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夜逃げとは?その後に起こることやバレて見つかってしまう理由も解説

作成日:
s.miyagaki

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

借金に追われ、夜逃げを考えたことはありませんか?

真夜中に荷物をまとめ、誰にも知られずに姿を消す。一瞬、全ての問題から解放されるような気がするかもしれません。しかし、夜逃げは本当に解決策なのでしょうか?

この記事では、夜逃げをする理由やと夜逃げのその後の末路について弁護士が詳しく解説します。さらに、夜逃げよりも効果的で安全な借金問題の解決方法も紹介します。あなたの将来に大きな影響を与える可能性のある決断の前に、ぜひこの記事をお読みください。

この記事を読んでわかること

  • 夜逃げとは
  • 夜逃げをする目的
  • 夜逃げをすると起こること
  • 夜逃げがバレて捕まる理由
  • 夜逃げをする前に知っておきたい借金問題解決方法

ここを押さえればOK!

夜逃げとは、生活苦や家庭内の問題から逃れるために、突然かつ秘密裏に住居を移転する行為を指します。主な理由として、借金や家賃の取り立てから逃れるためや、家庭内の問題から逃れるためが挙げられます。
夜逃げそのものは違法行為ではありませんが、問題を根本的に解決するものではなく、むしろ状況を悪化させる可能性が高いです。
夜逃げをしても借金はなくならず、利息や遅延損害金が加算され、取り立てが続く可能性があります。また、住民票を移さないと新生活に支障が出る上、保証人や連帯保証人に迷惑がかかります。さらに、常に発見される恐怖と隣り合わせの生活を送ることになり、精神的なストレスが大きいです。
夜逃げをする前に、弁護士に相談し、借金を減らしたり、支払いに猶予を持たせたりできる債務整理を検討しましょう。債務整理をすることで借金問題の抜本的な解決につながります。
この記事の監修弁護士
弁護士 谷崎 翔

早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。

夜逃げとは

夜逃げとは、生活苦や家族内での問題から逃れるために、突然かつ秘密裏に住居を移転する行為を指します。人から見つからないように夜に逃げるイメージもありますが、夜に逃げる場合だけに限られるわけではありません。

夜逃げをすると一時的には問題から逃れることができますが、問題の根本的な解決にはつながりません。むしろ状況を悪化させる可能性もあるのです。

(1)夜逃げをする目的とは

夜逃げの目的は、現在直面している生活苦や家庭内の問題から逃れるためということが多いようです。詳しく見ていきましょう。

(1-1)生活苦・借金

厳しい借金や家賃の取り立てから逃れるために夜逃げをするということがあります。住所や連絡先がわからなければ借金や家賃の取り立てを諦めてくれると考えているようです。

(1-2)離婚・家族から逃れたい

家庭内の問題、特にDVや離婚問題から逃れるために夜逃げを選択するケースもあります。

ただし逃げてもいつ見つかるかわからないビクビクした生活は続いてしまいます。夜逃げをする前に弁護士や公的な相談窓口に相談するようにしましょう。

相談することは悪いことではありません。無料で相談できるところもありますので、一度相談してみましょう。

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(2)夜逃げ自体は犯罪ではない

夜逃げそのものは違法行為や犯罪には当たりません。

しかし、借金による夜逃げをすると、次に紹介するような様々なデメリットやリスクが生じます。「夜逃げ=違法ではない」からといって、おすすめはしません。

借金による夜逃げをすると起こることとは

借金による夜逃げは一時的に借金から逃れることはできても、問題解決どころか状況を悪化させる可能性が高いです。借金による夜逃げをしたその後の末路を見ていきましょう。

(1)借金はなくならず、どんどん増える

夜逃げをしても借金はなくならず、むしろ支払う額がどんどん増えてしまう可能性があります。

(1-1)借金の取り立てを諦めることはない

借金による夜逃げをすると、「借金の取り立てを諦めてもらえる」と思われているかもしれません。

しかし、そう簡単に借金の取り立てを諦めてはくれないでしょう。特に多額の借金である場合には尚更です。あなたが夜逃げをしても、なんとかして探し出そうとするでしょう。

また、夜逃げをしている間にも利息や遅延損害金が加算され、夜逃げがバレ見つかったときには払わなくてはいけないお金がどんどん増えてしまう可能性もあります。

遅延損害金とは?計算方法や支払が不安なときの対処法を解説

(1-2)借金が時効でなくなる可能性は低い

夜逃げをして逃げ続ければ「借金が時効でなくなる」と思われているかもしれません。

確かに、返済期日から5年または10年が経過している場合には借金が時効でなくなる可能性があります。ただし、途中で催告や支払督促の申立て、訴訟の提起などが行われている場合には時効の進行がいったん停止されたり、進行がリセットされたりしてしまうのです。

