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ブラックリストは何年で消える?何をしたら載る?信用情報機関ごとに解説

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y.kanno

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

ブラックリストに載ったら、日常生活にさまざまな悪影響が出ますが、永久に信用情報機関に登録され続けるわけではありません。
いったんはブラックリストに載ったとしても、長い目で見れば債務整理をしたほうが家計の立て直しに役立つこともあります。
ブラックリストに関する正しい知識を身に付け、借金完済の第一歩を踏み出しましょう!

ここを押さえればOK!

金融業界では「ブラックリスト」という実際のリストは存在せず、延滞や債務整理などの事実が信用情報機関に「事故情報」として登録される状況を指します。主な信用情報機関は3つあり、登録期間は機関や情報によって異なります。
一方、各金融機関やクレジットカード会社が独自に管理する「社内ブラック」は半永久的に保持される可能性があります。
また、ブラックリストから情報が削除されても、すぐにローン審査が通るとは限りません。

ブラックリストに載らないためには、収入の範囲内で借入れを行い、滞納してもすぐに支払うことが重要です。支払いが困難な場合は早めに債務整理を検討すべきです。登録情報が事実と異なる場合のみ、訂正や削除が可能ですが、真実の場合は削除できません。
借金返済にお悩みの方は、アディーレ法律事務所にご相談ください。

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ブラックリストは何年で消える?載る情報やタイミングは? 

金融業界において、「ブラックリスト」というリスト自体は存在しません。 

延滞や債務整理をした事実などが「事故情報」として信用情報機関に登録されている状況を「ブラックリストに載っている」と表現するのです。 

信用情報機関は主に3つあり、ブラックリストに登録される期間は、信用情報機関ごと、そして登録される情報によって異なります。 

それぞれの信用情報機関ごとにご説明します。 

(1)株式会社シー・アイ・シー(CIC) 

登録される情報 いつまで載るか 
・保証履行 契約期間中および契約終了後(完済など)から5年以内 
・支払条件変更 
・支払総額変更
契約期間中+契約終了後5年以内 
破産手続開始決定・免責の有無 契約期間中+契約終了後5年以内 
参照:CICが保有する信用情報(https://www.cic.co.jp/confidence/posession.html)|CIC

CICに登録された情報は、通常、契約期間中および契約終了後5年以内の期間保持されることとなっています。 

信用情報の開示請求は、CICの公式ウェブサイトや郵送、窓口で行うことができ、自分の信用情報を確認することが可能です。 

なお、CICの場合、再生を申立てした事実は載らないこととなっているようです。 

(2)日本信用情報機構(JICC)

JICCの場合、情報が登録される期間は次のとおりです。

登録される情報 いつまで載るか 
遅延(元金・手数料の返済が、約定返済日から61日以上、または3ヵ月以上遅延している状態) 遅延解消まで 
(延滞解消の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内)
債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等当該事実の発生日から5年以内
(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内)
参照:信用情報の内容と登録期間(https://www.jicc.co.jp/aboutus/credit-info/registration)|JICC

(3)全国銀行個人信用情報センター(KSC) 

登録される情報 いつまで載るか 
・延滞 ・延滞解消日 契約期間中および契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間
・代位弁済・保証履行 ・代位弁済後完済、保証債務完済 原則:契約期間中および契約終了日(=完済など)から5年を超えない期間 
再生手続につき、開始決定が出た事実 当該開始決定日から7年を超えない期間 
破産手続開始決定の有無 当該開始決定日から7年を超えない期間 
参照:個人情報の取扱い(https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/privacy/)|全国銀行個人信用情報センター

なお、KSCの場合、任意整理をした事実は登録されません。

カード会社独自のブラックリスト(社内ブラック)は何年で消える? 

次に、いわゆる社内ブラックについてご説明します。

(1)社内ブラックとは 

社内ブラックとは、特定の金融機関やクレジットカード会社が内部で管理する信用情報リストのことです。

これは、一般的な信用情報機関(CIC、JICC、KSC)とは異なり、各企業が独自に収集・管理している情報です。社内ブラックに登録される理由としては、過去にその企業との取引で延滞や未払いが発生した場合などが挙げられます。 

(2)社内ブラックは半永久的に消えない可能性も 

社内ブラックの情報は、一般的な信用情報機関のデータとは異なり、半永久的に保持されることが多いようです。 

そのため、一度社内ブラックに登録されると、その企業との取引再開は難しくなります。 

(3)グループ会社内で情報が共有されている可能性も 

社内ブラックに登録されると、その企業との新たな取引が難しくなるだけでなく、同じグループ会社でも同様の扱いを受ける可能性があります。 

これは、企業間で情報が共有されることがあるためです。 

ブラックリストから消えればローンを組めるようになる? 

