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【弁護士が解説】オンラインカジノで借金!その危険性と解決策

作成日:
LA_Ishii

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

「たった数日で数十万円の借金」「気づけば家族にも内緒で消費者金融から借りまくり…」。オンラインカジノの甘い誘惑に乗り、気づけば借金して生活が苦しくなってしまったあなたへ。
もう一人で悩む必要はありません。
オンラインカジノが原因の借金は、弁護士に相談することで解決できる道がわかるかもしれません。
つまり、自己破産や個人再生などの債務整理をして借金を清算・圧縮し、生活を立て直せる可能性があります。

この記事では、オンラインカジノの実態からその違法性、そして借金問題から抜け出すための具体的な法的手続まで、弁護士が解説します。
あなたの人生を取り戻すための第一歩を、ここから踏み出しましょう。

ここを押さえればOK!

オンラインカジノは「わずか1週間で借金」「1ヶ月以内で6割以上が借金」という実態が報告されており、その手軽さゆえに多重債務へと陥るおそれのあるギャンブルです。
また、日本国内からの利用は「賭博罪」という犯罪であり、知らなかったでは済まされません。借金が膨らむと、闇バイトなどで更なる犯罪に加担してしまうケースまで存在するようです。
オンラインカジノは、利用しない、利用したことがあっても今後は利用しないという姿勢が重要です。

もしあなたがオンラインカジノの借金で苦しんでいるなら、一人で悩む必要はありません。 自己破産、任意整理、個人再生といった債務整理の法的手続により、借金を清算・圧縮し、生活を立て直せる可能性があります。

借金でお悩みの方は、一度アディーレ法律事務所にご相談ください。

オンラインカジノが招く悲劇|なぜ借金をしてしまうのか

オンラインカジノにハマり、多額の借金を背負ってしまう人がいます。
「まさか自分が」と思うかもしれませんが、その手軽さと刺激的なゲーム性から、瞬く間に深みにはまってしまう人も少なくないようです。
オンラインカジノがなぜこれほどまでに危険で、利用者を借金へと追い込むのか、その背景にある心理的要因や仕組みを詳しく解説します。

(1)「わずか1週間で借金」オンラインカジノの恐ろしい実態

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会が公表した、オンラインカジノ経験者へのアンケート調査結果によれば、「約3割の人がわずか1週間で借金をしている」という実態が報告されています。1ケ月以内の借金を合わせると、6割を超えます。
オンラインカジノを利用した方が、驚くべき速さで、借金にまで至っていることがわかります。

参考:オンラインカジノ経験者への緊急アンケート|公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://www.scga.jp/news/online_enquete/)

警察庁委託による調査報告書でも、オンラインカジノがきっかけで消費者金融や家族・友人・知人へ借金をしたことがある人の割合は、全体の46.2%です。最も割合の高い年代は10代で、61.1%と6割を超えます。

参考:オンラインカジノの実態把握のための調査研究の業務委託報告書45頁|警察庁(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/onlinecasino/jittaityousahoukokusyo1.pdf)

(2)オンラインカジノに夢中になるメカニズム

オンラインカジノは、手軽にアクセスでき、24時間いつでもプレイ可能です。
また、クレジットカードで賭けることができ、手元に現金がなくても気軽に賭けることができます。
勝利してお金をえられたときの高揚感を忘れられず、負けても「次こそは」という心理が働きやすいです。そして、「次負けたら辞めよう」などと思いながらも、客観的な判断ができず、自己コントロールが困難になっていきます。
ひどくなると、ギャンブルにのめり込むことで日常生活・社会生活に支障が生じる状態となり、ギャンブル依存症となってしまうこともあります。

ギャンブル依存症について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

家族がギャンブル依存症かも? 3つの対処法と借金の解決方法を解説

(3)借金が借金を呼ぶ多重債務の泥沼

一度借金をしてまでギャンブルをしてしまうと、その返済のためにさらにオンラインカジノで稼ごうとし、負けが重なってさらに借金が増えるという悪循環に陥りがちです。

クレジットカードのキャッシング枠を使い切ったら、新しいクレジットカードを契約してさらにキャッシングしようとしたり、消費者金融から借り入れたり、家族や友人、職場から借金したりします。そのうち、借金の返済をするために、さらに借金をすることとなり、多重債務者に陥ってしまうのです。

多重債務の原因やリスク、抜け出す方法など詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

多重債務の原因やリスクとは?抜け出すための3つの方法を解説

オンラインカジノは違法|賭博罪に問われることも

「オンラインカジノは外国のサイトだから大丈夫」と安易に考えている方もいるかもしれません。
しかし、海外に拠点があるオンラインカジノで、現地では適法に運営されていても、日本国内からアクセスして賭博行為を行うことは、賭博罪として犯罪となります。

