夫の不倫が発覚したとき、信頼していたパートナーへの怒りはもちろん、「もし離婚したら、子供との生活はどうなるの?」という将来への不安で、胸が押しつぶされそうになってしまうものです。
特にお子さんがいらっしゃる場合、これからの経済的な心配は尽きないことでしょう。
そこでこのコラムでは、お子さんがいる場合の不倫慰謝料の相場や増額される理由、さらに生活を支える大切な「養育費」についても詳しく解説します。
あなたとお子さんの未来を守るための知識を身につけ、新しい一歩を踏み出すためのヒントとしてお役立てください。
ここを押さえればOK!
特に幼い子供がいる場合や子供が複数人いる場合には、慰謝料が増額される可能性があるといえるでしょう。
慰謝料で損をしないためには、感情的に離婚を急ぐ前に、まずは「不倫の証拠」を確保しましょう。弁護士に依頼することで、直接相手を話すことなく、毅然と慰謝料を請求して交渉することができます。配偶者の不倫でお悩みの方は、アディーレへご相談ください。
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「慰謝料を請求できる不倫」ってどこから?
不倫が発覚し「許せない」という気持ちは痛いほど分かりますが、実は法律の世界では、すべての「浮気」や「不倫」に対して慰謝料請求が認められるわけではないのです。
法的に慰謝料を請求するためには、夫(妻)の行動が法律上の「不貞行為(ふていこうい)」というものに当てはまるかどうかが、とても重要な判断基準になります。この「不貞行為」とは、原則として「既婚者がパートナー以外の人と、自分の意思で肉体関係(性交渉)を持つこと」とされています。
ただし、もし明確な肉体関係までは確認できなかったとしても、例えば一緒にお風呂に入ったり、肌を触れ合わせるような濃厚なスキンシップ(性的に密接な関係)があった場合には、慰謝料請求が認められる可能性があります。

子供がいると不倫慰謝料は増額になりやすい|子供の人数や年齢で変わる?
夫婦の間に未成熟子(経済的・社会的にまだ自立していない子供)がいる場合、不倫の慰謝料は通常よりも高くなる傾向にあります。あくまで一般的な目安ではありますが、未成熟子がいいないケースと比べて慰謝料額が高くなる可能性があります。
なぜかというと、まだ手のかかる子供がいるにもかかわらず不倫をしたとなれば、妻(夫)としての精神的ショックはもちろん、母親(父親)としての不安も非常に大きいと判断されるからです。
特に幼い子供がいる場合や子供が複数人いる場合には、慰謝料が増額される可能性があるといえるでしょう。
| 子供の状況 | 慰謝料が増額される理由 |
|---|---|
| 子供が幼い(乳幼児) | 育児負担が重い時期の不倫は、悪質性が高いと判断されやすいため。 |
| 子供が複数人いる | 離婚や家庭不和による精神的・経済的影響範囲が広いため。 |
未成熟子は必ずしも「未成年」と同じ意味ではありません。成人していても、大学生で学費がかかる場合や、心身に障害があり自立が難しい場合なども「未成熟子」に当たる可能性があります。
| 東京地裁判決平成21年6月22日 |
| 「被告(不倫相手)が訴外A(夫)と不貞関係を継続し、同棲を続けていることもあって、…原告(妻)が訴外A(夫)と約10年間にわたる結婚生活を営み、2008年8月の当時で6歳と1歳の二人の子供をもうけていたことに鑑みると、突然に離婚を求められる事態になったことにより原告(妻)の受けた精神的苦痛は相当に大きいというべきである。」 ⇒約10年にわたる結婚生活や6歳と1歳の未成熟子がいたことなどを理由として、妻の受けた精神的ショックは大きいと判断し、不倫相手に対し200万円の慰謝料の支払いを命じる判決を下しました。 |
不倫の慰謝料の金額の相場・決め方とは?
「もし離婚することになったら、これからの生活費や子供の養育費はどうなるんだろう……」 相手の不倫が発覚したとき、精神的なショックとともに、現実的なお金の不安が押し寄せてくるのは当然のことです。
ここでは、不倫の慰謝料がどのくらいの金額になるのか(相場)、そしてそれがどのように決められるのかについて解説します。
(1)【相場】離婚する場合・しない場合でいくら違う?
まずは、一般的な「相場」についてお話しします。慰謝料の金額は、ご家庭ごとの事情によって大きく異なりますが、万が一裁判になった場合に認められる目安(相場)というものが存在します。
- 不倫が原因で別居や離婚をする場合:およそ100万円~300万円
- 別居や離婚をしない場合:およそ数十万~100万円
もっとも、これはあくまで目安にすぎません。実際のケースでは、個別の事情を汲み取って、この相場よりも高くなることもあれば、低くなることもあり得ます。
(2)不倫の慰謝料の金額の決め方とは?
