「パートナーの不倫を疑っているけれど、決定的な証拠が見つからない…」「慰謝料を請求するために、どんな証拠を、どうやって集めたらいいの?」
不倫(不貞行為)の慰謝料請求を成功させるには、単なる親密な関係ではなく、「肉体関係があったこと」を証明・推認できる証拠が必要です。しかし、その証拠探しは難しいこともあり、集め方を間違えれば、プライバシー侵害や違法行為と見なされるリスクもあります。
この記事では、慰謝料請求に有効な【不倫の証拠20選】を、動画や写真からSNS、GPS記録まで具体的に紹介します。また、自分で証拠を集める方法とその際に絶対避けるべき違法な行為(盗撮・不正アプリなど)についても弁護士が解説します。
「証拠がない」と諦めるのは早いかもしれません。この記事では、適切な証拠を安全に集め、慰謝料請求を実現するためには、どのような準備と判断が必要なのかをお伝えします。
ここを押さえればOK!
不倫の証拠を集める際には、夫(妻)が利用するパソコンやスマホをチェックしたり、夫(妻)のカバンの中身をチェックしたりするなどの方法がありますが、夫(妻)の承諾なくパソコンやスマホ、カバンを確認する行為はプライバシーの侵害に当たる可能性があるので注意が必要です。
弁護士に相談する事で、証拠が十分かどうか、証拠の集め方などのアドバイスを受けることができます。不倫でお悩みの方は、一度アディーレ法律事務所にご相談ください。
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不倫の慰謝料請求に使える証拠20選
ここでは、不倫の慰謝料請求に使える可能性のある証拠を20個紹介します。それぞれどういう内容であれば証拠として使えるのかを弁護士目線で解説いたします。
(1)性交渉をしているときに撮影した動画・写真
性交渉をしているときに撮影した動画・写真は直接的な不倫の証拠になります。
ただし外でのデート中に2人で撮影された写真や動画だけでは肉体関係まではわからないので、不倫の証拠としては弱くなるでしょう。
(2)性交渉の際に使う避妊具や道具など
不倫相手との性交渉で使う避妊具や衣装・ローションなどの道具が夫(妻)のカバンの中から見つかるケースがあります。夫婦でそうした物を使う機会がないなら、少なくとも夫(妻)に対する不倫の証拠にはなるでしょう。
(3)不倫を認めた書面や録音データ
夫(妻)や不倫相手が肉体関係をはっきりと認めた書面や録音データがあれば、直接的な不倫の証拠になります。
ただし、書面や録音データがあっても、「デートをしたことがあります」程度で肉体関係があったことがわからなければ証拠価値は低くなります。
(4)メール・ダイレクトメッセージ・チャット
メッセージやメール・SMS・DMやチャットの記録でも、ホテルや旅行に行った・不倫相手の家に泊まったなど肉体関係を推測させるものは不倫の証拠として強力です。
(5)ホテルの領収書・サービス券
ホテルやラブホテルの領収書・明細書は不倫の直接的な証拠になります。
ただし、ホテルの明細書には代表者1名の氏名しか書かれないので、誰と行ったかわからない点が証拠としては弱いポイントになってしまうでしょう。
(6)手帳・スケジュール帳・日記
手帳・スケジュール帳・日記などに不倫相手とのデート日やデートの内容などが書いてあると不倫の証拠にできる可能性があります。
ただし、肉体関係の有無がわからない内容では証拠としては弱めとなるでしょう。
(7)エコー写真・産婦人科の診療報酬明細書
エコー写真や産婦人科の診療報酬明細書など、妊娠や堕胎がわかる資料も不倫の証拠になります。
たとえば、夫がそういった物を持っていたら、不倫相手の女性に付き添って産婦人科へ行った可能性が考えられるでしょう。
(8)調査報告書(探偵事務所・興信所)
探偵事務所や興信所に尾行調査してもらい、不倫の現場を押さえられたらほぼ確実な不倫の証拠になります。たとえば、ラブホテルや不倫相手の家に泊ったことがわかる証拠があれば不倫の強い証拠になるでしょう。
(9)SNS・ブログ・メール
SNSでのやり取り、ブログの投稿内容、メールなどから2人の親密な様子がわかるケースがあります。
ブログから一緒に旅行に行った事実や不倫相手の家に泊まった事実が発覚すれば不倫の証拠になるでしょう。
(10)手紙・メモ
不倫相手から渡された手紙やメモから不倫を推察できるケースがあります。
手紙やメモからホテルや旅行に行った・不倫相手の家に泊まったなど肉体関係を推測させるものがあれば、不倫の強い証拠になるでしょう。
(11)誕生日カード・メッセージカード
誕生日や交際開始記念日などに不倫相手から受け取ったメッセージカードから、2人の親密な様子を読み取れるケースがあります。
(12)クレジットカードの明細書
デートの際、レストランや映画・観劇・テーマパーク入場料などの支払いをしていれば、クレジットカードに記録が残ります。明細書も証拠になると考えましょう。
たとえば、デートで使うようなホテルやレストランの支払い履歴が複数買いあったり、高価なプレゼント(通常、恋人や夫婦でなければ送らない値段のもの)や性行為用のグッズなどを購入していたりする場合には、不倫の証拠になる可能性があります。
