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「サレ夫」とは?特徴と対処法、離婚や慰謝料請求の方法を徹底解説

作成日:更新日:
a.aihara

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

浮気の発覚は、誰にとっても衝撃的な出来事です。

妻に浮気される「サレ夫」としての立場に立たされた場合、その精神的な苦痛は計り知れません。

しかし、適切な対処法を知ることで、冷静に問題を解決し、新たなスタートを切る助けとなるでしょう。

この記事では、サレ夫の特徴や対処法、離婚や慰謝料請求の具体的な手順について詳しく解説します。あなたが直面している問題を解決するためのヒントが見つかれば幸いです。

この記事を読んでわかること

  • サレ夫の特徴
  • 浮気に気づいたときの対処法
  • 慰謝料を請求する方法
  • やってはいけないこと

ここを押さえればOK!

サレ夫とは、妻に浮気されている夫を指す言葉です。

サレ夫が浮気に気づいたときの対処法としては、まず妻の不倫の証拠を集めることが重要です。証拠が不十分だと、離婚や慰謝料請求が難しくなるため、慎重に集める必要があります。次に、離婚を検討する場合は、離婚問題を扱う弁護士に相談し、具体的な状況に応じた法的アドバイスを受けることが重要です。離婚を希望する場合、財産分与や子どもの親権、養育費などについて話し合い、合意を得る必要があります。

慰謝料を請求する方法としては、自分で請求する、弁護士に依頼する、裁判を起こすなどがあります。不倫相手に慰謝料を請求する際には、求償権やお金以外の約束事(求償権放棄、接触禁止、違約金)についても注意が必要です。

サレ夫として気づいたときには、感情的にならず冷静に対処することが重要です。感情的になると冷静な判断ができなくなり、適切な対処が難しくなります。また、自分も不倫をしたり、不倫相手に個人的に報復することは避けるべきです。浮気の問題に直面している方は、まずは浮気問題を扱っている弁護士に相談することを検討ください。

離婚、浮気・不倫の慰謝料に関するご相談はアディーレへ!

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件部にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

サレ夫になりやすい人の特徴

サレ夫(されお)とは、妻に浮気されている夫を指す言葉です。

この言葉は、近年の社会変化や夫婦関係の多様化に伴い、注目されるようになりました。

一般的に、サレ夫になりやすい人には、次のような特徴があるようです。

(1)真面目で誠実

真面目で誠実な性格の人は、サレ夫になりやすい傾向があります。

これは、妻と間に築かれた信頼関係を信用しており、妻の浮気を疑うことが少ないからです。例えば、仕事や家庭のルールを厳守して毎日の生活を送っていて、相手もそうするだろうという信頼から、相手の浮気の兆候に気づかないことがあります。

また、真面目な性格が災いして、妻が不満を抱くこともあります。

【例】

  • 信頼しすぎる:妻の行動を疑わない
  • コミュニケーション不足:仕事や家庭のルールに厳格で、妻との対話が少ない

これらの要因が重なることで、妻が他の男性に魅力を感じ、浮気に走るリスクが高まります。

(2)倹約家

倹約家であることも、サレ夫になりやすい要因の一つです。家庭の経済を守るために努力する一方で、妻の不満が溜まりやすいことがあります。

例えば、必要以上に節約を強いることで、妻が経済的な自由を感じられず、不満を抱くことがあります。

【例】

  • 経済的な制約:妻の趣味や交友関係に制限をかける
  • 家庭内の緊張感:節約を強いることで家庭内の雰囲気が悪化

これらの要因が重なることで、妻が他の男性に経済的な安定や自由を求め、浮気に走るリスクが高まります。

(3)仕事優先で家庭を顧みない

仕事を最優先にすることで、家庭内でのコミュニケーションが不足し、サレ夫になるリスクが高まります。

例えば、長時間労働や出張が多く、家庭に時間を割けないことで、妻が孤独を感じることがあります。

【例】

  • 長時間労働:家庭に時間を割けない
  • 出張が多い:家庭内での存在感が薄れる

これらの要因が重なることで、妻が他の男性に精神的な支えを求め、浮気に走るリスクが高まります。家庭内でのコミュニケーションを大切にし、バランスを取ることが重要です。