次に、具体的な金額の決め方についてです。 裁判上の慰謝料の相場は、数十万円~300万円程度と非常に大きな幅があります。「そんなに幅がある中で、どうやって私の金額が決まるの?」と疑問に思われるかもしれません。
そもそも不倫の「慰謝料」とは、夫(妻)や不倫相手の行為によってあなたが受けた「精神的苦痛(心の痛み)」に対して支払われるお金のことです。心の痛みには明確な計算式や定価がありません。そのため、精神的なダメージがどの程度深いのかを、様々な事情(増額する理由や減額する理由があるか)を総合的に考慮して決めていくことになるのです。
例えば、婚姻期間が長い場合や不倫の期間が長い場合には、慰謝料額が高額になる可能性があります。
| 慰謝料の金額を左右する項目 | 理由 |
|---|---|
| 婚姻期間 | 被害者(不倫された方)の心情の配慮や離婚後の再スタートが困難になりやすいという理由から、婚姻期間が長いことは増額要素とされています。 |
| 不倫発覚前の婚姻生活の状況 | 不倫の発覚以前、家庭生活は円満だったか、崩壊寸前だったかという事実によって左右されます。もし、不倫が発覚する以前から家庭生活が崩壊寸前であった場合、慰謝料は減額される傾向にあります。 |
| 不倫相手の認識、意図 | たとえば、相手が既婚者と知りながら家庭を壊すつもりで不倫をしていた場合、行為が悪質であると判断され、増額される可能性があります。 |
| 不倫の期間、具体的内容、頻度 | 不倫の期間が10年以上など長期間にわたる場合は、慰謝料の増額要素とされています。 |
| 不倫の否認 | 不倫が認められる状況で不倫相手が否認を続けるケースです。そのような場合、被害者の心情を踏みにじったと判断され、増額となる場合があります。 |
| 不貞関係解消の約束反故 | 以前も不倫をしており、二度としないと約束を交わしていたにもかかわらず、再び不倫をした場合です。このような場合、悪質と判断されるため、慰謝料が増額となる場合があります。 |
| 夫(妻)と不倫相手の子どもの妊娠 | 夫(妻)と不倫相手との間に子どもができた場合、極めて大きなショックをもたらします。そのため、夫(妻)と不倫相手との間で妊娠が発覚したことは、増額要素とされています。 |
| 精神的苦痛 | うつ病になるなど、不倫によって大きな精神的損害が発生した場合、それを裏付ける証拠(診断書など)があると、増額となる場合があります。 |
| 不倫相手の反省、謝罪、社会的制裁 | 不倫相手が真摯に謝罪していたり、社会的制裁(退職など)を受けていたりする場合は、慰謝料が減額される場合があります。 |
慰謝料だけじゃない!子供がいる場合に請求すべき「養育費」とは
「慰謝料をもらっても、それだけで子供を育てていけるのかな……」
離婚も視野に入れている場合、一時的な慰謝料だけでなく、これから何年も続く子供との生活費のことが心配になりますよね。
実は、配偶者の不倫が原因で離婚に至る場合、あなたが受け取る「慰謝料」とは別に、子供のために請求できる大切なお金があります。それが「養育費」です。
(1)慰謝料と養育費の大きな違い
慰謝料は、パートナーの裏切りによって傷ついたあなたの心(精神的苦痛)に対して支払われるものです。一方で、養育費は子供との生活と未来を守るために支払われるお金です。
養育費は、原則として子供が社会的に自立するまで(一般的には成人になる18歳、または大学卒業までなど取り決めによる)毎月支払われます。
<養育費に含まれる費用(例)>
- 日々の食費や衣服代
- 住居費や光熱費
- 医療費
- 教育費(学費や塾代など) など
(2)養育費はいくら受け取れる?養育費の相場
「実際に毎月いくらもらえるの?」 この点は、子供との今後の生活設計を立てるうえで、一番気になるところではないでしょうか。
養育費の金額には、裁判所が活用している「養育費算定表(よういくひさんていひょう)」という早見表があり、実務ではこれが一つの大きな目安(相場)として使われています。
例えば、子供(0歳~14歳)1人がいて養育費をもらう側の年収が200万円・養育費を払う側の年収が400万円の場合には、月2~4万円が目安(相場)となるでしょう。

【Q&A】子供と不倫慰謝料に関するよくある質問
不倫トラブルの渦中にいるとき、子供のことで迷いや不安を感じるのは当然のことです。ここでは、子供がいらっしゃる方から、相談時によくいただく質問にお答えします。
(1)子供自身が「パパ(ママ)」や「不倫相手」に慰謝料を請求できる?
