「配偶者に不倫されてしまって怒りが収まらない。不倫相手に慰謝料を請求したいけど、どうやったらいいの?」
そんなときは、弁護士が頼りになります。
今回は、次の内容について弁護士がご説明します。
- 不倫されたときに、弁護士に依頼するメリット・デメリット
- 弁護士に依頼してからの流れ
- 弁護士を選ぶ際のポイント
- 弁護士に相談する際に準備すべき4つのこと
法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。
【Xアカウント】
@ikeda_adire_law
離婚、浮気・不倫の慰謝料に関するご相談はアディーレへ!
費用倒れの不安を解消!「損はさせない保証」あり
ご相談・ご依頼は、安心の全国対応。国内65拠点以上(※1)
不倫トラブル時に弁護士に依頼するメリットとは?
不倫などの男女トラブルが発生したときに、「どう動くか」ということが大切です。適切な動きをするために「弁護士に相談する」という方法があります。
では、弁護士に依頼するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
弁護士に依頼するメリットを順番に紹介します。
(1)弁護士が相手側と適切に交渉してくれる
弁護士が自分の要求を最大限通すために相手と交渉してくれます。
当事者だけで話をすると、話し合いが感情的になって、かえって話がこじれることがよくあります。
その点、弁護士は交渉のプロです。
自分での交渉は難しくとも、弁護士に相手方との交渉を代わりに行ってもらうと、適切に交渉してもらえます。その結果、ケースによっては有利に交渉が進む可能性があります。
(1-1)不倫された場合、何を請求する?
不倫された場合に、相手に請求できるものには様々なものがあります。
例えば、配偶者に不倫(不貞行為)されてしまった場合を例にとってみましょう。
この場合、配偶者や配偶者の不倫相手に対し、慰謝料を請求することができます。また、場合によっては、離婚を配偶者に請求することも可能です。
他方で、配偶者と離婚をしたくない場合は、弁護士が代理人となって、不倫相手に対して配偶者への接触禁止を要求することもあります。法律や交渉のプロである弁護士が、最大限有利になるよう、これらの話を進めてくれます。
(1-2)相手が弁護士をつけてきた場合は、どうする?
慰謝料などを請求すると、相手が弁護士をつけてくることもあります。この場合の相手の弁護士の対応としては、様々なパターンが想定できますが、例えば、次のような主張をしてくる可能性があります。
- 慰謝料の支払いを拒否
- 慰謝料の減額請求
- 慰謝料の分割払いの請求
- (配偶者が慰謝料請求の相手の場合)自身が離婚したくないのに、配偶者側が離婚を請求してくる
相手方に弁護士がついたときに、不倫をされた方がご自身で交渉していると、知識や交渉力の差から、いつの間にか相手側のペースに巻き込まれてしまい、ご自身にとって交渉が不利に進んでしまうこともあります。
この点、弁護士に依頼すると、法的に相手の主張は正しいのか見極め、相手のペースにのまれずに、適切に対応してくれます。
(2)時間や精神的負担が軽減される
慰謝料や、離婚の交渉をご自身ですると、大変な時間と精神的負担がかかってきます。
例えば、夫と離婚したくない妻が、自身で不倫相手の女性に慰謝料を請求したところ、不倫相手から、次のようなことを言われてショックを受けてしまうこともあります。
「あなたの夫は、出会った当初から、あなたとは夫婦関係が冷め切っていた、離婚したいとずっと言っていた。
だから、あなたの夫とお付き合いしたとしても慰謝料を払う筋合いなんかない」
不倫トラブルの交渉には、ストレスがかかることも多いです。交渉も時間がかかることが多いです。不倫をした配偶者に対しても慰謝料や離婚を請求する場合には、さらに負担がのしかかります。
弁護士に交渉を依頼すれば、代わりに対応してくれるので、直接、不倫相手らに、不倫トラブルについて対応しなくても済みます。
仮に不倫相手らが、傷つくような言葉を投げかけてきたとしても、弁護士が不倫相手らの主張が法的に妥当かどうか、的確にアドバイスしてくれますので、一人で交渉に対応するよりも、悩みはずっと軽くなることでしょう。また、自身で交渉する場合に費やさなければならなかった時間を、仕事や家事・育児など他のことに回すこともできます。
(3)相手の連絡先が分からない場合に調査ができる
相手に慰謝料を請求したくても、相手の連絡先が分からないこともあります。
そんな時、弁護士であれば、弁護士にのみ許された「弁護士会照会制度」を活用することで、相手の連絡先や住所を調べることができますので、相手の連絡先が把握することができる可能性があります。相手の連絡先が分からない場合には、一度弁護士にご相談することをお勧めします。
「弁護士会照会制度」について詳しくはこちらの記事もご参照ください。
不倫トラブル時に弁護士に依頼するデメリットとは?
