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旦那にイライラする妻必見!離婚回避のための対処法を弁護士が解説

作成日:
kawahara_LA

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

「旦那にイライラする…」そんな悩みを抱える妻は少なくありません。 

家事を手伝わない、話を聞かない、お金の使い方が荒いなど、日常の些細なことが積み重なれば、ストレスが溜まってしまうことでしょう。 

しかし、イライラを解消し、夫婦関係を改善する方法があるかもしれません。 

このコラムでは、弁護士が5つの対処法を紹介し、問題解決のために法的な視点からもアプローチして、健全な夫婦関係を築くための具体的な方法をお伝えします。 

この記事を読んでわかること 

  • 旦那にイライラする原因10選 
  • 旦那にイライラしたときの対処法5つ 
  • 旦那にイライラしたときの法的なアプローチ 
  • 旦那へのイライラが原因で離婚できるのか 

ここを押さえればOK!

旦那にイライラする原因は多岐にわたり、代表的なものとして家事をしない、話をしない・聞かない、お金の使い方が荒い、子どもの世話をしない、仕事ばかりで家にいない、趣味や友人を優先する、注意しても改善しない、感謝の気持ちがない、愛情表現がない、親戚との付き合いの考え方が合わないなどが挙げられます。

これらの原因に対しては、積極的なコミュニケーション、家事育児の分担の明確化、ストレスの原因を伝える、自分時間の確保、別居の検討などの対処法があります。
また、法的な対処法としては、夫婦間で家事分担契約を結ぶ、夫婦関係調整調停を申し立てる、離婚を視野に入れることが考えられます。

離婚を希望する場合、夫婦が合意すれば可能ですが、合意が得られない場合は離婚調停や訴訟が必要となり、法定の離婚事由が求められます。 離婚を考える方は、一度弁護士に相談しましょう。
この記事の監修弁護士
弁護士 林 頼信

慶應義塾大学卒。大手住宅設備機器メーカーの営業部門や法務部での勤務を経て司法試験合格。アディーレ法律事務所へ入所以来、不倫慰謝料事件、離婚事件を一貫して担当。ご相談者・ご依頼者に可能な限りわかりやすい説明を心掛けており、「身近な」法律事務所を実現すべく職務にまい進している。東京弁護士会所属。

旦那にイライラする原因10選

旦那にイライラする原因は多岐にわたります。まずはその原因を明確にすることが重要です。以下に代表的な原因を挙げます。 

(1)家事をしない

「仕事が忙しい」「稼ぎが自分の方が多い」などという理由で、妻に家事を任せきりになり、家事をしない夫がいます。 

統計によれば、共働き世帯は1200万世帯を超え、専業主婦世帯の約570万世帯を大きく上回っています。 

また、夫婦ともにフルタイムで働いていても、仕事のある日の妻の家事等の時間は、夫の2倍程度に及ぶという調査(令和元年度内閣府委託調査)もあります。 

共働き世帯が増えてきても、まだまだ妻側に家事が偏る家庭が多いのが現実のようです。 

そのために、妻は「私も働いているのに旦那は家事をしない」「私だけ負担が多い」とイライラしてしまうことがあります。 

参考:図表1-1-3共働き世帯数の年次推移|厚生労働省 

参考:令和元年度家事等の仕事のバランスに関する調査報告書概要版|内閣府男女共同参画局(https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/balance_research_202003/01.pdf) 

