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バンドルカードの支払い遅れで生じる影響やペナルティについて解説

作成日:更新日:
LA_Ishii

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

スマホ1つでチャージ・支払いができ、Visaカードとして使えるアプリ「バンドルカード」は、計画的に利用すれば非常に便利なサービスです。
「ポチっとチャージ」を使えば、手元にお金がなくても後払いで商品を購入できるため、通常のクレジットカードと同じように利用することができます。
しかし、ついつい使いすぎてしまうと、期限までの支払いが難しくなってしまうかもしれません。
バンドルカードは通常のクレジットカードとは少し違う点もあることから、滞納したらどうなってしまうのか、気になる方も多いでしょう。

そこで、この記事では次のことについて弁護士が解説します。

この記事を読んでわかること
  • バンドルカードの支払いが遅れたらどうなるか
  • バンドルカードの支払遅れによるペナルティ
  • バンドルカードを滞納した場合の対処法

バンドルカードの支払いでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ここを押さえればOK!

バンドルカードの後払いサービス「ポチッとチャージ」の支払いが遅れると、遅延損害金が発生し、支払いが遅れるほど支払金額が増えることになります。
また、支払いが遅れると督促の連絡が来るようになり、バンドルカード自体が利用できなくなる可能性があります。
さらに、支払いの遅れが長期化すると債権回収会社から督促が来るようになり、最終的には裁判所からの通知が届く可能性もあります。
バンドルカードの支払遅れによるペナルティとして、信用情報機関に事故情報が登録される、ポチッとチャージの申込上限額が下がる、財産を差し押さえられる可能性がある、などが挙げられます。
ほかにも借金があって速やかに滞納分を支払えない場合には、借金問題に強い弁護士に相談することで、状況が改善する可能性があります。

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この記事の監修弁護士
弁護士 谷崎 翔

早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。

バンドルカードの支払いが遅れたらどうなる?

バンドルカードの後払いサービスである「ポチッとチャージ」の支払いが遅れた場合に生じる主なリスクをご紹介します。

※バンドルカード(ポチッとチャージ)の支払期限は、月間の利用金額・回数にかかわらず、利用した翌月の末日まで。

遅延損害金が発生する

1日でも支払いが遅れると、支払期限の翌日から遅延損害金(※)が発生します。
遅延損害金は支払いが済むまで発生し続けるため、支払いが遅れれば遅れるほど、支払金額が大きくなってしまうのです。
※支払いが遅れたことに対する損害賠償として支払うべきお金

ポチッとチャージのサービスを提供する株式会社セブン銀行のサービス利用規定第6条によると、年14%の割合による遅延損害金が発生します。
(Gardia株式会社もポチッとチャージのサービスを提供していますが、遅延損害金の利率は同じく年14%です。)

一例として、支払いが2週間遅れた場合の遅延損害金を計算してみましょう。
なお、支払金額は「1万円+手数料」とします(手数料の発生回数は1回とし、小数点以下は切り捨て)。

【遅延損害金の計算式】
10,510円(支払金額)×14%(利率)÷365日×14日(滞納した日数)
56円(遅延損害金)

手数料も、遅延損害金の対象となっている点にご注意ください!

参考:サービス利用規定について|セブン銀行

【コラム~ポチッとチャージの手数料について~】
ポチッとチャージには、1回のチャージにつき、申込金額に応じた手数料がかかります。
手数料の金額は次のとおりです。

申込金額手数料の金額
3,000円~1万円510円
11,000円~2万円815円
21,000円~3万円1,170円
31,000円~4万円1,525円
41,000円~5万円1,830円

支払いの督促が届くようになる

支払期限を過ぎても支払わないでいると、電話やアプリ通知・メールなどで督促の連絡が来るようになります。
どの程度の期間滞納すれば連絡がくるかについては、人によって異なるため一概にはいえませんが、一般的には1週間程度のようです。

なお、ポチっとチャージのサービスは株式会社セブン銀行やGardia株式会社が提供しているため、督促の連絡はそのいずれかの会社から来るでしょう。
ただし、後述するように、滞納期間が長引くと債権を譲渡された保証会社から連絡が来るようになると考えられます。

バンドルカードが利用できなくなる

支払いが遅れると、バンドルカード自体が利用できなくなる可能性があります。
バンドルカードが利用できなくなっても、チャージ残高が消滅するわけではありません。
しかし、サブスクなど定期的な支払いのためにバンドルカードを利用していた場合、その支払いができない可能性があります。
そのため、支払いの遅れによるバンドルカードの利用停止が予想されるのであれば、あらかじめ支払方法を変更しておくとよいでしょう。

なお、バンドルカードの利用を再開するには、滞納の解消だけでなく、アプリ上での利用再開手続が必要です。

債権回収会社などからの督促が届く

支払いの遅れが数ヵ月になると、債権回収会社や保証会社などに債権譲渡され、そこから督促の連絡が届くようになります。電話やアプリ通知、メールのほか、ハガキが届くこともあるようです。

債権譲渡って何ですか?

