浮気の発覚は、誰にとっても衝撃的な出来事です。
妻に浮気される「サレ夫」としての立場に立たされた場合、その精神的な苦痛は計り知れません。
しかし、浮気に気付いたときの対処法や慰謝料請求の方法を知ることで、冷静に問題を解決し、新たなスタートを切る助けとなるでしょう。
ここを押さえればOK!
1.真面目で誠実
2.節約家でお金に堅実
3.仕事人間で家庭を顧みない
4.愛情表現が乏しい
これらの特徴が、妻の不満や孤独感を招き、浮気のリスクを高める可能性があります。
サレ夫になったと気づいた場合の対処法は以下のとおりです。
1.不倫の証拠を集める
2.離婚を検討する
3.慰謝料を請求する
不倫相手に慰謝料請求する際は、求償権について理解し、お金以外の約束事(求償権放棄、接触禁止、違約金)も考慮することが重要です。
サレ夫になった場合、感情的にならない、自分も不倫しない、不倫相手に報復しないなどの注意点があります。
適切な対処のために、冷静さを保ち、法的な権利行使に留めることが重要です。
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サレ夫の特徴とは?
サレ夫(されお)とは、妻に浮気されている夫を指す言葉です。
一般的に、サレ夫になりやすい人には、次のような特徴があるようです。
(1)真面目で誠実
真面目で誠実な性格の人は、サレ夫になりやすい傾向があります。
これは、妻と間に築かれた信頼関係を信用しており、妻の浮気を疑うことが少ないからです。例えば、仕事や家庭のルールを厳守して毎日の生活を送っていて、相手もそうするだろうという信頼から、相手の浮気の兆候に気づかないことがあります。
また、真面目な性格が災いして、妻が不満を抱くこともあります。
【例】
- 信頼しすぎる:妻の行動を疑わない
- コミュニケーション不足:仕事や家庭のルールに厳格で、妻との対話が少ない
これらの要因が重なることで、妻が他の男性に魅力を感じ、浮気に走るリスクが高まります。
(2)節約家でお金に堅実
節約家であることも、サレ夫になりやすい要因の一つです。家庭の経済を守るために努力する一方で、妻の不満が溜まりやすいことがあります。
例えば、必要以上に節約を強いることで、妻が経済的な自由を感じられず、不満を抱くことがあります。
【例】
- 経済的な制約:妻の趣味や交友関係に制限をかける
- 家庭内の緊張感:節約を強いることで家庭内の雰囲気が悪化
これらの要因が重なることで、妻が他の男性に経済的な自由を求め、浮気に走るリスクが高まります。
(3)仕事人間で家庭を顧みない
仕事を最優先にすることで、家庭内でのコミュニケーションが不足し、サレ夫になるリスクが高まります。
例えば、長時間労働や出張が多く、家庭に時間を割けないことで、妻が孤独を感じることがあります。
【例】
- 長時間労働:家庭に時間を割けない
- 出張が多い:家庭内での存在感が薄れる
これらの要因が重なることで、妻が他の男性に精神的な支えを求め、浮気に走るリスクが高まります。家庭内でのコミュニケーションを大切にし、バランスを取ることが重要です。
(4)愛情表現が乏しい
感謝や愛情表現が不足していると、妻が他の男性に魅力を感じることがあります。日常的な感謝の言葉や愛情表現が乏しいと、妻は、自分が尊重されていると感じることができず、孤独や不満を感じてしまうのです。
【例】
- 感謝の言葉が少ない:妻の努力や貢献に対する感謝が不足
- 愛情表現がない:スキンシップや愛情を示す言葉が少ない
これらの要因が重なることで、妻が他の男性に感謝や愛情を求め、浮気に走るリスクが高まります。日常的に感謝の言葉や愛情表現を心がけることが重要です。
妻の不倫に気づいたときの対処法
自分がサレ夫だと気づいたときには、精神的なショックを受けてとても冷静ではいられないかもしれません。
そのような時の対処法を説明します。
(1) 不倫の証拠を集める
妻の不倫の証拠を集めることは、不倫相手に対する慰謝料請求において非常に重要です。具体的には、次のことに関する証拠を探します。
- 肉体関係があったことを示す証拠を探す(場所、回数、時期や期間など)
- 不倫相手を特定できる証拠を探す(氏名、住所など)
- 不倫相手が、妻が既婚者だと知っていたことがわかる証拠を探す
証拠が不十分だと、不倫相手が不倫の事実を否定した場合に慰謝料請求が難しくなるので、慎重に集めることが重要です。
(2)離婚を検討する
サレ夫になったからといって、離婚しなければならないことはありません。
離婚せずに夫婦関係の修復を選ぶ人も少なくありません。
しかし、離婚を考えているのであれば、まずは離婚問題を扱っている弁護士に相談することをおすすめします。
(3)慰謝料を請求する
離婚するしないにかかわらず、配偶者や、不倫相手に不倫を理由とする慰謝料を請求できます。
ただし、離婚しない場合に比べて、不倫が原因で離婚した場合のほうが、一般的に慰謝料の相場は高くなります。
慰謝料を請求する方法は、次のとおりです。
(3-1)自分で慰謝料を請求する
