多重債務とは?

多重債務とは、消費者金融やクレジットカード会社など、複数の貸金業者から借金をしていることをいい、その借金の返済が困難になっている人を多重債務者といいます。
株式会社日本信用情報機構の発表によると、貸金業者2社以上から借金をしている債務者は、全国に352万人も存在しているとのことです(2017年2月時点)。
上記のうち,自己破産を申し立てる人は年間6万4,637人(2016年、裁判所の司法統計より)。2010年に施行された改正貸金業法による消費者金融への規制強化の影響により、2003年の24万件以上をピークに減少を続けていたものの、2016年は13年ぶりに前年を上回りました。
この原因としては、貸金業法の規制(総量規制)対象外である銀行カードローンが急増していることが背景にあるとの指摘が多方面から出ています。新たな多重債務の温床となりつつある銀行カードローンの利用者に加え、潜在的な多重債務者も全国にたくさんいると考えられ,弁護士による支援・救済が必要とされています。