妻の浮気の兆候5選！スマホや身だしなみの変化は危険？対処法を解説

「最近、妻の様子がどこかおかしい」「もしかして、他の誰かと…？」

信じていた妻へのふとした疑念は、言葉にできないほどの不安となって心にのしかかります。
プライベートな問題だけに、友人や親族にも相談できず、たった一人で苦しい胸の内を抱え込んでしまっている方も決して少なくありません。

そこでコラムでは、奥様の浮気の兆候をご自身で確認できる「チェックリスト」や、万が一浮気が発覚した際に夫としてとるべき「具体的な行動」、そして「離婚か、関係修復（再構築）か」を冷静に決めるための判断基準について解説します。

一時の感情で動いてしまい、後になって悔やむことのないように。 まずは正しい知識をご自身の状況と照らし合わせながら、これからの最善の道筋を一緒に探っていきましょう。

妻の浮気の兆候を見抜く行動パターン【チェックリスト】

妻の浮気は、日常生活の中の「ちょっとした違和感」として現れることが多いものです。

特に、罪悪感や「バレたらどうしよう」という不安、あるいは浮気相手へのときめきといった心理状態が、普段とは違う行動を引き起こすことがあります。

ここでは、妻が浮気をしている際に見られがちなサインを分かりやすく解説します。

（1）スマホを肌身離さず持ち歩きロックを強化している

スマートフォンに対する警戒心が高まるのは、浮気のサインとして非常によく見られるものです。

＜例＞

• リビングに置きっぱなしだったスマホを、トイレや脱衣所にまで持ち込むようになった
• 以前は共有していたスマホ解除のパスコードを変えた
• LINEの通知を画面に表示させない設定にした　など

このような行動は何か隠したいことがあるのかもしれません。スマホはいまや個人のプライベートの塊です。スマホのガードが堅くなるのは「知られたくない秘密」を守ろうとする心の表れである可能性があります。

（2）外出理由が曖昧になり使途不明金が増えている

浮気相手とのデートや食事には、どうしてもお金や時間がかかります。そのため、家計のお金の動きや外出のペースに不自然な点が出てくることがあります。

＜例＞

• クレジットカードの明細に見慣れないお店の履歴があった
• 外出が増えているのに、具体的な店名や相手の名前を言いたがらない
• 使途不明の現金での引き出しが増えている

あなたに隠れて友だちと会ったりしているだけの可能性もありますが、浮気をしていなかった場合も注意が必要です。外出や使うお金が増えることは、新たな男性との出会いの機会も当然増えますので、浮気予備軍になる可能性もあります。

（3）夫への態度が急に冷淡になるか不自然に優しくなる

女性は口で嘘をつくのは上手ですが、態度まで隠すことはできないことがあります。

浮気相手に夢中になっている場合、無意識的に夫との会話を避けたり、目を合わせなくなったりと、態度がよそよそしくなることがあります。その一方で、夫を裏切っているという罪悪感を埋め合わせるために、急に好物を作ってくれたり、妙に優しく接してきたりするケースも珍しくありません。

このように情緒が不安定に見える態度は、妻の心が家庭の外に向いてしまっているサインかもしれません。

（4）特定の曜日や時間帯に連絡がとりにくくなる

浮気相手と会う時間を確保するために、特定の曜日や時間帯だけ「空白の時間」ができることがあります。これまではすぐに返信があったのに、決まった曜日の夜や休日の昼間だけ電話に出ず、LINEも既読にならない…そんな時は、もしかしたら誰かと会っている時間なのかもしれません。

「残業」や「習い事」を理由にしていても、その頻度が多かったり、帰宅後にその時間の出来事をあまり話そうとしなかったりする場合は、少し注意深く様子を見てみる必要があるかもしれません。

（5）下着の趣味が変わるなど身だしなみに変化がある

「女性として見られたい」という気持ちが高まる浮気などの恋愛において、外見の変化は女性の心を映す鏡のようなものです。特に、外から見られることのない下着が普段よりも華やかになった場合、それは「夫ではない誰か」に見せることを意識しているのかもしれません。

また、メイクの雰囲気が変わったり、今まで選ばなかったような服を着始めたりすることも、「綺麗でありたい」「相手の好みに合わせたい」という心理の表れである可能性があります。