(2)話をしない・聞かない

夫婦であっても、良好な関係を維持するためには、適切なコミュニケーションが必要です。 

旦那が「仕事が忙しい」「疲れている」などの理由で、妻と積極的にコミュニケーションを取らない場合、妻のストレスとなり、夫婦関係を悪化させることがあります。 

妻が話していても、旦那がスマホから目を離さなかったり、気のない相づちを打つだけで話を聞いていなかったら、イライラしてしまいますね。 

(3)お金の使い方が荒い

夫婦で金銭感覚が異なると、円満な夫婦関係の大きな問題となり得ます。 

旦那が無駄遣いをする、計画的にお金を使わないことなどが原因で、家計が圧迫されることがあるためです。 

「なんでそんなものにお金を使うの?」「そのお金があったら他の必要な物が買えたのに」という出来事の積み重ねは、妻のストレスとして蓄積していきます。 

家計簿をつけて旦那と共有したり、お小遣い制を取り入れたり、予算を立てたりすることで、金銭感覚の違いを改善できるかもしれません。 

(4)子どもの世話をしない 

「下の子に授乳している間くらい、上の子の世話をしてほしい」 

「料理している間くらい、スマホから離れて子どもの世話をしてほしい」 

旦那が子どもの世話をしなければ、育児の負担は妻に集中することになります。 

妻としては、二人の子どもなのに、自分だけがその世話えお抱え込むことに、当然イライラして不満が募るでしょう。 

(5)仕事ばかりで家にいない

旦那が仕事ばかりで、家庭を顧みない場合、妻は、孤独や不満を感じるでしょう。「もう少し家族のことも考えて欲しい」とイライラし、夫婦の距離が開いてしまうことがあります。

(6)趣味や友人を優先する

休日になると、勝手に自分の趣味や友人との予定を入れてしまい、家族との時間を優先しない旦那もいるようです。 

「もっと家族との時間を作ってもいいんじゃないか」とイライラし、家族との時間を大切にしてほしいと考えることは当然でしょう。 

(7)注意しても改善してくれない

旦那に対して何度も注意をしているのに、なかなか改善してくれないという状況は、非常にストレスフルです。もう注意するのはあきらめて、自分でした方が楽、と思うかもしれません。 

