お電話では土日祝日も休まず朝9時~夜10時まで(Webでは24時間対応)法律相談のご予約を受付けています。 万全な管理体制でプライバシーを厳守していますので、安心してお問い合わせください。
取り扱い分野 弁護士
に相談

【弁護士解説】アマギフ現金化は危険?アカウント停止・一括請求・詐欺被害のリスクと法的解決策

弁護士 谷崎 翔

監修弁護士:谷崎 翔

(アディーレ法律事務所)

特に力を入れている分野:債務整理

作成日:更新日:
リーガライフラボ

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

Amazonギフト券(アマギフ)を現金化する方法を探し、この記事にたどり着いたかもしれません。銀行振込や消費者金融の審査に比べ、手軽に資金を調達できる手段として、アマギフの現金化は広く知られています。
アマギフの現金化自体は、現行法において直ちに「違法行為」と断定されるケースは少ないものの、あなたが利用しようとしているその行為は、Amazonの利用規約に明確に違反しています。
さらに、以下の3つの大きなトラブルに発展し、最終的に取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

  1. Amazonアカウントの停止と残高無効
  2. クレジットカード会社からの利用停止と滞納による一括請求
  3. 悪質な現金化業者による詐欺被害

本記事では、アマギフ現金化の仕組み、手軽さの裏に潜むリスクを説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

ここを押さえればOK!

利用者がAmazonギフト券を現金化することは、違法行為ではありませんが、Amazonの利用規約には違反しています。アマギフ現金化は、クレジットカードのショッピング枠を現金化する手段として、買取サイトなどを通じて行われます。
この行為には、以下の3つのリスクが潜んでいます。

1.Amazon利用規約違反:アカウントの停止や、登録されていたアマギフ残高の無効に繋がる可能性があります。過去の裁判例でも、Amazonの規約に基づくアカウント停止の裁量が認められています。
2.クレジットカード会社規約違反:現金化目的の利用が発覚すると、カードの利用停止や、支払を滞納すると全額一括請求を受ける可能性があります。
3.悪質な業者による詐欺被害:優良業者を装った買取サイトによる、ギフト券番号の持ち逃げ(入金なし)や、不当な高額手数料の請求、個人情報の悪用などの被害に遭うリスクがあります。

借金の返済に困っている方は、アマギフ現金化に頼る前に、まずは債務整理(任意整理、個人再生、自己破産など)を検討することが重要です。
借金問題は一人で悩まず、一度アディーレ法律事務所にご相談ください。

アマギフ現金化の「仕組み」と弁護士が警鐘を鳴らす理由

Amazonギフト券(アマギフ)の現金化とは、購入したアマギフを第三者(主に専門の買取サイトや業者)に買い取ってもらい、現金に換える行為を指します。
この行為は、クレジットカードのショッピング枠を事実上現金化する手段として利用されています。

アマギフ現金化の業者(買取サイト)を通じた一般的な仕組み

アマギフ現金化の一般的な流れは、以下の通りです。

  1. 利用者がクレジットカード決済や携帯キャリア決済でAmazonギフト券を購入します。
  2. ギフト券番号を専門の買取サイトに申し込みます(Amazonギフト券の種類により必要な情報は異なる)。
  3. 買取サイトは、額面から所定の手数料(買取率) を差し引いた金額を利用者の銀行口座に振り込みます(80分程度での振込を謳う業者もあります )。

買取サイトは、迅速な振込時間や高買取率、24時間営業、年中無休などを謳い、現金化の手軽さをアピールしています。

アマギフ現金化に潜む3大リスク

アマギフを購入した利用者が、現金化することは法律上問題ありません。
しかし、アマギフ現金化を試みる方には次のようなリスクに直面します。

  1. Amazon利用規約違反によるアカウント停止と残高没収
  2. クレジットカード会社規約違反による代金全額の一括請求
  3. 悪質業者による現金化詐欺被害

次で、詳しく説明します。

(1)Amazon利用規約違反による「アカウント停止・アマギフ残高没収」

アマギフの現金化は、法律で禁止されるものではありませんが、Amazonが定める利用規約(Amazon ギフトカード細則)に明確に違反する行為です 。

法律で要求されている範囲を除き、ギフトカードに金額を補充すること、ギフトカードを再販売その他対価をもって譲渡すること、ギフトカードを未承認の商用目的(例えば、再販売または在庫調達)で使用すること、換金することまたは他のアカウントで使用すること、その他Amazonギフトカードに関する制限および禁止行為において禁止されている方法により使用することはできません。アマゾンサイトのアカウントに登録されたギフトカードの未使用残高は譲渡できません。

引用:アマゾンギフトカード細則|アマゾン
(https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=GNG9PXYZUMQT72QK)

Amazonの規約には、「ギフトカードを再販売その他対価をもって譲渡すること」「ギフトカードを未承認の商用目的(例えば、再販売または在庫調達)で使用すること」「換金すること」により使用することはできない、と明確に記載されています 。
これらの違反行為があった場合にアマゾンが取る次のような対応についても、規約に記載があります。