妻が浮気に走る主な原因・きっかけとは

もしあなたの妻が本当に浮気していた場合、「まさかうちの妻に限って…」と信じていた分、裏切られた時のショックは計り知れないことでしょう。

妻が浮気をしてしまう原因やきっかけには、日々の夫婦生活の中で積み重なった満たされない思いや環境の変化が大きく関係している可能性があります。

（1）夫への不満や寂しさを紛らわすため

妻が浮気をしてしまう原因の1つとして、夫への不満や寂しさを紛らせたいという思いがある可能性があります。

家事や育児に追われる毎日の中で、夫からの「ありがとう」の一言がなかったり、話を聞いてもらえなかったりする状況が続くと、夫との心の距離を感じてしまうものです。

家庭内に自分の居場所がないと感じたとき、心の隙間を優しく埋めてくれる他の男性に、安らぎを求めてしまうのかもしれません。

（2）職場やSNSなどで新たな出会いがあったから

毎日顔を合わせる職場や、手軽につながれるSNSなども、浮気のきっかけになることがあります。長い時間を一緒に過ごす同僚や、共通の趣味で盛り上がれるSNS上の相手とは、心理的な距離が縮まり、親密な関係になりやすいといえるでしょう。

特にSNSは、日常の不満を吐き出す場所になりやすく、そこで「大変だね」と共感してくれた相手と、親密な関係に発展してしまうケースも増えているようです。

（3）夫とセックスレスだったから

夫婦間のスキンシップが減ってしまうことは、単なる体の問題にとどまらず、女性としての自信に関わるデリケートな問題です。

「夫から女性として求められていないのでは」という不安は、自己肯定感を下げてしまうこともあります。そんな時、自分を女性として扱い、情熱を向けてくれる相手に惹かれ、心と体の隙間を埋めようとする心理が働くこともあるのです。

（4）女性としてチヤホヤされたいから

「お母さん」や「妻」という役割だけでなく、一人の「女性」として大切に扱われたいという気持ちも、浮気の引き金になり得ます。

結婚生活が長くなると、どうしても家族としてのパートナーという意識が強くなりがちです。

一方で、浮気相手は自分を「女性」として扱い、甘い言葉やデートでときめきを与えてくれます。失われつつある女性としての自信を取り戻したくて、許されない関係にのめり込んでしまうケースもあるようです。

妻に浮気の兆候がある…｜その後とるべき夫の行動とは

これまで紹介したう女性の浮気の兆候にあなたの妻が当てはまる場合でも、感情的になってはいけません。

事態を複雑にしないためにも、まずは深呼吸をして、冷静に対応することが大切です。

（1）妻の浮気の有無を確かめる

妻に浮気の兆候が見られたら、妻への疑いを晴らすためにも、まずは気づかれない範囲で事実を確認してみることが大切です。

例えば、お財布の中に不自然なレシート（ホテルの領収書や、二人分の食事代など）が入っていないか、交通系ICカードに見慣れない場所への移動履歴がないか、スマホの通知設定が変わっていないかなどをチェックしてみましょう。

ただし、妻の承諾なくパソコンやスマホ、カバンを確認する行為はプライバシーの侵害に当たる可能性があるので注意が必要です。

（2）感情的な行動は避ける

妻に浮気の兆候が見られたからと言って、感情的な行動をとることは避けましょう。怒りに任せて妻を問い詰めたり、強い言葉で責めたりすることは、状況を複雑にしてしまう大きな原因になります。

例えば、大声で怒鳴ったり物に当たったりしてしまうと、逆に妻側から「モラルハラスメント（モラハラ）」や「DV」だと言われてしまうリスクもあります。

たとえ浮気をされたのが事実であっても、DVがあったとみなされれば、慰謝料や親権の話し合いで、あなたが不利な立場になってしまうかもしれません。

（3）もし浮気していた場合に備えて、今後の夫婦関係を考える

妻の浮気の事実確認と合わせて、「最終的にどうしたいか」も考えておきましょう。
なぜなら、最終的なゴール（離婚か再構築か）を決めておくことで、もし妻の浮気が事実だった場合にとるべき行動が変わってくるからです。

例えば、離婚を希望される場合は、裁判でも通用するような「言い逃れのできない証拠」はもちろん、親権や財産分与など、その後の生活を見据えた準備が必要になってきます。

一方で、もう一度やり直したいと望むのであれば、妻に浮気を認めてもらい浮気相手と二度と会わないことを約束させる書面の準備などがする必要があります。

一時の感情に流されず、お子さんの幸せやこれからの生活を冷静に見つめ、自分にとって何が一番良い選択なのかをシミュレーションしておくようにしましょう。

妻と離婚か再構築？離婚して後悔するケースとは

離婚は人生の大きな岐路です。一時の感情だけで決断してしまうと、後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあります。