罰則は、50万円以下の罰金又は科料です(刑法185条)。常習的な場合は、3年以下の拘禁となります(刑法186条1項)。

(1)オンラインカジノを違法と知らない人も

最近は、オンラインカジノは違法だと告げるニュースも多く、消費者庁や警察庁も注意喚起していますので、オンラインカジノで賭けることは犯罪である、という認識も広がってきています。
それでも、2024年7月~2025年1月に行われた警察庁の委託調査によれば、オンラインカジノの経験者で、違法だと知っていた割合は60.2%に過ぎず、39.8%が違法だと知らなかったと回答しています。

ニュースやSNSなどで「オンラインカジノは違法・犯罪である」という情報が繰り返し流され、オンラインカジノが違法であるという認知も広がっていますが、それでも違法だと知らない人がいるようです。

参考:オンラインカジノの実態把握のための調査研究の業務委託報告書56頁|警察庁(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/onlinecasino/jittaityousahoukokusyo1.pdf)

(2)「違法と知らなかった」は通用しない

刑法では、「法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない」(刑法38条3項)と定められています。
つまり、「違法だと知らずに賭けてしまった」という言い分は、通用しません。

オンライン上で行われた賭博行為について、過去3年の検挙人数は上昇しています。

  • 令和4年中 59人
  • 令和5年中 107人
  • 令和6年中 279人

2024年(令和6年)の検挙数は、前年度の約2.6倍にも上っています。

「オンラインカジノには手を出さない」「利用したことがあっても二度としない」という決意が重要です。

参考:オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!|警察庁

オンラインカジノで借金をきっかけに、闇バイトに誘われる危険性も

オンラインカジノのための借金が膨れ上がると、返済が困難になり、「何か割のいい仕事はないか」と情報収集する中で、違法な「闇バイト」に誘われるケースも存在するようです。

闇バイトは、借金問題などのトラブルを抱える人々の弱みに付け込んだ悪質な手口であり、安易に応じてしまうと、さらなる犯罪に加担してしまうおそれがあります。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会が公表した、オンラインカジノ経験者へのアンケート調査結果によれば、46.2%の方が、口座売買や詐欺などの闇バイトを含む犯罪行為に加担した、という事態が明らかになっています。

参考:オンラインカジノ経験者への緊急アンケート|公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://www.scga.jp/news/online_enquete/)

オンラインカジノの借金を解決するための法的手続

もし、オンラインカジノが原因で借金問題に苦しんでいるのであれば、一人で抱え込まないことが、何よりも重要です。
借金問題を扱う弁護士に相談すれば、個別具体的な事情に応じて、適切な債務整理の方法を示してくれるでしょう。
弁護士のサポートを受けて借金と決別し、生活を立て直しましょう。

債務整理には、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの方法があります。
それぞれの債務整理の特徴を理解し、ご自身の状況に合った最適な方法を見つけて実行することが大切です。

※どの債務整理でも、税金など一部の支払い義務はなくなりません。

(1)任意整理

任意整理は、まず、借金で支払いすぎた利息がないか確認し、利息の支払いがある場合、負債を再計算します。
次に、残った負債について、裁判所を介さずに、個々の債権者と交渉して将来利息のカットや返済期間の延長などを求めて合意し、返済負担の軽減を目指します。

(2)個人再生

個人再生は、負債を返済できないおそれがある場合に、基本的に減額された金額を、裁判所の認可を得て原則3年間で分割払いします。
住宅ローンがある場合でも、家を失わないで済む可能性があります。

(3)自己破産

自己破産は、収入や資産から考えて負債を返済できない場合に、原則すべての支払い義務が免除され、借金の返済義務がなくなります。
借金がゼロになるという点で一番メリットが大きい方法ですが、不動産や車など価値のある資産を失うというデメリットもあります。

また、オンラインカジノが原因での借金がある場合には、免責不許可事由に該当し、自己破産手続きをしても、免責されないおそれがあります。
しかし、真摯に反省する、借金と決別するなど様々な事情を考慮したうえで、裁量免責がなされ、借金の返済義務が免除される可能性もあります。
他方、オンラインカジノが原因での借金があまりに多額で、裁量免責が認められない可能性が高い場合には、個人再生を検討することもあります。

ギャンブルが原因でも自己破産で借金が免責される可能性はありますので、1人で悩まず、一度弁護士にご相談ください。

ギャンブルと自己破産の関係について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ギャンブル依存症でも自己破産は可能?無事手続きを終えるための注意点

【まとめ】借金問題から解放され、新たな人生を始めるために

オンラインカジノによる借金は、人生を大きく狂わせてしまう深刻な問題です。
しかし、自己破産や任意整理、個人再生といった債務整理手続によって、借金問題は法的に解決できる可能性があります。
一人で抱え込まず、アディーレ法律事務所に一度ご相談ください。
過去は変えられませんが、未来は変えられるかもしれません。
あなたの状況に合わせて債務整理を適切に行うことで、借金問題を解決して新たな人生を歩み始めるための第一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければと思います。