結婚生活において、夫婦がお互いに支え合うことは理想的な姿です。しかし、現実にはそうならないケースも少なくありません。
「エネ夫」という言葉をご存知でしょうか?
これは、妻にとっての「エネミー(敵)」となる夫を指す新しい造語です。もしかしたら、あなたの身近にもエネ夫が存在しているかもしれません。
エネ夫の具体的な特徴や対処法について詳しく見ていきましょう。あなたの夫がエネ夫かどうか、ぜひチェックしてみてください。
この記事を読んでわかること
- エネ夫とは
- エネ夫と生活し続ける末路とは
- エネ夫の対処法とは
ここを押さえればOK!
エネ夫の特徴としては、妻が姑や舅に侮辱されても助けない、妻の意見を無視する、子供の前でも妻を責めるなどの行動が挙げられます。エネ夫と生活を続けると、夫婦関係が悪化し、妻の精神的ストレスが増大します。長期的に我慢すると心の病気になる可能性もあります。
対処法として、まず友人や親族に相談する方法がありますが、夫が怒るリスクも伴います。モラハラやDVが疑われる場合は、公的機関に助けを求めるべきです。別居や離婚を検討する方法もあります。離婚については、事前に財産分与や慰謝料など弁護士に相談しましょう。
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慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。
エネ夫とは
「エネ夫」とは、エネミー(敵)と夫を合わせた造語で、妻の敵となる夫のことをいいます。
インターネット上の掲示板をきっかけに使われるようになりました。
例えば、姑から責められる妻がいるといましょう。この場合、本来であれば夫は妻の味方となるべきであるのにもかかわらず、夫も姑と一緒に妻の敵となって、妻を責める場合が典型例です。
しかし、そのような場合以外にも、妻を苦しめる原因となっている夫や夫婦仲が悪くなり妻と敵対関係にある夫などに対しても広い意味で使われています。
エネ夫の特徴とは【チェックリスト】
エネ夫の特徴として多く見られるものとして、次の10つを紹介します。あなたの夫に当てはまるものがあれば、あなたの夫も「エネ夫」かもしれません。
- 妻が姑や舅に馬鹿にされても、味方にならない
- 姑や舅が嫌なことをされ、夫に注意してほしいと言っても拒否される
- 姑や舅から妻が家政婦のような扱いを受けていても見て見ぬふりをする
- 姑や舅の言いなりになり、妻より姑や舅を大事にしている
- 妻の意見を聞いてくれない
- 親族や友人の前でも妻のことを貶める
- 妻の両親や友人のことを馬鹿にする
- 妻が謝るまで責め続け、夫自身は謝らない
- 妻の人格や行動を頭ごなしに否定する
- 子供に妻の悪口をいったり、子供のいる前でも妻を責めるような言動をしたりする
夫であればあなたのことを貶されたり、馬鹿にされたりしたときには、怒ってしかるべきです。そうであるにもかかわらず、あなたの敵となって一緒にあなたを馬鹿にするような場合には、「エネ夫」の可能性があります。
エネ夫と生活し続ける末路とは
エネ夫を我慢し、生活し続けると、夫婦関係がより険悪になり、より我慢を強いられる可能性があります。「子どものため」「私が我慢すれば」などの理由から我慢し続けても、精神的なストレスが溜まり続けるだけです。
我慢強い人ほど心の病気になりやすい傾向にあるとも言われています。エネ夫を我慢し続けずに、次から紹介する対処法を実践してみましょう。
エネ夫の対処法
最後に、エネ夫に対する対処法を4つ紹介します。
- 友人や親族に相談する
- 公的機関や医師・カウンセラーに相談する
- 別居する
- 離婚する
それぞれ見ていきましょう。
(1)友人や親族に相談する
夫も味方になってくれず、周囲に味方がいないという人は、友人や親族に相談するのも1つの方法です。
友人や親族に相談することで、客観的に見てあなたの夫が「エネ夫」かどうかを判断してくれます。また、友人や親族があなたの味方になってくれるかもしれません。
ただ、友人や親族に相談したことがわかれば、夫が怒りだすかもしれません。また、友人や親族が夫の味方となって、さらにあなたを苦しめることになるかもしれません。友人や親族に相談する場合は注意が必要でしょう。
(2)公的機関や医師・カウンセラーに相談する
公的機関や医師・カウンセラーに相談するというも1つの方法です。
例えば、夫婦カウンセラーに夫婦関係の修復のカウンセリングを夫婦で受けることで、修復に向けたアドバイスを受けることができます。第三者に間に入ってもらうことで、夫もアドバイスを受け入れてくれる可能性があるでしょう。
モラハラやDVの疑いがある場合には、公的機関に相談することがおすすめします。あなたを夫から匿ってくれたり、適切なアドバイスを受けたりすることができるでしょう。
<公的機関>
- DV相談ナビ
- 都道府県、市町村の設置する女性センター
- 都道府県の設置する配偶者暴力相談支援センター
夫の言動によりすでに心身に影響が出ている場合には、心療内科を受診し、症状の改善に努めましょう。
(3)別居する
離婚するまでは踏み出せないけど、少し距離を置きたいという場合には「別居」という選択肢もあります。
別居することで、自分の気持ちを整理し、「今後も婚姻関係を続けていくのか」「離婚するのか」をゆっくり考えることができます。また、別居することで夫も反省し、改心してくれるかもしれません。
別居中の生活費については、「婚姻費用」として夫に請求できる可能性がありますので弁護士へ相談してみましょう。
(4)離婚する
「父親のいない子にしたくない」「私が悪いんだから仕方がない」と我慢し続けていても、あなたの心がいつか壊れてしまうかもしれません。
しかし、心が壊れて病気になってしまっては手遅れです。心の病気になってしまう前に行動を起こすことをおすすめします。
夫と離婚の話し合いをすることが難しい場合や離婚の話し合いに姑や舅が口を出してくるなどの場合には、弁護士への相談・依頼がおすすめです。弁護士に依頼していただければ、あなたに代わり弁護士が夫と交渉いたします。弁護士に依頼していただければ、少しでもあなたに有利な条件で離婚できるようサポートしてくれます。
【まとめ】エネ夫は「妻の敵」となる夫のこと|離婚する場合には弁護士へ相談を
「エネ夫」とは、妻の敵となる夫を指す言葉で、典型例としては姑や舅の味方をすることで妻を苦しめる夫を指します。
エネ夫の特徴には、姑や舅を妻より大事にする、妻を馬鹿にする、妻の意見を聞かないなどがあります。エネ夫と生活し続けると、夫婦関係が悪化し、精神的なストレスが溜まります。
対処法としては、友人や親族、公的機関やカウンセラーへの相談、別居、そして離婚が挙げられます。
もし、あなたがエネ夫に悩んでいるなら、勇気を出して行動を起こし、より良い未来を目指すことをおすすめします。離婚に向けて進みだしたい方は、アディーレ法律事務所にご相談ください(※なお、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます)。
アディーレ法律事務所では、離婚問題について、ご依頼の目的を全く達成できなかったような場合には、ご依頼時にお支払いいただいた基本費用などを原則として返金いたします。費用倒れになることは原則ありませんので、安心してご依頼いただけます(2025年2月時点)。
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