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楽天カードの支払いが遅れたらどうなる?滞納時の対処法も解説

作成日:更新日:
kiriu_sakura

ここを押さえればOK!

楽天カードの支払いが遅れると、一時的に楽天カードが利用できなくなったり、遅延損害金が発生したりします。
また、信用情報機関に事故情報が登録(いわゆる「ブラックリスト」されたり、楽天カードが強制解約されたりする可能性もあります。

強制解約されても支払いをしなければ、裁判を起こされたり、支払督促を申し立てられたりするおそれがあります。
支払いが遅れるときには、「支払方法を変更する」「債務整理を検討する」といった対処法が考えられますが、より良い解決策を選ぶためにも、早めに弁護士に相談すると良いでしょう。

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「『楽天カード』をメインのクレジットカードにしてるけど、今月は支払いが厳しいな…。支払いが遅れたらどうなる?」

楽天カードは、楽天カード株式会社が発行するクレジットカードです。
楽天カードは、インターネット上のショッピングモールである「楽天市場」で利用するとポイント率が優遇されるなどのメリットがあるクレジットカードで、発行枚数は2669万枚(2022年6月時点)にも上ります。
楽天カードの支払い方法は、会員規約上は口座振替(登録口座からの引き落とし)ですが、口座が登録されない間はコンビニ払い(30万円以上は銀行振込)となります。

楽天カードは、口座の引き落としができなかった場合、(対象銀行であれば)再度の自動引き落としがなされますので、うっかり利用分の入金を忘れたような場合は、すぐに入金すれば、再度の自動引き落としにより利用分を支払うことができます。
ですが、資金繰りがうまくいかず、支払い日まで入金ができず、また、その後もすぐに支払えずに遅れてしまうという方もいらっしゃるでしょう。

そこで、今回は、次のことについて弁護士がご説明します。

  • 楽天カードの支払い方法
  • 楽天カードの支払いが遅れたときのペナルティ
  • 楽天カードの支払いが難しいときの対処法  など
この記事の監修弁護士
弁護士 谷崎 翔

早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。

楽天カードの支払いについて

楽天カードの支払いを口座振替にしている場合、引き落とし日は毎月27日です(27日が土・日・祝日の場合には翌営業日)。
ですから、遅れずに支払うためには、27日の前営業日までに、カード利用分を引き落とし口座に入金しておかなければいけません。
もしも支払い日に自動引き落としができなくても、登録口座が対象銀行であれば、特に楽天カードに連絡をしなくても、再度の自動引き落としがなされます(※再度の自動引き落とし日や実施回数は月によって異なります)。

対象銀行は、楽天銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、北海道銀行、北陸銀行、横浜銀行、千葉銀行、広島銀行、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、常陽銀行、肥後銀行、八十二銀行、ゆうちょ銀行です。

登録口座が再引き落としの対象でない場合や、再引き落としの対象日にも入金が遅れてしまった場合には、楽天カードの自動音声専用ダイヤル(0120-30-6910)に電話するなどして、楽天カードの指定する口座に遅れた分を振り込まなければいけません。

楽天カードの支払いが遅れたらどうなる?

楽天カードの支払いが遅れた場合のペナルティは、主に次のとおりです。

  1. 楽天カードが一時的に利用できなくなる
  2. 遅延損害金が発生する
  3. 信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆる「ブラックリスト」)
  4. 楽天カードが強制解約される     など

それぞれご説明します。

(1)楽天カードが一時的に利用できなくなる

楽天カードは、支払いの遅れに対して厳しい対応をしており、支払いが遅れると、まずはカードの利用が停止されます。
利用停止の時期は、銀行からの情報が楽天カードに届くまでの日数などにもよりますが、早ければ支払い日の翌日からでも利用が停止されてしまう可能性があります。

楽天カードの利用が停止されると、楽天カードで支払っていた公共料金などの支払いも全て遅れてしまうことになりますので注意してくださいね!

