近年、セカンドパートナーという言葉が注目を集めています。 既婚者が配偶者以外に持つ特別な関係を指すこの言葉は、友達以上、不倫未満の微妙な位置づけにあるようです。
セカンドパートナーとの関係は、感情的な満足感や心理的な安定を求める現代人のニーズに応える形で広がりを見せていますが、その一方で法的リスクや倫理的問題も生じています。
とりわけ、セカンドパートナーとの関係が性的関係を伴う不貞行為に発展した場合には、離婚や慰謝料を請求されてしまう可能性が考えられます。
この記事が、セカンドパートナーについての理解を深め、適切な行動を取るための参考になれば幸いです。
この記事を読んでわかること
- セカンドパートナーとは
- セカンドパートナーと不倫の違い
- セカンドパートナーを持つリスク
ここを押さえればOK!
セカンドパートナーを求める心理には、感情的な満足感や心理的な安定、自尊心の向上、新しい刺激を求める気持ちが含まれます。
性的な関係を伴わないことも多く、一般的な不倫とは異なり「不倫未満」として倫理的な問題や法的リスクが少ないと考えられています。
セカンドパートナーと不倫は、基本的には性的関係の有無によって区別されます。
不貞行為とは基本的に配偶者以外の人や既婚者との性的関係を指しますが、度を越えた親密な交際も不貞行為に当たると判断されることがあります。
しかし、セカンドパートナーを持つことには法的リスクも伴います。
まず自分が既婚者の場合、不貞行為に及ぶと配偶者から離婚や慰謝料を請求される可能性があります。
相手が既婚者の場合、不貞行為に及ぶとセカンドパートナーの配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。
そして、双方ともに既婚者である場合、不貞行為に及ぶと双方の配偶者から慰謝料を請求されるリスクがあります。
配偶者にセカンドパートナーがいる場合、まず冷静に事実を確認し、配偶者とのコミュニケーションを図り、なぜそのような関係が生じたのかを考えることが重要です。
専門家の助けを借りることも有効で、カウンセリングを通じて問題の根本原因を探ることなどが考えられます。
また、弁護士に相談し、離婚や慰謝料の請求権など、自分の権利について確認してもよいでしょう。
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法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件部にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。
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@ikeda_adire_law
セカンドパートナーとは?
セカンドパートナーとは、一般的に既婚者が配偶者以外に持つ特別な関係の交際相手を指します。
セカンドパートナーは、感情的な支えや心理的な安定を提供する存在であり、性的な関係を伴わないことも多いようです。
したがって、セカンドパートナーは友達以上の親密さを持ちながらも、一般的な不倫とは異なると考えられ、「不倫未満」として、倫理的な問題や法的リスクが少ないと考えられることもあります。
セカンドパートナーの概念は、近年の社会の変化や価値観の多様化に伴い注目されるようになりました。 特に、仕事や家庭のストレスが増加する現代社会において、心の安定を求める人々が増えていることが背景にあるのかもしれません。
また、セカンドパートナーは、配偶者との関係が冷え込んでいる場合や、感情的なサポートが不足していると感じる場合に、その不足を補う役割を果たすこともあるようです。
ただし、セカンドパートナー関係は一歩間違えると不倫と見なされるリスクもあり、慎重な行動が求められます。
セカンドパートナーと不倫の違い
一般的な不倫のことを、法律上は「不貞行為」といいます。
不貞行為とは、基本的に配偶者以外の人と性的関係を持つことです。
したがって、基本的にセカンドパートナーといわゆる不倫(不貞行為)は、性的な関係の有無によって区別されるといえるでしょう。
ただし、性的関係まではなかったとしても、あまりに頻繁に会うなど親密な交際をしており、それが夫婦の平穏な婚姻生活を侵害しているといえる場合には、そのような交際も「不貞行為」とされ、例外的に慰謝料請求の対象となることがあるためご注意ください。
セカンドパートナーを求める心理
セカンドパートナーを求める心理には、さまざまな要因が絡んでいます。
(1)満足感を得たい
まず、既婚者がセカンドパートナーを求める主な理由の一つは、感情的な満足感や心理的な安定を得るためです。結婚生活が長くなると、配偶者との関係がマンネリ化したり、コミュニケーションが不足したりすることがあります。
