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不倫相手に接触禁止を約束させる方法と注意点|弁護士が解説 

作成日:
y.kanno

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

不倫問題に直面したとき、不倫相手に配偶者と別れてほしいと思うのは当然です。さらに、不倫の再燃を防止するためには、別れた後も積極的に接触することもやめてほしいところです。 

不倫をやめさせて精神的な安心感を得ることは、夫婦関係修復にも重要です。 

本記事では、不倫相手に接触禁止を約束させる方法や違約金の設定、そして弁護士の役割について詳しく解説します。 

これにより、将来的なトラブルを未然に防ぎ、安心して生活を送るための具体的な方法を学ぶことができます。 

この記事を読んでわかること 

  • 不倫相手に接近禁止命令は出せない 
  • 不倫相手に接触禁止を約束させる方法
  • 違約金の設定と効果
  • 不倫問題における弁護士の役割

ここを押さえればOK!

不倫相手に接触禁止を約束させる方法と注意点について、以下のポイントが重要です:
1 接近禁止命令は不倫相手に出せないため、書面での約束が効果的です。
2 書面には具体的な接触禁止の内容、違約金の設定、例外事項を明確に記載します。
3 違約金は接触することの抑止力として機能しますが、金額が高すぎると無効になる可能性があります。
4 弁護士に相談することで、具体的な状況に応じた法的アドバイスや今後の見通しが得られます。
5 弁護士は慰謝料請求の交渉、接触禁止と違約金の交渉、合意書の作成など、総合的なサポートを提供します。
6 書面での約束と違約金の設定は、将来的な接触を防ぐ上で重要な手段となります。

不倫問題で悩んでいる場合は、不倫問題を扱っている弁護士に相談することをお勧めします。

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この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件部にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

不倫相手に接近禁止命令は出せない 

不倫相手に対して接近禁止命令を出すことはできません。 

接近禁止命令は主にDVやストーカー行為に対して法律に基づき適用されるものであり、不倫問題には適用されません。 

法的な強制力を持つ接近禁止命令は、家庭裁判所が発行するもので、法律上の特定の条件を満たす必要があります。 

不倫問題においては、以下の方法が現実的です。 

  • 書面での接触禁止の約束:不倫相手と合意し、書面で接触禁止を約束させる。 
  • 違約金の設定:約束を破った場合の違約金を設定し、抑止力を高める。 

以下、詳しく説明します。 

不倫相手に接触禁止を約束させる方法 

不倫相手に接触禁止を約束させるためには、書面での合意が効果的です。 

書面での約束の重要性と、記載すべき具体的文言について説明します。 

(1)書面での約束の重要性 

書面での約束は、接触禁止を確実に守らせるために非常に重要です。 

口頭での約束は、後々の「約束した約束していない」というトラブルになったときに証拠がありません。約束を書面にすることで、証拠として残すことができます。 

書面での約束は以下の点で有効です。

  • 証拠としての効力:約束した証拠を残す。 
  • 明確な合意内容:双方が合意した内容を明確にできる。
  • 違反時の対応:違反があった場合の対応を明確にできる。 

書面での約束は、不倫問題に一定の区切りをつけ、精神的な安心感を得るためにも重要な手段です。

(2)書面に記載すべき具体的な文言 

書面には、接触禁止の具体的な文言を明確に記載することが重要です。 

これにより、双方が合意した内容が明確になり、約束に反した時の対応もスムーズに行えます。 

以下の文言を記載することが推奨されます。 

  • 接触禁止の内容の例:「今後、合理的理由なく〇と面会しないこと、及び電話などいかなる手段でも〇と接触しないこと」など 
  • 違約金の設定の例:「接触禁止の約束に違反したら、1回につき違約金として〇〇円を支払うこと」 
  • 例外事項の例:「仕事上やむをえない場合を除き」などの文章を追加する

接触禁止は、「一切の接触を禁じる」としたいところですが、現実は難しいです。 

同じ町で暮らしていたりすると、道で偶然出会うかもしれません。 

また同じ職場での不倫だと、仕事上の一緒に働く必要があったり、連絡が必要なこともあります。 

例外をどの範囲で認めるのかはっきりさせたうえで、接触禁止の約束をしていきます。 

接触禁止とその約束に違反した時のペナルティを明確にすることで、浮気再発の抑止力を高めることができるでしょう。 

(3)実際に約束できるかは交渉次第 

配偶者との婚姻関係継続を望む場合、不倫相手に対して接触禁止の約束を希望する人は多いです。 

不倫相手が、接触禁止の約束に応じる義務はありませんので、約束できるかどうかは相手次第です。 

ただ、不倫相手が不倫を認め、不倫がバレたことで不倫関係の清算を望んでいるときには、接触禁止の約束に応じることも多いです。 

違約金の設定とその効果 

違約金は、具体的に〇万円などと特定して定めます。金額に法律上の決まりがあるわけではありませんが、接触禁止の違約金としてあまりに高額だと無効になるおそれがあるので注意します。 

以下、説明します。 

(1)違約金を設定する理由 

違約金を設定する理由は、接触禁止の約束を守らせるための強力な抑止力を提供することです。 

違約金を設定することで、違反行為に対する金銭的なペナルティが明確になり、相手に対する心理的な圧力をかけることができます。違約金の主な目的は以下の通りです。 

  • 抑止力の強化:違約金が設定されていることで、相手が約束を破るリスクを減少させる。 
  • 金銭的な制裁:違反行為に対して金銭的なペナルティを課すことで、再発を防ぐ。
  • 法的な根拠:違約金の設定は、法的にも可能であり、違反時の請求が約束違反を根拠として行える。 