他方で、不倫トラブル時に弁護士に依頼すると、弁護士費用がかかるというデメリットがあります。
もちろん、弁護士に依頼することで、自分ひとりで交渉した場合よりも多くの慰謝料を獲得でき、結果として、弁護士費用を超える利益を得ることができるケースもあります。しかし、慰謝料の金額によっては、弁護士への費用を支払うことで、得にならない場合もあります。
そのため、獲得できた慰謝料が弁護士費用よりも低い場合に、弁護士費用がディスカウントされるような費用体系をとっている弁護士事務所を選ぶと損をしにくくなります。弁護士費用については、弁護士に相談するときにきちんと確認しておきましょう。
不倫トラブル時に弁護士へ相談・依頼して解決するまでの流れ
弁護士に相談・依頼して解決するまでの一般的な流れは次のとおりです。
【予約】
法律事務所に、不倫トラブルについて相談の予約をします。
↓
【相談】
弁護士と、不倫トラブルについて相談します。
不倫トラブルの内容や、相手に請求したいことなどを話すことになります。
すでに証拠をお持ちの場合には、このときに弁護士に見せると相談がスムーズになります。
↓
【依頼】
弁護士から、事件の見通しや、契約内容(例:弁護士費用)などについて話を聞いた上で、弁護士に依頼するかどうか決めます。
不安なことや、他に弁護士に希望することがあれば、依頼する前にきちんと話をしておきましょう。
↓
【調査・証拠収集】
弁護士は、依頼を受けた後、不倫トラブルの解決に必要な事実関係の調査や証拠収集などを行います。
この際、依頼した方から、弁護士が事実関係を追加で聴取したり、証拠収集にあたって依頼者ご本人の協力が必要となったりすることがあります。
また、これらの調査や証拠収集によって、当初の事件の見込みと異なってくることがあります(交渉後にも同様のことが生じる場合があります)。
このような場合は、都度、弁護士から今後の事件の見通しについて再度きちんと話を聞き、その見込みを踏まえた上で、希望する解決の落としどころについて再度話を詰める必要があります。
↓
【交渉・裁判所での手続き】
弁護士が相手方と交渉します。
交渉においてどのような話し合いが行われたのか弁護士が依頼者に報告し、依頼者の意向の確認などをしていきます。
交渉がうまくまとまれば、和解書を交わし、基本的には事件は解決となります(ただし、その後和解の内容を相手が守らなかった場合には、その和解の内容を実現すべく、別途弁護士への相談・依頼が必要となることがあります)。
和解できないものの、裁判所での手続きが適切と判断される場合には、裁判所での手続きに移って解決を目指すことがあります。
不倫トラブルに強い弁護士を選ぶためのポイント3つ
では、どのような弁護士を選べばよいでしょうか。
不倫トラブルに強い弁護士を選ぶためのポイントを紹介いたします。
(1)不倫トラブルの実績が豊富である
不倫トラブルでは、これまでの経験やノウハウが有力な武器となる事も多いです。そのため、不倫トラブルの実績が豊富な弁護士を選ぶとよいでしょう。各法律事務所のWebサイトなどで不倫トラブルの実績数を確認できることがあります。
(2)相談したときに的確な回答をしてくれる
不倫トラブルに強い弁護士ならば、相談内容に的確に回答してくれます。
そのため、質問をした際にできることだけでなく、できないことも教えてくれ、今後の見通しについてきちんと話をしてくる弁護士を選ぶとよいでしょう。
(3)弁護士費用が明瞭である
弁護士に頼む上で心配なのが、いくら弁護士費用がかかるか、という点です。そのため、弁護士に依頼する前(契約する前)に、弁護士費用を明瞭にしてくれる弁護士を選ぶようにしましょう。
