あなたの法律のお悩み一発解決サイト
リーガライフラボ

離婚回避するための方法とは?実例や成功ポイントも解説

作成日:
リーガライフラボ

不満がないわけではないけれども、今後も変わらず続くと思っていた夫婦生活。
しかしながら、配偶者から「離婚したい」と言われて、突然のことで慌ててしまう方もいます。
配偶者が離婚したいからといって、自分が離婚に応じなければならないわけではありませんので、「離婚したくない」と思ったら毅然と離婚を拒否するようにしましょう。
そして、離婚を回避し、夫婦関係を修復するためにできることをするようにしましょう。
今回の記事では、離婚回避するための方法や、実例の紹介、離婚回避に成功したポイントについて解説します。

状況別にみる離婚の回避方法

配偶者が離婚を希望しても、自分に離婚する意思がなく、離婚届に署名押印して提出しなければ、離婚は成立しません。
したがって、基本的な離婚回避方法は、「離婚に応じないこと」となります。
ただし、離婚希望であることを告げられた状況によっては、対処法や夫婦関係修復の努力が必要になることがありますので、状況別に説明します。

(1)唐突に離婚を迫られた場合

唐突に離婚を迫られた場合、配偶者も一時的な感情で離婚したいと言っている可能性があります。
仕事やプライベートで精神的にひどく落ち込むことがあったり、夫婦喧嘩がエスカレートしてしまった結果であったりするようです。
突然「離婚」という言葉を聞くと、感情的になって慌ててしまいがちですが、できるだけ冷静に対応し、なぜ離婚したいのか相手の話に耳を傾けるようにします。
話を聞くうちに、希望は離婚することではなく、悩みを聞いてほしかったり、気になる点を治してほしかったりするだけだった、ということもあります。

一方で、配偶者が弁護士を通して離婚したい意思を伝えてきた場合には、悩みや不満を抱えて話したいだけというよりも、本気で夫婦関係を解消して離婚を望んでいる可能性が高くなります。
弁護士に依頼するのには、まず時間をとって相談したうえで、弁護士費用を支払う必要があります。このような手間や出費をして弁護士に依頼している以上、本気で離婚したいと思っていると考えるのが合理的です。
弁護士からは、突然、電話や手紙で連絡が来ることになるでしょう。「いつまでに返事が欲しい」「事務所か別の場所でお会いしたい」などと伝えられることもあります。
弁護士は、離婚を希望する配偶者の利益のために働くものであって、離婚するために話し合いたいと思っています。弁護士は交渉のプロですから、何の準備もせずに、慌てた状態で話し合うことはお勧めしません。
慌てて弁護士と連絡を取ったり、会ったりしてしまうと、離婚を回避したい自分にとって不利な言動をとってしまうこともあります。
弁護士が、いつまでに返事が欲しいと期限が指定されていたとしても、慌てる必要はありません。その日までに連絡をしなかったとしても、法律上の問題はありません。
配偶者が弁護士に依頼している以上、自分も法律の専門家である弁護士に相談してアドバイスを受けたり、交渉自体を弁護士に依頼することを検討すべきです。

(2)一方的に家を出て別居になった場合

配偶者が一方的に家を出て別居になった場合には、自宅に戻ってほしい意思を伝え、できる限り別居が長期化しないようにしましょう。
そもそも、夫婦には法律上同居義務があるため(民法752条)、正当な理由のない一方的な別居は同居義務違反となり、法律上の離婚原因となったり(民法770条1項3号)、「悪意の遺棄」として不法行為が成立する可能性があります。

そこで、すぐに同居が再開されないような場合には、自分が別居に同意していないこと、配偶者による一方的な別居であることの証拠が残るように、継続的に配偶者に対して同居を求めるメールなどを送るようにしましょう。

家庭裁判所に対して、同居を求める調停を申立てて、裁判所で調停員仲介の下で話し合う方法もあります。
しかしながら、突然家庭裁判所に調停を申立てると、別居した配偶者の態度を硬化させることにもなりかねませんので、まずは話し合いによる同居再開を目指した方がよいと考えられます。

(3)喧嘩が絶えず険悪な場合

些細なことで喧嘩が絶えず、夫婦関係が悪化し、険悪な雰囲気となってしまうことがあります。
お互いを嫌い始めてしまったら、早かれ遅かれ「離婚」ということになりかねません。
離婚を回避したければ、夫婦喧嘩の原因や、夫婦喧嘩が生じるパターンを冷静に振り返って検討し、夫婦喧嘩になりやすいシチュエーションや会話を避けるなどの工夫が必要になります。
また、相手方と話し合って、夫婦喧嘩はしない方がいいこと、しないためにどうすればいいかを一緒に考えるのも有効です。
夫婦であっても、他人ですから、配偶者と考えや価値観、生活習慣に違いがあることは当然ですので、お互いの違いを受け入れて譲歩しあえるとよいですね。

