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セックスレスの原因とは?離婚慰謝料を請求する条件と方法も解説

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※アディーレ法律事務所では様々な法律相談を承っておりますが、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます。予め、ご了承ください。

「セックスレスになる原因って、具体的にどんなものだろう?」
こういった話題は大っぴらに語られることが少ないため、このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。

実は、セックスレスの原因は、夫と妻で異なる傾向にあるようです。
そして、セックスレスは夫婦の関係に悪影響を及ぼしかねない重大事にもかかわらず、話題にのぼること自体珍しいかと思われます。

セックスレスが原因で夫婦関係が継続できないほど悪化した場合、セックスを拒否されている側から離婚や離婚慰謝料を請求できる可能性があります。

この記事を読んでわかること
  • 夫、妻で異なるセックスレスの原因
  • セックスレスで離婚慰謝料を請求できる条件
  • セックスレスで離婚、離婚慰謝料を請求する流れ
この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

夫婦がセックスレスになる原因とは?

配偶者とのセックスを拒否するようになる原因は、男女で異なる傾向にあるようです。
ここでは、男女で異なるセックスレスの原因について解説します。

(1)夫がセックスを拒否する理由

夫がセックスを拒否するようになる原因はさまざまですが、主に次のようなことが考えられます。

・妻を女性として見られなくなった
長く一緒に生活していると、「男と女」からしだいに「家族」になってしまうことがあります。
特に子どもができると、お互いを「パパ」や「ママ」と呼び合っている夫婦は少なくありません。
そうなると、「大切な家族という認識はあるけれど、今さらそんな気分にはなれない」と感じてしまう夫もいるようです。

・EDになったことを打ち明けられない
中高年の男性だけでなく、最近は30代など比較的若い世代のEDも増えているようです。
男性にとって、EDになってしまうことは、自分の男性としてのプライドが深く傷つけられてしまうことも多く、妻にもなかなか打ち明けられないケースがあります。
妻にEDであることを知られないために、セックスを拒否するようになるのです。

・立ち会い出産でショックを受けた
妻の出産に立ち会ったことで、セックスに消極的になってしまうケースもあります。
陣痛でもがき苦しんでいる妻の産道から、胎児が出てくる場面を目の当たりにして強いショックを受けてしまい、妻に性欲を感じなくなることがあるようです。
特に男性は、普段から血を見慣れていないため、出産にショックを受ける度合いが強いのかもしれません。

・子作りへのプレッシャーがある
早く子どもが欲しいと思っている妻からの催促に、プレッシャーを感じてしまう男性もいるようです。
例えば、妊娠しやすい特定の日に毎回セックスを強要されるようになると、うんざりしてしまうことは想像に難くありません。

・仕事で疲労困憊している
とても仕事が忙しく、長時間労働で過労気味の場合、とてもセックスをする気にはなれないでしょう。
睡眠不足が続いていて、「帰宅したら一刻も早く眠りたい」「そんな元気はない」と思っているため、セックスを拒否することが続いているのかもしれません。

(2)妻がセックスを拒否する理由


妻がセックスを拒否する原因は、子どもに関係することが多いようです。
子育てで時間に余裕がなく、疲れていたり睡眠不足であったりすれば、とてもそんな気分にはなれないでしょう。
むしろ、自分は子育てに協力せず、セックスだけを求めてくる夫であれば怒りすら感じるかもしれません。
また、日本は幼い子どもと一緒に寝ることが多く、子どもが気になってしまうなど、そもそもセックスできる環境にないことも多いです。
他にも、産後は女性ホルモンが減少しやすいため、性欲が減退しやすいといった原因も考えられます。

子どもと無関係の原因としては、性交痛があるなど、もともとセックスが好きではなかったり、過去に夫からセックスを拒否された経験がトラウマになっていたりするというケースが考えられます。

夫婦がセックスレスになることのリスク


夫婦のあり方はそれぞれですから、セックスがなくても仲が良く、うまくいっている夫婦もいます。
しかし、夫と妻のどちらかがセックスレスに対して不満を持った場合には、問題になり得ます。
そこで、どちらかがセックスレスに不満を持つことで夫婦間に生じる悪影響について解説します。

