離婚という言葉を耳にすると、多くの人がさまざまな感情を抱くでしょう。 喜びや解放感を感じる人もいれば、痛みや後悔を思い出す人もいるかもしれません。
しかし、現代社会において離婚は決して珍しいことではありません。
では、「バツイチ」とは一体何なのでしょうか?
このコラムでは、「バツイチ」の意味やその由来から、戸籍にどう影響するのか、さらにその情報をどのように扱うべきかについて詳しく探っていきます。バツイチの意味や由来、戸籍への影響を知りたい人はぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を読んでわかること
- 「バツイチ」の意味やその由来
- 離婚すると戸籍にどう影響するのか
ここを押さえればOK!
この言葉の由来は、かつて日本の戸籍において離婚時に「×」マークが記載されたことに起因しています。特に1980年代に大物芸能人が使い始めたことで一般に広まりました。
現在の戸籍には「×」印は残りませんが、離婚歴は戸籍から確認可能です。
筆頭者であった場合、離婚日や元配偶者の氏名が記載され、筆頭者でなかった場合も、姓の変更に応じて記載内容が変わります。
離婚歴を戸籍から消す方法としては「転籍」や「分籍」がありますが、これらの手続きを行っても昔の戸籍に離婚歴が残ることには注意が必要です。
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慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。
バツイチ(バツ1)とは?
まず、バツイチ(バツ1)の言葉の意味と由来について見ていきましょう。
(1)バツイチの意味
「バツイチ」とは、1回離婚を経験した人を指す俗語です。
そして、離婚歴が複数ある場合、「バツ2(二回目の離婚)」「バツ3(三回目の離婚)」とも表現されます。
(2)バツイチの由来
バツイチという言葉の由来は、戸籍の表記方法に関係しているとされます。
かつて日本の戸籍では、離婚をして籍を抜くと戸籍に「×」マークが記載されていました。例えば、夫の戸籍に入っていた妻が離婚によって、夫の戸籍から籍を抜くと、妻の戸籍に「×」マークが記載されていたのです(この場合、夫の戸籍に「×」マークは付きません)。
この表記方法が「バツイチ」という言葉の起源となりました。
特に1980年代に大物芸能人が離婚を経験し、「バツイチ」という表現を使い始めたことがきっかけで一般に広まったと言われています。
バツイチは戸籍に残る?
現在は、戸籍に「×」印が残りません。
しかし、戸籍を見ることで離婚歴があることがわかってしまうことがあります。
(1)筆頭者となっていた場合
戸籍の筆頭者とは、戸籍の一番上に氏名が記載されている人のことを言います。
戸籍の筆頭者だった人が離婚した場合、離婚と離婚日、元配偶者の氏名が戸籍に記載されることになります。
(2)筆頭者ではなかった場合
戸籍の筆頭者ではなかった場合、離婚後に姓を戻すか、姓を戻さずに婚姻時の姓を使い続けるかによって戸籍の記載が変わります。
婚姻前の旧姓に戻す場合:姓を戻す場合、離婚日と元配偶者の氏名、従前戸籍が戸籍に記載されることになります。
姓を戻さず、婚姻時の姓を使い続ける場合:離婚日と元配偶者の氏名、従前戸籍の記載に加えて、氏の変更、氏の変更日、氏の変更事由が記載されることになります。
バツイチを戸籍から消す方法とは?
「バツイチを戸籍から消したい」場合には、次の方法をとる必要があります。
- 転籍
- 分籍
ただし、これらの方法をとっても、昔の戸籍には離婚歴が消えないことには注意が必要です。
(1)転籍
転籍とは、本籍地を他の市区町村に移す手続きです。
本籍地は日本のどこでも好きな場所に移すことができます。
本籍地を変更することで、新たな戸籍を作成し、過去の戸籍情報が現戸籍に記載されなくなります。
(2)分籍
分籍とは、現在の戸籍から独立して新たな戸籍を作る手続きです。
親の戸籍から独立して新たな戸籍を作ることで、過去の婚姻・離婚歴が新戸籍には記載されません。
転籍や分籍の手続きは、新たな生活を始めるための手続です。 家族にも影響を与えますので、慎重に考えましょう。
【まとめ】バツイチとは1回離婚をした人|離婚でお困りの方は弁護士へ
「バツイチ」とは、1回離婚を経験した人を指す俗語で、その由来は戸籍の「×」印にあります。現在の戸籍には「×」印は残りませんが、離婚歴が記載されることがあります。
転籍や分籍によって新たな戸籍を作成し、現戸籍から離婚歴を消す方法がありますが、過去の戸籍には残る点に注意が必要です。詳しい手続きや不明点がある場合は、戸籍がある役所に問い合わせるようにしましょう。
また、離婚に関する相談ある方は、弁護士へ相談しましょう。
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