(4)抽象的な理由で何度も離婚を迫られる場合

時折、「自由になりたい」「1人になりたい」「もう異性として好きじゃない」などと、抽象的な理由で離婚を迫ってくる配偶者がいます。
「自由になりたいってどういうこと?家族はいらないの?」と質問しても、具体的な回答はなく、抽象的な回答が返ってくるばかり。
このような場合は、実は不倫相手がいて離婚したい等、離婚の別の理由が隠されているケースがあるので注意するようにしましょう。

毅然と離婚はしない旨を伝えて、離婚を回避します。
配偶者は、意図的に心を傷つけるような、離婚はこちらに責任があるような発言をして、離婚しようとするかもしれません。
しかし、自分が離婚に応じなければ、配偶者は基本的に離婚することはできませんので、「そんな抽象的な理由では納得できない」と何度でも伝えるようにします。

(5)合意の上で別居している場合

配偶者の一方的な別居ではなく、合意の上で別居をしている場合には、別居が長期化すると、夫婦関係はすでに破綻しているとして、最終的に裁判でも離婚が認められる可能性があります。
どの程度別居していれば夫婦関係が破綻していると認められるかについては、婚姻期間、別居期間の夫婦の関係等によって異なりますので、一概にいうことはできません。
しかしながら、単身赴任や介護、子どもの通学など、正当な理由なく不仲が原因で長期間別居しているときには、離婚を回避するために別居の解消を目指すとよいでしょう。
すぐに別居解消が無理であっても、夫婦間の連絡を取ったり、お互いに尋ねあったり、外で会ったり、子育ての相談をするなどして、別居はしているが夫婦関係は破綻していないという事情を一つ一つ積み重ねておくようにします。

(6)生活費が不払いになった場合

配偶者が離婚を希望して別居し、生活費を一切支払わなくなったり、減らされることがあります。
その結果生活ができなることを見越して、「離婚するならいくら支払う」といって離婚に応じさせようとするのです。
しかしながら、生活費は適切な手続きをとれば受け取ることができますので、離婚したくないのであれば、お金のためにすぐに離婚するという判断をすることはお勧めしません。

配偶者に適切な生活費(法的には、婚姻費用といいます。)を支払うように求めても応じない場合には、家庭裁判所に婚姻費用分担調停・審判を申立てて、婚姻費用の支払いを求めることができます。
婚姻費用の額は、夫婦の収入、子どもの数、年齢によって異なります。話し合いによって額を決めることもできますが、双方の意見が異なる場合には、裁判所が公表している婚姻費用算定表を参考に決定されることが多いです。

参考:平成30年度司法研究(養育費,婚姻費用の算定に関する実証的研究)の報告について|裁判所 – Courts in Japan

実務上、過去の未払いの婚姻費用については、遡って請求することはできないと考えられていますので、当事者同士での話し合いで支払いに合意できない場合には、速やかに調停を申立てるようにしましょう。

離婚回避の成功事例と失敗事例

離婚回避の成功事例と失敗事例を紹介しますので、参考にしてみてください。

(1)離婚回避の成功例(良い例)

まず、離婚回避できた成功例を紹介します。

(1-1)第三者を交えた冷静な話し合いで離婚回避できた

突然、妻が夫に対し、「ずっと我慢していたけどあなたの自分勝手で一方的な性格に耐えられなくなったから離婚したい」と告げ、子どもを連れて実家に帰ってしまった事例です。
夫は、妻に対して根気よく連絡し、戻ってきてほしい旨を伝えました。
夫は、妻の両親にも事情を伝えて、両親も交えて冷静に話し合いも行いました。
その結果、妻も「事情を話したらわかってくれるかもしれない」と心境が変化し、夫に対して本心を話し始めました。具体的に、不満に思っていることについて説明したのです。
夫は、今までの行いについて妻に対して謝罪し、改善を約束して、同居再開が実現しました。
夫が、離婚を希望せず、自分の態度を改めたことで、妻の気持ちも変わり、夫婦関係が修復したケースです。

関係修復できたポイントとしては、1.妻が出ていった後、すぐに離婚したくないこと、帰ってきてほしいことを伝えたこと、2.妻の両親という信頼できる第三者を交えて冷静に話し合いを行ったこと、3.妻の意見を聞いて自分の悪いところを素直に謝罪して改善する努力をしたことがあげられます。