法律上、不倫はあくまで「夫婦間の問題」と捉えられるため、子供自身が不倫をした親や不倫相手に慰謝料を請求することは、原則として認められていません。
しかし、これは「子供の悲しみが無視される」という意味ではありません。子供自身が受けたショックや家庭環境の変化は、あなたが請求する慰謝料の増額要素(金額を上げる理由)として、しっかりと考慮されます。「子供の分も私が受け取って、子供のために使う」という形になると考えていただければと思います。
(2)親権を獲得するために気を付けるべきことは?
親権を獲得するためには「これまで通り、愛情を持ってお世話をしていること」が重要です。
もし離婚に際して親権を争うことになった場合、裁判所は「どちらが育てるのが子供の幸せか(子の福祉)」を基準に判断します。簡単に言うと「これまで主に誰が子供のお世話をしてきたか」そして「現在も安定してお世話ができているか」という実績が見られることになります。
子供のために「損をしない」離婚・慰謝料請求する方法とは
「もう夫(妻)の顔も見たくない」「一刻も早くこの生活から抜け出したい」
裏切りを知った直後は、怒りや悲しみで感情が爆発しそうになるのは当然です。しかし、早く楽になりたい一心で、条件をあいまいにしたまま離婚届に判を押してしまうのは非常に危険です。
離婚後の生活は、あなたとお子様の生活基盤そのものです。一時の感情で動いて後から後悔しないよう、「損をしない」ために押さえておくべきポイントをお伝えします。
(1)問い詰めるのはNG!まずは水面下で「証拠」を確保する
怒りに任せて「不倫してるでしょ!」と相手を問い詰めてはいけません。その瞬間に、相手はスマホの履歴を消し、言い逃れの準備を整えてしまう可能性があります。
もし決定的な証拠を消されてしまうと、本来であれば請求できるはずの適正な慰謝料が認められなくなってしまう可能性も否定できません。大切なお子様とのこれからの生活基盤を守るためにも、問い詰める前に確実な証拠(肉体関係があったと推測できる写真やLINE、音声など)を集めるようにしましょう。
「今確保している証拠で十分なのか」「どういう証拠があればいいのか」知りたいという方は、一度弁護士へご相談ください。
(2)「慰謝料」だけでなく「トータル」で考える
お金の話になると、つい「慰謝料の金額」だけに目が行きがちです。しかし、離婚に伴うお金はそれだけではありません。
- 財産分与:結婚してから夫婦で築いた貯金、家などは、半分ずつ分けるのが原則です。
- 年金分割:将来受け取る厚生年金の記録を分割する手続きです。
- 養育費:お子様が自立するまでの生活費です。
これらをトータルで計算し、取りこぼしのないように請求することが重要です。特に財産分与は、場合によっては慰謝料よりも大きな金額になることがあります。
(3)弁護士へ依頼する
相手との話し合いがストレスで、言いたいことの半分も言えずに終わってしまう……という方は非常に多いです。弁護士にご依頼いただければ、あなたの代理人として夫や不倫相手と交渉を行います。
- 精神的な負担の軽減: 直接相手と話す必要がなくなります。
- 適正な金額の獲得: 適正な金額の獲得が期待できます。
- 将来の安心: 抜け漏れのない合意書や公正証書の作成をサポートします。
まずは、弁護士へご相談ください。
【まとめ】夫婦間に未成熟子がいることは、不倫の慰謝料の増額理由になる可能性も
ご夫婦の間にまだ自立していないお子さん(未成熟子)がいらっしゃる場合、母親(父親)として受ける精神的ショックは大きいと判断され、不倫慰謝料が増額される傾向にあります。
しかし、これからの生活を守るためには、慰謝料だけでなく「養育費」や「財産分与」なども含め、受け取るべきお金をトータルで考え、取りこぼしなく請求することが何より重要です。
お子さんのためにも損をせず、最大限有利な条件での解決を目指すなら、ぜひ弁護士にご相談ください。
あなたが悩んでいる間にも、相手は証拠を消し、財産を隠しているかもしれません。「あの時、相談しておけばよかった」と後悔する前に、まずは現状をお聞かせください。アディーレの弁護士が、あなたとご家族の再出発を全力でサポートします。

