利用停止は、支払いの遅れが解消されれば、基本的には解消されます。
ただし、利用停止が解消される時期は、それまでに支払いが遅れた回数や遅れた期間などによって異なります。遅れた分の支払いをしてもすぐに利用停止が解消されるとは限りません。

何度も支払いを遅れているような場合には、利用できるようになるまで日数がかかるようです。詳しくは、楽天カードにお問い合わせください。

(2)遅延損害金が発生する

支払いが遅れると、規約上、支払い日の翌日から遅延損害金が発生します。
楽天カードの遅延損害金の金利は次のとおりです(2022年10月時点)。

  • ショッピングで利用した分‥‥年率14.6%
  • キャッシングで利用した分‥‥年率20%

遅延損害金は、支払いがなされるまで毎日発生しますので、放っておくとどんどん膨らんでいきます。
支払いが遅れた場合には、できるだけ早くに遅れた分を支払ってしまうことをお勧めします。

遅延損害金の計算方法などについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。

遅延損害金とは?計算方法や支払が不安なときの対処法を解説

(3)信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆる「ブラックリスト」)可能性がある

現在、日本には主に上記の3つの信用情報機関があり、楽天カードは、このうち次の信用情報機関に加盟しています。

  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)

信用情報機関では、次のような情報を保有しています。

  • 氏名や生年月日などの本人を特定するための情報
  • ローンやクレジットなどの契約内容
  • 返済や支払い状況などの取引事実に関する情報    など

そのうち、契約者が支払いを延滞した場合や債務整理をした場合など、その経済的信用を低下させるような事情を、俗に「事故情報」(正式には「異動情報」と言います)と呼んでいます。
「事故情報」が信用情報機関に登録されると、その人は経済的に信用できないということになりますので、事故情報が登録されている間、新たにクレジットカードを契約したり、ローンを組んだりすることが難しくなります。
楽天カードの支払いが遅れると、そのような支払いが遅れた事実が「事故情報」として楽天カードが加盟する信用情報機関に登録されてしまう可能性があるのです。

楽天カードの支払いが遅れた場合に「事故情報」が登録されるのは、次のケースです。

【CICに登録されるケース】
  • 返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払遅延(延滞)がある場合
【JICCに登録されるケース】
  • 「延滞」…入金予定日から3ヶ月以上何ら入金がなく元金、利息ともに遅延している情報
  • 「元金延滞」… 入金予定日から3ヶ月以上何ら入金がなく元金のみ遅延している情報
  • 「利息延滞」… 入金予定日から3ヶ月以上何ら入金がなく利息のみ遅延している情報

楽天カードの支払いを遅れ、延滞に関する事故情報が信用情報機関に登録されると、新たにクレジットカードを作ったりお金を借りたりすることが難しくなるリスクがあります。

1ヶ月であれば、支払いが遅れても信用情報機関には登録されませんか?

支払いに関する情報は毎月登録されますので、1ヶ月であっても支払いが遅れたら信用情報には登録されます。ただし、上記のような延滞でなければ「事故情報」には当たらないということです。

信用情報機関に登録される情報や登録期間などについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。

何をするとブラックリストに載るの?いつまで情報は残るのか解説

(4)楽天カードが強制解約される

楽天カードは、会員規約において、支払いがなされない場合には会員資格を取り消すことができる旨規定しています。
そこで、楽天カードの支払いの遅れが解消できない場合、いずれ、楽天カードが強制的に解約され、利用できなくなる可能性があります。

どのくらい支払いが遅れたら強制解約になりますか?

楽天カードが明示しているわけではないので一概には言えません。それまでの延滞歴などによっても違うようです。
楽天カードは、支払いの遅れには比較的厳しい対応をとりますので、1ヶ月程度の遅れでも強制解約に踏み切る可能性があります。

強制解約されても支払いをしないとどうなる?

楽天カードの支払いが遅れると、これまでご説明したようなペナルティがあります。
また、ペナルティを受けて済むというわけではなく、その後も楽天カードや楽天カードから債権を譲り受けた債権回収会社(サービサー)などから支払いを求められます。
それでも支払いをしないと、最終的には楽天カードやサービサーから裁判を起こされたり、支払督促を申立てられたりするおそれがあります。
相手が裁判で勝訴したり、仮執行宣言付支払督促を得ると、いずれ給料や預金などの財産を差し押さえられるリスクがあります。

給料を差し押さえられると、勤務先に支払いを滞納していることがバレてしまいます。
また、勤務先は債権者と連絡をとって差し押さえられた分の給料を取り分けたりしないといけませんから、勤務先にも迷惑がかかります。
そうなる前に、早い内に楽天カードのカスタマーセンターに連絡を取り、支払いについて話し合うことをお勧めします。

裁判を起こされたり、支払督促を申立てられたら絶対に無視をしてはいけません。
ご自身で対応ができない場合には、弁護士などにご相談ください。

預金や給料の差押えについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。

もし給料や預金が差し押さえられたら…差押えはいつまで続く?