(1-2)出て行けと言われても別居を避けて粘り強く関係修復の努力をした

家事育児の分担などの不満が原因で夫婦喧嘩が多くなり、夫が妻に対して「出ていけ、もう離婚だ」などと言うようになったケースです。
妻はショックを受けたものの、実際に家を出ていくことはしませんでした。
妻は、離婚は回避したかったため、夫婦喧嘩が生じる状況について冷静に分析して、夫婦喧嘩となる状況を作り出さないように工夫するようにしました。
不満に思っていた家事育児の負担割合についても、頭ごなしに夫を責めるような言い方をすることは止めて、夫の不満や気持ちも聞いたうえで話し合って分担するよう心掛けました。
また、離婚はしたくないこと、離婚したいと言われて精神的につらかったこと、自分が至らなかった点は努力をして改善するから一度夫婦としてやり直したいという気持ちを、素直に夫に伝えました。
妻の一方的な物言いや、責められるような会話が減り、妻の態度が対話を前提とする穏やかなものに変わったことで、夫の態度も変わりました。
喧嘩も減り、夫は自主的に家事育児を分担するようになり、夫が離婚したいということもなくなりました。

妻が、感情的にならず冷静に対応し、離婚を回避するために自分の言動を見直して努力したことで夫婦関係が修復したケースです。
関係修復できたポイントとして、1.妻が別居しなかったこと、2.喧嘩になる状況を冷静に分析して喧嘩にならないよう工夫をしたこと、3.夫婦関係を修復したい思いを素直に伝えて話し合ったことがあげられます。

(2)離婚回避の悪い例(失敗例)

次に、離婚回避に失敗した悪い例を紹介します。

(2-1)別居状態を放置したことで離婚回避に失敗

夫婦喧嘩が絶えない状態が続き、夫が家を出ていったけれども、妻はその状態を長期間放置した事例です。
別居状態が5年程度続いたのち、突然夫が離婚調停を申立ててきました。
妻は、調停に出席して、離婚は望んでいないという意思を伝えたが、夫の意思は頑なで離婚希望は変わりませんでした。
妻は、調停を通じて夫の意見を聞くうちに、長期間別居しており、別居中も夫婦間で連絡を取り合ったり、相談しあったり、外で会ったりしたこともないためすでに夫婦の実態はなくなってしまったこと、夫婦間の愛情もなくなっていることに気づきました。
夫は裁判をしても離婚したいと言っていることから、最終的に夫婦関係を修復することは難しいと考えて、妻は調停での離婚に応じました。

離婚回避に失敗したポイントとしては、1.別居状態を放置し、夫婦関係修復の努力もしなかったことで夫婦関係が悪化し破綻したこと、2.婚姻期間や別居中の夫婦関係にもよるが別居期間が長期になると夫婦関係が破綻した方向に動くこと、3.長期別居の結果、夫は裁判してでも離婚したいと考えるまでに離婚意思が固まってしまったことがあげられます。

(2-2)離婚調停の対応を誤って離婚一直線になった

家庭内別居状態が続き、妻が同居のまま離婚調停を申立てた事例です。
夫は、事前の話し合いもなく、突然離婚調停を申立てたことに腹を立てました。
夫は、調停に出席し、感情的に妻の落ち度を調停委員に一方的に訴え、自分は悪くないのに離婚を希望するなど理不尽だ、などと訴えました。
人の意見や話を聞かず、自分を顧みずに配偶者を非難するだけの夫の態度を見た調停委員は、夫婦関係の修復は難しいのではないかという心証となり、夫に対して、離婚せざるを得ないのではないか、夫婦関係の修復は難しいと思うと助言しました。
夫は、本心は離婚したくなかったのですが、自省することができずに最終的に離婚に応じました。

失敗したポイントとしては、1.家庭内別居状態を放置したため、妻が離婚の決意をして離婚調停を申立てたこと、2.調停委員に向けて感情的に妻を非難したことで、調停員に遅滞して夫婦関係の修復は難しいという心証を与えたこと、3.離婚したくない気持ちを素直に伝えなかったことで修復のきっかけをつかめなかったことがあげられます。

離婚回避を成功させるためのポイント

離婚回避を成功させるには、次のようなポイントがあります。

(1)感情的にならない

配偶者が感情的になって離婚を希望しても、自分は冷静な対応を心がけます。
配偶者に不倫しているなどの問題がある場合でも、離婚を回避したいのであれば、一方的に責め立てるのではなく、相手の言い分にも耳を傾けるようにします。そして、夫婦関係修復の過程でも、感情的に繰り返し責めるようなことは控えます。
夫婦関係が悪化したことについて自分に問題がある場合には、それについてしっかりと謝罪し、問題を改善する約束をして、実際に改善の努力をしている姿勢を見せることが大切です。