時効が成立しないように定期的に催告や訴訟提起などが行われていると、夜逃げをし続けても借金が時効でなくなるということはありませんので、注意が必要といえるでしょう。

(2)住民票を移せずに新生活に支障が出る

夜逃げをして住民票を移すということは難しいでしょう。なぜなら、住民票を移すと新しい住所を知られてしまうおそれがあるためです。

しかし、住民票を移さずに秘密裏に住居を転居すると、新生活に次のような支障が生じる可能性があります。

  • 健康保険や年金の手続きができない
  • 運転免許証の更新ができない
  • 自分宛ての郵便が受けとれない
  • 子どもの転校手続きをスムーズに行えない
  • 選挙の投票ができない など

住所は役所にかかわる公的支援や援助の基礎ですので、住民票を移さずにいると行政による公的支援や援助を受けることが難しくなります。また、正当な理由なく引越し日から14日以内に住民票を移さないと、5万円以下の過料という罰則を受ける可能性もあります。

(3)保証人や連帯保証人が借金の返済をしなくてはいけなくなる

夜逃げをし、あなたが借金を支払えないとなると、保証人がいた場合、その人が返済の責任を負うことになります。

親などの家族や親しい友人などに保証人や連帯保証人をお願いした人は、そういった大切な人に多大な迷惑がかかる可能性があります。

(4)常に発見させるのではとビクビクした生活になる

夜逃げした後は、常に「見つけられて、借金の返済を迫られるのでは」という不安を抱えながらの生活を強いられます。

どういったきっかけであなたの所在がバレてしまうかわかりません。新しい仕事先や友人・知人ができても、常に「夜逃げがバレないか」「この人たちは信用できるのか」を不安に思っていかないといけません。

偶然見つかってしまうこともあるので、街を歩いていても周囲にお金を借りた人の関係者がいないかなどビクビクした生活になるでしょう。

このように疑心暗鬼が続く生活はあなたに多大な精神的なストレスを与え、身体に不調を生じさせるおそれもあります。

夜逃げはバレるの?バレる理由とは

あなたに対して借金を貸したのにあなたが行方をくらました場合には、借金を貸した側はあなたの住民票を確認することができます。

夜逃げをして住民票を移すと、住民票であなたの住所が簡単にバレてしまうのです。

もし住民票を移さない場合でも、身内や友人づたいにあなたの所在がバレてしまったり、偶然見つかったりするなど、夜逃げをしてバレずに逃げ続けるということはなかなか難しいでしょう。

借金による夜逃げをする前に|借金問題を解決するには

夜逃げをしても借金問題の抜本的な解決にはつながりません。借金問題を解決するためには、夜逃げではなく「債務整理」を検討しましょう。

債務整理とは、借金を減らしたり、支払いに猶予を持たせたりすることで、借金の悩みを解決できる手続です。債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。

  • 任意整理:消費者金融や銀行などに対し、毎月の支払額や利息などを減らせないかなどを交渉すること
  • 個人再生:裁判所の許可を得て、大幅に減らした借金を3年~5年で返していくこと
  • 自己破産:裁判所に原則全ての借金をなくしてもらうこと

弁護士に相談すると、あなたの借金問題を解決するために適した債務整理の方法を教えてくれるほか、受任通知を送ってもらい借金の取り立てがとめてもらえる可能性もあります。無料で相談できるところもありますので、一度弁護士に相談してみてください。

【まとめ】夜逃げとは秘密裏に住居を移転すること|抜本的な解決には「債務整理」を

夜逃げは借金問題の根本的な解決にはなりません。むしろ、借金の増加、新生活での困難、保証人への負担、精神的ストレスなど多くの問題を引き起こします。

借金問題の解決には、任意整理、個人再生、自己破産などの「債務整理」が効果的です。

借金でお悩みの方は、夜逃げを選択する前に、まずは弁護士に相談することをおすすめします。一人で悩まず、今すぐ行動を起こしましょう。

アディーレ法律事務所では、所定の債務整理手続きにつき、所定の成果を得られなかった場合、原則として、当該手続きに関してお支払いただいた弁護士費用を全額ご返金しております。相談は何度でも無料です(2025年4月時点)。

ご依頼いただいた当日(時間により翌日)に受任通知を発送し、取立てを止めることができます!(※裁判上の請求(支払督促、民事訴訟等)は停止されませんので、ご注意ください。)

債務整理についてお悩みの方は、債務整理を得意とするアディーレ法律事務所にご相談ください。