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看護師の仕事を辞めたい理由とは?うまく辞めるには「退職代行」も!

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kiriu_sakura

※アディーレ法律事務所では様々な法律相談を承っておりますが、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます。予め、ご了承ください。

「看護師の仕事が激務でつらい。
今の職場は私には合っていないみたいだ。
今の職場はもう辞めてしまいたいな……。
でも人手不足みたいで辞めようとしても引き止められてしまう。
どうやって辞めたらいいの?」

看護師の仕事はとても大変でつらいもの。
辞めたくなる気持ちも、決しておかしなものではありません。
それなのに、なかなかすんなりと辞めさせてくれない職場であれば、心身ともに消耗してしまいますよね。

看護師の仕事をうまく辞めるには、弁護士が提供する「退職代行サービス」を利用するのがおすすめです。

この記事では、次のことについて弁護士が解説します。

  • 看護師の仕事を辞めたいと感じる4つの理由
  • 看護師の仕事を辞める際によくあるトラブルと対処法
  • 「退職代行サービス」について
この記事の監修弁護士
弁護士 髙野 文幸

中央大学卒、アディーレ入所後は残業代未払いの案件をメインに担当し、2018年より労働部門の統括者。「労働問題でお悩みの方々に有益な解決方法を提案し実現すること」こそアディーレ労働部門の存在意義であるとの信念のもと、日々ご依頼者様のため奮闘している。東京弁護士会所属。

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看護師の仕事を辞めたいと感じる4つの理由

夜勤が多いし激務でしんどい。
看護師の今の職場を辞めたい……。
でも、こんな理由で辞めるのってありなのかな。

看護師の方が仕事を辞めたいと感じる理由にはさまざまなものがあります。
ここでは、次の4つの理由についてご紹介します。

  • 職場の人間関係
  • 残業や夜勤などの激務
  • 責任やプレッシャー
  • 仕事に見合わない給料の安さ

(1)職場の人間関係

看護師は、チームで仕事をしなければならないことも多い職業です。
職場では多くの人と関わるため、複雑な人間関係に悩むケースも多くあります。

次のようなことが原因で、人間関係のストレスに疲れてしまうことはよくあることです。

  • 上司や先輩からのパワハラ
  • 無視や叱責などのいじめ
  • 看護師間の派閥争い
  • 職場の独自ルール

人間関係のストレスは、とてもつらいものです。
無理をしすぎると、ご自身の心身を壊してしまうことにもつながりかねません。
必要以上に我慢をしすぎないことが大切です。

(2)残業や夜勤などの激務

看護師が働く病院は、人手不足になりがちで、一人当たりの業務量も多く残業も発生しやすいと言えます。

また、看護という仕事は24時間体制で当たらなければならないものであり、日勤や夜勤が入り混じることで働く時間も不規則になりがちです。
不規則な労働時間のために、生活のリズムを整えるのが難しく、体調を崩してしまうことも多くあります。

特に、夜勤が続くと体力的にもきつくなりがちです。
夜勤を含めた激務が続くことで、プライベートの時間も十分に取れず、「何のために仕事をしているのだろう」という気持ちになることもあります。

(3)責任やプレッシャー

看護師は人の命に関わる仕事です。
このため、常に重い責任やプレッシャーを受けながら働くことになります。

ひとつ間違えば命に関わる医療事故になりかねないという緊張感のある職場で働くことで、心身ともにすり減ってしまうという方も多くいます。

(4)仕事に見合わない給料の安さ

激務で責任が重い分、給料が仕事に見合っておらず安すぎると感じることもあります。
全ての方が十分に高額な給料をもらっているわけではありません。
仕事に見合わない給料の安さは、仕事を続けるモチベーションを低下させ、退職を考えるきっかけにもなります。

また、病院によっては、いわゆる「ブラック」な職場環境であり、残業代や夜勤手当、休日手当などが十分に出ないというケースもあります。

次のように、サービス残業がまかりとおっている職場もあります。

  • 新人は残業代が出ないと言われて残業代がもらえない
  • 始業時間前から業務を始める雰囲気があるがその分の給料は出ない
  • 院内研修が多いがその分の給料が出ない
  • 仕事の持ち帰りで残業をしているがその分の残業代が出ない