(2)離婚以外の方法を提案する

相手が離婚したいといっても、冷静に「なぜ離婚したいのか」と具体的な理由を聞き出し、離婚以外の方法で問題を解決する方法を提案するようにします。
例えば、「自分の時間が欲しい」という場合には、一人で過ごす時間を作ったり、プライバシーを確保できる空間を準備したりします。
また、「ワンオペで結婚している意味がない、もっと協力してほしい」という場合には、具体的にどのような協力をしてほしいのかを話し合い、家事育児に積極的にかかわるようにします。

(3)焦らずに時間をかけて修復を目指す

夫婦関係は、様々な事情が重なり、時間をかけて悪化することが多いです。
したがって、悪化した夫婦関係の修復は、「これをすれば夫婦関係は修復できる」といったものではなく、時間がかかることがほとんどです。
まずは、失ったコミュニケーションやスキンシップの機会を増やしたり、積極的に家事育児や趣味に寄り添うなどして、ともに過ごす時間を増やすようにします。
初めのうちは、嫌がられたり、うまくいかなかったりするかもしれませんが、根気よく続けていれば、配偶者に対しても夫婦関係修復の努力をしていることが伝わり、関係修復につながるかもしれません。

(4)結婚生活を続けるメリットを示す

未成年の子どもがいる場合、離婚すると父と母どちらか1人が親権者になり、親権者とならない親は、基本的に子どもとは暮らさないことがほとんどです。
また、離婚すると別々に生活することになりますので、双方の家事の負担が増えたり、家計が苦しくなる可能性があります。
さらに、婚姻中に購入した住宅があれば、その処理をどうするかについても話し合わなければなりません。
このように、離婚の際に具体的に問題になる事柄について説明し、結婚生活を続けた方がメリットがあることを説明することで、離婚回避につながることがあります。

離婚回避するうえでの注意点

離婚回避するうえで、気を付けておきたい注意点を説明します。

(1)勝手に離婚届を提出されない対策をとる

離婚を希望する配偶者が、離婚したいあまり離婚届を偽造するおそれがあるような場合や、記入済みの離婚届を渡しているような場合には、速やかに役場に離婚届不受理申出書を提出するようにしましょう
この結果、配偶者が離婚届を提出したとしても、役場は離婚届を受理しませんので、勝手に離婚されてしまうことを防止することができます。

(2)離婚回避したい理由を冷静に判断する

自分が「離婚したくない」と思う、その理由をよく考えるようにしましょう。
離婚を拒否すれば、当面の離婚は回避することができますが、夫婦関係を修復するためにはそれでは不十分です。
「自分はなぜ離婚したくないのか」ということを配偶者に伝え、その気持ちが伝われば、夫婦関係修復につながります。
離婚を希望する理由を把握したうえで、それでも離婚したくない理由があることについて、しっかりと伝えて、話し合うようにしましょう。

(3)信用できる相手に相談して1人で思いつめない

離婚についてはプライバシーにかかわる問題であり、簡単に人に相談できる内容ではないため、一人で思い悩む方もいるかもしれません。
客観的な意見やアドバイスが夫婦関係修復に役立つこともありますので、信頼できる人物がいれば相談してみることも検討するとよいでしょう。

【まとめ】離婚回避の方法で悩んだら、弁護士へ相談を

夫婦間の問題は、当事者同士の話し合いで解決できればそれがベストです。
しかしながら、当事者同士での話し合いが困難な場合や、話し合いをしても解決できず調停や離婚訴訟となってしまった場合には、法律の専門家である弁護士の力を借りて、離婚回避できるように、しっかりと自分の意見を主張したり証拠を提出したりすることも必要になってきます。
離婚回避したいけれども、配偶者との話し合いがうまくいかない、調停や訴訟を提起されてしまった、というような場合には、一人で悩まずに一度弁護士に相談することをお勧めします。

浮気・不貞による慰謝料の
ご相談は何度でも無料

メールでお問い合わせ

ご来所不要お電話や、オンラインでの法律相談を実施しておりますご相談の際、ご来所いただく必要はありません!
お電話、もしくはテレビ電話などのオンライン環境を使って、ご自宅からご相談できます。
外出が困難な方・新型コロナウイルス感染への不安で外出を控えていらっしゃる方も、ご安心ください。
ご相談方法については、お気軽にお問い合わせください。
※オンライン相談をご希望の方は、カメラ付きのパソコンやスマートフォン、タブレットなどが必要です。

0120-783-184

朝9時〜夜10時・土日祝も受付中