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GPS(位置情報)アプリは浮気調査に使える?4つのリスクも弁護士が紹介

作成日:更新日:
kiriu_sakura

「スマホのGPS(位置情報)アプリを使ってパートナーが浮気をしているか確かめたい…」と考えている方も少なくありません。
確かに、GPS(位置情報)アプリは、尾行などしなくてもパートナーの居場所を知ることができるため、浮気調査の方法として、便利なように思えます。

しかし、GPS(位置情報)アプリを浮気調査の方法として使うにはリスクもあります。
リスクを知らないまま浮気調査を行ってしまうと、犯罪行為に該当して罪に問われるおそれもあります。

GPS(位置情報)アプリを使って浮気調査を行う前に、そのリスクを知っておきましょう。

この記事を読んでわかること
  • GPS(位置情報)アプリを浮気調査に使う場合のリスク
  • GPS(位置情報)アプリ以外の浮気調査の方法
  • 浮気調査をするなら知っておくべき「弁護士会照会制度」の概要
この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

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GPS(位置情報)アプリとは

GPS(位置情報)アプリとは、スマホの位置情報を把握することができるアプリです。
例えば、パートナーとあなたのスマホにGPS(位置情報)アプリをダウンロードし、互いのスマホを登録すると、お互いのスマホの位置情報をアプリで確認することができます。

一般的に、GPS(位置情報)アプリは、次のような目的で利用されます。

  • 友人や恋人、家族間での居場所の確認
  • 子どもの居場所の確認
  • スマホを紛失した場合にスマホの位置検索

GPS(位置情報)アプリの種類によっては、位置情報を把握できる以外に、滞在時間がわかったり、メッセージのやりとりができたり、カメラ機能がついているものもあります。

GPS(位置情報)アプリは浮気調査に使える?

GPS(位置情報)アプリを利用することで、パートナーの行動を把握することができるため、浮気調査にも使うことができます。

例えば、GPS(位置情報)でラブホテルや浮気相手の自宅へ行ったことがわかれば、パートナーが浮気をしている可能性があるということになります。

また、パートナーから「仕事」と聞いていたはずなのに、位置情報が勤務先や仕事とは全く関係のない場所を示した場合には、パートナーの嘘も見破ることができる可能性もあります。

このように、GPS(位置情報)アプリは浮気調査にも使うことができます。

GPS(位置情報)アプリを浮気調査に使う場合の4つのリスク

GPS(位置情報)アプリが浮気調査にも利用できることはこれまで説明したとおりです。
しかし、GPS(位置情報)アプリを浮気調査に使う場合には、次の4つのリスクがあることを忘れてはいけません。

【GPS(位置情報)アプリを浮気調査で使う場合のリスク】
  1. パートナーの承諾なくGPS(位置情報)アプリをダウンロードすることは犯罪になるおそれがある
  2. GPS(位置情報)は絶対とはいえない
  3. GPS(位置情報)だけでは浮気の決定的な証拠にはならない
  4. パートナーとの関係が悪化する可能性がある

それぞれどういったリスクなのかを説明します。

(1)パートナーの承諾なくGPS(位置情報)アプリをダウンロードすることは犯罪になるおそれがある

パートナーの承諾なくGPS(位置情報)アプリをパートナーのスマホにダウンロードする行為は、「不正指令電磁的記録供用罪」(刑法第168条の2第2項)に当たる可能性があります。

そして、「不正指令電磁的記録供用罪」に当たるとされた場合には、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

※2022年6月、懲役刑・禁固刑を一本化して代わりに「拘禁刑」を新設するという改正刑法が成立したため、これが施行されれば「懲役」ではなく「拘禁刑」が科せられることとなります。

パートナーの承諾なくGPS(位置情報)アプリをダウンロードすることは、犯罪に当たる可能性があります。
そのため、GPS(位置情報)アプリを使用する場合には、パートナーの承諾の上、ダウンロードするようにしましょう。