例えば、「〇〇は、▽▽に対して、今後合理的理由なく××に接触しないことを約する。違反した場合には、違約金として▽▽に対して50万円を支払うことを約する」と記載します。 

この違約金は、相手に対して配偶者に接触することについての強力な抑止力となるでしょう。 

(2)違約金の具体的な設定方法 

違約金の具体的な設定方法は、金額や条件を明確に記載することが重要です。これにより、違反時の請求の根拠が明確になります。 

具体的な設定方法は以下の通りです。 

  • 金額の設定:違約金の金額を明確に記載する。例:「違約金として50万円を支払うこと」          ※1回につき1000万円など、接触禁止の違約金として極めて高いような場合には、無効とされる可能性があるので注意が必要
  •  条件の明示:違約金が適用される条件を具体的に示す。例:「今後一切接触しないこと」 
  • 例外事項の記載:必要に応じて例外事項を記載する。例:「仕事上の必要最低限の接触のみ認める」 

(3)接触禁止の限界と注意点 

接触禁止の約束は、あくまで約束ですので、完全に将来の接触を防ぐことは難しい場合もあります。 

「バレないだろう」「万が一バレても違約金を支払えば済む」などという理由で約束を破り、接触する人が一定数いるからです。 

相手が接触禁止の約束に違反したときは、違約金条項があれば、違約金を請求することができます。ただし、接触禁止の約束に違反して接触したことを示す証拠が必要となります。 

不倫問題における弁護士の役割 

不倫問題を抱え、どうすべきか悩んでいる方は、一度弁護士に相談してみましょう。 

弁護士に相談するメリットと、弁護士に依頼した時に受けられるサポートを説明します。 

(1)弁護士に相談するメリット 

不倫問題を弁護士に相談すると、次のようなメリットがあります。 

  • 具体的状況に応じた法的なアドバイスを受けられる:ネット上にある情報は、あくまで一般論に過ぎません。弁護士はあなたの具体的な状況を踏まえたうえで、法的な観点から検討し、回答します。 
  • 今後の見通しがつく:慰謝料が請求できるのかどうか、慰謝料請求に十分な証拠があるのかどうかなど、相談することで今後についてある程度見通しがつきます。
  • 精神的な安心感:一人で悩みを抱えているよりも、弁護士に話を聞いてもらうことで、精神的な安心感を得ることができるでしょう。 

相談した結果、相談だけで終わりにするか、実際に弁護士に対応を依頼するかはあなたの自由です。一度、相談だけでもしてみることをお勧めします。 

(2)弁護士が慰謝料請求で提供する具体的なサポート内容 

弁護士は、不倫相手への慰謝料請求の依頼を受けた場合、契約内容によって異なりますが、一般的には次のようなサポートを行います。 

  • 慰謝料請求の交渉 
  • 接触禁止と違約金の交渉
  • 交渉書面の作成 
  • 慰謝料額などの合意ができたら合意書の作成 
  • 慰謝料額の受け取り

弁護士は、あなたの利益を第一に考えて、冷静に不倫相手にあなたの怒りや悲しみを伝えたうえ、慰謝料を請求します。弁護士に依頼すれば、あなたは直接不倫相手とやり取りをする必要はありませんし、不倫相手も真摯に対応する可能性が高くなります。また、弁護士は、法的に有効な、接触禁止の約束や違約金の設定を踏まえた合意書を作成しますので、「約束した約束していない」などという将来的なトラブルは防ぐことができるでしょう。 

【まとめ】接触禁止は、配偶者と不倫相手の接触を避けるために効果的な方法 

不倫相手に接触禁止を約束させる方法と注意点について、以下のポイントを押さえておきましょう: 

書面での約束の重要性

  • 書面での約束は証拠となるので将来的なトラブルを防ぐことにつながる。
  • 書面には具体的な文言を記載する。 

違約金の設定とその効果 

  • 違約金を設定することで、違反行為に対する強力な抑止力となる。 
  • 金額や条件を明確に記載することで、違約金請求の根拠とする。 

接触禁止の効果と限界 

  • 違約金を設定しても、約束を破る人が一定数いる。 

不倫問題における弁護士の役割 

  • 弁護士に相談することで、状況に応じたアドバイスを受けられる。 
  • 弁護士は依頼すれば、慰謝料請求の交渉から接触禁止や違約金を踏まえた合意書作成など、トータルでサポートしてくれる。 

配偶者と不倫相手との将来的な接触を防止するためには、書面で接触禁止の約束と違約金の設定をすることが極めて重要です。 

書面での約束は証拠として残りますし、違約金は不倫再発に対する強力な抑止力となるでしょう。 

不倫の慰謝料請求や接触禁止でお悩みの方は、ぜひ慰謝料請求を扱っている弁護士に相談してみてください。 

アディーレ法律事務所では、不倫の慰謝料請求につき、相談料、着手金をいただかず、原則として成果があった場合のみ報酬をいただくという成功報酬制です。 
原則として、この報酬は獲得した賠償金等からのお支払いとなりますので、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要がありません。 

また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません。 
(以上につき、2025年1月時点) 

不倫の慰謝料請求でお悩みの方は、不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。 

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