このような場合、なぜ直してほしいのか、その理由から論理的に伝えると、改善されるかもしれません。 

(8)感謝の気持ちがない

旦那が感謝の気持ちを示さないことは、妻にとって大きなストレスとなりますし、旦那のために何かするたびにイライラした気持ちになってしまうかもしれません。 

日々の努力や貢献が認められないと感じることで、妻の自己肯定感が低下し、夫婦関係にも悪影響を及ぼしかねません。 

(9)愛情表現がない

好きあって夫婦なったのですから、いつまでもその感情を大切にしたいと思うのは当然です。 

「結婚当初はプレゼントもくれたのに」「好きだとも言ってくれたのに」 

旦那からのこのような愛情表現が不足すると、妻の不安や孤独感が増し、そのために夫婦関係が冷え込んでしまうこともあります。 

旦那は、「言わずともわかっている」と思っているかもしれませんね。 

(10)親戚との付き合いの考え方があわない

親戚関係のトラブルもイライラの原因になります。 

旦那が実親ばかり優先したり、負担となる実家への帰省を強要するなど、親戚との付き合い方に対する考え方が異なることで、妻はイライラやストレスを感じることがあります。 

旦那にイライラしたときの対処法5つ

旦那にイライラするとはいえ、「イライラするから離婚したい」と夫婦関係の解消を希望するのは少し早いかもしれません。 

離婚すると生活全般が変わりますので、その前に離婚を回避してイライラを解消できないか、次に紹介する一般的な対処法を実践してみましょう。 

(1)対処法1:積極的にコミュニケーションをとる

イライラの原因を掘り下げてみると、コミュニケーション不足が元凶であることは多いです。 

「伝えたつもりが、思った通りに伝わっていなかった。」 

「やめて欲しいとは言われたが、そこまで重要度が高いとは思わなかった」 

妻としては、イライラの原因は排除したいところですが、旦那のイライラさせる言動にも旦那なりの理由があるのかもしれません。 

一度、自分の気持ちを正直に伝えたうえで、旦那側の言い分や気持ちも聞いて、理解しようと努めてみましょう。 

コミュニケーション不足で行き違いが生じているようであれば、積極的に話をして、相手の気持ちにも配慮したうえで、前向きな解決方法を伝えてみましょう。 

(2)対処法2:家事育児の分担を明確にする

家事育児の負担が偏っているのがイライラの原因の場合、家事育児の書き出したうえで、夫に担当して欲しい家事育児を、明確に伝えるとよいでしょう。 

働いて家事育児もしていると、様々なタスクを同時進行で、分刻みで管理が必要なこともあります。 

しかし、家事育児全体を見ていない旦那は、どのような時にどのような家事育児をすればいいか、把握することができません。 

妻側から、「〇〇の家事をしてほしい」「〇曜日の〇時に間に合うようにごみ捨てをして、ごみ袋を設置して欲しい」など、具体的に明確に伝えるとよいでしょう。 

紙やデータにまとめて、家事育児の仕事を共有することも、家事育児の可視化と負担共有に役立ちます。 

また、家事の負担を軽減するために、家事代行サービスを利用することも検討してみてください。 

(3)対処法3:ストレスになることを伝える

旦那は、自分が原因で妻がイライラしていることに、気づいていないかもしれません。 

ストレスの原因を旦那に伝えることで、旦那が自らを省みることができますので、改善のきっかけになります。 

ストレスの原因を具体的に、冷静に伝えることで、旦那も妻の気持ちを理解できるようになるかもしれません。 

ストレスを感じたときには、その場で感情を爆発させるのではなく、冷静になってから話し合うとよいでしょう。 

(4)対処法4:自分へのご褒美を!自分時間を確保し、ストレス解消法を見つける

自分を一番大切にできるのは、他でもない自分です。 

「イライラしているな」「ストレスが溜まっているな」と自覚したら、自分時間を確保して、自分にご褒美をあげましょう。 

美容院、趣味や運動、読書、友人と会う、外食、甘いものなどストレス解消法を見つけて、さっそく実践しましょう。 

旦那には、「ストレスが溜まって自分時間が必要。〇日〇時はいないので、〇〇をお願いします」とはっきりと伝えて、自分時間確保に協力してもらうようにしましょう。時間を調整しても旦那の協力が得られないようなら、家事育児の代行サービスの利用も検討するとよいでしょう。 

(5)対処法5:別居を検討し、冷静に関係を見直す

イライラが積み重なり、夫との同居自体が耐えきれない、という妻もいるかもしれません。 

一時的な別居により、自分の時間を確保して、冷静に夫婦関係を見直すことが、夫婦関係の改善につながることがあります。 

別居を検討する際には、まずは旦那に自分の気持ちを伝えたうえで、旦那側の意見や気持ちも把握し、話し合うことが重要です。 

ただし、離婚したくない場合、別居により夫婦どちらかの気持ちが離れ、離婚という方向に向かってしまうリスクがあります。特に離婚したくない場合には、別居の選択肢は慎重に検討するようにしましょう。 

旦那にイライラしたときの法的な対処法

旦那へのイライラに対しては、次のような法的な対処法もあります。 

しかし、家事育児の分担は、家族の事情などの変化により臨機応変に、自主的な話し合いの下、行われるべきものです。 

仮に、「契約で縛らなければ協力しない」という夫婦の状況であれば、すでに夫婦関係が破綻していると疑わざるを得ません。 

法的な対処法については、上記で紹介したような対処法を試してもなお、解決しないような場合に参考にしてみてください。 

(1)夫婦間で家事分担契約を結ぶ

家事分担について夫婦間で契約することで、夫婦間の家事分担を明確にすることができ、契約に基づいて相手に家事を請求することができるでしょう。 

仮に、法的な拘束力がない内容であっても、夫婦が任意に従うことはできますので、夫婦間で取り決めする意義はあります。 

契約書に記載すべき内容としては、次のようなものが考えられます。 

  • 家事の具体的な内容と担当者 
  • 家事の役割分担の期間 
  • 契約違反時の罰則 
  • 当事者の署名押印 
  • 契約日 

(2)夫婦関係調整調停(円満)を申し立てる

夫婦だけだと冷静な話し合いが難しかったり、そもそも旦那に話し合いにも応じてもらえなかったりすることもあるかもしれません。 
そのような場合、家庭裁判所に夫婦関係調整調停(円満)を申し立て、中立的な立場の調停委員が間に入って話し合うことで、夫婦間の問題解決を図ることができます。 

