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交通事故後に自律神経失調症の症状、後遺障害認定される?

作成日:
リーガライフラボ

Tさんは、自動車運転中の追突事故で首を捻挫し、通院治療を余儀なくされました。約1ヶ月の通院で首の痛みは取れたものの、その後も身体のだるさや倦怠感が長く続くような気がしています。このような症状は交通事故後によく見られ、「自律神経失調症」と呼ばれます。
自律神経失調症が後遺障害として認定されると、事故の加害者に対して後遺障害慰謝料などを請求できるようになります。
この記事では、

  • 自律神経失調症の症状と原因
  • 自律神経失調症と後遺障害認定
  • 後遺障害認定を受けるためのポイント

について、弁護士が解説します。

交通事故後の自律神経失調症の症状は後遺症になる?

交通事故でケガを負った後に感じる、だるさや倦怠感といった自律神経失調症の症状は、長引いて後遺症として残ることがあります。
以下ではまず、自律神経失調症の症状や原因について説明します。

(1)自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称をいいます。
「交感神経」「副交感神経」という耳慣れない言葉が出てきましたが、

  • 交感神経:主に活動中に働くもの
  • 副交感神経:主に眠っている時や休息時に働くもの

であり、これらが入れ替わることにより身体のホルモンバランスが保たれています。
自律神経失調症は、交感神経のほうが活発になりすぎることで血管やリンパ腺、内臓などのコントロールがうまく効かなくなり、心身にさまざま不調を生じさせるものです。
自律神経失調症の具体的な症状としては、

【身体的なもの】

  • 疲労感
  • 倦怠感
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 動悸
  • 息切れ
  • 不眠

【精神的なもの】

  • イライラする
  • 不安感
  • 気分の落ち込み
  • 情緒が安定しない

など、多岐に渡ります。

(2)交通事故後の自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因としては精神的なストレスが挙げられますが、むち打ち症などの身体的な外傷によって引き起こされることもあります。
具体的には、交通事故で頸椎(=首の骨)に強い衝撃を受け、交感神経に異常を来たすことによって自律神経失調症が生じるケースです。
これをバレー・リュー症候群といい、受傷後2~4週間ほど経過してから疲労感・倦怠感などが現れ、3ヶ月~半年ほど経過しても症状が治まらないことから判明することがあります。

認定が難しい交通事故が原因の自律神経失調症の後遺障害

交通事故のケガにより、これ以上治療しても改善も悪化もしない状態(これを、「症状固定」といいます)となって残る症状を後遺症といいます。
この後遺症について、所定の機関(損害賠償料率算出機構など)により「後遺障害」の等級認定を受けると、加害者に対し、後遺症害慰謝料や逸失利益(=障害により得られなくなった将来の収入)を請求できるようになります。
後遺障害は、症状の部位と程度・深刻度によって、1~14級(および、要介護の1級・2級)の等級に分類されます。
1級の症状が最も重く、症状が軽くなるに従って2級、3級……と等級が下がっていきます。

参考:後遺障害等級表|国土交通省

交通事故により、自律神経失調症(またはバレー・リュー症候群)の後遺症が残った場合は、

  • 12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」

または

  • 14級9号「局部に神経症状を残すもの」

に認定される可能性があります。

もっとも、自律神経失調症が、常に後遺障害として認定されるとは限りません。
むしろ、自律神経失調症は疲労や倦怠感といった自覚症状が中心となるため、後遺障害と認定されるのが難しい部類に入ります。
以下では、自律神経失調症が後遺障害認定されるための要件について説明します。

(1)後遺障害12級に認定されるために必要なこと

後遺障害の等級認定を受けるためには、どの等級かに関わらず

  • 交通事故と後遺症の間に因果関係があること
  • 医師により、症状固定(=これ以上治療しても改善も悪化もしないこと)の診断を受けること
  • 医師により後遺障害診断書を作成してもらうこと

の3つが前提となります。
その上で、後遺障害12級13号の認定を受けるためには、同号のいう「局部に頑固な神経症状を残すもの」に該当する必要があります。
自律神経失調症で12級13号の認定を受けるためには、自覚症状の他にレントゲンやMRI検査などによる画像診断(=他覚症状)が必須となります。したがって、必ずこれらの精密検査を受けるようにしましょう。
また、交通事故と後遺症との間の因果関係を証明するため、事故直後から通院し、定期的に撮影するのがポイントです。