その結果、心の隙間を埋めるために、他の人との特別な関係を求めるようになるのです。
(2)自尊心を高めたい
次に、セカンドパートナーを持つことで、自己肯定感や自尊心を高めることができると感じる人もいます。
特に、仕事や家庭でのストレスが多い現代社会では、誰かに認められたり、特別な存在として扱われたりすることで、心のバランスを保つことができると考える人が増えています。
(3)刺激が欲しい
さらに、セカンドパートナーを求める心理には、冒険心や新しい刺激を求める気持ちも含まれます。日常生活が単調で退屈に感じられる場合、新しい関係を築くことで、生活に新たな刺激や興奮をもたらすことができます。
また、次のような理由から、セカンドパートナーとの交際が家庭生活によい影響を与えていると感じることもあるようです。
- 外見に気を使うようになり魅力的になった
- 外でストレスを解消している分、家族に優しくなれる など
セカンドパートナーを持つリスク
一方、セカンドパートナーを持つことにはメリットだけでなく、リスクもあります。
自分が既婚者である場合と、相手が既婚者である場合に分けて、考え得るリスクを紹介しましょう。
(1)自分が既婚者の場合
自分自身が既婚者であれば、セカンドパートナーと性的関係を持った、つまり不貞行為に及んだ場合、配偶者から離婚や慰謝料を請求される可能性があります。
あなたが離婚を望んでいないなら、配偶者が認めないであろうほかの異性との親密な交際は避けたほうが無難です。
(2)相手が既婚者の場合
セカンドパートナーが既婚者の場合、不貞行為に及ぶとセカンドパートナーの配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。
セカンドパートナーとの関係性によっては、そういったトラブルが原因で仕事や近所づきあいにも悪影響が生じかねない点にも注意が必要です。
もちろん、ともに既婚者であれば、自分とセカンドパートナーの配偶者の双方から慰謝料を請求されるリスクがあります。
慰謝料の支払いによる経済的なダメージだけでなく、望まぬ離婚に至ってしまうこともあり得るため、特定の異性と親密になることには大きなリスクが伴うことを認識しておいたほうがよいでしょう。
配偶者にセカンドパートナーがいた場合は?
今度は、配偶者にセカンドパートナーがいた場合について考えてみましょう。
配偶者にセカンドパートナーがいることが発覚したら、まず冷静になることが重要です。 感情的な反応は状況を悪化させる可能性があるため、まずは落ち着いて事実を確認してください。
次に、配偶者とのコミュニケーションを図り、なぜそのような関係が生じたのかを考えることが大切です。セカンドパートナーを持つ理由は、感情的な満足感や心理的な安定を求めるためだという場合が多く、根本的な問題を解決するためには、双方の気持ちやニーズを理解する必要があるからです。
また、専門家の助けを借りることも有効です。カウンセリングなどを通じて問題の根本原因を探ることで、解決策を見つけられることもあります。第三者の視点を取り入れることで、冷静かつ客観的に状況を分析することが可能になります。
法的な側面も無視できません。配偶者とセカンドパートナーとの関係が不貞行為にあたる場合、離婚や慰謝料を請求できることがあります。
その際には弁護士に相談し、自分の権利について確認するとよいでしょう。
最後に、自分自身の感情や価値観を見つめ直し、今後の行動を決定することが求められます。配偶者との関係を修復するのか、それとも離婚して新たな人生を歩むのか、自分にとって最善の選択をするためには、冷静な自己理解が不可欠です。
【まとめ】セカンドパートナーとの関係が不貞行為に発展すると法的なリスクが生じる
セカンドパートナーとは、一般的に既婚者が配偶者以外に持つ特別な関係の交際相手を指します。近年の社会の変化や価値観の多様化に伴い注目されるようになりました。
セカンドパートナーと不倫の違いは、基本的には性的関係の有無にあるようです。
しかし、セカンドパートナーを持つことには法的リスクが伴うため、慎重な行動が求められます。
たとえば、セカンドパートナー関係が性的関係を伴う不貞行為に発展すると、自身やセカンドパートナーの配偶者から離婚や慰謝料を請求されるリスクが生じます。
その際には弁護士に相談・依頼することをおすすめします。
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また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため、費用倒れの心配はありません。 (以上につき、2024年12月時点)
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