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リボ払いは危険!?借金がふくらんでしまう仕組みや脱出方法を解説

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「どうしても欲しい、10万円のコート。でも、まとまったお金がないから、『リボ払い』で買おうかな……?」
こんなとき、リボ払いにすると、レジでクレジットカードを提示していつも通り購入するだけ。

手持ちの現金がないのに欲しいものが手に入る!なんて便利な方法だ!リボ払いを初めて体験する人の中にそのように感じる人がいます。
いずれ自分がその代金を支払うことは分かっているけれども、いつかまとまったお金が入ったときに支払えばいい―――、と考えていると、だんだんリボ払いによって借金がふくらんでいきます。

リボ払いを利用すると、手持ちのお金がないのに高額なものを購入できてしまう上に、完済する日を先延ばしにするほど手数料が上乗せされてしまうためです。

リボ払いでふくらんでしまった借金は、早めに債務整理をするなどして解決することが大切です。

今回の記事では、次のことについて弁護士が解説します。

  • リボ払いとは
  • リボ払いの2つの仕組み
  • リボ払いで借金がふくらんでしまう5つの理由
  • 気を付けていたのになぜかリボ払いになってしまう場面
  • リボ払いの借金からの3つの脱出方法
この記事の監修弁護士
弁護士 谷崎 翔

早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。

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リボ払いとは?

リボ払い(リボルビング払い)とは、毎月決められた額を支払っていく方法です。

支払額を決めるものがリボ払い、分割回数を決めるのが分割払いです。
具体的にいえば10万円のものを購入するときに毎月1万円ずつ支払うと決めるのがリボ払い、半年で支払う(月々約1万7000円)と決めるのが分割払いです。

リボ払いであれば利用残高に応じた手数料が発生するのに対し、分割払いでは分割回数に応じた手数料が発生するのが通常です。

もっとも、2回までの分割払いであれば、一般的に手数料は発生しません。また、手数料はリボ払いよりも分割払いのほうが低額な傾向にあります。

高額な商品やサービスを購入する時には、リボ払いや分割払いの手数料を調べたうえで、支払総額をシミュレーションしてみましょう。

リボ払いの仕組み

代表的なリボ払いの方式は次の2つです。

  1. 定額方式
  2. 残高スライド方式

それぞれについて説明します。

(1)定額方式

定額方式とは、支払残高が増えても、毎月の支払額を一定に保つ仕組みです。
10万円使っても20万円使っても毎月の支払額は変わりません。
クレジットカードによっては、手数料を含めた支払額が一定になる場合と、一定額の支払額と別に手数料を払う場合があります。

(2)残高スライド方式

残高スライド方式とは、支払残高によって、毎月の支払額が変動する仕組みです。

たとえば、次のような契約条件のリボ払いだと、月々の支払額がいくらになるかみてみましょう。

支払残高10万円未満10万~20万円未満20万円以上
月々の支払額1万円2万円10万円ごとに
1万円プラス

支払残高が10万円未満の状況ならば、月々1万円を支払います。
その状態から、さらに商品やサービスを購入して支払残高が15万円になると、月々の支払額は2万円に増えます。
支払総額が10万円以上20万円未満である限り、月々2万円を支払い続けます。

リボ払いで借金が膨らむ5つの理由

リボ払いが原因で債務整理の相談に来る方の多くが、「払い続けているのに、支払いが全然終わらない」と口にします。
毎月のカードの利用額が、毎月の支払額を超えるのであれば、支払いが終わらないのも当然です。
返済で1万円しか支払っていないのに、2万円分カードを利用していれば、毎月1万円と手数料の分だけ借金を積み重ねている状況になります。

さらに、利用額よりも支払額の方が高くても、その支払額のほとんどが手数料の支払いに充てられている場合にも、同じように「支払いがなかなか終わらない」状況が起こります。

そもそもリボ払いの「リボ」=「リボルビング」とは「回転」のことです。支払えない借金を先送りにしているうちに自転車操業になって借金の総額が膨れ上がっていく、とのイメージであながち外れていないでしょう。

例えば、リボ払いを続けていくうちに支払残高が50万円を超えたとします。
手数料の利率が15%であったなら、手数料だけでも月々6250円が発生します(※月利計算の場合)。
この状態では定額方式で月々5000円ずつ支払っても、手数料さえ支払えずに支払総額は増えていきます。

支払を続けているのに、実際には借金が膨らんでいるのです。
定額方式であれば、毎月の支払額や負債残高、手数料の利率等によっては、このようなことが起こる可能性があります。