債権譲渡とは、お金を請求する権利を持っている側(債権者)が、その権利(債権)を第三者に譲渡することです。
債権譲渡があると、お金を請求される側(債務者)にとっては、お金を支払うべき相手が変わることになります。

債権譲渡があると、通常は法的措置に移行する可能性が大いに高まっていると考えられます。
督促を無視し続けることは避けるようにしましょう。

裁判所からの通知が届く

債権回収会社や保証会社による督促後も支払わないでいると、支払督促や訴訟など裁判所を介した法的措置に移行する可能性が高まります。
債権回収会社などから事前に最終通告がある場合もありますが、いきなり裁判所から「支払督促申立書」や「訴状」が届くこともあります。

裁判所からの通知を無視したままでいると、基本的には債権者の請求が認められます。
裁判所から通知が来たら、その通知にしたがい「異議申立書」や「答弁書」を提出するようにしましょう。

また、どのタイミングで法的措置に移行するかは債権者次第です。
債権譲渡がなければ裁判にならないわけではありません。一日でも支払いが遅れれば、理論上は法的措置をとることができます。
数ヵ月以上の滞納は、あくまで法的措置に移行する現実的な危険が高まる目安にすぎません。

バンドルカードの支払遅れによるペナルティ

バンドルカードの支払遅れによるペナルティは、主に次のとおりです。

  1. ブラックリストに載り、日常生活にさまざまな悪影響が出る可能性がある
  2. ポチッとチャージの申込上限額が下がる
  3. 最終的には、財産を差し押さえられる可能性も

それぞれご説明します。

ブラックリストに載り、日常生活にさまざまな悪影響が出る可能性がある

一定期間以上の滞納があると、信用情報機関に事故情報として登録される可能性があります。
事故情報が信用情報機関に登録されている状況を、俗に「ブラックリストに載っている」と呼びますが、ブラックリストという名称のリストが存在するわけではありません。

事故情報が登録された場合に生じる、日常生活への代表的な影響は次のとおりです。

  • 新しく借入れをしたり、ローンを組んだりできなくなる
  • クレジットカードが作れない・更新できなくなる
  • 保証人になれなくなる

それぞれについて例外はあり、必ずしも上記の影響が生じるとは限りませんが、基本的にはこのような影響が生じると考えられます。

また、支払いの遅れが原因の場合、滞納分を完済してから5年ほどは事故情報が登録され続けるため、デメリットが大きいといえるでしょう。

ポチッとチャージの申込上限額が下がる

今までの利用状況にもよりますが、滞納があるとポチッとチャージの申込上限額が大幅に下がってしまう場合もあるようです。
また、滞納を解消したとしても、滞納によりすでに信用度が下がっているため、すぐには上限が上がらないでしょう。

最終的には、財産を差し押さえられる可能性も

裁判所により、債権者の主張を認める結論が確定した(判決や支払督促が確定した)にもかかわらず、支払いをしないでいると、給与や預金を差し押さえられる可能性があります。

判決などがある以上、債権者の差押えを止めることは基本的にできません。
そのため、裁判所から通知が届いたら放置せず、すぐに何らかの対応をすることが大切です。
適切な対応方法がわからなければ、弁護士に相談するようにしましょう。

もっとも、ポチっとチャージの申込上限額は、3,000円〜5万円の範囲内で設定されます。
つまり、手数料や遅延損害金を含めても、ポチッとチャージによる滞納額は最大で5万円程度と考えられるため、差押えに至る可能性は高くないでしょう。

バンドルカードで支払いを踏み倒すとどうなる?

前述のとおり、利用料金を踏み倒すと、法的措置に移行する可能性があります。
バンドルカードは利用が簡単でハードルが低いと感じやすいため、通常のクレジットカードとは違うように感じるかもしれません。
しかし、滞納した場合のデメリットは、基本的に通常のクレジットカードと同様です。
つまり、滞納期間が伸びれば伸びるほど、遅延損害金も高くなり、裁判などになる可能性も高まるのです。

バンドルカードを滞納した場合の対処法

バンドルカード(ポチッとチャージ)の支払いが遅れ、滞納が生じてしまった場合の対処法は次のとおりです。

  1. 速やかに滞納分の支払いを行う
  2. 窓口に連絡して支払日を約束する
  3. 借金問題に強い弁護士に相談する

では、それぞれについてご説明します。

速やかに滞納分の支払いを行う

ポチッとチャージでは、支払期限後でも支払いは可能なので、速やかに滞納分の支払いを行うことをおすすめします。
ただし、支払期限を過ぎている以上、滞納分に遅延損害金を加えた金額を一括で支払う必要があります。

 連絡して支払日を約束する

万が一、どうしても支払うべきお金が用意できない場合には、督促してきた会社の窓口に連絡して支払日を約束するというのも一つの手段です。
支払うべき金額が変わることはありませんが、何の連絡もせず放置するよりは印象が良くなり、一時的に督促の連絡を止めてくれる可能性があります。

もっとも、支払いが遅れている以上、債権者はいつでも法的措置をとることが可能である点は、忘れないでください。

借金問題に強い弁護士に相談する

単なるミスではなく、毎月の生活が苦しいために支払いが遅れている場合、収入が急に増えたり、予期せぬ臨時収入があったりしない限り、放っておいても問題は解決しません。

ほかに多額の借金があり、その返済が大変でバンドルカードの支払いが遅れている場合、債務整理によって借金の負担が減る可能性があるため、弁護士に相談することをおすすめします。

とはいえ、裁判などが終わっていれば、強制執行の手続に進むと考えられますが、その段階まで進んでいると、弁護士が介入しても何もできない可能性が高いです。
そのため、なるべく早めに弁護士に相談することが大切です。

【まとめ】支払いが遅れると遅延損害金が発生し、バンドルカードが利用できなくなることも

バンドルカードの後払いサービスである「ポチッとチャージ」の支払いが遅れると、1日ごとに遅延損害金が発生し、滞納が続くとバンドルカードが利用できなくなるようです。
また、滞納が数ヵ月以上になると、法的手続に移行する可能性が高まってしまいます。
さらに、滞納が原因で信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆる「ブラックリスト」に載る)ことで、日常生活にも悪影響が生じかねません。

ポチッとチャージの申込上限金額は最大でも5万円と比較的低額ではありますが、ほかにも借金があって支払いが遅れがちになっている場合、債務整理によって借金返済の負担を軽減できる場合があります。

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