(2)後遺障害14級に認定されるために必要なこと

後遺障害14級9号は、等級表によると「局部に神経症状を残すもの」とされます。
レントゲンやMRI検査などの精密検査で異常が見られなくても、自律神経失調症について医学的な説明ができれば、14級9号に認定されることがあります。
医学的な説明できるというのは、事故後、症状が一貫していることなどを指します。
この意味からも、事故後すぐに受診し、医師に対して症状を詳しく説明しておくことが重要です。

(3)認定されない

自律神経失調症の症状が自覚症状によるだけで、MRI検査やCT検査などの精密検査で異常が見られず、また医学的な説明もできない場合、残念ながらいずれの後遺障害等級にも非該当ということになります。
また、治療期間が短かかったり(6ヶ月未満)、通院を長期間(4週間以上)中断している場合にも非該当となることがあります。

自律神経失調症の後遺障害等級認定のポイント

自律神経失調症で後遺障害の等級認定を受けるのは容易なことではありません。担当医が作成する後遺障害診断書に、等級認定を受けるために十分な記載をしてもらうことが重要です。
弁護士に依頼すれば、後遺障害診断書を書いてもらう際に、等級認定に有利なポイントについて弁護士からアドバイスを受けることができます。
また、症状固定前に弁護士と医師とが連携することで、等級認定に必要な検査や治療を受けることができ、後遺障害等級の申請に必要な資料を的確に収集できます。
つまり、弁護士に依頼することにより、後遺障害認定がなされる可能性が高まるのです。

交通事故が原因の自律神経失調症の慰謝料はどうなる?

自律神経失調症が後遺障害として認定されると、加害者に対し、後遺障害慰謝料を請求することができるようになります。
では、後遺障害慰謝料の相場はどのくらいかというと、慰謝料額を決める基準には

  • 自賠責の基準
  • 任意保険の基準
  • 弁護士の基準(裁判所の基準ともいいます)

の3つがあります。
自賠責の基準は、車両を運転する人が加入を義務付けられている「自賠責保険」で採用されている基準です。
任意保険の基準は、各保険会社が独自に設定している非公開の算定基準です。
弁護士の基準は、過去の交通事故裁判における支払い判決に基づいて作成された基準です。『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準』(通称「赤い本」)や、『交通事故損害額算定基準』(通称「青本」)などに記載されています。
どの基準を用いるかによって慰謝料の額(目安)が変わります。
3つの基準を金額の大きい順に並べると、一般に、

弁護士の基準>任意保険の基準>自賠責の基準

となります。
後遺障害12級または14級が認定された場合の後遺障害慰謝料(目安)を、自賠責の基準と弁護士の基準で比べてみると、下の表のようになります。

後遺障害12級後遺障害14級
自賠責の基準94万円32万円
弁護士の基準290万円110万円

(2020年4月1日以降に起きた事故の場合)

12級・14級いずれの場合にも、弁護士の基準のほうが自賠責の基準よりも3倍以上の金額になることがお分かりでしょう。
被害者が、自分自身(または加入している保険会社の示談代行サービス)で示談交渉を行うと、加害者側の保険会社は、自賠責の基準や任意保険の基準を用いた低い金額を提示し、話をまとめようとしてきます。
被害者が自ら弁護士の基準で加害者側の保険会社と交渉することもできますが、保険会社はそもそも被害者本人からの増額交渉に聞く耳を持たないケースも多いです。
これに対し、弁護士が被害者の代理人として交渉する場合、交渉が決裂すれば訴訟に移行することが想定されるため、示談の段階から金額の増額に応じてくるケースが少なくありません。
つまり、示談交渉を弁護士に依頼すると、後遺症慰謝料を含む賠償金の増額が期待できるのです。
なお、弁護士に交通事故の解決を依頼すると、次のようなメリットも得られます。

  • 法的な知識不足によって不利益を被る心配がない
  • 面倒な示談交渉や各種手続きなどの負担から解放され、治療に集中できる
  • 症状に応じた適正な後遺障害の等級認定を受けやすくなる

【まとめ】交通事故による自律神経失調症にお悩みの方は弁護士にご相談ください

交通事故が原因の自律神経失調症は、後遺障害認定を受けるのが難しい後遺症といえます。
後遺障害が認定されるかどうかは、後遺障害慰謝料や逸失利益を請求できるかどうかに関わるため、非常に重要です。
交通事故被害による自律神経失調症でお悩みの方は、アディーレ法律事務所にご相談ください。

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