(1)ストレスによる悪影響


当然ですが、セックスレスに不満を持つ側は、そのことに対してストレスを感じることになります。
寂しさや性欲を我慢することで、不倫に走ってしまう可能性も否定できません。
不倫ではなくとも、アルコールや買い物、ギャンブルなどでストレスを発散するようになり、それが夫婦関係に悪影響を与えてしまうことも考えられます。

(2)不倫する可能性が高くなる


先ほども少し触れたように、セックスレスがきっかけとなって不倫に走るリスクが高まります。不倫に走るのはセックスレスに不満がある側だけでなく、拒否する側が不倫に走るケースもあります
また、不倫相手にのめり込んでしまった結果、夫または妻への愛情が薄れ、セックスレスになるというように順序が逆のケースもあります。

(3)セックスレスが離婚原因になり得る


そもそも協議離婚(夫婦間の話し合いによる離婚)であれば、どんな理由であっても、双方の合意のみで離婚することができます。
しかし、どちらかが離婚を拒否する等、話し合いでの離婚ができないのであれば、最終的には裁判で離婚を認めてもらう必要があります。
裁判所が離婚を認めるには、「法定離婚事由」の存在が必要であり、セックスレスは、法定離婚事由のひとつである「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があります。

性的問題を理由とした離婚についてはこちらの記事もご覧ください。

性的不能を理由に離婚はできる?判例とともに解説!

セックスレスで離婚慰謝料を請求するには?

セックスレスを理由に離婚慰謝料を請求するための条件や、金額の相場、請求方法について
解説します。

(1)セックスレスで離婚慰謝料を請求できる条件

セックスを拒否されて精神的苦痛を被り、セックスレスが原因で離婚に至った場合には、離婚慰謝料を請求できる可能性があります。
もちろん、夫婦の間柄であっても、セックスは極めて個人的なものであり、夫婦の一方が望まない他方に対し、セックスを強要することはできないと考えるべきです。
しかし、健康上の理由など正当な理由がないにもかかわらずセックスを拒否され、かつ1年以上セックスレスが続いている場合には、慰謝料請求が認められやすい傾向にあります。
特に、セックスを拒否している側が不倫をしていたり、風俗店を利用したりしているなど、性行為に積極的な姿勢があるにもかかわらず、配偶者とのセックスには応じないのであれば、その傾向が強まるでしょう。

なお、配偶者が不倫している場合には、不倫による慰謝料請求が可能であり、配偶者だけでなくその不倫相手に対しても慰謝料を請求できるのが原則です。

セックスレスによる離婚や慰謝料請求についてはこちらの記事もご覧ください。

セックスレスで離婚&慰謝料請求できる?慰謝料を高額にするポイント

(2)セックスレスの離婚慰謝料の相場とは?

セックスレスによる離婚慰謝料が認められる場合、裁判上の相場は数十万~100万円になることが多いようです。
もっとも、結婚初夜から別居まで一度も性交渉がないなどの事情があり、150万円の慰謝料が認められた裁判例も存在します(岡山地裁津山支部判決平成3年3月29日)。
したがって、具体的な事情によっては、相場より高額な慰謝料が認められる可能性もあるでしょう。

一般的には次のような事情があると、セックスレスによる離婚慰謝料が高額になりやすいと考えられます。

・結婚してから一度もセックスをしていない
・セックスレスの期間が長い
・婚姻期間が長い
・(セックスを拒否している側の)配偶者が不倫している

(3)セックスレスによる離婚慰謝料請求には証拠が必要

セックスレスを客観的な証拠によって証明することは難しいのが通常です。
しかし、裁判で慰謝料請求が認められるためには、配偶者が正当な理由なくセックスを拒否したため、セックスレスの状態にあったという証拠が必要になるのが原則です。

例えば、次のようなものが証拠として有効であると考えられます。

・日記
いつセックスを拒否されたのか、またその際の配偶者の言動などが記載してあると良いです。
さらに、その際あなたがどんな気持ちになったのか、どれだけ悩んでいたのかについても書き留めておくことをおすすめします。
また、友人に送ったメールなども、証拠にできる可能性があります。