楽天カードの支払いが遅れるときの対処法

どうしても支払い日までに支払いができず遅れそうという場合には、次のような方策があります。

(1)支払い方法を変更する

一時的に支払いが遅れるけれど、その時期を乗り切れば問題なく支払えるという場合には、一括払い分を分割払いやリボ払いに変更するなど、支払い方法の変更で対応できる可能性があります(※変更の申出には所定の期間がありますのでご注意ください)。
支払方法を変更できるのは、次のようなケースです。

変更前可能な変更
翌月1回払いリボ払い
3~36回の分割払い
※2回の分割払い、ボーナス払いへの変更は不可
分割2回払いリボ払い
※リボ払い以外への変更は不可
ボーナス1回払いリボ払い
※リボ払い意外への変更は不可
(※リボ払い、分割3回以上払い、ボーナス2回払いにしたものは、後から支払方法の変更はできません)

ただし、3回以上の分割払いにすると、毎月の締切日残高に対して実質年率12.25~15%の手数料が、リボ払いにすると実質年率15%の手数料がかかりますので、負担は増えてしまいます。
今後も支払いのめどが立たないという場合には、支払方法を変更しても、単に問題を先送りにしているだけの上、かえって支払いの負担が増えてしまうリスクもあります。
安易に支払い方法を変更するのではなく、次にご説明するように、債務整理をするなど根本的に問題を解決した方が良いでしょう。

(2)「債務整理」を検討する

借金を減額したり、支払いに猶予を持たせたりすることにより、借金の負担を軽くするための手続を『債務整理』といいます。
楽天カードの支払い以外にも借金などがあり、支払いが厳しいという場合には、債務整理を検討することをお勧めします。

『債務整理』には、主に『任意整理』、『民事再生』、『自己破産』があります。

債務整理のうち、どの方法が一番いいかは、家計の状況(毎月いくらまで返済に回せるか)や、今後の収入の見込み、極力手放したくない財産の有無などによって変わってきます。
債務整理についての相談は無料という法律事務所も少なくないので、まずは気軽に弁護士に相談してみることをお勧めします。
早めに踏み切るほど、日常生活への影響が小さい方法にできる可能性があります。
「借金問題の解決方法」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは「自己破産」という人も少なくありませんが、「任意整理」と「個人再生」という、自己破産以外の選択肢もあります。
これらの方法にできれば、自己破産よりも財産を手元に残しやすいなどのメリットがあります。

楽天カードは、任意整理にも比較的柔軟に対応してくれます。
楽天カードへの支払いが遅れ、今後も支払いが厳しいという場合には、早めに弁護士にご相談ください。

【まとめ】楽天カードの支払いが遅れると、カードの利用を停止されたり遅延損害金を請求されるなどのペナルティがある

今回の記事のまとめは、次のとおりです。

  • 楽天カードの支払いが遅れると、次のようなペナルティを受ける。
    1. 楽天カードが一時的に利用できなくなる
    2. 遅延損害金が発生する
    3. 信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆる「ブラックリスト」)
    4. 楽天カードが強制解約される
  • 支払いをしないままでいると、楽天カードやサービサーから裁判などを起こされる可能性がある。
  • 相手が裁判で勝訴するなどすると、いずれ給料や預金などの財産を差し押さえられるリスクがある。
  • 支払いの遅れが一時的なものであれば、リボ払いに変更するなどの方策がある。
  • ただし、今後も支払いが遅れるようであれば、支払い方法の変更はその場しのぎにすぎないため、債務整理を検討し、根本的に問題を解決した方が良い。

カード会社からの督促はとても気分が重いものです。
ですが、督促を無視していても何も良いことはありませんし、問題も解決しません。
ずるずると問題を先送りするのではなく、まずは何かできることはないか考えてみて、ご自身で良い方法が思いつかなければ弁護士にご相談ください。弁護士があなたと一緒に良い解決策を考えます。

アディーレ法律事務所では、所定の債務整理手続につき、所定の成果を得られなかった場合、原則として、当該手続に関してお支払いいただいた弁護士費用を全額ご返金しております。
また、完済した業者への過払い金返還請求の手続の場合は、原則として過払い金を回収できた場合のみ、成果に応じた弁護士費用をいただいておりますので、費用をあらかじめご用意いただく必要はありません。(2022年10月時点)

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