(4)感謝や愛情表現が不足している

感謝や愛情表現が不足していると、妻が他の男性に魅力を感じることがあります。日常的な感謝の言葉や愛情表現が欠如していると、妻は、自分が尊重されていると感じることができず、孤独や不満を感じてしまうのです。

【例】

  • 感謝の言葉が少ない:妻の努力や貢献に対する感謝が不足
  • 愛情表現がない:スキンシップや愛情を示す言葉が少ない

これらの要因が重なることで、妻が他の男性に感謝や愛情を求め、浮気に走るリスクが高まります。日常的に感謝の言葉や愛情表現を心がけることが重要です。

サレ夫が気づいたときの対処法

自分がサレ夫だと気づいたときには、精神的なショックを受けてとても冷静ではいられないかもしれません。

そのような時の対処法を説明します。

(1) 妻の不倫の証拠を集める

妻の不倫の証拠を集めることは、離婚や慰謝料請求において非常に重要です。具体的には、次のことに関する証拠を探します。

  • 肉体関係があったことを示す証拠を探す(場所、回数、時期や期間など)
  • 不倫相手を特定できる証拠を探す(氏名、住所など)
  • 不倫相手が、妻が既婚者だと知っていたことがわかる証拠を探す

証拠が不十分だと、相手が拒否した場合に離婚や慰謝料請求が難しくなるので、慎重に集めることが重要です。

(2)離婚を検討する

サレ夫になったからといって、離婚しなければならないことはありません。

離婚せずに夫婦関係修復を選ぶ人もすくなくありません。

しかし、離婚を考える場合には、まずは離婚問題を扱っている弁護士に相談することが重要です。

あなたの具体的状況を踏まえたうえで、弁護士から、離婚に向かってどうすべきなのか法的アドバイスを受けることができます。配偶者と冷静な話し合いが困難、配偶者と直接話し合いしたくないという方は、離婚について弁護士に依頼すれば、弁護士があなたの代理として配偶者と離婚条件について話し合ってくれます。

【離婚を希望する場合の流れ】

  1. 財産分与の協議:夫婦共有の財産を分けるための協議を行います。
  2. 子どもの親権や養育費、面会交流の決定:子どもの親権や養育費について話し合い、合意を得ます。子どもに関する取り決めは、子どもの福祉を最優先に考えることが求められます。
  3. 離婚条件に合意できた場合に、離婚届を提出

(3)慰謝料を請求する

配偶者や、不倫相手に不倫を理由として慰謝料を請求することができます。

そのためには、通常、まず証拠を集め、その後以下の手続きを行います

(3-1)自分で慰謝料を請求する

配偶者や不倫相手に対して慰謝料を請求する旨を伝えます。方法に決まりはありませんが、請求したことを客観的に残すために、メールや書面、内容証明郵便などを利用することが望ましいです。

(3-2)弁護士に依頼して慰謝料を請求する

自分で交渉したくない、時間や労力をかけたくないという方は、弁護士に依頼すれば、相手に請求し、交渉、合意書面の作成などを代わりにやってもらうことができます。

(3-3)裁判を起こす

話し合いで合意できず、裁判にしても争いたいという場合には、裁判を起こして慰謝料を請求します。 裁判を起こすためには法律上決まったルールがありますので、法的に正確に行う必要があります。

また、相手が不倫を認めない限り、裁判所に不倫を認めてもらうためには、不倫を示す証拠があることが必要です。裁判は自分で起こすこともできますが、弁護士のサポートを受けることで、手続きをスムーズに進めることができるでしょう。

不倫相手に慰謝料請求するときの注意点

離婚せずに夫婦関係修復を選択する場合、配偶者には慰謝料を請求せず、不倫相手にだけ慰謝料を請求することが多いです。

不倫相手に慰謝料を請求するときには、次の点に注意しましょう。

(1)求償権について理解する

不倫相手が慰謝料を支払った場合、不倫相手からサレ夫の妻に対して、その負担すべき慰謝料の支払いを請求することができます。これを、「求償権」といいます。

不倫の慰謝料は不倫相手が1人で背負うべきお金ではありません。不倫をした当事者2人が背負うものになります。これを、「不真正連帯債務」といいます。

例えば、100万円の慰謝料が妥当なケースだと、不倫相手とサレ夫が2人で共同して合計100万円の慰謝料を支払う義務があります。この場合に、不倫相手が1人で慰謝料全額を支払った場合、不倫相手から他方の不倫当事者に対して、その負担分の支払いを請求することができるのです。

