罪文を入れることも多いです。 

これらを記載することで、念書が法的に有効な証拠となり、慰謝料請求をスムーズに進めることができます。 

(2)不倫慰謝料の念書の作成のポイント

不倫慰謝料における念書を作成する際のポイントは、次の5つです。 

  • 当事者本人が署名・押印する 
  • 念書の作成日を記載する 
  • 念書の内容は明確かつ端的に書く 
  • 慰謝料の金額を高額にし過ぎない 
  • 作成した念書は大切に保管する

それぞれ見ていきましょう。 

(2-1)当事者本人が署名・押印する

当事者本人が署名・押印することで、あとで当事者本人から「念書は捏造された」などと言われることを防ぐことができます。 

さらに、実印を使い、可能であれば印鑑登録証明書を添付してもらうとなおよいでしょう。印鑑登録証明書は、原則として本人でなければ取得できないため、「本人以外の人が示談書に署名・押印した」という反論を防ぐことができます。 

(2-2)念書の作成日を記載する 

念書の作成日は記載しておくようにしましょう。 

念書の効力は基本的に念書の作成日から発生します。示談書に違反する行為があった場合、いつから示談書の効力が発生していたのかがポイントになる可能性があります。 

(2-3)念書の内容は明確かつ端的に書く

曖昧な表現や不十分な記載をしてしまうとトラブルになるおそれもあるため注意が必要です。

例えば、「慰謝料を支払う」とだけ記載すると、いつ払うのが不明確で、払ってもらえない可能性があります。金額や支払方法、振込先など詳細を明確に書いておきましょう。 

(2-4)慰謝料の金額を高額にし過ぎない

慰謝料があまりに高額すぎるなど公序良俗に反する内容は念書に記載しても無効となるおそれがあります。 

不倫の慰謝料の相場は数十万円~300万円程度が相場となります。例えば、慰謝料1000万円請求すると念書に記載し署名捺印をもらっても、その念書は無効となる可能性が高いでしょう。 

(2-5)作成した念書は大切に保管する

作成した念書は大切に保管するようにしましょう。取り決めた約束が守られない場合には、示談書を裁判所などに提出する可能性もあります。示談書は大切に、かつ、すぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。 

不倫慰謝料の念書は公正証書で作成することもできる

「公正証書」とは、公証役場という公の機関で中立公正な立場である公証人が立ち会い、法律に従って作成する公文書のことです。 

不倫慰謝料の念書を「公正証書」にすると、次の3つのメリットがあります。 

  • 示談書の内容について偽造や変造が疑われるリスクがない 
  • 公正証書原本は公証役場で原則20年間保管されるため、示談書の紛失を防止できる 
  • 強制執行受託文言を記載しておけば、慰謝料が支払われない場合も裁判せずに強制執行できる 

公正証書を作成するには費用がかかりますが、念書を公正証書にすることで、のちのさまざまなトラブルを防止できます。

【まとめ】不倫慰謝料の念書は慰謝料請求の証拠になる!弁護士へご相談ください

不倫慰謝料の念書は、慰謝料請求の証拠として法的に有効であり、トラブル防止や再発抑止に効果的です。ただし、関係悪化や無効のリスクも存在します。作成時は明確な内容と適正な金額設定が重要です。公正証書にすることでさらに信頼性を高められます。 

不倫慰謝料の念書の作成は、もちろん自分で行うことも可能です。 
しかし、相手方との交渉や書面の作成は時間的・精神的な負担が大きく、対応方法によってはご自身に不利な条件で合意してしまうおそれもあります。 

そのため、浮気・不倫の慰謝料請求や念書の作成は、弁護士に依頼するのがおすすめです。 

アディーレ法律事務所では、浮気・不倫の慰謝料請求につき、相談料、着手金をいただかず、原則として成果があった場合のみ報酬をいただくという成功報酬制です。原則として、この報酬は獲得した賠償金等からのお支払いとなりますので、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要がありません。 

また、原則として、当該事件に月成果を超える弁護士費用の負担はないため、費用倒れの心配なくご依頼いただけます。 (以上につき、2025年1月時点) 

浮気・不倫の慰謝料請求でお悩みの方は、浮気・不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。 

離婚、浮気・不倫の慰謝料に関するご相談はアディーレへ

朝9時〜夜10時
土日祝も受付中
まずは電話で相談 0120-554-212
Webで相談予約
ご来所不要

お電話やオンラインでの法律相談を実施しています