「B型肝炎給付金を受給したくて弁護士に相談したいんだけれど、弁護士に相談するのは不安。相談ってどんな感じなんだろうか……」
はじめての法律相談は大変不安だと思います。弁護士としゃべったことがないから上手く話せるかどうかわからない、どんなことを聞かれるんだろう、そもそも自分は受給対象かどうかわからないけれど相談してもよいのか……などなど
本記事では、B型肝炎給付金の法律相談について具体的なイメージを持ってもらうために、
- 弁護士に相談する場合の大まかな流れ
について弁護士が解説します。

香川大学、早稲田大学大学院、及び広島修道大学法科大学院卒。2017年よりB型肝炎部門の統括者。また、2019年よりアスベスト(石綿)訴訟の統括者も兼任。被害を受けた方々に寄り添うことを第一とし、「身近な」法律事務所であり続けられるよう奮闘している。東京弁護士会所属。
弁護士に相談する場合の大まかな流れ
弁護士に相談する場合の大まかな流れは以下のようになります。

以下では、それぞれのSTEPについて解説していきます。
B型肝炎に関するご相談は何度でも無料!
弁護士費用は安心の成功報酬制!
ご相談・ご依頼は安心の全国対応。国内65拠点以上(※1)
お電話によるご相談だけでなく、お近くの本店・支店にお越しいただいてのご相談も可能です
STEP1 相談の予約
まずは、弁護士に相談の予約をしてみましょう。
ここでは、相談の予約に関してのよくある質問、そして、相談予約の具体例をご紹介させていただきます。
(1)よくある質問
Q:相談の予約はどのようにして行うんでしょうか?
A:相談の予約は、電話またはウェブから行うことがほとんどです。ウェブからの予約の場合、専用のフォーム等に必要事項を記載します。
なお、この段階では予約が完了しておらず、あとで事務所から電話連絡がきたのち予約完了となる事務所もあります。
Q:予約しないとダメでしょうか?飛び込みでの相談は難しいですか?
A:弁護士は裁判期日への出廷等で事務所にいないことも多いので、相談は予約が必要というところが多いです。飛び込みでの相談は断られることも多いと思いますので、事前に予約をしておいた方がよいでしょう。
なお、予約した当日に弁護士と相談できる場合もあります。
Q:B型肝炎ウイルスには感染してますが、受給対象者かどうか全くわかりません。相談してもよいですか?
A:このような場合も是非ともご相談ください。調査してみると、B型肝炎給付金の対象者であることが判明する可能性があります。
Q:数十年前にB型肝炎ウイルスに感染しているという検査結果が出ただけで、そのあと症状もないんだけれど、相談した方がいい?
A:B型肝炎ウイルスに持続感染しているが症状がでない方であっても、無症候性キャリアとして、給付金の受給対象となることがあります。そのため、症状がない方であっても、ぜひともご相談ください。
Q:一度、法律事務所にB型肝炎給付金の相談をしたことがあって、受給対象者ではないということで断られたことがあるんですけど、相談しても大丈夫でしょうか?
A:法律事務所に依頼を断られた方であっても、絶対にB型肝炎給付金の受給ができないというわけではありません。
事情を詳細に聴取し調査した結果、B型肝炎給付金を受給できる可能性があると判明する方もいらっしゃいます。そのため、一度、法律事務所に依頼を断られた方であっても、あきらめずに、もう一度、別の法律事務所に相談してみましょう。
Q:家族がB型肝炎ウイルスに感染しているんだけれど、本人以外が予約しても大丈夫でしょうか?
A:本人以外の方のご予約・ご相談でも問題ないとする法律事務所は多いようです。ただし、ご相談の際は本人から直接お話を伺いたいとしている法律事務所が多いようです。ご相談の際、家族の同席が可能な事務所も多いので、相談したいと思っている法律事務所に確認をとっておきましょう。
Q:予約の段階でいろいろ聞かれることが多いんでしょうか?準備しておいた方がいいことはありますか?
A:予約段階でどのようなことが聞かれるかは事務所によって様々です。例えば、弁護士との相談がスムーズに進むように、予約段階で、通院歴や病状などを聞かれることもあります。詳しい事情は弁護相談の際にお答えいただければ大丈夫ですので、分かる範囲で答えれば基本的には問題ありません。
(2)相談予約の具体例
ここでは、相談予約の具体例を紹介しましょう。

