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「居眠り運転」はどうすれば防げる?5つの対策を紹介

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運転中、ウトウトしてしまい危険を感じた経験のある方は、少なくありません。
眠気は注意力を散漫にし、交通事故発生の原因になりますので、運転する上では大敵です。
この記事では、「居眠り運転」の防止法や、万が一居眠り運転で交通事故を起こしてしまった場合の対処法などを紹介します。

「居眠り運転」は交通事故に多い原因の1つ

「居眠り運転」とは、自動車を運転中に居眠りをすることです。
居眠りをしてしまうと、前方に注意してタイミングよくブレーキをかけて衝突を避けたり、危険を察知したりするのが遅くなりますので、交通事故を起こしやすくなります。
特に、自動車運送事業においては、運転時間が長い、十分な休みを取れない、過労気味であるなどの事情から、居眠り運転による重大な事故が発生し、居眠り運転防止が社会的な問題となっています。

道路交通法に直接的に居眠り運転を規制したものはなく、居眠り運転を要因とする交通事故は、「過労運転」(道路交通法66条)や「安全運転義務違反」(道路交通法70条)のいずれか(「漫然運転」など)に分類されていると考えられます。

過労運転とは、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で運転することをいいます。
漫然運転とは、その名のとおり、ぼんやりして注意散漫な状態で運転することをいいます。

警察庁「令和元年(2019)中の交通事故の発生状況」によると、過労運転による事故件数は438件で前年比マイナス60件、漫然運転の事故件数は3万475件で前年比マイナス4232件となっており、全体的な事故件数も減少しています。
しかしながら、漫然運転は事故原因としては4位と高くなっています。

また、警察庁「令和元年(2019)中の交通事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」によれば、死亡事故に限ってみると、漫然運転による死亡事故は456件で第1位となっています。

このように、居眠り運転を含む漫然運転は死亡事故になりかねない危険な行為ですので、ドライバーは細心の注意が必要です。
近年では、国や地域、業界団体による居眠り運転の防止に向けた活動や指導も行われていますので、漫然運転や過労運転による事故件数が減少傾向にあるのは、このような地道な活動の成果が表れたのかもしれません。

参考:令和2年における交通安全運動の推進方針(概要)│公益社団法人北海道交通安全推進委員会
参考:事故防止対策支援推進事業|国土交通省

居眠り運転で交通事故を起こしてしまったらどう行動すればよい?

居眠り運転をしたら、交通事故を起さなくても発見された時点で安全運転義務違反(漫然運転など)や過労運転として処分される可能性があります。
安全義務違反の場合は違反点数2点ですが、過労運転の場合は違反点数25点と高く、違反歴がなくても免許取り消しの行政処分を受けます。

また、居眠り運転で物損事故を起こした場合には、道路交通法上の刑事処分を受ける可能性があります。
安全運転義務違反による事故の場合には反則金9000円(普通車)で、実務上、反則金を支払えば刑事訴追されることはまずありません。事故の原因が過労運転とされた場合には、反則金はなく、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金です(道路交通法117条の2の2第7号。ただし、覚せい剤などの薬物の影響による過労運転は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金。同法117条の2第3号)。

参考:道路交通法|e-Gov法令検索

居眠り運転で人身事故を起こした場合には、刑事処分の内容は物損事故よりも重くなります。
自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律では、居眠り運転の原因(アルコール、薬物など)や程度、運転態様などにより、危険運転致死罪(1年以上20年以下の懲役、同法2条・刑法12条)、危険運転致傷罪(1ヶ月以上15年以下の懲役、同法2条・刑法12条)や過失運転致死傷罪(7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金、同法5条)などの罰則が定められています。

参考:自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律|e-Gov法令検索

居眠り運転は、事故の原因や運転の態様によっては非常に重い罰則を受ける可能性があります。
また、居眠り運転で交通事故を起こしてしまったときに適切な対応を取ることができないと、さらに他の違反行為をしたとして、罰則が重くなる可能性があります。次に事故後に取るべき行動について解説しますので、冷静に対応するようにしましょう。

(1)まず身の回りの安全を確認

事故を起こした場合には、直ちに車を停止させます。
可能であれば、後続車の事故を誘発しないように、路肩などに車を寄せて、ハザードランプを付けたままにしたり、三角表示板を置いたりするなど、後続車に事故の発生を知らせるとよいでしょう。
相手の車に人が乗っている場合には、事故の結果ケガを負っていないか、安全を確認するようにしましょう。
もちろん自分がケガを負っていないかどうかも確認しましょう。

事故を起こして気が動転していると思いますが、停車せずに逃げるのはやめましょう。
人がケガをしていればひき逃げとして、刑事処分の対象となる可能性があります(10年以下の懲役又は100万円以下の罰金、道路交通法117条2項、72条1項前段)。
車の故障などで済んだとしても当て逃げとして、刑事処分の対象となる可能性があります(1年以下の懲役または10万円以下の罰金、道路交通法117条の5第1号、72条1項前段)。