・メールやメッセージ
夫婦間でセックスレスについてメールなどのやり取りをした場合には、その内容を保存しておくようにしましょう。

・ボイスレコーダー
夫婦間でセックスレスについて話し合ったのであれば、その会話を録音しておくことで、証拠として利用できる可能性があります。

前述のとおり、セックスレスを客観的な証拠によって証明することは難しいと考えられるため、なるべく複数の証拠を組み合わせるようにすると良いでしょう。

また、証拠によって、セックスレス自体だけでなく、それが婚姻関係を継続できないと認められるほどの「重大な事由」にあたることを証明する必要があります。

(4)セックスレスによる離婚&慰謝料請求の手順

セックスレスにより、離婚や慰謝料を請求したいのであれば、次の2つの手段があります。

・協議離婚
・調停または裁判

(4-1)協議離婚を試みる

セックスレスを理由に離婚や慰謝料を請求するのであれば、まずは協議離婚の成立を目指すことになります。
離婚を切り出す際には、あなたがどのような気持ちなのかを素直に伝えるようにすると良いでしょう。
心を開いて話し合うことで状況が変わることもあるため、離婚を回避できる可能性もあります。

お互いが離婚することや慰謝料の支払いやその金額について合意できれば、その内容を離婚協議書などの書面に残すことをおすすめします。
慰謝料など、金銭の支払いについても記載する際は、書面は強制執行認諾文言を入れた公正証書として作成すると良いでしょう。
強制執行認諾文言のある公正証書があれば、約束した支払いについて将来的に未払いが生じた場合に、裁判手続きを経ずに相手の財産を差し押さえる手続きをすることが可能になるためです。

なお、協議離婚の際には慰謝料だけでなく、財産分与や子どもの親権、養育費についても話し合う必要があります。

(4-2)調停、裁判に移行する

離婚することについて合意できない場合や、離婚については合意できたものの、慰謝料の支払いやその金額についての合意がまとまらない場合には、家庭裁判所に離婚調停を申立てることになります。


離婚調停とは、調停委員が間に入って、離婚やその条件についての合意を目指す手続きです。
この離婚調停においても合意できず、調停が不成立となった場合には、離婚裁判を提起することになります。
(極めてまれなケースですが、調停が成立しなかった場合に、家庭裁判所が調停に代わる審判をくだすことにより離婚が成立する場合もあります。)

裁判所から和解をすすめられる場合もありますが、和解ができなければ判決が出されることになります。

裁判では、セックスレスが婚姻関係を継続できないと認められるほどの「重大な事由」にあたることを主張する必要があります。
そして、セックスレスに関する証拠の有無やその内容は、離婚裁判の判決に大きな影響を与えるでしょう。

セックスレスによる離婚、慰謝料獲得をより現実的なものにするには、弁護士に依頼するのがおすすめです。
協議離婚であっても、弁護士が介入することで冷静な話し合いが期待できるため、離婚と慰謝料請求についての合意が得られる可能性が高まります。
また、離婚協議書などを作成する際にも、弁護士のアドバイスがあると安心です。
そして、調停や裁判に移行した場合であっても、弁護士のサポートがあれば安心ですし、手続きもスムーズに進みやすいと考えられます。
財産分与、親権、養育費などセックスレスによる慰謝料以外の離婚条件についても同様です。

【まとめ】セックスレスの原因はさまざまであり、男女で異なることがある

今回の記事のまとめは次のとおりです。

  • 夫婦がセックスレスになる原因は、夫と妻のどちらにも生じ得るが、男女で異なる傾向がある
  • 夫婦がセックスレスになると、そのストレスによって夫婦関係に悪影響を与えたり、どちらかが不倫に走るきっかけになったりするリスクがある
  • セックスレスが原因で離婚に至ったのであれば、慰謝料を請求できる場合がある
  • 配偶者が離婚を拒否した場合、裁判で離婚が認められるためには、セックスレスが法定離婚事由のひとつである「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当すると判断される必要がある

セックスレスの問題は、極めて個人的なものであり、他人に相談しづらいことも多くいため、ひとりで抱え込んでしまう方も少なくありません。
離婚も検討しているということであれば、一度弁護士に相談してみることをおすすめします。

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(2023年7月時点)

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この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

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