(2)GPS(位置情報)は絶対とはいえない

次に、GPS(位置情報)は誤差があるため、“絶対ではない”ということを知っておきましょう。

例えば、スマホで地図アプリを使うと、あなたのいる場所が地図上に表示されますが、実際にいる場所とずれていることもあるでしょう。

このように、GPS(位置情報)は100%正確であるとはいえません。そのため、パートナーのGPS(位置情報)がラブホテルなどを示していたとしても、必ずラブホテルにいるとは限りません(ラブホテルの付近にある飲食店で同僚や友人と飲んでいるだけの可能性もあります)。

そのため、パートナーの位置情報と実際の居場所が違う可能性もあります。

(3)GPS(位置情報)だけでは浮気の決定的な証拠にはならない

GPS(位置情報)だけでは浮気の決定的な証拠にはならないということも知っておきましょう。
GPS(位置情報)はパートナーの行動しかわかりません。パートナーが誰と一緒にいるのか、何をしているのかまではGPS(位置情報)ではわかりません。

例えば、パートナーが異性の自宅にいる場合でも、その異性と2人きりでいるとは限りません。他にも友人が一緒にいるなどその異性とは友人関係に過ぎない可能性もあります。

このように、GPS(位置情報)だけでは、浮気の決定的な証拠にはなりません。
浮気の決定的な証拠としては、例えば浮気相手とラブホテルへ出入りした写真、肉体関係があったことを示すLINEやSNSのやりとりなどが挙げられます。

浮気の証拠集めについてくわしくはこちらの記事をご覧ください。

不倫(不貞行為)の証拠がない!意外な証拠の集め方を解説
浮気・不倫の慰謝料請求に効果的な証拠は?集めるときの4つの注意点

(4)パートナーとの関係が悪化する可能性がある

GPS(位置情報)アプリを使って浮気調査をしていることがバレると、パートナーとの関係が悪化してしまう可能性があることにも注意が必要です。

例えば、「待ち合わせに便利だから」などと言ってGPS(位置情報)アプリをパートナーの承諾のもとダウンロードした場合を考えてみましょう。
この場合、GPS(位置情報)アプリをダウンロードした理由が、実はあなたが浮気を疑っていたからだと後からバレた時には、パートナーが怒り出す可能性があります。

また、パートナーが浮気をしていなかった場合、パートナーはあなたから浮気を疑われていたことにショックを受け、あなたに対し不信感を抱く可能性もあります。

GPS(位置情報)アプリ以外での浮気調査の方法

では、GPS(位置情報)アプリを使う以外にどのような浮気調査の方法があるのでしょうか。
例えば、次のような方法があります。

  • パートナーの交通系ICの利用履歴や車の走行履歴をチェックする
  • パートナーのメールやLINEのやりとり、SNSの投稿をチェックする
  • パートナーのクレジットカードの利用履歴やレシートをチェックする など  

これらの方法を組み合わせることで、パートナーが浮気をしているのか調査することができる可能性があります(なお、パートナーのスマホをパートナーの承諾なくチェックする行為はプライバシー侵害に当たる可能性があります)。

自分で行える浮気調査の方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください。

自分でできる浮気調査の7つの方法とは?メリットやリスクも解説

なお、浮気調査を自分で行うことに不安がある方は、費用が掛かりますが、探偵や興信所などへ依頼するのも一つの手段でしょう。

浮気相手の連絡先が分からない時に使える「弁護士会照会制度」とは

浮気が発覚したパートナーがあなたの配偶者である場合、配偶者や浮気相手に対して慰謝料請求をすることができます(配偶者と離婚しない場合でも慰謝料請求は可能です)。

しかし、浮気相手に慰謝料請求をする場合、浮気相手の連絡先や住所が分からなければ、慰謝料請求をすることができません。
なぜなら、浮気相手の連絡先が分からなければ、話合いすらできず、住所が分からなければ、基本的に裁判も起こすことができないからです。