基本的にはスタッフの案内に従えば、そのまま予約がとれるようになっています。うまく話せるかわからないと不安の方も、スタッフの案内に任せておけば大丈夫ですので、ご安心ください。



ご本人以外の予約の場合、お電話されている方とご本人がどのような関係にあたるのか聞かれる可能性があります。


ご本人様とお電話されている方のお名前(フルネーム)、連絡可能な電話番号、住所等の基本情報について質問がなされます。

B型肝炎ウイルスに感染したご本人様の生年月日や病名(死因)等について簡単な質問がされます。事務所によっては、予約段階で、ある程度詳しい質問がされることがあります。

弁護士のスケジュールにあわせて予約がとられます。すぐに対応できる弁護士がいる場合には、ご予約の電話からただちに電話での無料相談にうつる場合もあるようです。

STEP2 弁護士との相談

予約が済んだら、いよいよ弁護士との相談です。
弁護士との相談に関するよくある質問と、弁護士相談の具体例をご紹介します。
(1)よくある質問
Q:相談はどんなところでやるんでしょうか?
A:お客様のプライバシー保護のため、個室で相談を行う法律事務所がほとんどです。ウェブページ上での相談室の写真を参考にしたり、事前に電話で確認するなどしておきましょう。
Q:相談は電話でも可能でしょうか?
A:対面だけでなく、電話での相談も承っているところが多いようです。
Q:無料だと、途中までしか相談できないんでしょうか?契約しないでも最後まで相談できますか?
A:無料の相談でも途中までというわけではありませんのでご安心ください。契約をしないでももちろん最後までご相談いただけます。
Q:相談にはどれくらいの時間がかかりますか?
A:事案の内容にもよりますが、おおよそ、30分~1時間程度であることがほとんどだと思います。
Q:一回の相談では満足できなかった場合、もう一度相談しても大丈夫でしょうか?
A:B型肝炎給付金のご相談に関しては、何度ご相談いただいても無料としている事務所もございます。そのような事務所の場合、仮に、1回の相談ではご満足いただけなかった場合、何度でもご相談されればよいかと思います。
Q:相談ではどのようなことが聞かれますか?
A:B型肝炎給付金を受給するためには、B型肝炎給付金の受給要件を満たした上で、その要件を満たしていることを証明するための証拠となる資料を裁判で提出する必要があります。
そのため、相談で聴取されるのは、主に、次のようなことです。
- ご依頼者様(ご遺族の方の場合は、お亡くなりになられたご本人様)が、B型肝炎給付金の受給要件を満たしているかを判断するのに必要な事情、
- 必要資料を収集する上で必要な事情
詳しくは、後述する相談の具体例をご覧ください。
Q:相談したら給付金の受給対象者かわかりますか?
A:相談でお客様から事情を聴取させてもらったあとに、B型肝炎給付金の受給対象者となる可能性があるかについて、弁護士から述べられることがほとんどであるかと思います。ただし、あくまで一弁護士の法的見解であって、結果が確約されるわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。
(2)相談の具体例(電話での相談)
それでは、相談の具体例を見ていきましょう。なお、ここでは、電話での相談を想定しております。


弁護士にもよりますが、B型肝炎給付金に関する相談の場合、相談内容はおおむね以下のようになることが多いかと思われます。
- B型肝炎給付金の制度説明
- 事情の聴取
- 受給できる可能性の有無
- 給付金額の関する見通し

B型肝炎給付金制度は、集団予防接種等を原因としてB型肝炎ウイルスに持続感染してしまった方に対して、最大3600万円の給付金を支給する制度です。あくまで、『集団予防接種等を原因として』B型肝炎ウイルスに持続感染してしまった方が対象となりますので、母子感染※や他原因による感染の方は対象外となります。そのため、ご本人様のお母さまやご兄弟様に関する事情等ご家族に関する事情についても質問がなされます。
※集団予防接種等を原因としてB型肝炎ウイルスに感染した母親からの母子感染によってB型肝炎ウイルスに持続感染した方も対象になります。