妻と離婚すべきか迷っているあなたに向けて、離婚すべきケース・離婚して後悔する可能性のあるケースを紹介しましょう。

（1）妻と離婚すべきケース：反省がなく夫婦の信頼関係が破綻している

もし妻に全く反省の色が見られず、嘘を重ねて浮気相手との関係を続けているような場合は、離婚を選択するのも1つの道です。夫婦の信頼関係が破綻し、疑心暗鬼のまま生活を続けることは、あなた自身の心をすり減らし、あなたの心身に悪影響が出る可能性もあります。

また、妻が浮気に夢中になり、家庭を顧みず、家事や育児の放棄に近い状態にあるなど、お子さんに悪影響が及ぶ場合も、お子さんを守る環境を整えるために離婚の決断が必要なケースと言えるでしょう。

（2）妻と離婚して後悔する可能性のあるケース：準備不足で勢いで離婚してしまう

勢いで離婚してしまうと、離婚して後悔してしまう可能性があります。

例えば、親権や養育費、財産分与といった「離婚後の生活の基盤」となる取り決めをあやふやにしたまま、一時の感情や勢いで離婚届を提出してしまうと、後になって養育費や財産分与で揉めたり、大切なお子さんに会えなくなってしまったりするかもしれません。

特に男性の場合、ご家庭の状況によっては親権の獲得が難しいこともあり、離婚後にお子さんとの交流が途絶えてしまうことも少なくありません。

「早く離婚を成立させたい」というお気持ちもわかりますが、一度立ち止まってしっかりと準備を整えることをお勧めいたします。

妻と離婚するか迷っているあなたへ｜離婚するかどうかの判断基準

もし妻との離婚に迷いがあるなら、急いで答えを出そうとせず、まずは「ご家族の幸せ」「離婚後の生活」「妻が離婚によって失うもの」「妻への正直な気持ち」という4つの視点から、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

（1）ご家族の幸せ

たとえ妻の浮気が事実でも、母親としてお子さんに愛情を注ぎ、しっかりと役割を果たしている場合、離婚がお子さんにとってプラスになるとは言い切れないケースもあります。

（2）離婚後の生活

財産分与で資産が分かれたり、毎月の養育費の支払いが発生したりすることで、現在の生活水準が変わってしまう可能性もあります。離婚によってご自身の生活がどう変化するのか、事前にしっかりと見通しを立てておくことが大切です。

（3）妻が離婚によって失うもの

離婚するかどうかを迷われているときは、一度視点を変えて、「離婚によって妻が何を失うことになるのか」を想像してみるのも1つの手です。

例えば、夫であるあなたの収入という経済的な支えを失うだけでなく、慰謝料の支払いなどで、これまでの生活水準が大きく下がってしまうリスクがあります。

さらに深刻なのが、社会的な信用の低下です。「不倫で家庭を壊した」という事実が周囲に広まると、親族や友人、職場での評価が一変し、周囲から人が離れていく孤独を味わうことになるかもしれません。

「妻がこれほどのリスクを背負い、厳しい状況に置かれることになっても、それでも「仕方がない」と割り切れるかどうか。」あるいは、「『さすがにそこまでは望まない』と心が痛むのかどうか。」そのご自身の心の動きこそが、離婚に踏み切るべきかどうかを決める、大切な判断材料になるはずです。

（4）妻への正直な気持ち

裏切られた怒りを超えて「どうしても受け入れられない」という生理的な拒絶感が強い場合は、夫婦関係の修復が難しいといえるでしょう。

一方で、少しでも迷いがあるのなら、すぐに離婚届を提出するのではなく、まずは「別居」をして距離を置き、気持ちを落ち着ける時間（冷却期間）を持つのも一つの方法です。

一度冷静になってから判断することが、後悔のない選択につながるはずです。実際、妻の浮気が発覚しても夫婦関係の再構築を選んでいる夫もいます。しかし、それは決して『許した』わけではなく、子供のためや生活のために『耐える』選択をしたというケースもあるのです。

辛い気持ちを償ってほしい！慰謝料請求と慰謝料相場とは

深く傷ついた心を、お金だけで完全に癒やすことは難しいかもしれません。
それでも、あなたが受けた精神的な苦痛に対して、法律で認められた償いの形として「慰謝料請求」という方法があります。

「どのくらいの金額になるのか（相場）」や「どのような仕組みなのか」を正しく知ることは、気持ちに一つの区切りをつけ、心の整理をつけるための助けになるかもしれません。まずは、どのような場合に請求ができるのか確認していきましょう。

（1）妻の浮気の慰謝料請求をする条件とは

浮気を理由に慰謝料を請求するためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。ご自身の状況が当てはまるかどうか、まずは主な条件を確認してみましょう。