残業代が適切にもらえていない場合には、残業代を請求するというのもひとつの方法です。

未払い残業代請求について、詳しくはこちらをご覧ください。

未払い残業代を取り戻す方法とは?残業代請求で準備すること

看護師の仕事を辞める際によくあるトラブルと対処法

看護師の仕事を辞める際には、次のようなトラブルがよくあります。

  • どうしても辞めさせてくれない
  • 奨学金があるから辞められない
  • 違約金の支払を求められる
  • 残業代やボーナスを払ってくれない

これらのトラブルの詳細と対処法について、ご説明します。

(1)どうしても辞めさせてくれない

上長に退職の意向を伝えても、忙しいという理由で取り合ってくれなかったり、人手不足などの理由で強い引き止めにあうなどして、いつまでも辞められないケースがあります。

病院が退職を拒否したとしても、そのことに関わらず、法律上は退職の意思を伝えてから2週間で退職することができます。

病院が退職を拒否している場合には、内容証明郵便で退職届を病院に送るという方法をとってもよいでしょう。
内容証明郵便という形にすることで、いつ退職の申し出をしたのか、証拠に残すことができます。

病院に退職拒否された場合の対処法などについて、詳しくはこちらをご覧ください。

(2)奨学金があるから辞められない

看護師の方の中には、看護学生の頃の学費を奨学金でまかなったという方も多くいます。
このような奨学金は、看護師の資格を取得した後に一定年数働かなければならず、途中で退職する場合には一括返済が求められるという特徴があります。
このことから、奨学金の返済のために働き続ける、いわゆる「お礼奉公」のためになかなか看護師の仕事を辞めることができないという方もいます。

しかし、このような返済を伴う「お礼奉公」は、常に有効とは限りません。

労働基準法第16条は、「労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。」と規定しています。
これは、労働契約に付随して違約金や損害賠償額の予定を定めることにより、使用者(病院側)が労働者(看護師側)を身分的に拘束・足止めを図ろうとすることを防止するものです。

本件の奨学金の一括返還義務を定める規定は、労働契約に付随して違約金や損害賠償額の予定を定めたものと評価できれば、労働基準法第16条に違反し無効とされます。

例えば、病院で働きながら、看護師の学校に通っており、看護師の資格の取得は病院の業務と密接に関連しており、看護師の学校に通うことが病院の業務の一環として行われているという場合もあります。

このような場合、その費用は本来病院が負担するべきものです。
それなのに、一定年数働かないことで奨学金の返還を求めることは、一定期間勤務するという労働契約に付随して違約金を定めたものと評価することができます。
これは、労働基準法第16条に違反し無効です。

労働基準法第16条に違反するのか否かは、このように具体的な事情によって判断する必要があります。
具体的な事情によって判断するため、場合によっては、同条に違反しないという判断もあり得ます。

同条に違反しないと判断される場合には、残念ながら借りたお金を一括返済しなければなりません。
その場合には、どうしてもお金を払うことができないこともあるでしょう。
そのような場合には、病院と交渉して分割払いにしてもらえることがあります。
また、転職先の病院によっては、転職に伴い立て替えて一括払いをしてくれるという制度を設けている病院もあります。

奨学金に関する具体的な事情を踏まえ、労働基準法第16条違反を理由としてその返還を拒むのか、それとも返還に応じるのか、的確に判断することが大切です。
もしも、返還に応じるとしても、分割払いの交渉や、立替一括払い制度を用意している病院を転職先に選ぶなど、やり方はいろいろあります。
うまく奨学金を返済しつつ退職するようにしましょう。

実際のところ、どのように判断・行動すればいいのか微妙で分からないという場合も多いでしょう。
そのような場合には、労働問題を扱う弁護士に相談してみるのもひとつの方法ですよ。
自分だけで抱え込まないようにすることが大切です。