月々の返済額に目を向け、支払残高への意識が薄れがちになるのがリボ払いのデメリットです。

リボ払いで借金が膨らんでしまう主な理由は、次の5つです。

  • 手数料の利率が高い
  • 支払金額が高くなる
  • 返済が終わらない
  • 借金が膨らんでいることに気付けない
  • 収入以上の買い物をしてしまう

それぞれについて説明します。

(1)手数料の利率が高い

リボ払いで借金が膨らむ理由の一つは、手数料の利率の高さです。
クレジットカードによって手数料の利率は異なるものの、一般に年利15%ほどに設定されます。

手数料の計算方法は、返済までの日数で計算する「日割計算」と、月単位で計算する「月利計算」があります。
カード会社の多くが採用する日割計算の計算方法は、『残高×利率×支払までの日数÷365』です。
例えば、20万円分をリボ払いにした場合、利率が15%だとすると、30日間に発生する手数料は『20万円×0.15×30÷365=2465.7534…』で、2465円です。

(2)支払金額が高くなる

支払金額によっては、ほとんどが手数料の支払いにあてられ、元本がなかなか減らないことがあります。返済を終えてみると、思っていた以上に手数料を支払っていたという事態も珍しくありません。

20万円分をリボ払いにした場合、仮に毎月の返済額を5000円とすると、先ほどの事例で言えば返済する5000円の約半分は手数料に充てられることになります(※手数料を含めた支払額が一定の場合)。

(3)返済が終わらない

リボ払いを便利な支払いだと感じるのは、お金のない状況で高額な商品を買えるからでしょう。しかし、収入に見合わないものを購入した場合、当然ながら代金完済までかなりの長期間を要します。

単純に考えるため手数料の利率を0%とすると、100万円の商品を購入して年間50万円支払えば2年で返済できますが、年間10万円しか払えないのであれば10年かかる計算になります。

実際には、代金に加えて手数料を支払わなければならないので、10年以上の期間がかかるというわけです。

(4)借金がふくらんでいることに気付けない

毎月一定金額を支払っていると、「毎月支払えているから大丈夫」と、支払金額の全体像(いくらの物を買って、それに対していくら返済し、あとどれだけ返済が残っているのか)が見えにくくなります。

また、返済は基本的に口座引き落としなので、多くの人が無意識に返済し、毎月どれだけの手数料を支払い元本が減ったのかをあまり意識していません。そうなると、結果としてどれだけ借金を背負っているのか、返済がいつ終わるのかわからなくなり、借金がふくらんでいることに気付くことができません。

「返済を続けているのだからいつか完済するだろう」と思っていると、ふと気づいたときに支払残高が想定以上の金額になっているかもしれません。

(5)収入以上の買い物をしてしまう

一定金額を支払えば、滞納扱いになることもなく、約束を果たしていることになります。
そうなると、安心してしまい、収入以上の買い物をしてしまうことがあります。
リボ払いを便利な方法だと考え、収入以上の買い物を続けると、いつしか返済困難な借金にまで膨れ上がってしまっているかもしれません。

気を付けていたつもりなのになぜかリボ払いに……?

  • レジで「一括払いで」と伝えたにもかかわらず、リボ払いになっていた
  • 利用明細を確認したら、知らぬ間にリボ払いになっていた
  • 毎月一定額しか引き落とされないため、調べてみたらリボ払いになっていた

近年、このような“知らぬ間リボ”が増加しています。
リボ払い専用カードで支払っていた場合や自動リボにチェックして新しくカードを作った場合に、意図せずにリボ払いになってしまっていることがあります。

このようなことにならないように、次の3点に注意してください。

  • リボ払い専用カードでないか
  • 自動リボ払いを申し込んでいないか
  • 支払方法の初期設定がリボ払いになっていないか

知らぬ間リボになるべく早く気づくためには、毎月、きちんと利用明細を確認することが大切です。
そして、次のようなことに気づいたときには、カード会社にリボ払いになっていないかを問い合わせましょう。

  • 一括で支払っているはずなのに、支払残高欄に金額の記載があるとき
  • 一括で支払っているはずなのに、手数料の記載があるとき
  • カード利用額に比べ、毎月の請求金額が少ないと感じたとき
  • カードを利用していない月にお金を請求されたとき

国民生活センターにも、リボ払いになっていることを知らなかったという相談が寄せられています。
クレジットカードを使用した際は、必ず利用明細を確認してくださいね!