弁護士から、以下のような質問がなされます。
- B型肝炎ウイルスに感染したことが初めて判明したときの状況や時期など(健康診断での血液検査で判明したか、別の病気で入院していたときに判明したのか等)
- 通院歴
- 幼少期に日本国内で集団予防接種等を受けたか
- ご本人様のお母様はご健在か
- ご本人様の年長のご兄弟様はいるか、いるとしてご健在か
- お母さまや年長のご兄弟様はB型肝炎ウイルスに感染しているか(感染していると耳にしたことがあるか)
- お母様または年長のご兄弟様に血液検査のご協力をいただく必要があるが問題ないか
- ご本人様のお父様はご健在か、すでに亡くなられている場合、いつ頃亡くなられたか
- ご本人様は抗がん剤治療等をしていたことがあるか など
※ご家族に関する質問は、B型肝炎ウイルスの感染経路などを検討するために行います。

B型肝炎給付金はご遺族による請求も可能です。ただし、請求できるご遺族は、「相続人」に限定されています。そのため、請求者が「相続人」であることを確認するため、家族構成等から相続関係を把握する必要があります。

最後に、契約するかどうかという話になります。契約を希望される場合は、そのまま契約の話に移りますし、契約を希望しない場合は、契約をせず終了となります。
STEP3 契約
弁護士との相談が終わったら、契約をするかどうか決めましょう。
契約をする場合、契約書を含む資料一式が渡されます。契約書に必要事項を記入し、事務所に渡しましょう。
(1)よくある質問
Q:相談だけして契約しないってことも可能?
A:もちろん可能です。相談をしたからといって必ず相談をした弁護士と契約をしなければならないわけではありません。
Q:契約したあとに気が変わって手続きをやめたくなった場合、解約できる?
A:いつでも解約可能です。ただし、解除までの費用として事案の進行状況に応じた弁護士費用を支払わなければいけないケースもあります。事前に解除した場合の、費用の取り扱いについて、相談した弁護士に確認しておきましょう。
Q:契約から給付金の受給までどれくらいかかる?
A:資料収集にかかる時間等によって異なりますので、個人差がありますが、おおよそ1年から1年半ほどで受給に至るケースが多いかと思われます。
Q:弁護士と契約したらどんなメリットがあるの?
A:B型肝炎給付金を受給する上で、必要資料の収集という作業が非常に重要となってきますが、この必要資料の選定収集には、専門知識が必要な上、多大な労力と時間を要することがあります。弁護士事務所によっては、この必要資料の収集を代行してもらえます。
また、B型肝炎給付金を受給するためには、国を相手に裁判をしなければなりませんが、弁護士に依頼すると、ご依頼者様に代理して行ってくれます。
(2)契約するときの注意点
弁護士と契約するときは、以下の点に注意しましょう。
- 契約書の内容をきちんとすべて読む
- 契約書の内容等でわからないことがあったら契約する前にすべて質問をする

【まとめ】法律相談では、受給できる可能性があるか等の見通しを教えてもらえます
本記事をまとめると以下のようになります。
- 法律相談は「予約→相談→(契約をする場合は)契約」という順序で進む
- 飛び込みでの相談はお断りされる可能性があるので、予約は取った方がいい
- B型肝炎給付金の支給対象者かどうかわからない、症状がない、他の事務所で断られた方などでも、相談OK
- 予約段階で、ある程度詳しい質問がされることはあるが、特に準備する必要はない
- 相談では、和解可能性や給付金額を判断するための質問がなされる。質問のあとは、和解可能性と給付金額に関する弁護士の見解が示される
- 相談したからといって、必ず契約しなければならない、というわけではない。契約をしたいと思う場合だけ、契約をすることになる。
B型肝炎給付金を受給するためには、裁判に提出するための多くの資料を集める必要がある上、訴状等の専門文書の作成も必要となります。また、期日には出廷の必要もあります。給付金の受給まで、多大な時間と労力、そして専門知識が必要となります。
アディーレ法律事務所では、裁判のために必要となる戸籍や医療記録(カルテなど)をご依頼者様の代わりに収集し、給付金の受給を全力でサポートいたします。また、訴状等の専門文書の作成や、期日の出廷の代理についても、もちろん承っております。
アディーレ法律事務所では、B型肝炎給付金の受給手続きに関し、相談料、着手金ともにいただかず、原則として成果があった場合のみを報酬をいただくという成功報酬制です。
そして、原則として、この報酬は獲得した給付金からお支払いとなり、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要はありません。
また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません。
※以上につき、2021年8月時点
アディーレ法律事務所では、B型肝炎に悩まれている方を一人でも多く救いたいという思いから、B型肝炎給付金の受給をお考えの方のご相談を心からお待ちしております。
B型肝炎給付金の受給をお考えの方は、アディーレ法律事務所に是非ともご相談ください。
