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夫婦関係を修復するために必要な心構えとは?具体的な方法も解説

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kiriu_sakura

※アディーレ法律事務所では様々な法律相談を承っておりますが、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます。予め、ご了承ください。

「ここ最近、夫とはまともに会話していない…もう一度、昔のように仲良く笑い合える関係に戻りたい…」

冷めきってしまった夫婦関係に悩み、その修復を望んでいる方は少なくありません。
長い間生活を共にしていれば、関係が悪化する時期があったとしても、不自然なことではありません。夫婦関係を修復できることも多くあります。

一方、中には夫婦関係の修復が難しいケースも存在します。

この記事が、ご自身の夫婦関係の現状を把握し、再び以前のような関係を取り戻す一助となれば幸いです。

この記事を読んでわかること
  • 夫婦関係を修復するための心構え
  • 夫婦関係の修復が困難なケース
  • 夫婦関係の具体的な修復方法4選
この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

夫婦関係を修復したい場合に必要なこと

夫婦関係を修復したいと考えているならば、次の3つについて検討してみましょう。
抵抗なく、「私は大丈夫!」と思うことができるなら、夫婦関係の修復の余地は十分にあります。

(1)自分自身が変化すること

夫婦関係にかぎらず人間関係を良い方向へ変化させたい場合、「自分自身が変化すること」を受け容れる必要があります。
あなたの方は、夫婦関係が悪化した原因は配偶者にあると感じているかもしれません。
もちろん、そのような一面もあるでしょう。

しかし、実はあなたの配偶者も、あなたの態度や接し方が原因で夫婦関係が冷え切ってしまったと思っている可能性があります。
DVやモラハラなど、明らかに配偶者に非があるというケースを除いて、夫婦関係が冷え切ったことの責任が100%配偶者にあると言い切ることは困難です。人間関係は双方の言動が影響することで成立しているからです。

「このような状態に陥ってしまったことに自分にも責任はないか」「変えられる部分はないか」という視点で日ごろの自分の言動を省みると、思いのほか配偶者に冷たい態度をとっていることに気づくかもしれません。

夫婦関係修復の第一歩は、「配偶者のために自分自身を変えても良いと思えるか」について検討してみること!

(2)とことん話し合う覚悟を持つこと

そもそも夫婦関係が悪化してしまった原因は何なのでしょうか?
それが判明しなければ、夫婦関係の修復をうまく進めていくことは難しいでしょう。

配偶者は、あなたが予想すらしていなかった点について不満を持っているかもしれませんし、あなたが抱いている不満を話してみれば、意外とあっさり解決できるかもしれません。
いずれにせよ、今考えていることや不満に思っていることについて、お互いに心を開いて話し合ってみる覚悟が必要です。

(3)配偶者に対する愛情を失っていないこと

あなたが夫婦関係の修復を望んでいるのなら、それは配偶者のことをまだ愛する気持ちや情、家族として維持したい絆が残っていることを意味します。
逆に、すでに配偶者に対する愛情や情、絆を一切失ってしまっている自分に気付いたのであれば、夫婦関係を修復することが本当に必要なのかを改めて考えてみても良いでしょう。

夫婦関係の修復が困難な場合

残念ながら、中には夫婦関係の修復は難しいと考えられるケースも存在します。
次の項目に当てはまっているようであれば、離婚してそれぞれの道を進んだ方が幸せになれるかもしれません。

(1)これまでに何度も不倫されている

配偶者が過去に何度も浮気や不倫を繰り返しており、改める気配がないのであれば、今後も変わらない可能性が高いでしょう。
配偶者に対する愛情があなたの中に残っている場合、相手を信用できないまま結婚生活を続けることは、自分を傷つけることにもなりかねません。

不倫を繰り返す人は、離婚して家族を失うつらさや、不倫される側の気持ちを理解していないことがあります。今まで不倫されてどう感じたのか、どのように苦しかったのか、謝ったからと言って終わりにはならないことなどを、具体的に説明すると「そんなに大変なことをしたとは思っていなかった」と考えを改める可能性もあります。

配偶者の不倫についてお悩みの方はこちらの記事もご覧ください。

不倫の慰謝料請求は離婚しなくてもできる?慰謝料の相場や事例を紹介

(2)DVがある

身体的な暴力だけでなく、モラルハラスメント(モラハラ)のような精神的な暴力も含め、夫婦間で何らかのDVがあるのであれば、夫婦関係の修復は難しいです。
配偶者からのDVがある場合、あなたには何の落ち度もありませんので、あなた自身の安全を最優先し、一刻も早く物理的に離れるようにしましょう。

モラハラについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

家庭内で起こるモラハラ(モラルハラスメント)とは?5つの対応策を解説

(3)会話のたびに激しく言い争ってしまう

単に夫婦の会話が無くなってしまっただけにとどまらず、顔を合わせて会話をするたびに激しい言い争いになってしまう場合、もはや夫婦関係の修復は難しいでしょう。
いったん関係修復のために別居し、冷静になってから夫婦関係の修復を試みるという方法もありますが、そのまま離婚に向かってしまうことも考えられます。

さらに、別居したところで会話のたびに言い争いになってしまうという状況に変化がないのであれば、今一度本当に夫婦関係修復が可能なのか、夫婦関係修復が自分のためになるのかを考えるようにしましょう。

夫婦喧嘩が離婚につながる可能性について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

(4)義家族との関係が悪い

例えば、配偶者の両親などが過度に干渉してくる場合です。
配偶者も「自分の両親に問題がある」と考えているのであれば、義家族との関係により、夫婦関係が冷えてしまったことについて話し合い、問題解決のために双方で話し合って対策を考えることもできます。