期間が経過し、ブラックリストから情報が削除されても、すぐにローン審査が通るとは限りません。 

いわゆる「スーパーホワイト」と言われるまっさらな状態だと、返済能力が確認できないため、かえって審査に通りづらくなることもあります。

信用情報は自分で調べられる 

信用情報は自分で開示請求できるため、審査に通らない場合には、信用情報に傷がついていないか確認することをおすすめします。 

開示方法は各信用情報機関のホームページに載っています。気になった場合は確認しておくようにしましょう。 

ブラックリストに載らないための対策 

次に、ブラックリストに載らないためにできる、具体的な対策をいくつかご紹介します。

(1)自分の収入の範囲内で借入れを行う 

当然のことですが、借入れは自分の収入の範囲内で行うようにしましょう。自分の返済能力を超えた借入れをすると、最終的には支払いが困難になってしまいます。 

特に、いくつもの会社から借入れをしている場合、毎月の返済すべき金額や借入れの状況がわからなくなってしまいがちです。 

そうならないように、自分の返済能力を超えた多額の借入れは避けるよう注意してください。 

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(2)滞納してもすぐに支払う 

万が一、返済期日までに支払いができなかった場合には、すぐに支払いを済ませて滞納を解消するようにしましょう。支払いが遅れたとしても、数日であれば、すぐにブラックリストに載る可能性は低いです。 

しかし、滞納期間が長くなればなるほど、ブラックリストに載る可能性が高まってしまいます。 

(3)支払いが難しいなら早めに債務整理を検討する 

どうしても支払いが難しくなってきたのであれば、なるべく早めに弁護士に相談し、債務整理を検討しましょう。

債務整理をすれば、基本的にブラックリストに載ると考えられますが、滞納が長引けば、いずれブラックリストに載ってしまうことが予想されます。
また、すでに2、3ヵ月以上滞納しているのであれば、すでにブラックリストに載っていてもおかしくありません。
早めに対策のための行動をしたほうが、生活を立て直しやすいです。
債務整理には、主に次の3種類があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

どの債務整理が適切なのかは、個人の状況によって異なるため、まずは弁護士に相談するとよいでしょう。 

ブラックリストに関するよくある質問(Q&A) 

(1)ブラックリストに載った情報は削除できる? 

登録されている情報が事実と異なる場合には、正しい情報を伝えることで、訂正や削除を行うことができます。 

しかし、登録されている情報が真実であれば、訂正や削除を求める手段はありません。 

したがって、「ブラックリストから削除できます」などとうたっている業者は詐欺業者である可能性があるため、ご注意ください。 

(2)ブラックリストに載っている間は借入れできない? 

消費者金融などの業者によっては、たとえブラックリストに載っていても、借入れを認めてくれるところもあるようです。 

ただし、そのような業者は金利が高めであったり、場合によっては闇金であったりするおそれもあります。 

なるべく借入れをせず、この機会に収入の範囲内で生活できるよう、家計を見直すことが大切です。 

(3)ブラックリストに載ったら家族にも影響が出る? 

ブラックリストに載っても、家族に直接的な影響が及ぶことはありません。 

ただし、次のような間接的な影響が出る可能性があります。 

  • 家族カードが使えなくなる
  • (ブラックリストに載った本人が)保証人になれなくなる

近々、お子さんの奨学金の保証人になることを検討しているような場合には、注意する必要があるでしょう。

ブラックリストについてはこちらの記事もご覧ください。

ブラックリストに入ると他人や会社にバレることはあるのか?

【まとめ】ブラックリストに載っても、基本的には滞納を解消すれば数年で消える 

ブラックリストに載っても、永久に登録され続けるわけではなく、登録の原因となった事実がなくなれば、数年で消えることが一般的です。
しかし、ブラックリストに載ることを心配するあまり、返済が困難になっていても債務整理をためらう方がいらっしゃいます。
ブラックリストに載ることによるデメリットは生じますが、いずれ滞納が生じてしまう状況なのであれば、遅かれ早かれブラックリストには載ってしまうでしょう。

健全な家計を取り戻すためにも、早めにアディーレ法律事務所にご相談ください。

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