参照:リボ払いだったの?クレジットカードの利用明細は必ず確認|独立行政法人 国民生活センター

リボ払いの借金からの3つの脱出方法

リボ払いの借金から抜け出す主な方法は、次の3つです。

  • 全額払いに変更する
  • 繰上げ返済する
  • 債務整理する

それぞれについてご説明します。

(1)全額払いに変更する

1つめが、まとまったお金を用意してリボ払いの支払残高を一括で返済する方法です(全額払い)。一括で残金を支払えば、それ以後手数料はかかりません。
「一括返済」「一括払い」とも呼ばれています。

単純で分かりやすい方法ですが、そもそも一括払いできないからリボ払いを選択する人が多いので、この手段を取ることは難しいかもしれません。

(2)繰上げ返済する

一括で返済するのが難しい場合でも、繰上げ返済をする方法があります。
繰上げ返済とは、月々の支払いにいくらか上乗せして支払うことです。
繰上げ返済すると、支払期間が短くなるため、手数料の負担を軽減できます。
「一部返済」「増額払い」とも呼ばれています。

月々の生活費を見直して、節約をした場合どれくらい余剰が出るのかを計算し、上乗せして返済できるのであれば、繰上げ返済を検討してみましょう。

計算が難しい場合には、債務整理を取り扱っている弁護士に相談するとよいでしょう。家計から余剰を計算し、このまま返済できるのか次でご説明する債務整理をした方がいいのかをアドバイスしてくれます。

(3)債務整理をする

返済で毎日の生活が苦しい、とても返済しきれないという場合には、債務整理を検討するのが良いでしょう。

債務整理には、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。

  • 任意整理

利息制限法で定められた利息を超えて支払い過ぎた利息がないか、借金額を再計算します。

残った借金について、毎月の支払額の減額や、将来発生するはずだった利息を無しにすることなどを目指して、個々の債権者と交渉します。

  • 個人再生

借金を支払えなくなってしまうおそれがある場合に、裁判所の認可を得たうえで、法律に基づき決まった金額を原則3年間で分割して支払っていく手続です。

ケースにもよりますが、任意整理よりも大幅に総支払額を減らせる場合があります。

また、住宅ローンの残った自宅を手放さずに(住宅ローンはそのまま残ります)、その他の借金を減額できる可能性もあります。

  • 自己破産

財産や収入からは借金を返済できない場合に、裁判所から、原則全ての借金について支払義務を免除してもらうこと(免責許可決定)を目指す手続です(税金など一部支払義務が残るものもあります)。

一定の財産は手放して借金返済にまわさなければならない可能性がある、一定の職種については自己破産手続中の従事が制限されるなどの注意点はありますが、3つの手続の中で最も支払いの負担を軽くできる可能性があります。

どの種類の債務整理が一番適しているかは、借金の総額や家計の状況などによって異なります。

返済が苦しくてどうにもならないと思っていても、思わぬ過払い金があり、借金が減額できたというケースも少なくありません。

まずは弁護士にご相談の上、方針を決めるとよいでしょう。

【まとめ】リボ払いは、借金が膨らみやすい

今回の記事のまとめは次のとおりです。

  • リボ払い(リボルビング払い)とは、毎月決められた額を支払っていく方法。

  • リボ払いの仕組みは、次の2つに大きく分けられる。
    • 定額方式…………残高によらず、毎月一定の額を支払う
    • 残高スライド方式…残高に応じて、毎月の支払額が変動する(残高が減ると支払額も下がる)

  • リボ払いでは、収入以上の買い物をしてしまうなどの理由で借金が膨らみやすい。

  • いつの間にかリボ払いになってしまっている事態があるので注意する。
    クレジットカードを利用した時は利用明細をきちんとチェックして、カードを利用していない月に請求されたなどの事情がある場合にはカード会社に問い合わせる。

  • リボ払いの借金からの脱出方法は、主に次の3つ。
    • 全額払いに変更する
    • 繰上げ返済する
    • 債務整理する

リボ払いには毎月の支払金額を一定にできるメリットがありますが、その仕組みを知らないで利用していると、借金がどんどん膨らむ危険性があります。

気が付くと、給料のほとんどを返済に充てており、生活にも気持ちにも余裕がなくなっているという方は少なくありません。

いくら支払っても借金が減らないような場合、リボ払いから脱出するためには、債務整理を検討するとよいでしょう。

アディーレ法律事務所では、債務整理を取り扱っております。

また、アディーレ法律事務所では、所定の債務整理手続につき、所定の成果を得られなかった場合、原則として、当該手続に関してお支払いただいた弁護士費用を全額ご返金しております(2022年6月時点)。

リボ払いの返済についてお悩みの方、債務整理を検討されている方は、債務整理を得意とするアディーレ法律事務所にご相談ください。

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