しかし、弁護士は、弁護士にのみ許された「弁護士会照会制度」を利用することで相手の連絡先や住所などの調査をすることができる可能性があります。

弁護士会照会制度の活用例としては、次のような場合が挙げられます。

  • 浮気相手の電話番号が分かっている場合、電話会社に照会することで契約者の氏名や住所などがわかる可能性があります。
  • 浮気相手のメールアドレスが分かっている場合には、通信会社に照会することで、携帯電話番号が分かる可能性があります。
  • 浮気相手が外国人の場合には、入国管理局に照会することで、居住地などが分かる可能性があります。
  • 浮気相手が飲食店を経営している場合には、保健所に照会することで、飲食店の営業者の氏名などが分かる可能性があります。

弁護士会照会制度についてくわしくは、こちらの記事をご覧ください。

浮気や不倫相手の住所や連絡先がわかる!「弁護士会照会制度」とは?

証拠があるのに浮気を認めない場合も!慰謝料請求は弁護士への相談・依頼がおすすめ!

配偶者の浮気を理由に慰謝料請求をする場合には、弁護士への相談・依頼がおすすめです。

浮気をしていたことが明らかな証拠がある場合、配偶者や浮気相手は、素直に浮気を認めて、慰謝料を払ってくれるはずだと思うかもしれません。

しかし、浮気をしていたことが明らかな証拠があっても、配偶者や浮気相手が浮気を認めないことや、慰謝料請求に応じないことはよくあります。

そのため、浮気をしていたことが明らかな証拠があっても、慰謝料請求をする場合には弁護士への相談・依頼がおすすめです。
弁護士が出てくると、浮気を認めなかった相手方も慌てて認めることがあるほか、相手方に弁護士がついても、慌てずに対処できるでしょう。

なお、明らかな浮気の証拠がない場合でも、証拠を組み合わせれば、慰謝料請求をすることが可能なケースもあります。
手元にある証拠だけで慰謝料請求が可能なのかお悩みの方も、一度弁護士に相談してみると良いでしょう。

【まとめ】GPS(位置情報)アプリは浮気調査に使えることもあるが、法的リスクには注意すべき

今回の記事のまとめは次のとおりです。

• GPS(位置情報)アプリとは、スマホの位置情報について把握することができるアプリである。浮気調査にも利用できる。
• GPS(位置情報)アプリを浮気調査で使う場合のリスク

  1. パートナーの承諾なくGPS(位置情報)アプリをダウンロードすることは犯罪になるおそれがある
  2. GPS(位置情報)は絶対とはいえない
  3. GPS(位置情報)だけでは浮気の決定的な証拠にはならない
  4. パートナーとの関係が悪化する可能性がある

• GPS(位置情報)アプリ以外での浮気調査の方法(具体例)

  • パートナーの交通系ICの利用履歴や車の走行履歴をチェックする
  • パートナーのメールやLINEのやりとり、SNSの投稿をチェックする
  • パートナーのクレジットカードの利用履歴やレシートをチェックする など  

近年では、GPS(位置情報)アプリがきっかけで配偶者の浮気が発覚するケースも少なくありません。
配偶者が肉体関係を伴う浮気をした場合、配偶者や浮気相手に慰謝料を請求できるのが原則ですので、慰謝料請求の可否などについては弁護士に相談してみることをおすすめします。

アディーレ法律事務所では、浮気の慰謝料請求につき、相談料、着手金をいただかず、原則として成果があった場合のみ報酬をいただくという成功報酬制です。
原則として、この報酬は獲得した賠償金等からのお支払いとなりますので、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要がありません。
また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません。

(以上につき、2023年8月時点)

浮気の慰謝料請求でお悩みの方は、浮気の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

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※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

※¹:2024年4月時点。拠点数は、弁護士法人アディーレ法律事務所と弁護士法人AdIre法律事務所の合計です。

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