配偶者や不倫相手に対して慰謝料を請求する旨を伝えます。方法に決まりはありませんが、請求したことを客観的に残すために、メールや書面、内容証明郵便などを利用することが望ましいでしょう。
(3-2)弁護士に依頼して慰謝料を請求する
自分で交渉したくない、時間や労力をかけたくないという方は、弁護士に依頼すれば、相手に慰謝料を請求し、交渉、合意書面の作成などを代わりにやってもらうことができます。
(3-3)裁判を起こす
話合いで合意できず、裁判にしても争いたいという場合には、裁判を起こして慰謝料を請求します。 裁判を起こすためには法律上決まったルールがあるため、正確に行う必要があります。
また、相手が不倫を認めない限り、裁判所に不倫を認めてもらうためには、不倫を示す証拠が必要です。裁判は自分で起こすこともできますが、弁護士のサポートを受けることで、手続きをスムーズに進めることができるでしょう。
不倫相手に慰謝料請求するときの注意点
離婚せずに夫婦関係修復を選択する場合、配偶者には慰謝料を請求せず、不倫相手にだけ慰謝料を請求することが多いです。
不倫相手に慰謝料を請求するときには、次の点に注意しましょう。
(1)求償権について理解する
不倫相手が慰謝料を支払った場合、不倫相手からサレ夫の妻に対して、その負担すべき慰謝料の支払いを請求できます。これを、「求償権」といいます。
不倫の慰謝料は不倫相手が1人で背負うべきお金ではありません。不倫をした当事者2人が背負うものになります。これを、「不真正連帯債務」といいます。
例えば、100万円の慰謝料が妥当なケースだと、不倫相手とサレ夫が2人で共同して合計100万円の慰謝料を支払う義務があります。この場合に、不倫相手が1人で慰謝料全額を支払った場合、不倫相手から他方の不倫当事者に対して、その負担分の支払いを請求することができるのです。
(2)お金以外の約束事も忘れずに
慰謝料の額のほか、次のようなことも話合いにより合意できることがあります。
慰謝料請求を弁護士に依頼すれば、次の点についても合意を目指して交渉してもらうことができます。
(2-1)求償権放棄の約束
求償権放棄の約束とは、不倫の慰謝料を支払った者が、他方の不倫当事者に対してその負担分を請求しないことを約束することです。この約束によって、慰謝料をもらったあと、不倫相手から妻に対して求償権を行使することを防ぐことができます。
ただし、相手が求償権の放棄に合意する必要があるため、その代わりに慰謝料額を減額するなどの譲歩をする場合もあります。
(2-2)接触禁止の約束
接触禁止の約束は、不倫相手に、妻との不倫関係を解消し、妻に対する今後の接触を禁止することを約束させるものです。直接的な接触だけでなく、電話やメール、SNSなどを通じた間接的な接触も禁止するようにします。
ただし、合意する必要があるため、不倫相手が拒否した場合に無理やり認めさせることはできません。
(2-3)違約金の約束
違約金とは、契約違反があった場合に支払うべき金銭のことです。不倫慰謝料の請求においては、接触禁止の約束や求償権放棄の約束を破った場合に、違約金を支払うことを合意に盛り込むことがあります。
違約金の設定は、契約の履行を確保するための抑止力として機能します。
違約金の額は、契約時に双方が合意した金額で、数十万円~100万円程度が多いです。
サレ夫になった場合に注意すべきこと
自分がサレ夫になっていると気づいたときは、精神的なショックを受けて、とても冷静ではいられないと思います。
しかし、自分のふるまいがかえって自分に不利になることもあるので、以下のことに気を付けましょう。
(1)感情的にならない
感情的になると、冷静な判断ができなくなり、適切な対処が難しくなります。
【対策の例】
- 深呼吸やリラックス法:深呼吸や瞑想を行い、心を落ち着ける。
- カウンセリングを受ける:専門のカウンセラーに相談し、感情を整理する。
- 友人や家族に相談する:信頼できる友人や家族に話を聞いてもらう。
これらの対策を講じることで、感情的にならずに冷静な判断ができるようになる助けとなるでしょう。
(2)自分も不倫しない
仕返しといって、自分も不倫をしてしまうと、法的な問題が複雑化し、状況が悪化する可能性があります。
(3)不倫相手に報復しない
不倫相手にすることができる法的な権利行使は、慰謝料の請求です。
それ以外に、SNSに暴露する、罵倒する、手を出すなどの方法で報復することは、法的に問題となる可能性が高く、避けるべき行動です。かえってあなたに不利な状況となるおそれすらあります。
【まとめ】真面目で誠実な人が多いサレ夫は不倫の被害者!
サレ夫の立場に立たされた場合、まずは冷静に浮気の証拠を集め、離婚や慰謝料請求など、希望する法的手続きを進めることが重要です。
感情的にならず、弁護士の助言やサポートを受けることで、適切な対処法を見つけることができるでしょう。
不倫相手に対する慰謝料請求でお悩みの方は、不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。