(3)違約金の支払を求められる

病院によっては、「退職したい」という意向を伝えると、「退職するなら違約金を支払うように」と求めてくるところもあります。
しかし、このような退職を理由とした違約金は、ほとんどのケースでは労働基準法第16条に違反し、支払う理由はありません。

もっとも、例えば、看護師の方を含め職員が、プライベートの時間を利用して自己のスキルアップを図る目的で専門学校等に通うという場合があります。
そして、このことを援助する目的で、お金を交付する制度が整備されていることもあります。
この制度を利用するのか否かは任意に決めることができ、専門学校等を卒業後2年間働き続ければ、交付されたお金の支払いを求めることはないという約束がなされる場合があります。

反対に、2年間就労せずに退職する場合には、違約金として貸付金の一部を支払う必要があるとされているケースもあります。
このようなケースにおいては、本来労働者(看護師)が負担するべき費用を労働契約とは別個の消費貸借契約にて金員を貸し付けたものとみなされます。
そのため、労働契約の不履行については、違約金を定めたものと判断されない可能性もあります。

なぜ違約金を請求されているのかをよく確認し、言われるがままに支払うのはやめましょう。
労働基準監督署や弁護士に相談すれば、違約金を支払うことなく解決できることもあります。

(4)残業代やボーナスを払ってくれない

退職の意向を伝えると、退職を認める代わりに残業代やボーナスがカットされるケースがあります。
しかし、退職するからといって残業代や契約通りのボーナスを支払わないことは違法です。
「退職するなら残業代などをカットする」と主張された場合には、弁護士などに相談してみるのもひとつの方法です。

退職をきっかけに、未払いとなっていた残業代を請求する方は多くいます。
病院が支払わないと主張していたとしても、そのことが適法であるとは限りません。
退職するのに合わせて未払いとなっていた残業代を請求することも検討してみると良いでしょう。

看護師の仕事を早く辞めたい場合は弁護士の退職代行がおすすめ!

看護師の仕事を早く辞めたい場合には、弁護士が提供している「退職代行サービス」を使うという方法もあります。

「退職代行サービス」とは、労働者本人に代わって、勤務先に退職の意向を伝えて退職を実現してくれるサービスのことです。
退職代行サービスを利用するメリットは、あなたが自分で勤務先に退職の意向を伝えなくても済むということです。
人間関係のストレスなどを抱えており、自分からは退職を言い出せないという方には特におすすめです。

退職代行サービスには、大きく分けて民間企業が提供するものと弁護士が提供するものとがあります。
民間企業が提供する退職代行サービスは、法律のルールにより、単に退職の意向を職場に伝えることしかできません。
有給休暇の消化や未払い残業代請求などを行うことはできません。
これに対して、弁護士が提供する退職代行サービスであれば、有給休暇の消化に関する交渉や未払い残業代請求など、さまざまな交渉も行うことができます。

特に、未払い残業代などがある場合には、残業代を求めて交渉することができる弁護士の退職代行サービスを利用するようにしましょう。

【まとめ】看護師をうまく辞めるには「退職代行」の利用もおすすめ

この記事のまとめは次のとおりです。

  • 看護師の仕事を辞めたいと感じる理由には、「職場の人間関係」や「残業や夜勤などの激務」などさまざまなものがある。
  • 看護師の仕事を辞める際には、「どうしても辞めさせてくれない」「残業代やボーナスを払ってくれない」などのトラブルがよくある。
  • 看護師の仕事を早く辞めたい場合には、弁護士が提供している退職代行サービスを利用するのがおすすめ。

看護師の仕事は大変なものです。
つらくて辞めたいと思いながらも続けるのはあまり良いことではありません。
今の職場がつらいのであれば、弁護士が提供する退職代行サービスを利用するなどして、うまく仕事を辞めましょう。
今の職場を辞めて転職などをすれば、また新しい生活が待っているはずです!

アディーレ法律事務所では退職代行に関する相談料は何度でも無料です。
弁護士費用については、詳しくはこちらをご覧ください(2022年8月時点)。

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