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自転車が当事者となる出会い頭の事故の過失割合をケース別に解説

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Dさん(仮名)は自転車を運転中、信号機のない交差点を直進しようとしたところ、左方向から直進して来た自動車と出合い頭に接触して転倒し、右肩を骨折する大ケガを負ってしまいました。
相手方の保険会社の担当者の言い分では、こちらと相手側の過失割合は5:5が妥当とのことでした。

実は、自転車よりも自動車の方が基本的な過失割合が高いことが多いです。
それにもかかわらず、保険会社は支払う保険金額を低くおさえるため、この仮名Dさんの事例のように、こちら側に不利な過失割合を提示してくることがあります。

そのため、過失割合について正しい知識を持っておくことが必要です。

この記事では、

  • 出会い頭の事故とは
  • 出会い頭の自転車事故で過失割合が重要になる理由
  • 自転車と四輪車の事故の過失割合
  • 自転車どうしの出会い頭の事故の過失割合
  • 過失割合に納得できない場合の対処法

について、弁護士が解説します。

出会い頭の事故とはどういった事故か

まず、前提知識として、出会い頭の事故の特徴や発生状況について解説します。

(1)出会い頭の事故とは

出会い頭の事故とは、異なる方向から進入する車両どうしが交差する際に衝突する事故をいいます。

特に、市街地のような見通しの悪い場所にある、信号機が設置されていない交差点で発生しやすいと言えますが、もちろん見通しのよい道路でも起こりえます。

【出会い頭の事故】

(2)出会い頭の事故の発生状況

内閣府が取りまとめている令和2年度交通安全白書によると、2019年の1年間において、出会い頭の事故は9万6104件(全体の25.2%)発生しています。

引用:令和元年中の道路交通事故の状況|内閣府

これは、最も多い事故類型である追突事故(12万6062件。全体の33.1%)に次いで多い数字です。

つまり、出会い頭の事故は、交通事故の中でも起こりやすい事故類型であると言えます。

出会い頭の自転車事故で過失割合が重要になる理由

過失割合とは、事故が発生したことについての各当事者の過失(不注意・ミス)の割合をいいます。過失割合が大きいほど責任が重くなります。

例えばある事故について、被害者の過失が2割・加害者の過失が8割の場合、過失割合は20:80となります。仮に、交通事故により被害者に生じた損害額が1000万円だった場合、1000万円のうち200万円は被害者自身が負担し、加害者は800万円を被害者に支払うことになります。

過失割合は、事故の状況に基づき当事者どうしの話し合いで決めることになりますが、当事者どうしの話し合いで決まらない場合、最終的には裁判所に判断してもらうことになります。

上の具体例で説明したように、過失割合は、被害者が受け取れる損害賠償額に大きく関わります。

したがって、被害に見合った賠償を受けるためには、事故状況を正しく反映した過失割合で相手方と合意することが大切です。

自転車と四輪車の出会い頭の事故の過失割合

では、自転車と四輪車の出会い頭の事故の過失割合について説明します。

(1)自転車は四輪車よりも弱者

交通事故の過失割合を決める際の基本的な考え方として、「立場が弱いほうの当事者を保護する」というものがあります。
道路においては、最も立場が弱いのが歩行者で、自転車、バイク、自動車の順に立場が強くなっていきます。

自転車と四輪車の事故では、自転車のほうが弱者です。

そのため、基本的に自転車よりも自動車の過失割合が大きくなります。

(2)ケース別に見る基本過失割合

では、自転車と四輪車の出会い頭の事故につき、以下で具体的なケース別の過失割合を見ていきましょう。

なお、以下に紹介するのはあくまでも基本の過失割合であり、実際は事故状況によって過失割合が修正されることがあります。

例えば、夜に無灯火で走っていたり、減速しなかったり、スマートフォンをいじっていて前方不注意で走っていたりと交通ルールを守らなかった側には、過失割合が加算されることになります(後述)。

(2-1)信号機のある交差点での事故

信号機のある交差点での自動車と四輪車の出会い頭事故の場合は、交差点進入直前における双方の信号機の色によって過失割合が変わります。

【自転車と四輪車の過失割合(%)】

信号機の色自転車四輪車
自転車:青・四輪車:赤0100
自転車:赤・四輪車:青8020
自転車:黄・四輪車:赤1090
自転車:赤・四輪車:黄6040
双方とも赤3070

(2-2)信号機のない交差点での事故

信号機のない交差での事故の場合は、双方の道路の幅や、一時停止規制があったかどうかなどにより過失割合が変わります。

【自転車と四輪車の過失割合(%)】

道路の状況自転車四輪車
双方が同じ幅の道2080
自転車のほうが明らかに広い道1090
四輪車のほうが明らかに広い道3070
四輪車に一時停止規制あり1090
自転車に一時停止規制あり4060
自転車のほうが優先道路1090
四輪車のほうが優先道路5050
四輪車の一方通行違反1090
自転車の一方通行違反5050