妻の浮気が事実だとしても、浮気が始まった時点で、夫婦の仲が悪く、夫婦関係がすでに破綻していた場合には、浮気を理由に慰謝料請求をすることはできません。

また、もし浮気相手が「（妻が）独身だ」と信じ込んでおり、既婚者だと知る機会もなかった（知らなかったことに落ち度がない）というケースでは、妻本人への請求は可能だと考えられますが、浮気相手に対しては慰謝料を請求できない可能性が高いといえるでしょう。

（2）妻の浮気の慰謝料相場とは

実は、浮気の慰謝料の金額について、法律で「必ずこの金額」と定められた明確な基準や計算式はありません。しかし、裁判上の相場があり、その相場を目安として慰謝料額が決められることが一般的です。

そもそも浮気の慰謝料とは、配偶者とその浮気相手の行為によってあなたが受けた「精神的な苦痛」に対して支払われる、償いのためのお金です。

そのため、浮気によってあなたが受けた心の傷が深く、精神的な苦痛が大きいと判断される事情（例：浮気の期間が長い、浮気発覚後も反省していないなど）があるほど、慰謝料の金額も高くなる傾向にあります。

（3）（離婚する場合）妻と浮気相手への慰謝料請求

妻と浮気相手の双方に対して慰謝料を請求できる可能性があります。

ただし、ここで知っておいていただきたいのは、二人からそれぞれ満額をもらって受取額が2倍になるような「二重取り」ができるわけではありません。

例えば、今回のケースで妥当とされる慰謝料の総額が「200万円」だったとしましょう。 この場合、もし浮気相手からすでに150万円を受け取っているなら、妻に請求できるのは「残りの50万円まで」というのが原則になります。

（4）（離婚しない場合）浮気相手への慰謝料請求

離婚は選択せず、夫婦関係の修復（再構築）を目指す場合には、浮気相手に対してのみ慰謝料を請求し、二度と接触しないよう「誓約書」を取り交わす方法が一般的です。

なぜなら、家計を共にしている奥様に慰謝料を請求しても、ご家庭の中でお金が移動するだけであり、経済的なメリットが薄れてしまうケースが多いからです。

（5）浮気相手に慰謝料請求｜知っておくべき「求償権」とは

離婚せずに浮気相手に慰謝料請求をする場合に注意していただきたいのが、「求償権（きゅうしょうけん）」という法律上のルールになります。

これは、浮気相手が慰謝料を支払った後、その金額の一部を「もう一人の当事者」である妻に請求し返すことができる権利のことです。

例えば、あなたが浮気相手から解決金として100万円を受け取ったとしましょう。しかし、後日、浮気相手から妻に対して「自分ばかり負担するのは不公平だ、半分の50万円を負担してくれ」と請求が来てしまう可能性があるのです。夫婦の財布が一緒の場合には、結果として夫婦の財産が減ってしまう可能性もあります。

もし、「後から妻にお金を請求されるリスク」を確実に避けたいのであれば、浮気相手に慰謝料を請求する際、あわせて「求償権（きゅうしょうけん）の放棄」を求めるのが有効です。

この約束をしっかりと取り交わしておけば、後になって浮気相手があなたの配偶者に対して「自分だけが払うのは不公平だ、分担金を払え」と請求してくることはできなくなります。

ただし、実際の交渉現場では、浮気相手から「求償権を放棄する代わりに、慰謝料の金額を少し減らしてほしい」といった条件が出されることもあります。「将来の安心を買うための調整」が必要になる場面があることも、頭の片隅に置いておきましょう。

【まとめ】妻に浮気の兆候があっても冷静に｜離婚・慰謝料請求は弁護士へ

妻に浮気のサインが見つかったとしても、どうか感情に任せて問い詰めたりせず、まずは一度深呼吸をして、冷静に事実を確かめることから始めてみてください。

その上で、これから「離婚」を選ぶのか、それとも「関係の修復（再構築）」を目指すのか。ご自身の素直なお気持ちはもちろん、これからの生活や、大切なお子さまへの影響なども踏まえて、後悔のない選択をしていくことが何より大切です。

もし、けじめとして離婚や慰謝料請求をお考えになるなら、確実な証拠を集めたり、複雑な法律のルールを理解したりといった準備も欠かせません。これらをすべてお一人で抱え込み、解決しようとするのは大変な心労を伴います。

浮気の問題は、決して一人で悩まず、弁護士にご相談ください。 アディーレの弁護士はあなたの傷ついた心に寄り添い、納得のいく解決へ向かえるよう全力でサポートいたします。

相談することで、解決への糸口が見つかるかもしれません。お困りの際は、まずはお気軽にお声がけください。