(2)すぐに救急や警察に連絡する

ケガ人がいる場合には、人命最優先ですので、まずは救急に連絡するようにしましょう。
事故直後だと、気が動転していて、本人がケガを把握していなかったり、痛みを感じにくかったりします。
したがって、医療従事者でない限り、安易にケガの軽傷重症を判断するのは危険です。
軽傷に見えても、実際のケガの程度は分かりませんから、救急に連絡して病院で診察を受けたほうがよいでしょう。
また、事故の軽重を問わず、事故に関連する車両の運転者(同乗者を含む)は、警察に連絡して、事故の状況について報告しなければなりません(警察官への報告義務、道路交通法72条1項後段)。
ケガ人がいない場合でも、警察への報告は必要ですので、直ちに連絡するようにしましょう。

警察官への報告義務を怠った場合には、3月以下の懲役又は5万円以下の罰金という刑事処分を受ける可能性があります(道路交通法119条1項10号)。

(3)保険会社に連絡

加入している自動車保険会社に対して、事故の発生や状況、事故原因などを伝え、保険を利用できるかどうかを確認します。

居眠り運転で交通事故を起さないための5つの対策

最近ではドライバーの眠気を検知するAIなどが開発され、技術的に居眠り運転を防止する方法も活用され始めています。
しかしながら、居眠り運転の原因は睡眠不足や過労などが多いことから、居眠り運転による交通事故を起こさないためには、生活習慣の改善や体調管理、業務量の調整が重要となります。

(1)十分な睡眠時間の確保

居眠り運転の大きな要因に「睡眠不足」「不規則な生活」が挙げられます。
厚生労働省の調査によると、睡眠5時間未満の運転者は、5時間以上の運転者に比べて、居眠りのヒヤリハット体験をした人が2.3倍に上っています。
十分な睡眠時間を確保するためにも、不規則な生活を正して睡眠時間を確保し、眠りを妨げている原因を考えるなど生活習慣の見直しをすることが大切です。

参考:トラック輸送の過労運転防止対策マニュアル|国土交通省

(2)過労の原因を取り除く

過労の兆候は、注意力散漫、疲労感の増大、眠気が三大症状と言われており、居眠り運転の原因となっています。
運転前に十分な休養がとれているか、6~7時間の連続した睡眠を確保できているかなど、運転の際には自分の体調に向き合い、運転可能かどうかをチェックするようにしましょう、

参考:トラック輸送の過労運転防止対策マニュアル|国土交通省

(3)長距離の運転では2時間に1度休息を取る

運転は単調な作業である側面もあります。特に高速道路の運転では、信号がなく歩行者もおりませんので、運転がさらに単調となります。
人間は、同じことを継続していると体や意識が慣れてしまい眠気を催すことがあります。
そこで、眠気を覚ますためにも長距離運転中は最低でも2時間に1回は休憩を取るようにするとよいでしょう。
また、休憩を取る際には、車外に出て外の空気を吸ったりするなど、危険のない範囲で気分転換ができるとよいですね。

参考:[Q]居眠り運転を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?|一般社団法人日本自動車連盟(JAF)

(4)カフェインの効果を上手く活用する

カフェインには覚醒作用があるので、眠くならないようにカフェインを摂取する方法もあります。
カフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶、栄養・健康ドリンクに多く含まれており、覚醒作用は3時間程度です。
ただし、カフェインの効果は人によって異なります。
眠さや疲れを感じた時には、カフェインに頼ることなく、安全な場所に車を停車して仮眠したり休んだりするようにしましょう。

(5)居眠り運転対策グッズを活用する

最近は、多様な居眠り運転防止グッズがありますので、自分に合ったものを探すのもいいかもしれません。
例えば、瞳の動きを感知して目を閉じる時間によって警告音を発する機器、瞳孔の変化から眠気を検知すると警告音を発する機器、耳にかけて頭の傾きに反応して警告音が鳴る機器などがあります。

【まとめ】居眠り運転による交通事故でお困りの方はアディーレ法律事務所へ

運転の際には、睡眠を十分にとるなど居眠り運転を起こさないための注意が必要です。
それでも居眠り運転で事故を起こしてしまった場合には、法律に従った適切な対応をとることが大切となります。
一方で、居眠り運転による交通事故の被害に遭ってしまった人は、ケガの治療を行い、損害を回復するために適切な賠償を受け取る必要があります。
アディーレ法律事務所には、交通事故を担当する専門部署があり、交通事故被害者の方から多数の相談をお受けして豊富な解決実績があります。
居眠り運転による交通事故に関してお悩みの方はお気軽にアディーレ法律事務所へご相談ください。

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