  • 返金を行わずにギフトカード(残高を含む)を無効とする
  • アカウントを終了又は停止する
  • アマゾンサイト上のサービス利用を終了又は停止する
  • アマゾンの注文をキャンセルする又は制限する

つまり、単にアマゾンのアカウントが使えなくなるだけでなく、アカウントに登録されていたギフト券残高やポイントなどの資産が、一切返金されずに無効となるおそれがあることを意味します。

また、アマゾンは大量の商品を扱い、配送が早いなどの大きなメリットがありますが、アカウントを失い利用できなくなるデメリットも大きなものがあります。

アカウントの利用停止措置について、過去には、利用停止措置を受けた元利用者が、アカウントを利用できる地位にあることの確認を求め、また使えなくなったギフト券の残高相当額(1200万円以上)等の損害賠償を求めた裁判例があります(東京地方裁判所令和2年11月5日判決)。
しかし、裁判所は、規約には十分な合理性があること、規約に基づいてアカウントを停止できる裁量があることを認めました。原告が、過去正規販売店からギフト券を購入したことがあることを認めており、その事実は規約に反することから、規約に基づきアカウントを閉鎖できると判断しています。そして、この措置は裁量の範囲内の行為であり、不法行為として損害賠償を請求できるものではないとし、原告の請求を棄却しています。

未承認の販売者やサイトからAmazonギフト券を購入したり、販売したりすることは、規約違反行為としてアカウント停止措置とそれに伴うアマゾンギフト券残高無効となるリスクがありますので、絶対にやめましょう。

(2)カード会社の規約違反による「クレジットカード一括請求」

アマギフ現金化の多くは、クレジットカードのショッピング枠を利用して行われます。
クレジットカードのショッピング枠でアマギフを購入し、それを業者に転売して現金化する、という流れです。
しかし、ほとんどのクレジットカード会社は、現金化目的でのカード利用を規約で禁じています。
現金化目的の利用が把握されると、解約や利用停止などのペナルティを受ける可能性があります。
また、支払いが滞った場合には、カード会社が規約に基づき、利用残代金(未払い金)の全額を一括で請求してくることもあります。

クレカの支払いを滞納するリスクについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

クレジットカードの支払いは1ヶ月遅れでアウト?滞納のリスクを解説

(3) 悪質業者による「現金化詐欺被害」

買取サイトを利用した現金化を検討する際には、詐欺被害にあうリスクも無視できません 。優良な買取サイトを装った悪質業者は、次のような、利用者からギフト券番号をだまし取り、入金を行わない、または極端に不当な買取率を適用するといった手口を使います 。

  • 高額な手数料を事後に請求される。
  • ギフト券番号を渡したにもかかわらず、振り込まれない。
  • 市場価値からかけ離れた不当な買取率を適用される。
  • 個人情報を収集され、悪用される。

被害者はギフト券代金を失うだけでなく、クレカでアマギフを購入した場合には、カード会社への支払い義務(負債)だけが残るという二重の損害を被ることになります。

借金の返済が困難な場合には、債務整理を検討

クレジットカード会社から残債の全額一括請求を求められた場合や、借金の返済が困難になった場合には、弁護士が依頼して債務整理を行うことで、状況を改善して生活を立て直せる可能性があります。

具体的には、個別な状況に応じて、任意整理、個人再生、自己破産などの適切な手続きを選択して進めていくことで、借金を減額・免除することを目指します。

借金の返済に困ったときに知っておきたい債務整理について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「債務整理」とは?借金の返済に困ったときに身に付けておきたい正しい知識

アマギフ転売でアカウント停止をされた場合の法的な対応可能性

Amazonアカウントが停止され、ギフト券残高が無効とされた場合、法的にアカウント復旧や残高の返還を求めることは極めて困難です。
前述の通り、東京地裁の判例 は、Amazon側の規約に基づく裁量権を認めているためです。
したがって、アマゾンギフト券を転売したり、非正規店からギフト券を購入するなど規約違反となる行為は避けた方がよいでしょう。

【まとめ】アマギフ現金化は違法ではないが規約違反によるリスクあり

アマギフ現金化は、手軽な資金調達手段に見える一方で、Amazonの規約違反によるアカウント停止・残高無効 、クレジットカード会社の規約違反による使用停止、そして悪質な業者による詐欺被害という、3つの大きなリスクを伴います。

これらのリスクは、単なるプラットフォーム上のペナルティに留まらず、あなたの経済状況を悪化させたり、犯罪の被害者となるリスクにまで発展する可能性があります。

「借金の返済が難しい」「借金で生活が苦しい」と感じたら、その瞬間が、弁護士に相談すべき最適なタイミングです。アマギフ現金化に頼る前に、勇気を出して、借金問題を根本的に解決しましょう。
アディーレ法律事務所では、債務整理のご相談は何度でも無料ですので、1人で悩まず、一度ご相談ください。

借金問題の相談はまず弁護士に!あなたの借金も減額されるかも?