不倫相手からお金をもらったら終わり、とはいきません。その後、不倫相手が求償権を行使して、サレ夫の妻に対してその負担分を請求してくる可能性があります。

(2)お金以外の約束事も忘れずに

慰謝料の額の他、次のようなことも話し合いにより合意できることがあります。慰謝料請求を弁護士に依頼すれば、代わりに他の点についても合意を目指して交渉してもらうことができます。

(2-1)求償権放棄の約束

求償権放棄の約束とは、不倫の慰謝料を支払った者が、他方の不倫当事者に対してその負担分を請求しないことを約束することです。不倫相手とこの約束をすることで、慰謝料をもらった後、不倫相手から妻に対して求償権を行使することを防ぐことができます。

ただし、相手が求償権の放棄に合意する必要がありますので、その代わりに慰謝料額を減額するなどの譲歩をする場合もあります。

(2-2)接触禁止の約束

接触禁止の約束は、不倫相手に、妻との不倫関係を解消し、妻に対する今後の接触を禁止することを約束させるものです。直接的な接触だけでなく、電話やメール、SNSなどを通じた間接的な接触も禁止するようにします。

接触禁止の約束は、不倫の再発防止と自身の精神的な安定を図るために重要です。

ただし、相手が合意する必要がありますので、拒否した場合に無理やり認めさせることはできません。

(2‐3)違約金の約束

違約金とは、契約違反があった場合に支払うべき金銭のことです。不倫慰謝料の請求においては、接触禁止の約束や求償権放棄の約束を破った場合に、違約金を支払うことを合意に盛り込むことがあります。

違約金の設定は、契約の履行を確保するための抑止力として機能します。

違約金の額は、契約時に双方が合意した金額で、数十万円~100万円程度が多いです。

サレ夫だと気づいてもやってはいけないこと

サレ夫と気づいたときには、精神的なショックを受けて、とても冷静ではいられないと思います。

しかし、自分のふるまいがかえって自分に不利になることもありますので、以下のことはやらないようにしましょう

(1)感情的にならない

感情的になると、冷静な判断ができなくなり、適切な対処が難しくなります。

【対策の例】

  • 深呼吸やリラックス法:深呼吸や瞑想を行い、心を落ち着ける。
  • カウンセリングを受ける:専門のカウンセラーに相談し、感情を整理する。
  • 友人や家族に相談する:信頼できる友人や家族に話を聞いてもらう。

これらの対策を講じることで、感情的にならずに冷静な判断ができるようになる助けとなるでしょう。

(2)自分も不倫しない

仕返しといって、自分も不倫をしてしまうと、法的な問題が複雑化し、状況が悪化する可能性があります。

(3)不倫相手に報復しない

不倫相手にすることができる法的な権利行使は、慰謝料の請求です。

それ以外に、SNSに暴露する、罵倒する、手を出すなどの方法で報復することは、法的に問題となる可能性が高く、避けるべき行動です。かえってあなたに不利な状況となるおそれすらあります。

【まとめ】サレ夫は不倫被害者!慰謝料請求や離婚は冷静に準備を

サレ夫としての立場に立たされた場合、まずは冷静に浮気の証拠を集め、希望する法的手続きを進めることが重要です。感情的にならず、弁護士のサポートを受けることで、適切な対処法を見つけることができるでしょう。

浮気の問題に直面している方は、まずは浮気問題を扱っている弁護士に相談し、冷静な判断を心がけましょう。適切なサポートを受けることが、新たなスタートを切るための助けとなるはずです。

アディーレ法律事務所では、不倫の慰謝料請求につき、相談料、着手金をいただかず、原則として成果があった場合のみ報酬をいただくという成功報酬制です。原則として、この報酬は獲得した賠償金等からのお支払いとなりますので、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要がありません。

また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません。(以上につき、2025年1月時点)

不倫相手に対する慰謝料請求でお悩みの方は、不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。

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