不倫をしている当事者は、恋愛感情や背徳感の陰に隠れてあまり認識できないかもしれませんが、不倫の背後には多くのリスクが潜んでいます。
不倫のリスクには、大きく分けて法的リスク・社会的リスク・心理的リスクの3つがあります。具体的には、不倫をすることで慰謝料を請求されたり、社会的な信用の失墜、さらには家族や親族との関係悪化などです。
本コラムでは、今まさに不倫をしているというあなたに向けて、不倫がもたらすリスクとその回避方法について弁護士がわかりやすく解説いたします。今後のリスクに備えてぜひ読んでみてください。
ここを押さえればOK!
不倫発覚後、「不倫なんてしなければよかった」と思っても遅いです。これらのリスクを回避するためには、すぐに不倫関係を解消し、相手との連絡を断つことが効果的です。
不倫トラブルが発生した場合は、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は慰謝料の減額交渉や離婚条件の話し合いなど、具体的な問題解決をサポートしてくれるでしょう。
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不倫がもたらす法的リスクとは
不倫には様々なリスクがあります。まず、不倫がもたらす法的リスクから紹介します。
(1)慰謝料請求をされるリスク
不倫が発覚すると、相手の配偶者から慰謝料を請求されるリスクがあります。
日本の法律では、肉体関係を伴う不倫は不法行為とされ、慰謝料請求が認められるためです。
慰謝料の金額はケースバイケースですが、裁判となった場合の相場は、夫婦が離婚した場合には100万円~300万円程度、離婚しない場合には数十万円~100万円程度です。具体的な金額は、婚姻期間や不倫の期間、肉体関係の回数、配偶者が受けた精神的苦痛の程度などによって異なってきます。
(2)離婚を要求されるリスク
不倫が原因で離婚を要求されることもあります。
肉体関係を伴う不倫は、法定離婚事由ですので、不倫をされた配偶者は離婚を請求することができるのです。
離婚にするとなると、財産分与や養育費、親権、離婚後の住む場所など様々な問題が発生し、経済的な負担が増える可能性があります。
(3)手切れ金を要求されるリスク
不倫相手と別れたくても、不倫相手から手切れ金を要求されるリスクもあります。
不倫関係を解消する際、不倫相手が金銭を要求することがあるためです。
手切れ金を請求できる法的な根拠はありませんが、話し合いにより一定額の支払いを合意することは違法ではありません。 トラブルを避けるために、合意して支払う人もいます。
不倫がもたらす社会的リスクとは
不倫には、法的リスクだけではなく、次のような社会的リスクもあります。
(1)社会的信用を失うリスク
不倫が発覚すると、自分が築き上げた社会的信用を失うリスクがあります。
職場や友人、知人に不倫が知られると、そのコミュニティで築き上げた信頼関係が崩れ、社会的な評価が低下してしまうでしょう。
(2)キャリアに影響するリスク
職場不倫の場合、不倫がキャリアに悪影響を及ぼすこともあります。
不倫を直接の利用として解雇されることはないでしょうが、職場での評判が悪化し、事実上、昇進や重要なプロジェクトから外されることがあるかもしれません。
(3)周囲から冷たい視線を向けられるリスク
不倫は犯罪ではなく、あくまで夫婦の問題ともいえます。
しかし、不倫が発覚すると、「配偶者を裏切って不倫できるような人」として、周囲から冷たい視線を向けられることがあります。 友人や知人、同僚からの信頼を失い、孤立することもあるかもしれません。
(4)家族・親族との関係が悪化するリスク
不倫が家族や親族に知られると、関係が悪化するリスクがあります。
特に親や兄弟、子供に知られると、家族全体の信頼関係が崩れ、家庭内の雰囲気が悪化します。
不倫を続けることの心理的リスクとは
不倫をすることには、法律的リスクや社会的リスクだけではなく、次のような心理的リスクもあります。
(1)未来がない恋愛で大切な時間を失うリスク
不倫は、多くのケースで一時的なものであり、将来的な展望がないことが多いです。
限られた時間を、リスクの高い不倫に費やすことは、果たして意義のある時間の使い方なのでしょうか。
将来いつの日か、不倫が配偶者にバレて夫婦関係が破綻した後に、又は、不倫相手の配偶者から慰謝料を請求された後に、「あんなことしなければよかった」と後悔しても遅いのです。
(2)精神的ストレスと罪悪感のリスク
不倫は、精神的なストレスと罪悪感を伴うことが多いです。割り切って不倫できる人はそう多くありません。
秘密を抱えること、家族に嘘をついて不倫する時間を捻出すること、不倫中は家族をないがしろにしている事実など、不倫をしている罪悪感に苛まれることで、精神的なストレスを負うことになります。
不倫が発覚するリスク|どういうきっかけで不倫はバレる?