自転車どうしの出会い頭の事故の過失割合

次に、自転車どうしの出会い頭の事故の過失割合について説明します。

(1)自転車どうしの事故ではお互いが対等

自転車どうしの事故では、双方の当事者が対等な立場となります。

お互いが道路交通法のルールを守り、道幅などの条件も互いに同じである状況で起きた自転車どうしの出会い頭の事故では、過失割合も5:5が基本となります。

ただし、一方が交通ルールを守っていなかった場合などは、そちら側の過失割合が大きくなります。

また、事故の相手が子どもや高齢者の場合は、こちら側の過失が大きくなります。

(2)ケース別に見る基本過失割合

では、自転車どうしの出会い頭の事故につき、以下で具体的なケース別の過失割合を見ていきましょう。

なお、自転車と四輪車の場合と同じく、以下に紹介するのはあくまでも基本の過失割合です。実際は事故状況によって過失割合が修正されることがあります。

(2-1)信号機のある交差点での事故

信号機のある交差点での事故の場合、交差点進入直前における双方の信号機の色によって過失割合が変わります。

【各当事者の過失割合(%)】

信号機の色AB
A:青・B:赤0100
A:黄・B:赤2080
双方とも赤5050

(2-2)信号機のない交差点での事故

信号機のない交差点での事故における過失割合は、次のとおりです。

【各当事者の過失割合(%)】

道路の状況AB
A:一時停止規制あり
B:一時停止規制なし
7030
双方が同じ幅の道
A:左方車
B:右方車
4555(※)

(※)同じ道幅の場合には、道路交通法36条1項1号により左側の自転車が優先されるため、右方車の過失割合が大きくなります。

(2-3)丁字路での事故

丁字路での事故における過失割合は、次のとおりです。

【各当事者の過失割合(%)】

道路の状況AB
A:一時停止規制あり
B:一時停止規制なし
2575
双方が同じ幅の道
A:直進車
B:左右折車
4060

基本過失割合を修正する要素

上記でご紹介した過失割合は、いずれも基本的な過失割合です。

個別の事故状況によって、上記の過失割合は修正されます。

そこで、最後に基本的過失割合が修正されるケースをご紹介します。

(1)被害者側の過失割合が加算されるケース

被害者側の基本的過失割合が加算されるケースとしては、次のようなものがあります。

【被害者の過失割合が加算される例(%)】

修正要素加算される割合備考
夜間(対四輪車)+5夜間は自動車が自転車を発見しづらいため
右側通行・左方から進入+5自動車から発見しづらいため
著しい過失あり+10酒気帯び運転、二人乗り、無灯火、片手運転、スマホながら運転など
重過失あり+10~15酒酔い運転など

(2)被害者側の過失割合が減算されるケース

被害者側の基本的過失割合が減算されるケースとしては、次のようなものがあります。

【被害者の過失割合が減算される例(%)】

修正要素減算される割合備考
児童・高齢者など-5~1013歳未満またはおおむね65歳以上の者
自転車横断帯・横断歩道の通行-5~10横断歩道などを通過するときは、自転車の運転者は慎重に運転すべきであるため
相手方に著しい過失あり-5~10酒気帯び運転、脇見運転などの著しい前方不注意、著しいハンドル・ブレーキ操作不適切、おおむね時速15km以上30km未満の速度違反(高速道路は除く)など
相手方に重過失あり-10~20酒酔い運転、居眠り運転、無免許運転、おおむね時速30km以上の速度違反(高速道路は除く)など

過失割合に納得できない場合は弁護士に相談を

過失割合は、通常は相手方が加入する保険会社と話し合いをして決めることになります。

もっとも、相手側の保険会社は、相手方に有利な過失割合を提示してくる傾向があります。

その際、過失割合の知識がないと、保険会社から提示された過失割合を変更するのはなかなか難しいのが現実です。

法律に詳しい弁護士に依頼した方が、納得のいく過失割合にできる可能性は高まるでしょう。

また、弁護士に依頼すれば、過失割合の決定だけでなく、相手側との損害賠償金の交渉を代行してくれるメリットもあります。

そこで、交通事故による過失割合や賠償金額の交渉は、弁護士に依頼することをおすすめします。

【まとめ】事故のケースによって、過失割合は異なる

この記事のまとめは次のとおりです。

  • 出会い頭の事故とは、異なる方向から進入する車両どうしが、交差するときに衝突する事故をいいます。
  • 過失割合は、受け取れる損害賠償額に大きく関わるためとても重要です。
  • 自転車と四輪車、自転車どうしの出会い頭の事故の過失割合は、事故のケースによって異なります。
  • 相手側の保険会社が提示してくる過失割合に納得いかない場合は、弁護士に交渉を依頼するのがおすすめです。

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