あなたの法律のお悩み一発解決サイト
リーガライフラボ

債務不履行とは?債務不履行が生じたときの対応策も紹介

作成日:
リーガライフラボ

私たちは、日常生活でさまざまな契約を結びます。
スーパーで食料品を購入するのも、レストランで料理を注文するのも「契約」です。
思っていたとおりの商品やサービスが提供されれば、何の問題もありません。
しかし、何らかの不良品を渡された場合、それは「債務不履行」にあたります。
支払済みの代金を返してもらったり、代金を支払うことを拒絶したり、何らかの対応策を採ったほうが良い場合もあるでしょう。
そこで、今回は「債務不履行」についてその対応策とあわせて解説します。

債権・債務の意味

コンビニでお弁当を購入するとき、お店側は食べても安全なお弁当を提供する義務を負いますし、お客側はそのお弁当代金を支払う義務を負います。逆にいうと、お店側には代金を受け取る権利、お客側には食べても安全なお弁当を受け取る権利があります。
契約の相手方に対して負う法的な義務を「債務(さいむ)」、相手方にその法的義務を請求できる権利を「債権(さいけん)」といいます。

では、オーダーメイドのウェディングドレスを注文する場面を想定してみましょう。
お店は、注文通りのドレスを提供する債務を負い、代金を受け取る債権を有します。
一方、お客は代金を支払う義務を負い、注文通りのドレスを受け取る債権を有します。

債務不履行(さいむふりこう)とは

全ての契約が当事者の思いどおりにいくわけではありません。
たとえばオーダーメイドのドレスを仕立てる契約で、注文した色と異なる色のレースをつけてしまい、結婚式までにドレスが完成しなかったとすると、お店は債務を果たせなかったことになります。
このように約束した債務を実現できないことを「債務不履行」といいます。

債務不履行では、債権者から債務者に対して損害賠償請求ができます。
ただし、いつまでもできるわけではなく、一定期間を過ぎると時効によって請求できません。
法律上、債権者が権利を行使することができることを知った時から5年、又は権利を行使することができる時から10年のいずれか早い方が時効の満了期間だとされています。
先ほどのドレスのケースでは、債権者であるお客側は当然結婚式の日に債務不履行を知るでしょうから、結婚式の日から5年を経過すると、時効で請求できなくなります。

債務不履行の種類とは

債務不履行には、履行不能・履行遅滞・不完全履行の3種類があります。
債務不履行がどれにあたるかによって、債権者の採りうる手段は異なってきます。

(1)債務の履行が不可能な「履行不能」

オーダーメイドのドレスが結婚式当日に間に合わなければ「履行不能」です。
そのほか例えば一品もののイラストを燃やしてしまった場合も「履行不能」です。
このように、約束を果たすことが不可能なケースを「履行不能」といいます。
相手方は契約解除や損害賠償請求をすることができます。

(2)債務の履行が遅れる「履行遅滞」

オーダーメイドのドレスを結婚式の1週間前に完成させる契約であったにもかかわらず、実際に仕上がったのが結婚式の3日前であれば、それは「履行遅滞」です。
このように債務が期日までに履行されないことを「履行遅滞」といいます。
また、代金を約束の日に支払わないことも「履行遅滞」にあたります。
お金の場合、相手方は約束のお金に加えて、遅延損害金の支払いを求めることもできます。

(3)債務の内容が不完全な「不完全履行」

オーダーメイドのドレスが注文したレースと異なるレースで作られた場合、注文どおりのものが提供されておらず、不完全な履行であるため、「不完全履行」にあたります。
不完全履行は、具体的な事情に応じて、履行不能か履行遅滞に振り分けられます。
最終的に結婚式に間に合わなければ「履行不能」、結婚式に間に合えば約束の納期に遅れても「履行遅滞」です。

債務不履行が生じたときの対応策

債務不履行が生じたときの対応策を詳しくみていきましょう。
たとえば、注文したドレスが結婚式に間に合わなければ、お客は何をしたいと思うでしょうか。
お客側としては代金を支払いたくないのはもちろん、急遽他のところでドレスを用立てなければならなくなった出費をお店に負担して欲しいと思うでしょう。ドレスが間に合わないかもしれない心理的な負担について、慰謝料を請求したいと思うかもしれません。

債務不履行に関して損害賠償を請求する

何らかの損害が生じている場合、債務不履行をされた相手方は損害賠償を請求することができます。
損害として認められるのは、そのような債務不履行があれば一般に生じる損害です。契約どおり債務が履行されていれば得られていたであろう利益も対象になる可能性があります。
このとき、損害賠償を請求する側は債務者の無過失まで証明する必要はありません。
ただし、天変地異によって債務不履行が起きた場合のように、債務不履行が起きたことに債務者に何ら落ち度がない場合には、損害賠償請求をすることができません。

債務不履行に関して契約の解除を申し出る

契約には法的な拘束力があるため、通常、契約を解除するには相手方の同意が必要です。
もっとも、債務不履行の場合には、相手方の同意は必要ありません。
履行不能の場合には、事前に相手に連絡することなく一方的に解除することができるのです。
契約を解除することによって、代金を支払う等の債務から逃れることができます。

完全な履行を求める

相手方が提供したものに何らかの不備がある場合には、完全な履行を求めます。
たとえばケーキを10個注文したのに9個しかなければ残り1個を求めますし、ケーキの種類が違えば注文したケーキを求めます。

法的に強制執行する

約束どおりにお金が支払われない場合、まず相手方が自らの意思で支払うように促します。
それでも支払わない場合には、裁判を提起して、「○○円支払え」との判決をもらいます。
それでも支払わない場合には、最終的には強制執行をすることになります。
たとえば、相手方の銀行を知っている場合には預金から、相手方の勤務先を知っている場合には給与から強制的にお金を受け取るのです。

損害賠償請求できる債務不履行の事例(ケーススタディ)

損害賠償請求をできるかは、契約どおりの債務が実現されたかによって異なります。
契約書に明記されていなくても、取引慣行等によって契約内容となることがあります。
ここでは、損害賠償請求のできるケースをいくつかご紹介しましょう。

(1)支払期日までに支払いが行われない

支払期日までにお金が支払われないケースは、損害賠償請求のできる典型例です。

(2)引っ越し業者が作業中に物を壊してしまった

引っ越し業者は、作業中、物を壊さないように最善の注意を尽くす債務を負っています。
そのため、何らかの不注意で物を壊された場合には、損害賠償請求できます。

(3)不動産の売買契約後に物件の引渡しが行われない

不動産の売買契約をした場合、売主は買主に不動産を引き渡す債務を負っています。
それにもかかわらず、約束の期日になっても物件の引渡しが行われない場合には、買主は損害賠償を請求できます。

(4)二重譲渡で約束の期日までに引渡しが行われない

インターネットで注文したものが既に別の人に売却されており、約束の期日までに届かなかった場合、履行不能や履行遅滞にあたるので、損害賠償を請求できます。
一品ものであれば履行不能、代替可能なものであれば履行遅滞にあたります。

債務不履行に関する相談は弁護士へ!

何が債務不履行にあたるかを判断するには、専門知識が必要です。
債務不履行でお困りであれば、弁護士に相談することをおすすめします。

債務整理に関する
ご相談は何度でも無料

Webで相談予約

※債務整理に関するご相談は「対面」での面談が法令で義務付けられているため、お電話はご予約の受付となります。

0120-316-742

朝9時〜夜10時・土日祝も受付中