【調停のメリット】 

  1. 中立な調停委員に当事者双方の話を聞いてもらえる 
  2. 裁判所という場所で冷静に話を伝えられる 
  3. 不仲になった原因やどうすれば夫婦関係が改善するのかアドバイスや解決案が得られる 

調停に臨む際は、アドバイスを受け入れる柔軟な姿勢と、妥協点を見出す努力が重要です。 
調停を通じて冷静に話し合うことで、お互いの主張を整理し、建設的な解決策を見出すことができる可能性があります。 
ただし、調停は強制力がないため、相手が調停を拒めば話し合いは成立しません。 

また、旦那が、「夫婦間の問題を裁判所に申し立てるなんて」とマイナスにとらえる可能性もあります。 

(3)離婚を視野に入れる

夫婦の合意があれば、離婚届を役場に提出することで離婚できます。 

「旦那にイライラしてしょうがない」「話し合っても解決しない」「これからの人生離婚した方が幸せだ」という場合、離婚することが解決になる可能性があります。 

旦那に不貞行為やDVなどの離婚原因がある場合には、その証拠を確保しておきましょう。また、離婚後の生活設計や、子どもの養育計画も事前に立てておくことが重要です。 

旦那にイライラするという理由で離婚はできる?

日本では、夫婦が離婚に合意すれば離婚することができます。 

合意できれば、離婚の原因は問われないので、「旦那にイライラするから」という理由で離婚することは可能です。 

しかし、夫が離婚を拒否した場合には、離婚するためには、離婚調停を申し立てたうえで、それでも離婚できなければ離婚訴訟を提起して裁判所に離婚を認めてもらう必要があります。 

裁判所の手続となると「旦那にイライラするから」という理由だけでは、離婚を認めてもらうことはできないでしょう。旦那のDVや肉体関係を伴う不倫、長年の別居により夫婦関係が破綻しているなどの法定の離婚事由が必要になります。 

ご自分のケースで離婚できる可能性があるかどうかは、離婚を扱っている弁護士に相談してみるとよいでしょう。 

【まとめ】旦那へのイライラはため込まずこまめに解消!離婚が視野に入ったら弁護士に相談を

旦那にイライラする場合、その原因を掘り下げて明確にしましょう。 

夫婦関係をあきらめてしまう前に、コミュニケーションを積極的にとる、家事分担を明確にする、ストレスの原因を伝える、自分時間を確保する、別居を検討するなどの対処法を実践します。 

あなたのイライラをなくし、より良い夫婦関係を取り戻す前に、まずは目の前の夫に向き合いましょう。まずは今日できることから。あなたの行動が、夫婦関係を改善する第一歩となるのです。 

どうしてもイライラが解消されず、自分の幸せのために一人になりたいというような場合には、離婚手続きを検討することも一つの選択肢です。 

アディーレ法律事務所では、離婚問題のご相談を承っております(※なお、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます)。 

また、アディーレ法律事務所では、安心してご依頼いただけるよう、離婚問題について、ご依頼の目的を全く達成できなかったような場合には、ご依頼時にお支払いいただいた基本費用などを原則として返金いたしますので、費用倒れになることは原則ありません(2025年4月時点)。 

離婚でお悩みの方は、離婚問題を積極的に取り扱っているアディーレ法律事務所(フリーコール0120-554-212)にご相談下さい。 

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