Webサイト上で、弁護士費用が、どのような場合にいくらかかるのか明瞭にしている法律事務所もありますので、事前にこれらをチェックしておくと、相談時の説明も理解しやすくなります。
不倫について弁護士に相談する前に準備しておきたい4つのこと
不倫トラブルを抱えているとき、希望とおりの解決に向かうために準備しておきたいことを紹介いたします。
(1)証拠の準備をする
弁護士との相談時に、不倫の証拠を見せると相談がスムーズに進みます。
例えば、配偶者と不倫相手とのやりとりのLINEの写真、ラブホテルの領収書などが証拠になります。証拠がすでに手元にある場合には、相談時に弁護士に見せることができるように、準備しておきましょう。
「どのような証拠が効果的かという点」について詳しくはこちらの記事もご参照ください。
(2)自分がどうしたいか決めておく
不倫をしている配偶者と離婚したいのか、不倫相手からだけ慰謝料をとりたいのか、配偶者からも慰謝料をとりたいのかなど、今の自分の方向性を決めておくと良いでしょう。もちろん、弁護士に相談してから方向性を決めるということも可能です。
その場合は、何がネックとなって方向性を決めることができないのか、自分の中で整理しておくとよいでしょう。
一般的には離婚をして慰謝料を請求する方が、離婚をせずに慰謝料を請求する場合に比較して金額は高額になりますが、離婚をした場合の養育費などトータルで考えると、離婚をしない方が金銭的なメリットがある場合もあります。いろんな可能性を弁護士に確認すると良いでしょう。
(3)質問内容を整理しておく
質問内容を整理しておくと、相談時間を有効に使えます。質問内容をメモなどにしておくとよいでしょう。また、メモにすることで自分の考えも整理することができます。
(4)時系列や登場人物を整理しておく
時系列や登場人物を整理したメモを持参しておくと、相談がスムーズに進みます。
【まとめ】不倫トラブルで弁護士に依頼するメリットは大きい
今回の記事をまとめると次のとおりとなります。
- 弁護士に依頼するメリット:
- 弁護士が相手側と適切に交渉してくれる
- 時間や精神的負担が軽減される
- 相手の連絡先が分からない場合にも調査できる可能性がある
- 弁護士に依頼するデメリット:
弁護士費用がかかる(ただし弁護士費用以上のメリットを得られることも) - 弁護士に選ぶポイント:
- 不倫トラブルの実績が豊富か
- 相談したときに的確な回答をしてくれるか
- 弁護士費用が明瞭か
不倫トラブルは、ご自身で対応していると、心身共に疲弊することも少なくありません。
ただでさえ、配偶者の浮気に傷ついているのに、不倫をした配偶者やその不倫相手の心ない対応にさらに傷つくこともあります。
時には、交渉が難航し、進展しない現状に腹立たしい思いをすることもあるでしょう。
不倫トラブルに巻き込まれてしまった場合には、一人で解決しようと思わず、不倫トラブルに強い弁護士に相談してみることをお勧めします。弁護士があなたに寄り添い、あなたの希望に沿った形で解決できるよう力を尽くします。
アディーレ法律事務所では、不倫の慰謝料請求につき、相談料、着手金をいただかず、原則として成果があった場合のみ報酬をいただくという成功報酬制です。
原則として、この報酬は獲得した賠償金等からのお支払いとなりますので、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要がありません。
また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません。
(以上につき、2024年8月時点)
不倫の慰謝料請求でお悩みの方は、不倫の慰謝料請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。