例えば、義家族と会うときは配偶者と子どもだけで会うとか、毎月会いに行っていたのを年2回ほどにするとか、連絡なしでの訪問は断るなど、はっきりと迷惑に思っていることを伝えてやめてもらう等の方法が考えられます。
ただし、義家族は配偶者の血のつながった家族ですから、義家族に問題があると言っても、配偶者と義家族との付き合いを一切やめるという判断は難しいこともあります。
どの程度の付き合いであれば夫婦関係に影響しないのか、よく話し合うようにしましょう。

配偶者が「自分の両親に問題はない、気にし過ぎだ」という考えであっても、その考えは変わるかもしれません。例えば、約束なしの訪問がどれだけ迷惑でストレスであるのかなど、迷惑であると感じている具体的な行動について、逆の立場になって考えてもらえるよう説明してみましょう。「自分が逆の立場になって、やっと気持ちが分かった」ということは少なくありません。

夫婦関係を修復する方法4選

夫婦関係を修復するために有効な方法としては、次のようなものが考えられます。
できることから少しずつ取り組んでみるとよいでしょう。

(1)関係を修復したいと伝える

大きな喧嘩をしたわけではなく、いつの間にか夫婦の会話が少なくなってしまったような場合、配偶者は夫婦関係が悪化していると感じていないケースがあります。
そのような場合、あなたが夫婦関係の悪化に悩んでいることを素直に話し、関係を修復したいと思っていると伝えたら、むしろ嬉しく感じるかもしれません。

夫婦関係が悪化していることについて、夫婦の間で暗黙の了解がある場合であっても、きちんと言葉にして「あなたとの関係を修復したい」と伝えることは重要です。
配偶者もあなたと同じ気持ちなら、きっと何らかの歩み寄りがあるでしょう。

(2)日常会話を増やしていく

日常の小さなことにも「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたり、「おはよう」や「おやすみ」といったあいさつをしてみることから始めてください。

最初はぎこちないかもしれませんが、慣れてくればそれが当たり前の日常になります。
それから、その日の出来事を報告したり、それについて感じたこと・考えたことを話してみるようにしましょう。

  • 隣の家の犬が仔犬を出産した
  • 職場の〇〇さんが転勤になるらしい

といった何気ない話で構いません。

また、「今日はどんなことがあったの?」と相手に質問するようにしても、会話が増えるきっかけになるでしょう。

(3)関係が悪化した原因について考える

夫婦関係が悪化した原因に、明確な心当たりがあるのなら、それについてじっくり考えてみましょう。
例えば、「子どもが生まれたばかりで一番大変な時に、全然話を聞いてくれなかった」とか、「昔、配偶者の浮気を許したことがあるけれど、まだそのことを忘れられない」といったことです。
あなたにそのような気持ちがあるのなら、配偶者に伝えてみましょう。伝えることで、あなたの気持ちがすっきりして前向きになることもあります。

また、少し照れるかもしれませんが、あなたがまだ配偶者を愛しており、昔のように仲良く過ごしたいという思いも一緒に伝えることで、配偶者も再び心を開くようになり、夫婦関係修復に役立つかもしれません。
その際には、配偶者を一方的に攻めるのではなく、配偶者の言い分に耳を傾け、その気持ちに寄り添う必要があります。

(4)専門家を頼ってみる

どうしても本音を伝えきれなかったり、自分が本当はどうしたいのか分からなくなってしまったりすることもあるでしょう。
そのような場合、専門のカウンセラーを利用してみるのも良い手段です。
当事者だけでは発見できなかった新たな問題に気付くことができる場合がありますし、第三者が間に入ったことでかえって本音が言いやすくなることもあるからです。

浮気相手に慰謝料を請求するにはどうしたらよいかなど、法律的な助言が欲しい場合には、弁護士への相談もご検討ください。
弁護士であれば、離婚したいと考えるようになった場合も、離婚したくない場合も、あなたの希望を聞いたうえで、法律的により良い解決策を考えることができます。

あなたがどうしたいのかによって、法律的にベストな解決策が変わってくることがあります。

離婚を回避するための方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

離婚回避するための方法とは?ケース別に成功・失敗ポイントを解説

【まとめ】夫婦関係を修復するために、まずは素直な気持ちを伝えることから始めましょう

今回の記事のまとめは、次のとおりです。

  • 夫婦関係を修復したいなら、配偶者だけでなく自分自身も変わる必要がある
  • お互い抱えている不満をとことん話し合う覚悟が必要になる
  • 配偶者への愛情や絆を失っていないか考えてみる

夫婦関係の修復が困難な場合

  • これまでに何度も不倫されている
  • DVがある
  • 会話のたびに激しく言い争ってしまう
  • 配偶者の家族との関係が悪い

夫婦関係を修復する方法

  • 関係を修復したいと伝える
  • 日常会話を増やしていく
  • 関係が悪化した原因について考える
  • 専門家を頼ってみる

夫婦も元は他人です。育った場所や環境が違うこともあるため、価値観が異なるのは当然です。
しかし、縁あって夫婦になった2人ですので、夫婦関係を修復したいのであれば、修復のためにできることから取り組んでみるとよいでしょう。


今回ご紹介した方法も、できるだけ早く取り入れてみることが効果的です。

もし、当事者だけで関係を修復することが難しいのであれば、悩みをひとりで抱え込んでしまうのではなく、カウンセラーや弁護士などの専門家に相談することもご検討ください。

この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

※¹:2024年4月時点。拠点数は、弁護士法人アディーレ法律事務所と弁護士法人AdIre法律事務所の合計です。

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