「不倫しているが気を付けているからバレないはず」と思うかもしれません。
しかし、様々なことをきっかけに不倫は発覚します。 主なきっかけを紹介します。
(1)知り合いに目撃されるリスク
不倫は、知り合いに目撃されることで発覚するリスクがあります。
職場での何気ないしぐさを観察されたり、偶然デート中に目撃されたりして、知り合いが不倫に気づくことがあるのです。
(2)SNSからバレるリスク
SNSの投稿やメッセージから不倫がバレるリスクもあります。
フォローをしあったり、コメントをやり取りしたり、匂わせる写真を公開したりしていると、それをきっかけに不倫がバレることがあるのです。
(3)携帯電話を見られるリスク
携帯電話のメッセージや通話履歴から不倫が発覚するリスクもあります。
配偶者や家族があなたの携帯電話をチェックすることで、肉体関係を伴う不倫をしていることが分かってしまい、不倫が露見することはよくあります。
不倫のリスクを回避したい!リスクを回避する方法
不倫のリスクが実現するのを待つのではなく、それを回避する方法を知っておきましょう。
(1)別れの決意を固めて関係を解消する
リスクを避ける一番の対処法は、不倫関係を解消することです。
不倫関係を始めたころは、恋愛感情が高ぶって冷静に考えることは困難かもしれません。 しかし、リスクを考慮したうえで、自分の将来や家族のことを考え、冷静に判断することが必要です。
別れの決意を固めることで、不倫関係から抜け出す第一歩を踏み出せます。
(2)不倫相手と連絡を断つ
不倫相手に別れを告げた後、不倫相手と連絡を断つことも重要です。 簡単に連絡できると、関係が再燃してしまうリスクがあります。
連絡を断つことで、関係を完全に解消し、新たなスタートを切ることができるでしょう。
(3)自分の幸せに本気で取り組む
不倫関係を解消した後は、刹那的ではない、自分の幸せに本気で取り組むことが大切です。
今ある趣味や仕事、家族との時間に感謝し、大切に扱うことは、自分自身を充実させ、幸せを感じることにもつながります。
不倫トラブルの対処法とは|弁護士への相談がおすすめ
不倫のリスクが現実化し、トラブルが生じてしまった場合はどうしたらよいでしょうか。
特に、「慰謝料を請求されたが、どう対応したらいいかわからない」「離婚することになったが、離婚条件がまとまらない」 などの場合には、弁護士に相談し、対応を依頼することをお勧めします。
弁護士は、慰謝料を支払うべきなのか、支払うとして減額交渉は可能なのかなど、具体的事情に応じて戦略を立てたうえで、あなたの代わりに減額交渉をしてくれるでしょう。
また、離婚条件の話し合いは、感情的になってなかなか当事者同士だと進まないことがあります。弁護士が事情を把握したうえで、冷静に交渉を進めることで、納得できる条件での離婚をサポートします。
【まとめ】不倫トラブルは弁護士に相談がおすすめ!
不倫は、慰謝料請求や離婚、社会的信用の失墜、精神的ストレスなど、さまざまなリスクがあります。
これらのリスクを回避するためには、不倫関係を持たないこと、持ってしまったら早急に解消することが最も重要です。
不倫が発覚し、「慰謝料請求された」など、不倫トラブルが発生した時には、1人で悩まずに、弁護士に相談するようにしましょう。弁護士があなたの話を親身に伺い、問題を解決するためにサポートいたします。
不倫で慰謝料請求されてお悩みの方は、一度アディーレ法律事務所にご相談ください。