(13)交通ICカードの利用履歴
交通ICカードの利用履歴から「しょっちゅう不倫相手の家に行っている」事実を推察できるケースがあります。そういった場合にはICカードの利用履歴が不倫の証拠になるでしょう。
(14)相手からもらったプレゼント
不倫相手から高級ブランドの衣料品やアクセサリーをもらったなど、不自然に高額な物を持っていたら不倫の証拠になる可能性があります。
(15)通話履歴
携帯電話の通話履歴において、毎晩のように長電話しているなど不自然な通話があれば不倫の証拠に使える可能性があります。
(16)カーナビの履歴
カーナビには、過去の検索履歴が残ります。不倫相手の家の近くの場所が検索履歴に残っていたり目的場所として地点登録されたりしていたら、不倫の証拠に使える可能性があるでしょう。
(17)GPS記録
GPSデータにより、深夜に不倫相手の家へ行ったり会社帰りにラブホテルに寄ったりしている事実が判明すると、不倫の証拠に使える可能性があります。
(18)住民票写し
不倫相手が近くに引っ越してきた場合や夫が家出して不倫相手の近くに住み始めた場合など、住民票を移したら不倫の証拠にできるケースがあります。
(19)子どもの血液型・DNA鑑定
子どもの血液型・DNA鑑定が不倫の慰謝料請求の証拠として使えるのは、子どもが実は「不倫相手の子どもだった」というショッキングなパターンです。
子どもの血液型を父親が調べてみて、あなたと一致しなかったら不倫相手の子どもである可能性が高いでしょう。DNA鑑定を行うと親子関係を明確にできます。
(20)第三者の証言
不倫相手が不倫を告白した場面に居合わせた友人など、第三者証言が不倫の証拠になるケースもあります。
不倫の慰謝料請求に使える証拠の集め方と注意点
次に、自分でできる不倫の慰謝料請求に使える証拠の集め方やその注意点を弁護士目線で紹介します。
(1)不倫の慰謝料請求に使える証拠の集め方
自分でできる不倫の慰謝料請求に使える証拠の集め方を紹介します。
- 夫(妻)が利用するスマホやパソコンをチェックする
- 夫(妻)のカードの利用履歴をチェックする
- 夫(妻)が利用する車の走行履歴や車内の様子をチェックする
- GPSを使って夫(妻)の位置情報をチェックする
- 夫(妻)を尾行し、行動をチェックする
- 家や車にICレコーダーを設置して、会話をチェックする など
ただし、夫(妻)の承諾なく、スマホ・パソコンをチェックしたり、GPSを持たせたりする行為はプライバシー侵害に当たる可能性があるため、注意が必要です。
(2)不倫の慰謝料請求に使える証拠を集める注意点
弁護士や探偵事務所に相談する前に、自分で何とかしたいと思われる方も多いでしょう。自分で不倫の証拠を集めるときには、次のような点に注意しましょう。
(2-1)捏造や加工をしない
証拠がないからといって、自分で作りだしてはなりません。写真を加工したり文書やメールを偽造したりしないでください。不正が発覚して慰謝料請求ができなくなり、犯罪が成立する可能性もあります。
(2-2)不正アプリを使わない
夫(妻)の行動を調査するために「浮気発見アプリ」といわれるアプリを夫(妻)のスマホにインストールする方がいます。夫(妻)の位置情報やメール・アプリの内容などを盗めるので、不倫を把握しやすいのです。
しかし、勝手に人のスマホにアプリをインストールすると不正指令電磁的記録供用罪という犯罪が成立してしまう可能性があるので控えましょう。
(2-3)盗聴・盗撮・住居侵入に注意
不倫の証拠を集めたいからといって、違法な盗聴や盗撮、住居侵入をしてはいけません。
不倫相手や別居中の夫(妻)の家に忍び込みカメラやICレコーダーを仕掛けたりすると、住居侵入罪などの罪が成立する可能性があります。
不倫相手が誰か分からない?不倫相手の身元の突き止め方
不倫相手に慰謝料を請求するには、相手の氏名や住所を把握しなければいけません。不倫をしているのは確実だけれど、自分で調べてもその身元が分からないという場合には、弁護士への相談がおすすめです。
たとえば、スマホの通話履歴が見つかり不倫相手の電話番号はわかっても、住所が判明しないケースがよくあります。そんなとき弁護士が電話会社へ「弁護士会照会(23条照会)」という情報照会を行うと、不倫相手の氏名や住所が判明する可能性があります。
【まとめ】不倫の証拠は意外とある!ただし、証拠集めには注意が必要
不倫の証拠を1人で集めるのは大変です。時間や労力がかかりますし、「違法」とされるリスクもあります。また、せっかく集めた証拠であっても、慰謝料請求の有力な証拠にはならない可能性もあります。
安全に不倫の証拠を集めて慰謝料を請求しやすくするためには、弁護士のサポートが役立つでしょう。弁護士からの弁護士会照会によって、不倫相手の連絡先などが分かる場合もあります。
不倫・不倫の慰謝料請求でお悩みの方は、不倫・不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。
































